超絶技巧とデジタルの融合で次世代の工芸を!「KOGEI Next」の目指すもの

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

編集部中谷

編集部中谷

「これ本物?」と思うほどリアルなカラスやスルメ。実は、鉄や木を材料にして「超絶技巧」という高度な技術で作られた工芸品なんです!

本郷さんのカラスの写真
本郷 真也《Visible01》
前原さんのスルメの写真
前原 冬樹《一刻》
編集部中谷

編集部中谷

今回は、「超絶技巧」を始めとした工芸にテクノロジーや環境問題など現代的要素をかけ合わせることで、次の時代に続く工芸の進化を目指す「KOGEI Next」の江口哲平さんに、活動のきっかけや目標とすること、また工芸が未来に続いていくためのヒントなどについて伺います。

参考

KOGEI Next
「100年後の工芸の姿を共につくる。」をコンセプトに、京都にあるギャラリー「KANEGAE」とIoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援する株式会社クロステック・マネジメントの2社の共催で行う活動。工芸作家とこれまで関わりの少なかったデジタルや環境問題などの現代社会の要素を結びつけることにより、新たな価値を持った工芸を生み出し、工芸への認識や工芸を取り巻く構造を変えることを目指す。年一回主催展を行い、2023年は10月20日(金) ~ 22日(日) の3日間、六本木ヒルズ「Hills Cafe / Space」にて開催。

参考

江口哲平
2002年電通入社。プロダクト開発、コンテンツ開発、事業開発まで、幅広く従事。IoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援する株式会社クロステック・マネジメント取締役兼務。また、Art×Businessで、社会課題解決を目指す一般社団法人アートハブ・アソシエーションの理事も務める。ギャラリー「KANEGAE」の3代目当主である鐘ヶ江英夫氏と共に「KOGEI Next」を立ち上げる。

江口さん肖像写真
江口哲平さん
目次

「KOGEI Next」の始まり

若い工芸家にスポットライトを!

編集部中谷

編集部中谷

「KOGEI Next」が始まったきっかけは何ですか?

江口さん

江口さん

「KOGEI Next」は私が所属しているクロステック・マネジメントと、京都にあるギャラリー「KANEGAE」の2社の共催で行っています。私と鐘ヶ江さんが「engawaKYOTO」という、電通が京都で運営している事業共創拠点で出会ったのが始まりでした。

編集部中谷

編集部中谷

どのような出会いだったのですか?

江口さん

江口さん

「engawaKYOTO」で展示をされていた鐘ヶ江さんが、同じ時にその施設内で私が行ったプレゼンテーションを偶然聞いていたんです。クロステック・マネジメントは京都芸術大学内で、クリエイターと最新のデジタル技術を組み合わせた作品制作などを行っているのですが、その具体的な事例などを紹介した内容でした。

江口さん

江口さん

鐘ヶ江さんは、「古美術の世界では、高値で取引され評価されるのは江戸時代や明治時代のもので、若い作家さん達は素晴らしい技術を持っていても今の古美術マーケットでは評価されず、食べていくことができない。この現状をなんとかしたい」と悩んでいました。そんな時に私のプレゼンテーション聞き、「もしかすると、ここに問題を解決できる糸口があるかもしれない」と声をかけてくださったんです。それが、きっかけですね。

編集部中谷

編集部中谷

若い作家を支援していかないと、将来的に工芸界や古美術界が危機に陥ってしまいますよね。

江口さん

江口さん

そうなんです。「作れる環境があり、作ったら評価される」というような産業としての構造ができていないので、作り手がいなくなる。だから今の若い工芸作家にもっとスポットライトを当て、彼らの作品が正当に評価されるような世界にしていかないといけません。また、現代アートと工芸でもかなり格差がある状況なので、「現代アートと同様に評価されるように、工芸の地位を上げたい」と鐘ヶ江さんはおっしゃって。

