房州うちわ

房州うちわの歴史

江戸時代、関東でうちわ生産が始まると、房州は良質な女竹の産地として名を馳せるようになります。

初めは那古港(現在の館山市那古)から江戸へ女竹を出荷していました。

房州自体でうちわ作りが行われるようになったのは、1878年頃です。

那古がその始まりで、徐々に付近へも広がっていったと言われています。

大きく発展をした契機には、岩城惣五郎の存在が挙げられるでしょう。

1885年、岩城惣五郎は東京から職人を雇い入れ、うちわの生産に本腰を入れました。

結果としてうちわは名産品として認知されるまでに成長。

しかし1923年、関東大震災が発生し、大火によって日本橋堀江町河岸のうちわ問屋は打撃を受けます。

移転を余儀なくされた問屋は、女竹の産地である那古港の近くに移転しました。

それが船形町(現在の館山市船形)です。

房州のうちわ作りはますます盛んになり、三大うちわの一つとして房州うちわが定着するようになりました。

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房州うちわの特徴

最大の特徴は半円の格子模様の窓の美しさでしょう。

房州の竹ならではの魅力的な飴色やしなりが、存分に活かされています。

うちわ作りには21もの工程があり、そのすべてが手作業です。

まず、太さ1,5cm程度の竹を48~64等分に割き柄の部分に穴を開けて、糸で編んでいきます。

広げてうちわの形とすることで、窓が姿を現すのです。

ただしどうしてもそれだけではねじれが生じるため、目拾いや穂刈りをし、コンロで焼きながら整えていきます。

整えた後は紙や布を貼り、はみ出した骨を裁ち落とす作業が必要です。

ふちとりの紙で周囲を整え、ヘラで盛り上げるようにして柄尻に膠の混合物を塗り、仕上げに骨の筋が出るよう調節します。

房州うちわは一日に4、5枚作るので精いっぱいな現状から考えても、とても手のかかった名産品だと言えるでしょう。

千葉県では唯一の経済産業大臣指定伝統的工芸品として認定されています。

房州うちわの利用シーン・使用上の注意点

房州うちわはうちわの中では高級品であり、贈答品やインテリアとして非常に愛されています。

そのため飾ることを意識したデザインのものも増えています。

もちろん涼をとる道具として実用的な使い方を楽しむこともできるでしょう。

使用において注意すべきことは、まず材質が竹なのでささくれ部分を衣類などにひっかけないこと。

水に濡れるようなことがあれば水を切るか拭き取るかし、日陰の風通しの良い場所を選びしっかり乾かすことも大切です。

日焼けの心配があるので、干す際のみならず飾る際にも直射日光に当てないよう留意したほうが良いでしょう。

また、基本的には丈夫な作りになっているのですが、うちわ骨の部分は竹製であるため極度の乾燥があればひび割れの可能性もあります。

火気や高熱のものの近くでの使用も控えましょう。

アルコール系溶剤、漂白剤の使用は避けてください。

紐の部分があるものは、持って振り回したりすると破損の原因に繋がりますので絶対にやめましょう。

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房州うちわの見学できる工房

名称:うやま工房
所在地:南房総市本織2040
電話:0470-36-2130
アクセス:バス停明石から約1.2km(徒歩15分)バス停三芳農協前から約1.2km(徒歩16分)バス停谷向口から約1.3km(徒歩16分)
営業時間:事前の問い合わせが望ましい
定休日:事前の問い合わせが望ましい

房州うちわの体験できる工房

名称:若潮ホール
所在地:千葉県館山市船形297-71若潮ホール内
電話:0470-27-5504
アクセス:JR那古船形駅から徒歩5分JR館山駅東口から館山日東バス市内線(小浜方面行き)船形駅前停留所下車徒歩3分
営業時間:9:00~21:00(月~土曜日) 9:00~17:00(日曜日)
定休日:毎月第3日曜日国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日12月29日から翌年の1月3日までの日

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