本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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夏の暑い日に団扇を持っている人って、なんだか粋でステキですよね!
ただ風を起こすだけのアイテムと思われがちですが、実は団扇には奥深い歴史や、ちょっと面白い縁起があったりします。
そこで全国の良質なMADE IN JAPANを発掘&販売する「BECOS(ベコス)」が団扇の語源や三大団扇、今手に入るおすすめブランド団扇をご紹介します!
きっと団扇に対するイメージが変わりますよ!
団扇(うちわ)は、「打羽(うちわ)」という言葉が語源になっているといわれています。
「打羽(うちわ)」とは文字通り、「打つ」という動詞と「羽」があわさった形で、羽虫や災いを払う道具として使用されてきました。
「打ち払う」という動作の中に、ハエや蚊などの羽虫だけではなく、病魔などの厄災も打ち払うという魔除けの意味合いも含めて考えられていたそうです。
もともと団扇は涼をとるための道具ではなかったのですね!
団扇の起源は、紀元前3世紀の中国(周の時代)から渡ってきた「翳(さしば)」という道具だといわれています。
翳は主に、古代中国の位の高い人物が使っていました。
今の団扇よりも柄が長く大きいのが特徴で、位の高い人物がその高貴さと神秘性を増すために顔を隠す道具として使われていたほか、虫や災いを払う道具としても使われていました。
日本でも飛鳥・奈良時代に貴族の間で用いられていた様子が、万葉集や古墳の壁画などに残されています。
当初は「打羽」と書かれていた「うちわ」が、現代では一般的に「団扇」という漢字が使われているのはなぜでしょうか。
実はこれも中国が元になっているのです。中国語で丸いという意味を持つ「団」と、風をあおぐ「扇」が合わさった言葉になっています。
当初は「打羽」が使われていましたが、次第に「団扇」の漢字の方で浸透していったという形ですね。
平安時代になると扇子の方が隆盛となりますが、戦国時代になると、武将たちの軍配団扇としてふたたび脚光を浴びます。
また、江戸時代になると庶民の手にも入りやすくなり、日常生活のさまざまな場面で活用されるようになりました。
風を起こし暑さをしのぐ道具としてはもちろん、火を起こすための台所道具としても重宝され、軽い竹細工のものから網代のうちわ、絹うちわ、柿渋を塗った団扇なども作られるようになりました。
また、この頃から浮世絵や歌舞伎役者、美人画などが描かれた団扇も登場し、芸術品としても楽しめるようになりま。
お気に入りの役者絵の団扇を片手に遊び場へ出かけることが、当時は粋とされていたようです!今でいうアイドル団扇の原型でしょうか…。
団扇は単なる涼を楽しむ道具というだけではなく、縁起物としても贈り物におすすめなアイテムです。
団扇で起こす風には神様の力を呼び起こし強める意味があるそう。お祭りなどの神輿の周りで団扇を扇いでいるのは、神様の力を呼び起こしてお祭りを盛り上げるためだと言われています。
勝負ごとなど神様を味方につけたい時、勇気づけたい時などにおすすめです。
また、厄災を吹き飛ばす、魔除けとしての意味合いもあります。
団扇の意味を添えて、誰かにプレゼントするのも良いですね!
「団扇」が使われる慣用句について紹介します!
