本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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備前焼の作家は、日本全国に500人以上いると言われています。そんな備前焼は、きれいなグラスなどと違って華やかさはありません。しかし、使えば使うほど手に馴染んで趣が出てくるため、じつは普段使いにもぴったりなんです!
土の温かみや焼き色を楽しむことができる、素朴さが魅力の備前焼。無骨なイメージがありますが、最近は普段使いしやすくておしゃれな器やカップを作る作家さんも増えてきました。
この記事では、備前焼の基礎知識と人間国宝と呼ばれる作家について解説。さらに、普段の生活に取り入れやすい、おしゃれな備前焼を厳選。こだわりの日本製品を熟知しているBECOS Journal編集部がおすすめする作家さんやブランドも紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね!
備前焼は、岡山県備前市で作られている陶器です。備前市の中でも、伊部地区で主に作られているため「伊部焼」とも呼ばれています。
日本遺産である、日本六古窯(にほんろっこよう)の焼き物産地のひとつであり、中世から長くに渡って引き継がれてきました。
備前焼の特徴は、手にしっとりとなじむ感触を味わえるところ。釉薬と呼ばれる焼き物の上にガラス質を作る薬を使用せず、絵付けをしないで、成形したまま焼かれるため、土ならではの質感を楽しめます。
「絵付けや釉薬を使わずに仕上げるなら、華やかな色やデザインなどを選ぶ楽しみがないのかな?」と思う方もいるかもしれません。備前焼は、ひとつずつ作られているため、全て形が異なり、焼き方によっても色味や模様が変化します。
特に、「窯変(ようへん)」と呼ばれる、予期せずできる色味や模様は、備前焼の大きな魅力でもあります。
世界にたったひとつだけのデザインを楽しめる備前焼。
様々な色合いや模様の中から、自分好みのデザインを見つける喜びがありますよ。
備前焼にはいくつか種類があります。代表的なものは以下です。
近年では、若い人にも人気のある、おしゃれな備前焼を手がける作家も多く活躍しています。詳しく探してみると、きっと自分好みのデザインを作る作家が見つかりますよ。
ここからは、備前焼を普段使いしやすい作品として手がけている作家と、おしゃれな作品を紹介します。
手にとると、土の手になじむ質感や素朴さで、なんだかほっとできる備前焼。モダンなデザインも多いので、生活に取り入れやすく、心落ち着く時間を手に入れることができますよ。
恒枝直豆氏の作る作品は、鮮やかなオレンジ色が魅力。素朴ながらも夕陽のように美しい備前焼を眺めていると、忙しい日常で研がれた心が、ほっと癒されることでしょう。
恒枝直豆(つねきなおと)氏は、1971年の岡山県倉敷市に生まれ、1997年に備前焼作家の末石泰節氏に師事し作陶活動を開始した陶芸作家です。1998年に備前陶芸センター研修生を経て、1999年に備前焼作家の佐藤苔助氏に師事し、2001年に北海道富良野にて独立しました。
2001年から2016年8月まで北海道にて活動。2016年に岡山県浅口市に拠点を移し、2017年には穴窯を築窯して初窯を出しました。活動の場所を移しながら、備前焼の魅力を伝えられるよう常にチャレンジを続けています。
備前焼作家、恒枝直豆氏のビアタンブラー。備前焼は表面の微細な凹凸により、注ぐだけで絶品のクリーミーな泡を楽しむことができます。
一点ものにしては価格もお手頃なので、いくつか数を揃えて、新築祝いや結婚祝いなどのお祝い品としても喜ばれますよ。3サイズ展開です。
恒枝直豆
ビールタンブラー
07/01/2022
父の日のプレゼント
ビール好きの父のへプレゼントしました。クリーミーな泡が立っていつもより美味しく飲めたと喜んでいました!
