
日本酒好きにとって、ちろりで熱燗をつくるのはちょっとした「夢」ですよね!今回は、日本酒がより美味しくなるちろりを紹介したいと思います。
お酒をよりおいしく温めることができるちろりは、いろいろな素材からできており、その中でもデザイン性が良いものや、抗菌作用があるものなど、とても使い勝手のいいものが沢山展開されています。
そんな中で今回紹介するのは高い抗菌性や光沢が美しい錫製のちろりと、温めることも冷ますこともできるデザイン性の高いガラス製のちろりです。
目次
錫製ちろりの特徴
錫は金や銀に次ぐ高価な金属で、その美しい光沢や錆びにくい特性から古代の貴族がこぞって錫製の食器を愛用していました。錆びにくく抗菌作用がある錫は有害物質が溶けにくく、美しい光沢は剥げ落ちることはないので神様に捧げる進物としても扱われていました。
錫は、現在では殺菌効果に加えイオンの効果もあることが確認されており、錫100%のちろりを使用するとイオンの効果で水を浄化し、お酒の雑味がなくなりまろやかになるとされています。
さらに、錫は熱伝導性がとてもいいので温め始めてからすぐに自身が望む温かさに調節することができ、短時間で温めることによってアルコールの気化を極力抑えることができます。
錫の手入れ方法はとても簡単で、中性洗剤などで普通の食器と同じように洗うことができます。
今回紹介する錫製のちろりは錫100%のちろりで、普段の日本酒がより一層おいしくまろやかに味わうことができます。
能作のちろり
能作は大正5年から錫の製造を始めた鋳物製造業者で、様々な金属製品のテーブルウエアを展開しています。
そんな能作の錫100%ちろりは、表面に細かな凹凸を沢山あしらって表面積を増やしているので、熱伝導性が高くなり、ほかのちろりよりも早く日本酒を温めることができます。
熱伝導性が高い分、ちろり自体も熱くなりやすいので、能作のちろりは持ち手部分に竹に似た籐という熱がこもりにくい素材を巻き付けているので、安心して扱うことができます。
シンプルであっさりとしたデザインで、熱伝導が速く使いやすいシルエットのちろりをお探しの方におススメです。
更に、同じシリーズの錫製品でテーブルウエアを揃えたい方にもおススメです。
サイズ:高さ120cm 口幅110cm
容量:200cc
重さ:378g
素材:錫
箱:化粧箱
価格:税込9,720円
薩摩錫器工芸館のスジ磨きちろり
薩摩錫器工芸館は創業100年を超す老舗製鉄業者で、オリジナルの錫製品を注文することもできます。
薩摩錫器工芸館のスジ磨きちろりは、日本酒のみならず芋焼酎にもあう形状になっており、鹿児島県の伝統工芸品にも認定されています。
程よい重厚感があり、ツルツルとした表面になっているので手入れがしやすく、無駄を省いた扱いやすいデザインとなっています。
デザイン性よりも、使いやすさや手入れのしやすさを最優先に考える方におススメのちろりです。
サイズ:高さ12cm 口幅7cm
容量:270ml
素材:錫
箱:ギフト対応 (無料専用箱、無料梱包、無料紙袋)
価格:税込37,800円
清課堂のペンギンちろり
清課堂は1838年に創業されて以来、錫器、銀器、金器など様々な金属工芸品を作成する日本最古の錫公房で、神社、仏閣、宮中の御用品を多く手掛けている名店です。器やスプーンなどのテーブルウエアから、トラの置物などのインテリアまで、様々なユニークな商品が展開されています。
清課堂のちろりは、ペンギン形をしている愛らしいデザインが特徴で、おもてなしの場に一つあるだけで存在感が増し、お酒の席が洗礼されたおしゃれな空間に見違えます。
また、表面はざらざらとした石目加工がされているので効率よく日本酒を温めることができます。手入れのしやすさよりも、熱伝導の良さやデザイン性の良さを最優先に考える方におススメです。
サイズ:高さ135mm 口幅90mm
容量:270cc
素材:錫
箱:化粧箱入り
価格:33,264円
ガラス製ちろりの特徴
金属製のちろりが多い中、ガラス細工のちろりは珍しく、ガラスは低温から高温まで幅広く対応できるのでとても丈夫なことが人気を集めています。
また、手入れも簡単で、割れること以外錆びたり朽ちたりすることもなく、錫のように曲がったりすることもないので、洗礼されたデザインと日頃の使い勝手の良さが特徴です。
廣田硝子株式会社の廣田さんが作るガラス角ちろり
>廣田硝子株式会社の廣田さんが作るガラス角ちろりをもっと詳しく見てみる。
多くのガラス製品を専門にする廣田硝子株式会社の廣田さんが作るガラス製品は、量産では表現できないようなぬくもりを持った愛着がわくハンドメイド商品で、ガラス特有のどこか懐かしい感じや繊細さを最大限に引き出したちろりが人気を集めています。
そんな廣田さんが作るガラス角ちろりは、熱燗と冷酒ともに使用できます。常温の日本酒を冷たくするには、日本酒を本体に注ぎ入れ、氷をいれた付属の容器を蓋の上からちろりに入れることで、日本酒が薄くなることもなく冷酒を楽しむことができます。
ちろりの他に専用のガラスで作られた酒杯も2つセットで販売されており、化粧箱に収められているので贈り物に最適です。
サイズ:横幅90mm 高さ160mm
容量:450cc
素材:ガラス、真鍮
箱:ラッピング可能
価格:税込16,200円
>廣田硝子株式会社の廣田さんが作るガラス角ちろりをもっと詳しく見てみる。
まとめ
錫製のちろりは熱伝導がとてもよく、抗菌作用やイオン効果によるお酒の雑味を飛ばすことができます。錫特有の光沢がとても美しく高級感があり、丁寧に手入れすることで光沢も保つことができ生涯使い続けることができます。
ガラス製のちろりも熱伝導がとてもよく、機能性もデザイン性も抜群でとても上品な仕上がりになっています。廣田さんが作るガラス製のちろりは、お酒を薄めることなく冷酒にすることができ、真鍮の蓋とガラスフォルムのデザインが何とも言えない上品な仕上がりになっています。
錫製、ガラス製どちらのちろりもよりおいしく日本酒をたしなむことができます。