
陶器のコーヒードリッパーは焼き物ならではの趣が魅力。また、コーヒーの香りや味もワンランクアップさせてくれます。
とはいったものの、陶器のコーヒードリッパーは誰にでもおすすめ…というわけではありません。メリットがある一方で、デメリットがあるのも事実です。
この記事では、購入前に知っておきたい知識として、陶器のコーヒードリッパーのメリット&デメリット、そして気になるお手入れ方法についても解説します。
そして、BECOS Journalイチオシの有田焼のコーヒードリッパー3選の他、おしゃれで人気の陶器のコーヒードリッパー(陶芸作家の作品、フィルタータイプ&フィルターレスタイプ)14選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
陶器のコーヒードリッパーを使うメリットとデメリットとは?

陶器製・プラスチック製・ガラス製・メタル製など、ドリッパーにはいくつかの素材があります。
陶器製のドリッパーは、見た目もおしゃれで機能性が高い一方で、やはりデメリットもあります。購入する前にその特性をよく知っておくと、購入してから「思っていたのと違った…」という失敗を防ぐことができます。
ここからは、陶器のドリッパーのメリットとデメリットの両方をピックアップしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
陶器のコーヒードリッパーを使う魅力!
そのメリットとは?
- 耐久性・保温性が高い。
- フィルターレスの場合、よりコーヒーのオイルを抽出してくれる。
- 味がまろやかになる。
- 見た目がおしゃれ。
陶器のコーヒードリッパーを購入する前に!
デメリットも知っておこう
- 重量がある。
- 素材上、割れやすい。
- プラスチック製などに比べると値段が高い。
- メーカーによっては、お手入れが面倒な場合もある。
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
【BECOSおすすめ!】有田焼のコーヒードリッパー3選
陶器のコーヒードリッパーは、焼き物ならではの趣があり見た目がおしゃれ!ここでは、BECOSで購入できる、有田焼のおすすめコーヒードリッパーを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
陶器のコーヒードリッパーおすすめ①
【有田焼】紙フィルター不要でエコなドリッパー

イタリアの家庭用品やキッチン用品を扱う「Alessi」や、日本の木製家具メーカー「カリモク」が、国内外の優秀なデザイナーとタックを組み展開している「Karimoku New Standard」など、名立たるブランドのデザインを手掛けている、スイスを拠点に活動するデザイナー「ビッグゲーム」がデザインしたコーヒードリッパー。
使い捨ての紙フィルターがいらないコーヒードリッパー。うっかりフィルターを切らせて困る心配がありません。また、お財布や環境に優しくエコな点も魅力。毎日たくさんコーヒーを飲む方におすすめです。
特別な多孔質の磁器でろ過されることで、コーヒーもまろやかな味わいになります。同じシリーズのコーヒーカップもあるので、セットで揃えてもおしゃれ!
陶器のコーヒードリッパーおすすめ②
【有田焼】モノトーンでおしゃれな有田焼のドリッパー

有田焼のブランド「久右エ門」によるコーヒーフィルターとドリッパーのセットです。使い捨ての紙フィルターがいらないエコなアイテム。
フィルター部分には、数ミクロンの穴が無数に開いたセラミックが使われていて、不純物を取り除いて豆本来の芳醇な香りと味を引き立ててくれます。また、コーヒーだけに限らず、紅茶・緑茶・焼酎などにも使うことができます。
ドリッパー部分はすっきりとした、白い有田焼製。モノトーンのスタイリッシュなデザインなので、コーヒードリッパーをキッチンに見せる収納にしたい方にもおすすめ。
陶器のコーヒードリッパーおすすめ③
【有田焼】自分用やプレゼント用でポットも一緒に欲しい方に

過去にはオランダ、そして現在はニューヨークを拠点に活躍しているデザイナー「レオン・ランスマイヤー」のコーヒードリッパー。彼のデザインは、シンプルでいてエレガントさを感じさせてくれます。
同シリーズのコーヒーポットと合わせて、そのままコーヒーを淹れられるコーヒードリッパー。自分用やプレゼント用などに、ポットも一緒に購入したいという方におすすめです。
有田焼の磁肌の美しさを活かした、洗練されたデザイン。どんなインテリアにもすっきりと馴染み、飽きずに使うことができますよ。
まだまだある!陶器のコーヒードリッパー
おしゃれなデザインから人気ブランドまで11選紹介!