織田さんの作品制作風景の写真
織田隼生さんの作品制作風景
編集部中谷

編集部中谷

そんな鐘ヶ江さんの想いに賛同して、「KOGEI Next」の活動が始まったのですね。

江口さん

江口さん

はい。現状での工芸に対する認識や価値観、また産業としての構造を変えたいということで、「KOGEI Next」の活動がスタートしました。

「KOGEI Next」が目指すところ

コンセプトは「100年後の工芸の姿を共につくる。」

編集部中谷

編集部中谷

「KOGEI Next」が目指すところを教えてください。

江口さん

江口さん

まず、コンセプトとして「100年後の工芸の姿を共につくる。」を掲げています。工芸作家達の手仕事をデザインとテクノロジーの力で更に一つ上に押し上げていけたら、と思っています。そして、100年後、200年後に過去を振り返った時に、「『KOGEI Next』の活動が日本美術や工芸の世界にとってターニングポイントだった」と言われるような活動にできれば、と考えています。

編集部中谷

編集部中谷

一つのエポック、新しい流れを作るのですね!

江口さん

江口さん

政治でも美術でも、例えば「産業革命」とか「民藝運動」など、「~革命」とか「~運動」と名がつく大きなムーブメントがあるでしょう?鐘ケ江さんと私の中でも、「KOGEI Next」は一つのプロジェクトというより、そちらのイメージに近いんです。「KOGEI Next」という名前も、「工芸を次のジャンルに変えていくぞ」という思いを込めてつけています。

肉体を駆使するアーティストにスポーツ選手のようなギアを

編集部中谷

編集部中谷

そのコンセプトを実現されるために、具体的にどんな活動を?

江口さん

江口さん

「アーティストもまた、アスリートである。」「工芸とデジタルは融合する。」「環境の向上=工芸の向上である。」という3つのビジョンを掲げています。

編集部中谷

編集部中谷

アーティストとアスリートは一見結びつかないように思いますが、どのような関係があるのですか?

江口さん

江口さん

鐘ヶ江さんが最初から言っていたことなのですが、「肉体を酷使して、超絶的な技術で作品を作るアーティストは、スポーツの世界のトップアスリートと一緒ではないか」と。

本郷さんの作品制作風景の写真
本郷真也さんの作品制作風景
江口さん

江口さん

この「KOGEI Next」に参画しているアーティスト達は、超絶的な技術が必要な作品を、日々肉体を酷使して作っています。鍛金の場合など、ひたすら鉄を叩いて作品を作るので、1日で3キロくらい痩せてしまうこともあるそうです。

編集部中谷

編集部中谷

肉体を酷使するというところが、本当にスポーツ選手のようですね!

江口さん

江口さん

その一方で、アスリートの場合は、テクノロジーの向上によって記録が飛躍的に伸びるということが起こっています。例えばマラソンで言えば、「ナイキ」の厚底シューズの登場で劇的にタイムが縮んだり、水泳でも「スピード」の水着が登場して世界記録が多数更新された時がありました。

江口さん

江口さん

スポーツの世界ではそれが当たり前に起きているんですが、工芸では、いまだに昔ながらの道具・技法で、ひたすら自分と向き合って肉体を酷使して作品を作っています。そこに最新のテクノロジーを持ち込むことによって、「超絶技巧」を「超・超絶技巧」に拡張させることができるのでは、というのが鐘ケ江さんの考えなんです。

編集部中谷

編集部中谷

なるほど、とても新しい視点ですね!

江口さん

江口さん

また、スポーツ選手がユニフォームやシューズを提供されるように、工芸作家の場合もスポンサー企業がついて、何かギアを提供するということがあってもいいんじゃないか、と。ありがたいことに、『The North Face』などで有名なスポーツアパレルメーカーのゴールドウインさんがこのビジョンに共感してくださり、工芸作家が制作しやすいようなウエアの提供などのご協力をいただいています。

デジタルとの融合による工芸の拡張

編集部中谷

編集部中谷

2つ目の、「工芸とデジタルは融合する。」についてはいかがですか?