古くから使われる言い回しのなかに「団扇」という言葉が見られることからも、日本人の生活に深く溶け込んでいる存在であることが分かりますね。
何の心配もなく、気が楽で豊かに過ごしている様子を「左団扇」といいます。
多くの方が右手が利き手ですが、あえて利き手ではない左手でゆったり団扇をあおいでいる様子が、「余裕がある」ように見えることから言われるようになった言葉だとされています。
どちらかの勝敗が決まるとき、勝利したほうに「団扇を上げる」「団扇が上がった」という言い回しをすることがあります。
これは、相撲で勝った力士に行司が軍配団扇を上げる様子からきていると言われています。
団扇と扇子、どちらも風を起こして涼をとる道具ですが、見た目だけではなく大きな違いがあります。
団扇は中国が起源なのに対して、扇子は日本オリジナルのアイテムです。
団扇を折り畳んで持ち運びしやすくしたもので、当時は「扇(おうぎ)」や「檜扇(ひおうぎ)」とも呼ばれていました。
主に貴族たちの間で涼をとるだけでなく装飾品として扱われてきました。やがて能や歌舞伎などの古典芸能の役者の小道具として広まり、一般庶民にも普及してきました。
団扇は「柄」の部分をもって扇面を上下させます。するとしなった扇面にあたった空気が圧縮され、ひとつの塊となり押し出されます。これが風となるのです。
柄が長いほど、扇面が大きいほど大きな風を起こせます。
一方扇子は、「要」と呼ばれる骨を束ねて固定しておく部分を持って仰ぎます。扇面はギザギザの波型になっており、扇ぐことでこのギザギザ部分のひとつひとつに小さな渦が生まれます。たくさんの空気の渦が風となるのです。
風量的には団扇が優っていますが、持ち運びには扇子の方が便利。使う場面に合わせて使い分けましょう。
団扇が似合うのは、やはり日本の夏らしい浴衣姿ですよね。
夏祭りの前に、その人のお気に入りの浴衣に似合うような柄の団扇をプレゼントするのがおすすめ。夏の思い出になりますよ。
また、丁寧に作られた美しい団扇は飾って目で楽しむのも良いでしょう。団扇掛けと一緒に新築祝いなどに贈るのもステキですね。
また、厄除けという意味合いもあるので、夏生まれの人の誕生日プレゼントや、夏に長寿祝いを迎える人などへの贈り物などにしてみてはいかがでしょうか。
団扇は日本全国の様々なところで作られていますが、中でも有名な産地から出ている団扇は「日本三大うちわ」と呼ばれています。
香川の「丸亀うちわ」、京都の「京うちわ」、千葉の「房州うちわ」が、日本三大うちわです。
香川県丸亀市周辺で作られる「丸亀うちわ(まるがめうちわ)」。一本の竹で柄の部分と骨が作られているものが多いです。国内のうちわ生産量の多くを占めています。
京都府で作られている「京うちわ」。竹でできた細い骨を放射状に一本ずつ並べ、別で作った柄をあとからつけるところが特徴です。竹骨は50本~100本あり、その数が多いほど高級品として扱われます。
千葉県南部で作られる「房州うちわ」。材料になる篠竹(女竹)を下から3分の1くらいの位置に節がくるように切り、節から上の部分を64等分に細かく裂いて骨にして作ります。丸亀うちわと作り方は似ていますが、平たく削った竹を使った丸亀うちわとは異なり、細い竹をそのまま柄にしているところが特徴です。
団扇は産地ごとの特徴もありますが、形に厳密な決まりはありません。丸が一般的ですが、楕円形のものや四角いものなどもあります。さらには、ハートやキャラクターの形になっているものなども。
プレゼントにもおすすめな高級団扇を購入できる日本のブランドをご紹介します。ブランドごとのおすすめ商品も、ぜひチェックしてみてくださいね!
京都の伝統的な「京からかみ」を使った工芸品を製作している会社です。唐紙(からかみ)は襖(ふすま)などにも使われる紋様入りの紙で、版木を使って紙に紋様を擦って作られます。上質な京唐紙で作られる団扇は、風情たっぷり!