陶器のコーヒードリッパーは、ペーパーフィルターを使うタイプとフィルターなしで使えるタイプのものがあります。
ここからは、個性的なデザインのものから人気ブランドの陶器のコーヒードリッパーを、フィルターを使うタイプとフィルターレスタイプの2つのカテゴリに分けて紹介していきます。
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
スタンダードなペーパーフィルターを使うコーヒードリッパー6選
ペーパーフィルターを使うオーソドックスなコーヒードリッパーは、フィルターを使うことで目詰まりを軽減することができるのが魅力です。それでは、一風変わったデザインのものから人気ブランドのセットものまで紹介していきます。
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ①
人気のカリタ×波佐見焼!渋い色使いがポイント
日本で唯一の珈琲器具専門メーカーとして、1958年創業以来、60年以上にわたり「レギュラーコーヒーをより多くの人に楽しんでもらう」ことをモットーに商品開発・販売に取り組んでいます。
カリタ独自の3つ穴構造のドリッパーは、抽出速度が早いため雑味を感じさせず、美味しさだけをドリップすることを可能にしました。ご紹介するのは、人気のカリタ式の陶磁器製。黒釉薬によって生み出される個性的な液垂れは、どれ一つとして同じモノはなく、渋みのある色と雰囲気を楽しむことができます。
Kalita/カリタ
コーヒードリッパー ブラック SG 102 波佐見焼
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ②
シンプル設計でハンドドリップ初心者さんにおすすめ
ハンドドリップで淹れるコーヒーの美味しさ。その美味しさをゆっくりと味わうために生まれたのが、KINTO(キントー)の「SLOW COFFEE STYLE(スローコーヒースタイル)」。手元に届いた日からすぐにハンドドリップを楽しめる、フィルター・ブリュワー・サーバーの3点セットです。
見た目のおしゃれさが、インテリアにもなるかわいさ。シンプルな作りなので、ハンドドリップ初心者でも使いやすいです。ブリュワーとサーバーは、電子レンジ&食洗器使用OKなのもうれしいポイント。セット商品なので、プレゼントとしてもおすすめです。
KINTO/キントー
コーヒースターターセット3点入り
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ③
カラフルなドリッパーと木製ホルダーがおしゃれ
「美味しいコーヒーが、もっと世界中に増えますように」というバリスタの想いから作られたのが「ORIGAMI」。コーヒーのプロともいえるバリスタが認める、機能性・耐久性、そしてデザイン性を兼ね備えた商品を提供しています。
ORIGAMIのコーヒードリッパーは、絶妙に計算された20本の溝が最大の特徴。ドリッパーとペーパーフィルターの間に適度な空間が生まれ、空気の通り道を確保。お湯が流れ落ちる速度までしっかりと計算されており、コーヒー本来の旨味と香りを楽しめるよう、絶妙な抽出を可能にしてくれます。
ORIGAMI/オリガミ
ORIGAMIドリッパー 木製ホルダー
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ④
ギフトにおすすめ!もらってうれしい陶器ドリッパーセット
陶器の質感に味わいと温かみを感じられる、陶器ドリッパーセット。ドリッパー・ピッチャー(400ml)・カップ2個(100ml)・ソーサー2個がセットになっています。ピッチャーは容量が大きいため、コーヒー以外の飲みものを入れるのにも使え、ソーサーは程よい大きさがあるため、ケーキなどを乗せるお皿としても使うことができます。
スパイラルの溝が入った円すい形のドリッパーは、お湯が中心にゆっくりと流れることでコーヒーの粉に触れる時間が長くなり、より濃厚な味わいと旨味を堪能することができます。自宅用はもちろん、コーヒー好きな方へのギフトとしても喜ばれます。
良木工房YOSHIKI
ドリッパーセット
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ⑤
のぞき窓が付いてるからドリップが見える!