江口さん

江口さん

先にも述べましたが、工芸の世界にデジタルの要素を持ち込むことで、今でも凄い超絶技巧の作品がさらに拡張できるのではないか、ということです。

本郷さんのカラスのCTスキャンの写真
本郷 真也《Visible01》CTスキャン写真
江口さん

江口さん

アナログとデジタルはよく対立構造で語られますが、そうではなくて、「アナログと思われている工芸にデジタルを融合させることで、さらに拡張できるのではないか」という発想から、デジタルとの融合を作品の中で試みています。

参考

素材から環境のことを考える:「都市鉱山」の利用

編集部中谷

編集部中谷

3つ目の「環境の向上=工芸の向上である。」についてはいかがですか?

江口さん

江口さん

「KOGEI Next」のアドバイザーの一人である京都女子大学の前崎信也教授が、「工芸家は、昔から植物や動物をモチーフに作ることが多いので、『環境を愛する人たち』と良い方に誤解されることが多いけれど、実際はそうでもない」とおっしゃられて。

江口さん

江口さん

木彫の作家などは、良い作品を作るためにたくさんの端材を捨てますし、金属の作家なども今の時代、ネットで素材を買うんですよね。「その金属がどこから来たか」など何も考えずに。そんな感じで、環境のことを考えて作品制作している工芸作家はほとんどいない、ということなんです。

編集部中谷

編集部中谷

なるほど、できあがる作品の方に集中して、素材のことはそこまで意識していなかったのですね。

江口さん

江口さん

今のまま環境破壊が続いたら、100年後にはもう作家が使いたい木が生えていないかもしれないし、モチーフになる生き物が絶滅してこの世にいないかもしれません。そう考えると今の時代、「作品制作の時から環境のことを考えなければいけないのではないか」と。今では「KOGEI Next」の作家は、自分達が使う素材を見直すところから始めています。

編集部中谷

編集部中谷

環境を意識した素材には、具体的にはどのようなものがありますか?

江口さん

江口さん

まず我々が注目したのが「都市鉱山」です。都市鉱山とは、普通の鉱山からではなく、廃棄された家電や携帯などの中から金や銀などを取り出して資源として活用しよう、というものです。

参考

鈴木祥太さんのカタバミののったコンピュータの写真
鈴木祥太 《都市の養分》
江口さん

江口さん

これは鐘ヶ江さんが学生時代に使っていたMacBookなんですけど、この花がのっているボタンの下に基板があるんですね。この基板から抽出される約0.3gの金で、カタバミの花を咲かせています。

編集部中谷

編集部中谷

なるほど、資源の再利用ということで環境に優しいですね。

江口さん

江口さん

都市鉱山100パーセントの金属を入手するのは難しいのですが、日本中探した結果、都市鉱山からだけ抽出された金属を作っている会社を見つけることができました。「KOGEI Next」で金属を使う作家たちも、今では素材として都市鉱山の金銀を使うのが当たり前になってきています。

「KOGEI Next」の参加作家たち

NHKの日曜美術館で大反響

編集部中谷

編集部中谷

「KOGEI Next」にはどんな作家が参加しているのですか?

江口さん

江口さん

「KANEGAE」所属の約20人の作家達が参加しています。例えばNHKの日曜美術館で昨年7月に取り上げられた、木彫家の前原冬樹、鍛金家の本郷真也、木彫家の大竹亮峯の3人です。前原さんは元プロボクサーという異色の経歴を持ち、「KOGEI Next」の中でも大ベテランで精神的支柱である人です。本郷さんと大竹さんはまだ30代で、この二人について鐘ヶ江さんは、「将来的な人間国宝」とよく言っています。

前原さんの黒い背景のするめの写真
前原 冬樹《一刻》
本郷さんの犬の写真
本郷 真也《独歩》
大竹さんの一輪の花の写真
大竹 亮峯《月光》
江口さん

江口さん

この3人を「現代の超絶技巧」というタイトルで取り上げていただいたのですが、反響の大きさにNHKさんもびっくりされていました。日曜美術館でまだ無名の、しかも現代アートではなく工芸というジャンルの3人の特集をするというのは、前代未聞だったと思います。ところがオンエアしたところ反響がすごくて、SNSでも話題になったそうです。

