
陶器のコーヒードリッパーは焼き物ならではの趣が魅力。また、コーヒーの香りや味もワンランクアップさせてくれます。

とはいったものの、陶器のコーヒードリッパーは誰にでもおすすめ…というわけではありません。メリットがある一方で、デメリットがあるのも事実です。
この記事では、BECOS Journalイチオシの備前焼と有田焼のコーヒードリッパーの他、おしゃれで人気の陶器コーヒードリッパー(陶芸作家の作品、要フィルター&フィルターレスタイプ)もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、購入前に知っておきたい知識として、陶器コーヒードリッパーのメリット&デメリット、そして気になるお手入れ方法についても解説しています。
陶器のコーヒードリッパーを使うメリットとデメリットとは?

陶器製・プラスチック製・ガラス製・メタル製など、ドリッパーにはいくつかの素材があります。
陶器製のドリッパーは、見た目もおしゃれで機能性が高い一方で、やはりデメリットもあります。購入する前にその特性をよく知っておくと、購入してから「思っていたのと違った…」という失敗を防ぐことができます。
ここからは、陶器のドリッパーのメリットとデメリットの両方をピックアップしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
陶器のコーヒードリッパーを使う魅力!
そのメリットとは?
- 耐久性・保温性が高い。
- フィルターレスの場合、よりコーヒーのオイルを抽出してくれる。
- 味がまろやかになる。
- 見た目がおしゃれ。
陶器のコーヒードリッパーを購入する前に!
デメリットも知っておこう
- 重量がある。
- 素材上、割れやすい。
- プラスチック製などに比べると値段が高い。
- メーカーによっては、お手入れが面倒な場合もある。
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
【BECOSイチオシ!】備前焼・有田焼のコーヒードリッパー4選
陶器のコーヒードリッパーは、焼き物ならではの趣があり見た目がおしゃれ!ここでは、BECOSで購入できる、備前焼と有田焼のおすすめコーヒードリッパーを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
陶器のコーヒードリッパーおすすめ①
【備前焼】一点モノで個性を楽しめるドリッパー

備前焼作家「恒枝直豆」氏が作るコーヒードリッパーは、おなじものがふたつとしてない一点モノ。
釉薬を使わずに焼き上げる備前焼は、表面に目には見えない小さな穴(気孔)ができることで通気性が高まり、飲み物がまろやかに変化。そのため、いつものコーヒー豆でも味の違いを楽しむことができます。
一人用には手持ちのマグカップを使用し、数人分淹れたい際にはコーヒーポットにセットして使用できるのもうれしいポイント。
同じ備前焼のコーヒーカップと一緒に、大切な方へプレゼントするのにもおすすめですよ。
陶器のコーヒードリッパーおすすめ②
【有田焼】紙フィルター不要でエコなドリッパー

名立たるブランドのデザインを手掛けている、スイスを拠点に活動するデザイナー「ビッグゲーム」がデザインしたコーヒードリッパー。
使い捨ての紙フィルターがいらないコーヒードリッパー。うっかりフィルターを切らせて困る心配がありません。また、お財布や環境に優しくエコな点も魅力。毎日たくさんコーヒーを飲む方におすすめです。
特別な多孔質の磁器でろ過されることで、コーヒーもまろやかな味わいになります。同じシリーズのコーヒーカップもあるので、セットで揃えてもおしゃれ!
陶器のコーヒードリッパーおすすめ③
【有田焼】モノトーンでおしゃれな有田焼のドリッパー

有田焼のブランド「久右エ門」によるコーヒーフィルターとドリッパーのセットです。使い捨ての紙フィルターがいらないエコなアイテム。
フィルター部分には、数ミクロンの穴が無数に開いたセラミックが使われていて、不純物を取り除いて豆本来の芳醇な香りと味を引き立ててくれます。また、コーヒーだけに限らず、紅茶・緑茶・焼酎などにも使うことができます。
ドリッパー部分はすっきりとした、白い有田焼製。モノトーンのスタイリッシュなデザインなので、コーヒードリッパーをキッチンに見せる収納にしたい方にもおすすめ。
陶器のコーヒードリッパーおすすめ④
【有田焼】自分用やプレゼント用でポットも一緒に欲しい方に