1992年に生まれた「ZERO JAPAN」は、価格に厳しいアメリカのマーケット向けに商品開発したのがはじまりです。『いい物』を使って欲しいという想いから、洗練されたデザインと職人芸ともいえる業を持ち合わせた、高品質のメイド・イン・ジャパンの商品を作っています。
2つ穴の周辺に計算されたくぼみにより、ドリップがカップの外に漏れることなく、中央を流れていく構造。のぞき窓を付けた画期的なデザインで、ドリップの量を確認することができます。ドリッパースタンドは、厚さ3㎜のステンレスを継ぎ目なく折り曲げたもので、業務用使用にも耐えられる耐久性とスタイリッシュな見た目が特徴です。
ZERO JAPAN/ゼロ・ジャパン
コーヒードリッパースタンドセット ホワイト
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ⑥
世界で愛されるコーヒードリッパー
1921年創業、日本で唯一耐熱ガラス工場を営んでいる「HARIO」。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも愛用されている「HARIO V60」のドリッパー。本場スターバックスの新業態店舗で採用されており、スターバックスのYouTubeチャンネルでも登場しています。
有田焼を使用し、一つ一つ職人の手によって作られるドリッパー。円すい形とスパイラルリブを採用し、大きな1つ穴が特徴。注ぐお湯の速さで、コーヒーの味を変化させることができます。素早く注ぐとスッキリ、ゆっくり注ぐとコクと深みのある味わいを楽しめます。
HARIO/ハリオ
V60ドリッパー
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
フィルターレスで使えるコーヒードリッパー5選
コーヒー本来の旨味を堪能できる、フィルターレスのコーヒードリッパー。セラミックタイプのものが多いですが、沢山のブランドから出ていますので、お気に入りのひとつを見つけて使ってみてください。
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ①
コーヒー以外の飲み物もまろやかに!
キッチンウェアやハウスウェアを手掛ける「株式会社フジイ」は大正12年創業、オリジナルブランドの「月兎印(つきうさぎじるし)」は「ゲット」という愛称でも親しまれています。一点一点、熟練の職人によって作られた商品は、多くの人々に愛されています。
多孔質のセラミックで作られた、数ミクロンの無数の穴があるセラミックフィルター。遠赤外線とセラミックの効果で、コーヒーだけでなく水や緑茶などの飲み物をまろやかにしてくれます。紙のフィルターなしで使え、日頃のお手入れは水洗いでできるのもうれしいですね。
月兎印/つきうさぎじるし
セラフィルター 2点セット
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ②
ハート型のストッパーがおしゃれな話題のコーヒーフィルター
「THREE RIVERS」が生みの親である「39Arita コーヒーフィルター」は、有田焼の伝統を守りつつ、日・米の2ヵ国で特許を取得したコーヒーフィルター「セラフィルター」。メディアでも多く取り上げられる話題の商品です。
いつものコーヒーでも格段に美味しくしてくれるその秘密は、こだわりの素材を用いて作られた多孔質セラミックにあります。雑味やえぐみを抑え、豆本来の油分を存分に引き出し、コクのあるコーヒーを抽出することができます。ワインや焼酎などに使うと、安いお酒でも美味しく味わえる優れものです。
THREE RIVERS/スリー・リバーズ
39Arita コーヒーフィルター
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ③
縁起の良い富士山モチーフ
波佐見焼職人により、独自の技術で富士山のモチーフを再現したコーヒードリッパー。ご紹介するのは、人気の「COFIL(コフィル) fuji」のダイヤモンド富士バージョン。特殊な技術で金とプラチナを施しています。「プラチナム・ダイヤモンド富士」は太陽が富士山と重なる日の出、「ゴールド・ダイヤモンド富士」は富士山に沈む瞬間の夕陽を再現しています。
毛髪と同じくらいの細さである50ミクロンの無数の穴が空いている、セラミックフィルターを採用。コーヒーの旨味を左右する油分をよく通し美味しさを惹き立てます。目詰まりしにくい「ロータス効果」で、普段のお手入れが簡単なのもうれしいポイント。桐箱入りですので、ギフトとしてもおすすめです。
COFIL/コフィル
ダイヤモンド富士
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ④
ワンランク上のコーヒーを楽しめる
有田焼の製造技術を用い、「究極のコーヒーを、だれでも手軽に」をコンセプトにコーヒーギアを展開している「LOCA」。有田焼で作られたセラミックフィルターで、コーヒーを驚くほどまろやかにしてくれます。
LOCA独自のセラミックテクノロジーによる味の変化は科学的にも証明されており、コーヒーの旨味はそのままに、雑味と苦味を抑え、甘味が増すことが分かっています。普段飲んでいるコーヒーで、ぜひその味の変化を楽しんでみてください。
LOCA/ロカ
セラミックフィルター Vタイプ
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ⑤
お手入れ簡単なのがうれしい!