伝統工芸品の京からかみを使ったユニークな形状のうちわ。イエローカラーがとても明るい印象です。持ち手の木の曲線と団扇のフォルムが風情あふれていますね。普段使いはもちろん、浴衣などの和服にもマッチします。
京からかみのうちわは一枚一枚手のひらで伝統文様を紙にすり上げており、とても手の込んだ逸品。商品にはうちわ立てもついているので、インテリアアイテムとして飾ることもできます。うちわではありますが、扇子を持つ感覚に近い商品と言えるでしょう。フォルム・カラーともに、ほかの人とは一味異なる個性を求めている人におすすめの逸品です。
丸二
京からかみ 千鳥うちわ あざみ
やさしいグリーンに観世水(かんぜすい)と呼ばれる模様が配された粋な印象のうちわ。 観世水とは、室町時代の能楽の家元、観世太夫が能衣装に使用したところから名付けられました。井戸の水が、地下水の流れの影響で渦を巻いている様子が描かれており、涼しげですね。
淡い寒色のカラーリングで年齢・男女とわずプレゼントとしても贈りやすい、上品なうちわです。こちらの商品にもうちわ立てがついているので、インテリアアイテムとして飾ることができます。このうちわを飾るだけで、空間を涼しげに演出することができますよ。
丸二
京からかみ からかみうちわ 観世水
創業から300年以上の老舗京うちわ専門店、「阿以波(あいば)」。京都の伝統美術工芸品としての京うちわを手掛け、今もさまざまな美しい京うちわを製作しています。オリジナルの団扇も仕立ててくれるので、記念品などにもおすすめです。
飾り団扇としても使える繊細な技法を使いつつも、しっかりと風を送ってくれる実用的な団扇です。スタンドを使って立てかければ、風情あふれるインテリアアイテムとしても楽しめます。
京うちわならではの繊細な扇骨が放射線状に広がる様は、まさに芸術!夏にぴったりの金魚が泳ぐ模様も、雰囲気たっぷりの逸品です。
阿以波
並型片透うちわ「金魚」
絵柄の部分を透かしという技法で表現した、「両透うちわ」。蛍と水の流れを透かしで表現し、見た目にも涼しさを感じさせてくれます。
骨が多ければ多いほど高級品とされる京うちわですが、こちらは約70本もの骨を使っています。ベースのカラーが落ち着いているので、男女問わず使える団扇です。
阿以波
細並型両透うちわ「蛍 流水」
阿以波(あいば)の「並型両透うちわ」のご紹介です。繊細優美を極め、高度な技術の伝承によって今日の姿をとどめています。涼しげな色合いと模様はきっとお部屋を涼しげに演出してくれます。お部屋を涼しげに飾ってみてはいかがですか。
こちらのうちわは竹台付きです。竹台は写真の様に置いて飾れるだけでなく、壁に掛けて飾って頂くことも出来ます。
阿以波
並型両透うちわ 朝顔
伝統の技が光る丸亀うちわの魅力を広めたいと、職人がその手で作る竹うちわのみを販売している丸亀団扇専門店「うちわ屋 涼」。地元でとれる竹を採ることから始まり、厳選の素材と職人の技で一本一本手作りされています。
伝統工芸士の中田元司さんが作成した丸亀うちわ。団扇に使われている竹は、工芸品にも最適とされる香川県産の真竹です。紙は「友禅染和紙」が贅沢に使用されています。
うさぎや蛙がおどけたように遊ぶ様は、古風でありながらどこかモダンな雰囲気を感じられます。レトロ柄の浴衣などとも相性がいいですよ。
うちわ屋 涼
丸亀うちわ 鳥獣人物戯画
可愛い子犬のうちわです。売り上げの一部が日本盲導犬協会に寄付されるチャリティー商品です。竹は香川県産の真竹を使用、紙は「純楮雲龍紙」を使用しています。
製品に付けられた赤いマークは、香川県うちわ協同組合連合会が認定した、純国産品のうちわに付けられるものです。丸亀うちわは平成9年に、国の伝統的工芸品に指定されております。
うちわ屋 涼
丸亀うちわ 子犬
四代目の太田美津江さんを中心とし、房州うちわ作りを続けている「うちわの太田屋」。竹の骨組みに紙を貼る房州団扇作り体験もおこなわれており、工房やショップには体験希望の外国人客も訪れています。
浴衣地の涼しげなうちわです。「房州うちわ」は日本の「三大うちわ」のひとつで、国が指定した伝統的工芸品です。
近年うちわはほとんどプラスチック製となり、竹製でも中国産の竹骨が使われることが多いですが、このうちわは千葉産の女竹を使用した地元職人の手作りの逸品です。同じデザインのものはない一点ものなのでお早めの購入をおすすめします。
うちわの太田屋
房州うちわ(中)(浴衣地)
水色の背景に紫陽花の模様が美しいうちわです。とても涼しげですね。絹を平織りにして作った織物のちりめんが使用されています。
