京友禅
- 京都府
- 1650年頃
- 江戸時代
京友禅の歴史
京友禅の染色技法自体は1000年以上前から伝わっていましたが、模様が完成し、京友禅となったのは江戸時代のことです。
京友禅を作った宮崎友禅は元々は京都の扇絵師であり、扇に洒落た絵を描くことを生業としていました。
その絵が巷で評判となり、扇だけでなく着物にも友禅の絵を取り入れた模様染めをしたことが始まりだと言われています。
明治時代には化学染料が京友禅に取り入れられ、友禅が手描きで行なっていた描きを、型紙におこして行うようになりました。
現在の京友禅は友禅の「手描友禅」、そして型紙の「写し友禅」の二つの技術を組み合わせてつくっています。
この二つの技術を組み合わせることでたくさんの友禅をつくることができるようになり、多くの人々に広まっていきました。
京友禅の特徴
京友禅は絹を原材料とした織物です。
京友禅をつくる作業は分業制で一つ一つの作業がその専門家にてなされます。
鮮やかな絵柄に刺繍や金箔がほどこされていることが魅力と言えます。
主なつくりかたとして「手描友禅」と「型友禅」の二つがあります。
手描友禅の場合、友禅模様を基調とし、下絵に青花を用いて描かれています。
防染をするときには糸目のり、堰出しのり、伏せのり、ろう描きのいずれかを用います。
「挿し」「彩色」「描き染め」という工程では筆またははけを用いて描きます。
型友禅の場合、型紙は柿渋を用いて手漉和紙をはりあわせた地紙に友禅模様を彫刻したものを使用します。「
型づけ」という工程は手作業でおこないます。 このような工程を経たものだけが京友禅と定められています。
京友禅の利用シーン・使用上の注意
京友禅はおもに着物に利用されて入ることが多いですが、最近では手ぬぐいや巾着などの和雑貨からスマホカバーにまで広く利用されています。
これらの京友禅を長く愛用するためには適切なお手入れが必要となってきます。
特に着物は長く使うものであるので大切に扱う必要があります。
京友禅の着物をきた後はすぐに陰干ししましょう。
陰干しすることで湿気をとることができ、しまった後の虫食いを防ぐことができます。
京友禅の着物をしまうときには桐箪笥を使いましょう。
京友禅は歴史ある織物です。
同じく歴史の長い桐箪笥にしまうことでシミや変色、虫喰いを防げます。
しまった後も、年に3度ほど虫干しすることで湿気の多い日本の気候に対応しましょう。
このようなお手入れを続けることで末長く京友禅を使えるでしょう。
京友禅の見学できる工房
名称:京友禅体験工房ー古代友禅株式会社ー
所在地:京都市下京区高辻通猪熊西入ル十文字町668番地
電話番号:075−823−0500
アクセス:阪急電車『大宮駅』型徒歩8分
営業時間:9:00−17:00
定休日:不定休
名称:友禅工房森岡功
所在地:京都市北区大宮玄琢北町32−14
電話番号:075−493−3231、
アクセス:地下鉄烏丸線『北大路駅』徒歩32分
営業時間:10:00ー16:00
定休日:日曜定休
名称:萬代染工房
所在地:京都市下京区堀川五条下ル佐女牛井町139
電話番号:075-351-3557
アクセス:京都駅から徒歩5分
営業時間:10:00ー17:00
定休日:日曜祝日第2・3土曜日定休
京友禅の体験できる場所
名称:京友禅体験工房北本染芸
所在地:京都市中京区御池通大宮西入門前町539−5
電話番号:075−841−7303
アクセス:地下鉄東西線『二条城前駅』3番出口から徒歩5分、
営業時間:8:00ー20:00
定休日:無休
名称:京友禅体験工房丸益西村屋
所在地:京都市中京区小川通御池南
電話番号:075−211−3273
アクセス:市営地下鉄烏丸線『烏丸御池』駅から徒歩7分
営業時間:9:00ー17:00
定休日:無休
名称:京友禅体験工房ー古代友禅株式会社ー
所在地:京都市下京区高辻通猪熊西入ル十文字町668番地
電話番号:075−823−0500
アクセス:阪急電車『大宮駅』型徒歩8分
営業時間:9:00−17:00
定休日:不定休