400年の歴史を持つ長崎の波佐見焼と、多孔質セラミックの技術を融合させて商品開発したのが「CERAFIL」。トライアングルエッジの効果で、ペーパーフィルター・ドリッパー・コーヒースタンドが不要な、新しいスタイルのコーヒーフィルター兼ドリッパーです。
ほとんどの大きさのカップやサーバーに対応。受け皿のソークホルダーの開発により、ドリップ後の予備洗浄を可能にし、目詰まりを軽減。お手入れは、実に簡単な水洗いのみ。目詰まりが気になったら、煮沸10分でOK!面倒な焼成をする必要はありません。化粧箱入りなので、プレゼントにも喜ばれるアイテムです。
CERAFIL/セラフィル
セラフィル(エッジ付)
陶器のコーヒードリッパーお手入れ方法
正しくメンテナンスして長く使おう!
自宅で本格的なコーヒーを淹れることができるのが魅力の、陶器のコーヒードリッパー。しかし、ドリッパーによっては日頃のお手入れの他に、もっとしっかりしたメンテナンスを必要とする物もあります。
特に、ペーパーフィルターを必要としないドリッパーは、細かいコーヒー粉や油分が付着し目詰まりを起こしやすいため、日頃のお手入れは長く使うためにも大事です。
それでは、ここでは一般的な日頃のお手入れ方法を紹介します。
(※各メーカーによりお手入れ方法は違うこともありますので、詳しくは購入したメーカーのお手入れ方法をご確認ください。)
日頃の一般的なお手入れ方法
- ドリップ後は、直ぐにお湯で洗い流す。
※ドリッパーによっては、食器用洗剤使用OKなものもありますが、確認が必要です。
目詰まりしたときのお手入れ方法
- 重曹(ベーキングパウダー)を溶かした水で、10~20分煮沸する。
※煮沸時間はドリッパーによって変わることがありますので、確認が必要です。
年1回の焼成メンテナンス
- ガスコンロに網などを敷き、直火で10~20分程コーヒーの油分やカスが燃え、煙が出なくなるまで焼く。
※十分冷めるのを待って水洗いし、しっかり乾燥させます。熱いままのフィルターを急冷すると割れる危険性があるため注意が必要です。
陶器のコーヒードリッパーでいつものコーヒータイムを上質なものに!

たかがコーヒードリッパーとあなどるなかれ!陶器のコーヒードリッパーに変えるだけで、これまで飲んでいたコーヒーの味も香りも生まれ変わります。
自宅でハンドドリップのコーヒーを楽しむなら、ぜひおしゃれな陶器のコーヒードリッパーを選んでみてください。いつものコーヒータイムをより美味しく、上質な時間に変えてくれること間違いなしです!
よくある質問
- フィルターレスの陶器のコーヒードリッパーを探しています。おすすめはありますか?
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有田焼の『【2016/】ビッグゲーム コーヒードリッパー』はいかがでしょうか。特別に開発された多孔質の磁器を使用しており、コーヒーを柔らかな味わいに変えてくれます。
- 陶器のコーヒードリッパーの購入を考えています。購入にあたって気を付ける点はありますか?
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おうちでカフェ気分を味わえ、いつものコーヒーがより美味しくなるなど、陶器のコーヒードリッパーが注目されていますが、実はメリットだけではありません。陶器製はこまめなお手入れが必要であったり、素材上割れやすいなどのデメリットも。この記事では、『陶器のコーヒードリッパーを購入する前に知っておきたいメリット&デメリット』、そして気になるお手入れ方法も紹介しています。