沖縄独特の華やかさが素敵な琉球漆器5選

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

BECOS代表
BECOS代表

日本国内でも人気の観光地である沖縄県。日本とは思えないような温暖な気候と色彩豊かな自然美に魅了される人が後を絶ちません。そんな沖縄ならではの華やかさを特徴とするのが、沖縄県で古くから伝わる伝統工芸品の「琉球漆器」(りゅうきゅうしっき)。

琉球漆器は、沖縄県内で生誕や結婚などのお祝いの場を彩ってきました。

琉球王朝時代を彷彿とさせる優雅な琉球漆器の魅力が詰め込まれた、お盆や棗(なつめ)、お椀などの人気の日用食器をBECOS編集部が厳選しました!

目次

琉球漆器ってどんなもの?

主に朱色、黒色、金色などで色付けられた琉球漆器は、沖縄らしい鮮やかさが魅力の漆器です。

1986年(昭和61年)には国の伝統工芸品としても指定され、現在も職人たちがその伝統を守っています。

沖縄の地でなければ生まれなかった

琉球漆器は14~15世紀頃に誕生し、その美しさや華やかさから献上品や海外への貿易品として広がりました。

海外からの文化が入りやすい地というメリットを活かし、中国から伝わった技法をヒントにして「堆錦」という琉球漆器特有の技法も生み出されたのです。

年間平均で気温22.4℃、湿度77%という気候も漆器作りには最適で、琉球漆器は沖縄県で生まれるべくして生まれたとも言えます。

琉球漆器の素材は?

琉球漆器は沖縄県で採れる木材を素材にして作られています。

主に、デイゴ、エゴノキ、センダン、ガジュマルが使われており、沖縄という木材に恵まれた地の利を活かして漆器作りが行われています。

下地塗りには豚の血などを使った豚血下地(とんけつしたじ)、上塗りには天然の漆が使われています。

琉球漆器の色付け技法1:堆錦(ついきん)

琉球漆器の鮮やかな色付けにはさまざまな技法がありますが、代表的なものに堆錦技法があります。

漆と顔料を練り合わせた堆錦餅という材料を薄く伸ばしてから、模様に切り抜いて器に貼り付ける技法。

この堆錦技法は琉球漆器独特のもので、立体的な装飾が見事です。

琉球漆器の80%にこの装飾が見られ、琉球漆器ならではの色付けとして人気となっています。

琉球漆器の色付け技法2:螺鈿(らでん)

色付けの技法でもう一つ紹介したいのが、螺鈿技法。

貝殻の内側を薄く研磨してから模様に切り取り、器にはめこむ技法です。

光の当たり方によって貝の表面が青や白に輝き、琉球漆器に更に美しさを加えます。

以前は夜光貝を使用していたそうですが、現在は高価になってしまったので鮑貝などを使うのが一般的。

琉球漆器の色付け技法3:沈金(ちんきん)

琉球漆器によく見られる色付け技法として、沈金技法もあります。

この技法は、上塗りした漆器に刃物で模様を削り、彫った溝に漆を塗りこんで、金・銀などの箔や粉を貼り付ける方法です。

以前は細かい文様が施されていましたが、現代の琉球沈金は太くて均一な線で描かれることが多くなっています。

PICK UP
【信楽焼】ヤマ庄陶器 Toruco プレート
【信楽焼】ヤマ庄陶器 Toruco プレート
食卓に華を添えるプレート

鮮やかなトルコブルーが印象的!

爽やかなブルーなのにどこかあたたかみがあるのは、信楽焼ならでは。

お皿やカップをセットで揃えても、アクセントカラーの食器としてポイント使いしても素敵です。

食卓を華やかに彩ってくれるので、料理研究家にも人気の商品。

写真映えすること間違いなしです。

鮮やかな琉球漆器の魅力を楽しめる商品5選

沖縄という地でなければ生まれなかった琉球漆器は、その風土を活かして職人たちによって現代も生き続けています。

その琉球漆器の美しさを味わえる人気の商品を、BECOS編集部が5品厳選!

伝統的な朱漆と黒漆のコントラストが美しい琉球漆器!
細部まで丁寧な仕事がうかがえる小鉢

琉球漆器 小鉢 暈し

琉球漆器の小鉢は、美しいデザインと高品質な職人技が融合した作品です。伝統的な琉球の文化と歴史を反映し、手作りの繊細な模様や鮮やかな彩色が特徴です。

漆の上品な光沢と耐久性で、長年にわたって使用することができる素晴らしい品質が保証されています。小鉢は、お料理の盛り付けやお茶の時間に使うことができて、贈られた方に日常の中で特別な時間を提供します。

前田漆芸工房
琉球漆器 小鉢 暈し

作り手の絵付けが愛らしい伝統の琉球漆器
海外でも高く評価される伝統工芸の漆椀

琉球漆器 漆椀

職人の熟練した技術により、美しい漆の仕上げと緻密な絵付けが施されている漆椀です。漆の上品な輝きと重厚感は、食卓や茶の時間を一層豪華なものにしてくれます。

漆の特性により耐久性にも優れ、長く愛用することができます。前田漆芸工房の漆椀は、心を込めた贈り物として喜ばれるでしょう。

前田漆芸工房
琉球漆器 漆椀

沖縄を代表する工芸品のひとつ琉球漆器
人生を豊かにする美しい小鉢

琉球漆器 小鉢

内月桃紋の小鉢は、贈り物にふさわしい魅力的な琉球漆器です。職人の手によって作り出された美しい桃の花の模様が、優雅さと華やかさを表現しています。

伝統的な琉球の文化に根ざし、手作りの繊細な塗りと鮮やかな彩色が特徴です。その美しさから受け取る人の心を豊かにし、贈り物としての喜びを最大限に引き出せます。

前田漆芸工房
琉球漆器 小鉢

琉球漆器の伝統と職人の技術が融合した作品
手作りで作られる美しく渋い表情のワイングラス

琉球漆器 ワイン杯

高い品質と繊細な仕上げにこだわった伝統的な技法と現代のデザインを組み合わせ、独自の美学を追求しています。漆の上品な輝きや精巧な仕掛け、鮮やかな彩色によってワインが際立ちます。

優雅さと高級感を演出したこちらのワイングラスはワインをより特別なものにしてくれます。贈り物として喜ばれるだけでなく、特別なイベントやお祝いの場でも素晴らしい演出をしてくれるでしょう。

前田漆芸工房
琉球漆器 ワイン杯

日本のハレの日を彩ってきた琉球漆器
宮内庁御用達のボンボニエール

宮内庁御用達 漆器 山田平安堂

皇室のお祝い事で送られることで有名なボンボニエールです。小さな器の中にお菓子などを入れて贈る、フランス発祥の文化で様々なラインナップがあります。

琉球漆器老舗の宮内庁御用達「山田平安堂」のボンボニエールは、皇室だけでなく結婚式の引き出物や出産祝いなどでも贈られます。

宮内庁御用達 漆器 山田平安堂
ボンボニエール

まとめ

沖縄の風土から生まれた琉球漆器は、琉球王朝の頃の華やかさや、沖縄の色鮮やかな自然を反映したような美しさが魅力です。

日常的に使えるお椀やお盆、贈り物にも最適なボンボニエール(キャラメルボックス)など、かわいらしさと華やかさを兼ね備えた琉球漆器で、日々の生活をより楽しみたいですね。

琉球漆器に施された伝統的な職人技を味わってくださいね。

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