江口さん

江口さん

そこで早々に続編のオファーがあり、今年の5月には鍛金家の塩見亮介、金工家の織田隼生、木彫家の松本涼の3人が取り上げられました。オンエア後、やはりすごい反響があったそうです。

塩見さんのミミズクの写真
塩見亮介《白銀角鴟面附白絲縅兜袖》
織田さんの花の集合体の写真
織田 隼生《Imperfect》
松本さんの折鶴の写真
松本 涼《連鶴-四想祈安》
編集部中谷

編集部中谷

あまり知られていなかった、工芸という分野で活躍する現代の若手作家の目を見張るような作品を、「KOGEI Next」の活動のおかげで多くの人が目にすることができたのですね。

工芸界の大谷翔平を生み出したい

江口さん

江口さん

「KOGEI Next」を説明する時に私が例え話でよく言うのが、「工芸界の大谷翔平を生み出したい」ということです。

編集部中谷

編集部中谷

大谷翔平ですか!誰もが憧れるスター、ということですね。

江口さん

江口さん

そうです。大谷翔平がいると、子供たちは彼に憧れて野球を始めるじゃないですか。自分の町の少年野球団に入って、高校では甲子園を目指したり、日本のプロやアメリカの大リーグを目指したりという形で成長していきます。それができるのは、野球というスポーツが産業として成りたっていて、スター選手に憧れる子供が育つ環境が整備されているからだと思います。でも工芸には今、全くその環境がなく、一から全部整備しなければいけない状況です。

編集部中谷

編集部中谷

なるほど、スターが生まれるためには環境が必要なのですね。

江口さん

江口さん

町の野球団から大リーグみたいなものまで全部整備しなければいけないので、社会なり国なりが変わっていかないとできません。でも、待っているだけでは進まないので、「我々ができることからやろう」と。それが、「大谷翔平みたいなスターを工芸界から生み出す」ことだと思っています。

江口さん

江口さん

スターのような人物が出ることで、「カッコいいな」とか「あんな風になりたいな」と子供達が思えば、「じゃあ、子供達を教える町の工芸教室をもっと増やそう」となるかもしれません。そして、将来、その子供たちが工芸で食べていけるような構造に世の中がなってくるだろうと思います。だから我々がまずできることとして、今は超絶技巧作家にスポットライトを当て、工芸界の大谷翔平を生み出そうとしているところです。

次の時代に工芸を続けていくために

若い人のアイディアや意見を取り入れて

編集部中谷

編集部中谷

最後に、次の時代に工芸を続けていくために、何かヒントのようなものはありますか?

江口さん

江口さん

そうですね、やはり若い人のアイディアや意見、ユースカルチャーといったものを取り入れていくことは大事だと思います。例えば以前、三味線を作ったことがあるのですが、これも元々は学生のアイディアなんです。「若者は音楽が好きだから、音楽と組み合わせれば工芸にも興味を持ってくれるはず」ということで作ってみたのが、「Lycoris(リコリス)」というエレキ三味線です。「和楽器バンド」というバンドが協力してくれました。

彦十蒔絵《Lycoris》<撮影:中河原理英  提供:ユニバーサルミュージック>
江口さん

江口さん

リコリス、というのは彼岸花のことなんですが、和楽器バンドの津軽三味線奏者の蜷川べにさんが彼岸花のタトゥーを入れていて、それをモチーフに作った作品なんです。都市鉱山の金を用い、輪島の漆芸職人集団「彦十蒔絵」の手により、漆塗りや蒔絵が鮮やかに施されています。

三味線「Lycoris」の蒔絵部分のアップの写真
彦十蒔絵《Lycoris》<撮影:中河原理英  提供:ユニバーサルミュージック>
江口さん

江口さん

べにさんが「Lycoris」のために作った曲のミュージックビデオは、You Tubeで40万回くらい再生されています。このプロジェクトがきっかけでラジオ番組も始まるなど、どんどん広がっていきました。