05/23/2020
とても喜んでもらえました
ビール好きの家族へプレゼントしました。 到着まで実物を手に取れないので、それだけ少しだけ不安でした。しかし手に馴染んでとても飲みやすいとのことです!大事にします。
03/27/2020
ずっと欲しくて購入しました。
叔父が備前焼のカップを使用していたのを見て、購入。ビールの泡が滑らかになり口当たりが良い気がします。
06/01/2020
父の日の贈り物
父の日の贈り物に購入。呑みすぎないように、小さい方のサイズにしました。先日、早めにプレゼントしたら、とても喜ばれました。いつものビールがまろやかに美味しく感じるそうです。※現在こちらのサイズはお取り扱いがありません。
持ち手部分がしっかりとした大きさで持ちやすいマグカップ。コーヒーやお茶などを入れると備前焼特有の性質により味がまろやかになります。
焼き色や色味の出方はひとつとして同じものがありません。ひとつひとつのカップがもつ「味」が異なるので、物にこだわる人には特におすすめ。
恒枝直豆
マグカップ
備前焼のコーヒードリッパー。同作家のシリーズのほか、市販のコーヒーポットやマグカップなど、どんなものにも乗せて使うことができます。
表面の微細な凹凸により、まろやかにしてくれますよ。コーヒー好きやコーヒーにこだわりのある人に一度は使って欲しい一品です。
恒枝直豆
ドリッパー
DAIKURAは、備前作家である小川秀蔵氏・小川弘蔵氏の2人で創設された工房です。
岡山には店舗も構えていますが、通信販売をするためにDAUJYEAは作られました。
今後50年100年と愛用されるような備前焼づくりを行っており、備前焼を伝えていくためにDAIKURAブランドとして活動をしています。
桟切(さんぎり)・緋襷(ひだすき)、2種類の備前焼の色合いを楽しめるビアマグタンブラーです。
ウエスト部分にラインが入っており、これにより握りやすく、しっかりとしたホールド感を実現。
最大のポイントは、ビアマグ用のために独自に土を調合したことです。ビールを美味しくしてくれるクリーミーな泡を長時間キープしてくれるのも魅力です。
いつも飲んでいる缶ビールも、こちらのビアマグを使えば、これまでにない味わいを楽しむことができますよ。
鳴瀧窯-narutakiは、安藤騎虎氏が2014年に立ち上げた、新しい備前焼のブランドです。
安藤氏は、1977年に神奈川県の横浜市に生まれ、2016年には、LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 「匠」の岡山代表にも選ばれた注目の備前焼作家。
備前焼独特の土の風合いは残しつつ、洋食器とも合いそうな雰囲気の食器をたくさん作っています。
おしゃれで心を落ち着かせてくれるようなアイテムばかりで、思わず手にとりたくなるでしょう。
こちらは、備前焼で作ったコーヒー&ドリッパーのセットです。
和む、をコンセプトに一人分のコーヒーを淹れるために作られました。
真鍮製のネルドリッパー付きですが、ペーパーフィルタにも対応しています。
毎朝のコーヒータイムや仕事中のブレイクなど、ひとり時間も美味しいコーヒーで気持ちを満たすことができますよ。
出製陶は山本周作氏・山本領作氏が兄弟で制作を行っています。
驚くことに、父は岡山県重要無形文化財の山本出氏、祖父は人間国宝の山本陶秀という備前焼に従事する一族。
備前焼一族である2人が制作を行う出製陶は、備前の土と顔料を練り合わせた色土を使用しているのが特徴です。
1色ずつ練り合わせることで、繊細な色を表現しています。
手間隙かけて作った色土で、今までにないおしゃれな備前焼を制作。
最新式のガス窯を使用するため、多彩で豊富なバリエーションの表現も魅力です。
備前焼の味を残しながら、よりファッショナブルに制作された出製陶の備前焼は、おしゃれな家にもすんなりとなじめるアイテムばかり。
普段使いしやすいアイテムを取り揃えているので、備前焼初心者の方にもおすすめです。
こちらは華やかな色土がかわいらしいマグカップです。
カラフルながらも、備前焼ならではの落ち着いた質感があるので、世代を問わず使えるアイテム。
食卓に並べると、パッと雰囲気を明るくしてくれますよ。