持ち手の部分(柄)が丸く、半円で格子模様の美しい「窓」が「房州うちわ」の最大の特徴です。一本一本手作りのため、細部が写真と微妙に異なります。あなただけの世界に一つのうちわです。こちらも一点ものですので購入はお早めに。
うちわの太田屋
房州うちわ(大)(ちりめん)
もともとは美濃の若手和紙職人が新宿で5年に渡り開催した企画展につけられた名称でした。今は美濃市の実店舗とオンラインショップにて、美濃和紙の美しさを生かした水うちわやステーショナリー・アクセサリーを中心に販売しています。
楮(こうぞ)よりも強く繊維の細い雁皮(がんぴ)を原料に作られた美濃和紙を使用し、天然のニスで仕上げられた美しい団扇。水につけてから扇げば細かな水滴とともに涼やかな風が楽しめます。天然ニスは経年により飴色に変わるその変化自体も楽しいものです。
水うちわは岐阜の鵜飼の文化の中で生まれたともいわれています。鵜飼舟から手を伸ばし川水に団扇をつけて扇いでいたのだとか。水をつけることでまるで和紙とは思えない透明感が増します。贈り物としても、自分へのご褒美としても手元に残したい逸品です。
<pし class=”content_ln”>カミノシゴト
水うちわ カワセミ</pし>
金魚が泳いでる姿が涼しげな水うちわです。徹底して天然素材にこだわった水うちわは岐阜ならではの豊かな川文化と、香川・丸亀の竹細工の技から生まれました。
光を投下した時に最も美しく見える絵付け技術と結びつき、さらに天然素材の安心、安全な「水うちわ」を目指して、天然ニスを使用しています。丈夫で長持ちですので、氷水にもおすすめです。
カミノシゴト
水うちわ 金魚
アーティスト高橋理子さんが様々な企業と共に生み出すプロダクトライン「HIROCOLEDGE&Co.」シリーズの水うちわです。円と直線のみで表現された図柄には「限られた中でも十分楽しむ事ができる」というメッセージが込められています。
透明感のある雁皮紙の美しさ、水をつけて扇ぐ涼しさ。水のような透明感は、丁寧なニス塗りと手漉きの雁皮紙のハーモニーから生み出されています。
カミノシゴト
HIROCOLEDGE&Co.シリーズ
団扇を改めて見てみると、奥深い歴史を持った、日本の夏の風物詩であることがわかります。
現代ではなかなか団扇だけで暑さをしのぐことは厳しいですが、暑さが和らいだほんのひと時、団扇の風で涼をとってみるのもまた風流な時間の過ごし方ですね。
ぜひ、職人によって作られた美しい団扇を手に入れてみませんか。
柄の長い、団扇状の道具です。主に位の高い人たちが顔を隠したり、羽虫や厄災を払ったりするために使われていました。日本でも飛鳥・奈良時代に中国より伝わってきたとされ、万葉集や古墳の壁画などに登場します。
「打羽」が語源と言われています。団扇は今のように風を起こすためだけの道具ではなく、羽虫や厄災なども払うための道具としても扱われていました。
はい。団扇は羽虫や厄災なども払っていたことから「魔除け」としての意味合いがあります。また、「神様の力を呼び起こし強める」という意味があり、お祭りの神輿の近くで景気付けなどに使われることも。神様の力を身に付けたい時、勇気づけたい時などに贈り物にするのも良さそうですね。
団扇のほうが扇子よりも風量がありますので、涼をとる目的であれば団扇の方がおすすめ。一方扇子はコンパクトに持ち運べるのが魅力です。使う場面に合わせて選び分けると良いですね。
1位
「彩-irodori-」バスタオル2枚 & フェイスタオル2枚セット。あらゆる贈答シーンに対応し、どのような方も思わず笑顔にさせる大満足の逸品です。
税込 16,500 円
★★★★★
(1レビュー)
4位
【牛刀】210mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上- | 堺刃物 | 。「縁起の良い贈り物」として包丁のプレゼントはおすすめです。
税込 24,750 円
★★★★★
(3レビュー)
\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめランキング発表
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伝統工芸品おすすめ
ランキング発表
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(3レビュー)
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伝統工芸品おすすめランキング発表
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