参考

江口さん

江口さん

You Tubeの動画にコメントも数百件書き込まれていますが、半分以上海外の方ですね。「和楽器バンド」自体がもともと海外で人気のあるバンドというのもありますが、工芸だけでやろうと思ったら、なかなかこんな風には広がらないと思います。

編集部中谷

編集部中谷

工芸に別の要素を付け足すことで、層が広がったのですね。

江口さん

江口さん

音楽以外でも、今、20代の現代アートの作家とも一緒に企画を進めています。ジャンルに関係なく、若い人のカルチャーを取り込んで作品を作るというのは、やはりこれから必要になってくるのではないでしょうか。

編集部中谷

編集部中谷

これからの人達が「いい」と思わないと、続いていかないのでしょうね。

江口さん

江口さん

そうだと思います。「工芸って凄いんだぞ」とか「工芸って大事だから残さなきゃいけないんだぞ」と言ったところで、若い人は興味なかったら全く聞く耳を持たないですし、「自分ごと」とは捉えません。逆に一度興味を持てば、深堀りしたりするのが今の若者であると思います。どんなにいいものを作っても、届かなかったら意味がないので、若者に興味を持ってもらうように意識しながら取り組むようにしています。

入口はわかりやすくするのが大切

編集部中谷

編集部中谷

やはり、「いいものだから、はい」と押し付けるだけではダメなんですね。育った時代も、生活環境も違うので。

江口さん

江口さん

そうですね。入り口をちゃんと作らないといけないのかな、と。

本郷さんのイグアナの写真
本郷 真也《盈虚 》
江口さん

江口さん

例えばこれは、鍛金作家の本郷さんの作品で、昨年のアートフェア東京で展示したものです。

編集部中谷

編集部中谷

イグアナですね!とても精巧にできていますね!

江口さん

江口さん

鉄のかたまりなんですけど、実は動くんですね。鎧や甲冑を作る技術から生まれた「自在置物」というものです。戦国時代が終わり平和な世になって、甲冑が不要になった時に、甲冑作りの技術を残すために生まれたものです。

編集部中谷

編集部中谷

なるほど、言われてみると、鉄のウロコの様子などから甲冑を思い出しますね。

江口さん

江口さん

このイグアナも、体のいたるところが動くんです。尾も指も動きますし、口を開けて舌を出したりもできます。普通の美術展で展示すると、ケースに入れられて触れないので、この作品の凄さが伝わらないんですね。だから、我々はそれを動かしてあげたんです。

編集部中谷

編集部中谷

本物そっくりでも、まさか動くと思っていないから、皆びっくりするでしょうね!

江口さん

江口さん

そうなんです。しっぽが急に動いたりするので、通りかかった人が本当に驚くんですよね。そうやって動かして展示したところ、人だかりができて、アートフェアの主催者からも「今回のアートフェアで一番人を集めた展示だった」と言われました。

江口さん

江口さん

「しっぽを動かす」というのは本当に単純なことですよね。でも、それだけで大きな注目を集められることがこのイグアナで証明されたように、やはり、「わかりやすい」ということがとても大事だと思います。

編集部中谷

編集部中谷

その「わかりやすさ」が、工芸を発信していく際にも大切なのですね。

江口さん

江口さん

どんなに素晴らしいものでも、小難しく発信したら誰も見向きもしてくれません。わかりやすく発信して、興味持ってもらったら詳しく説明すればいい。まずはそこが大事かな、と思います。

※音声が流れます

編集後記

「今後は世界に向けて積極的に発信していきたい」とおっしゃる江口さん。

「パリやウィーンの万博から各段に進化した、現代の日本の工芸の素晴らしさを世界の人に知ってもらう」ことを目標に、2025年の万博に向けて着々と準備を整えられています。

「KOGEI Next」の活動から、工芸界の大谷翔平が多数生まれ、次世代また100年後、200年後の工芸が生き生きと豊かなものになっていくのが楽しみですね!

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