陶吉は、備前焼を生活の中で親しんでもらうことを目標として、日々活動を行なっています。
使いやすい食器以外にも、置物やアクセサーまで幅広い作品を取り扱っており、品揃えの豊富さが魅力。
複数の作家が在籍しているので、様々なデザインの中から、お気に入りの作品を見つけられますよ。
こちらは備前焼で作った風鈴。
備前焼ならではの、美しい音に癒される作品です。
1点ものの風鈴は、眺めているだけでも涼を感じられるアイテム。
素朴な色合いなので、部屋に吊るしてもインテリアの邪魔になりません。
夏の暑い日も、こちらの風鈴の音で涼やかな時間を感じられるでしょう。
海外の方へ渡すお土産にも、おすすめのアイテムです。
昭和31年以降に重要無形文化財保持者に認定され、人間国宝と呼ばれる備前焼作家たちが誕生しました。
人間国宝に認定された作家たちの誕生は、備前焼が注目を浴びるきっかけにもなっています。
ここからは、5人の人間国宝作家を紹介しますね。
備前焼名家である備前六姓(大饗、金重、木村、寺見、頓宮、森)の金重家の、分家の長男として生まれ、明治29年~昭和42年に活動していた金重陶陽(かねしげとうよう)氏。
1930年頃、釉薬を使わずに土味を出すことに成功し、備前焼を再興させた人物であることから「備前の生き神様」と呼ばれていました。
多くの弟子を育てており、自身のみならず、弟子の中からも人間国宝を輩出させたことでも有名です。
明治32年~昭和58年に活動をしていた藤原啓(ふじわらけい)氏。
1948年に国認定の技術保存資格者の資格を受けたのをきっかけに、陶芸家として生涯を尽くすことを決意しました。
金重陶陽氏や北大路魯山人氏らから指導を受けており、桃山古備前の技法を基礎としつつ、近代的な造形が特徴です。
素朴で大らかな作品は、歴史ある備前焼を革新的なものへと変化させ、備前焼の認知に一役買いました。
明治39年~平成6年に活動をしていた山本陶秀(やまもととうしゅう)氏。
伊部三人衆として、金重陶陽氏、藤原啓氏とともに、備前を代表する陶芸家として、あまりに有名な人物です。
備前焼におけるろくろ技術の第一人者であり、茶の湯に用いる名品を残しています。
「茶陶の陶秀」「ろくろの達人」と呼ばれていました。
昭和7年~平成13年に活動をしていた藤原雄(ふじわらゆう)氏。
藤原啓氏の長男として生まれ、右目の視力は0.03、左目の視力は全く無いというハンディキャップに見舞われました。
父の藤原啓氏は、健常者同様に進学する事にこだわり続けたと言います。
青年時代の文学や音楽に親しみ、感性を磨いて過ごした生活は、後の陶芸活動にも影響を与えたでしょう。
備前焼の伝統を大切にしつつ、新しい感性を生かした作品作りを追求し「焼き締め陶公募展」を開催するなど、備前焼の発展にも大きく関わった人物です。
昭和11年~活動している伊勢崎淳(いせざきじゅん)氏。
2004年に、人間国宝として認定をされました。
中世の穴窯を復興させ、歴史的な功績を残しながらも、イサム・ノグチ氏や池田満寿夫氏など、アーティストとの交流も積極的に行ない、備前焼の新しい世界を切り開いています。
大胆なフォルムを生かした革新的な作品が魅力の、伝統と新世界を繋ぐ人間国宝の一人です。
今回は、備前焼と作家について解説しました。
備前焼は、日本六古窯のひとつに選ばれた岡山県備前市を中心に作られている陶器で、土の質感を楽しめる素朴さが魅力でしたね。
ひとつとして同じものが出来上がらないので、世界にたったひとつだけの特別な備前焼。
近年では普段使いしやすい作品を手がける作家も多いので、おしゃれな備前焼でほっとする時間を手に入れてみませんか?
この機会に、お気に入りの備前焼作家を、ぜひ見つけてみてくださいね!
ビールタンブラーが人気の備前焼若手作家、『恒木直豆(つねきなおと)』氏がおすすめです。ビールタンブラー以外にも、お皿や酒器、花瓶など色々と展開しています。詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
こちらの記事をぜひチェックしてみてください。本記事では、シンプルモダンで日常に取り入れやすいブランドと作品を紹介しています。
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