過去にはオランダ、そして現在はニューヨークを拠点に活躍しているデザイナー「レオン・ランスマイヤー」のコーヒードリッパー。
同シリーズのコーヒーポットと合わせて、そのままコーヒーを淹れられるコーヒードリッパー。自分用やプレゼント用などに、ポットも一緒に購入したいという方におすすめです。
有田焼の磁肌の美しさを活かした、洗練されたデザイン。どんなインテリアにもすっきりと馴染み、飽きずに使うことができますよ。
まだまだある!陶器のコーヒードリッパー
おしゃれなデザインから人気ブランドまで11選紹介!
陶器のコーヒードリッパーは、ペーパーフィルターを使うタイプとフィルターなしで使えるタイプのものがあります。
ここからは、個性的なデザインのものから人気ブランドの陶器のコーヒードリッパーを、フィルターを使うタイプとフィルターレスタイプの2つのカテゴリに分けて紹介していきます。
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
スタンダードなペーパーフィルターを使うドリッパー6選
ペーパーフィルターを使うオーソドックスなコーヒードリッパーは、フィルターを使うことで目詰まりを軽減することができるのが魅力です。それでは、一風変わったデザインのものから人気ブランドのセットものまで紹介していきます。
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ①
リーズナブルな価格もうれしい!人気ブランド「カリタ」
日本で唯一の珈琲器具専門メーカーとして、1958年創業以来人気のブランド「カリタ」。
独自の3つ穴構造ドリッパーは、抽出速度が早いため雑味を感じさせず、美味しさだけをドリップ。手頃な値段で、陶器コーヒードリッパーをちょっと体験してみたい方にもおすすめですよ。
Kalita/カリタ
コーヒードリッパー ロトブラウン
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ②
シンプル設計でハンドドリップ初心者さんにおすすめ
手元に届いた日からすぐにハンドドリップを楽しめる、「フィルター・ブリュワー・サーバー」の3点セット。
見た目のおしゃれさが、インテリアにもなるかわいさ。シンプルな作りで、ハンドドリップ初心者さんにおすすめ。ブリュワーとサーバーは、電子レンジ&食洗器使用OKなのもうれしいポイントです。
KINTO/キントー
コーヒースターターセット3点入り
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ③
カラフルなドリッパーと木製ホルダーがおしゃれ
コーヒーのプロともいえるバリスタが認める、機能性・耐久性、そしてデザイン性を兼ね備えた「ORIGAMI」。
絶妙に計算された、20本の溝が最大の特徴。お湯が流れ落ちる速度まで計算されており、コーヒー本来の旨味と香りを楽しめるよう、絶妙な抽出を可能にしてくれます。
ORIGAMI/オリガミ
ORIGAMIドリッパー 木製ホルダー
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ④
ギフトにおすすめ!もらってうれしい陶器ドリッパーセット
陶器の質感に味わいと温かみを感じられる、ドリッパーと大容量650mlのピッチャーの2個セット。ピッチャーは、紅茶やお茶を入れて使用するのにもおすすめ。
円すい形のドリッパーは、お湯がコーヒーの粉に触れる時間が長くなり、より濃厚な味わいと旨味を堪能できます。自宅用はもちろん、ギフトとしても喜ばれますよ。
良木工房YOSHIKI
陶器ドリッパー・ピッチャーセット
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ⑤
のぞき窓が付いてるからドリップが見える!
1992年に生まれた、「ZERO JAPAN」のコーヒードリッパーセット。2つ穴の周辺に計算されたくぼみにより、ドリップがカップの外に漏れることなく、中央を流れていく構造。
のぞき窓を付けた画期的なデザインで、ドリップの量がひとめで分かるのが特徴。ドリッパースタンドは、業務用使用にも耐えられる耐久性とスタイリッシュな見た目です。
ZERO JAPAN/ゼロ・ジャパン
コーヒードリッパースタンドセット ホワイト
人気の陶器コーヒードリッパーおすすめ⑥
世界で愛されるコーヒードリッパー
国内外で愛される、有田焼の「HARIO V60」ドリッパー。本場スターバックスの新業態店舗で採用されており、スターバックスのYouTubeチャンネルでも登場しています。
円すい形とスパイラルリブを採用。大きな1つ穴が特徴で、注ぐお湯の速さでコーヒーの味が変化。素早く注ぐとスッキリ、ゆっくり注ぐとコクと深みのある味わいを楽しめますよ。
HARIO/ハリオ
V60ドリッパー
おしゃれな陶器のコーヒードリッパー
フィルターレスで使えるドリッパー5選
コーヒー本来の旨味を堪能できる、フィルターレスのコーヒードリッパー。セラミックタイプのものが多いですが、沢山のブランドから出ていますので、お気に入りのひとつを見つけて使ってみてください。
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ①
コーヒー以外の飲み物もまろやかに!
「月兎印(つきうさぎじるし)」のフィルターは、一点一点熟練の職人によって作られたもの。紙のフィルター不要で、日頃のお手入れは水洗いだけという使いやすさ。
多孔質のセラミックで作られた、数ミクロンの無数の穴があるセラミックフィルター。遠赤外線とセラミック効果で、コーヒーだけでなく水や緑茶などの飲み物をまろやかにしてくれます。
月兎印/つきうさぎじるし
セラフィルター 2点セット
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ②
コーヒー以外の飲み物にも使える!話題のコーヒーフィルター
日・米の2ヵ国で特許を取得した、「39Arita コーヒーフィルター」。メディアでも多く取り上げられる話題の商品です。
こだわりの素材を使用した多孔質セラミックにより、雑味やえぐみを抑え、豆本来の油分を存分に引き出し、コクのあるコーヒーを抽出。ワインや焼酎などに使うと、安いお酒でも美味しく味わえる優れものです。
THREE RIVERS/スリー・リバーズ
39Arita コーヒーフィルター
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ③
縁起の良い富士山モチーフ
波佐見焼職人によって作られた、富士山モチーフのコーヒードリッパー。桐箱入りでギフトにもおすすめのアイテムです。
50ミクロン(毛髪の細さとほぼ同じ)の無数の穴が空いている、セラミックフィルターを採用。コーヒーの旨味を左右する油分をよく通し、美味しさを惹き立てます。目詰まりしにくい「ロータス効果」で、普段のお手入れが簡単なのもうれしいポイントです。
COFIL/コフィル
ダイヤモンド富士
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ④
ワンランク上のコーヒーを楽しめる
有田焼の技術を用いて作られた「LOCA」独自のセラミックフィルターは、コーヒーを驚くほどまろやかにしてくれます。
その味の変化は科学的にも証明されており、コーヒーの旨味はそのままに、雑味と苦味を抑え、甘味が増すことが分かっています。普段飲んでいるコーヒーで、ぜひ味の変化を楽しんでみてください。
LOCA/ロカ
セラミックフィルター Vタイプ
人気のフィルターレス陶器コーヒードリッパーおすすめ⑤
面倒な焼成不要!コーヒーフィルター兼ドリッパー
トライアングルエッジ効果で、ペーパーフィルター・ドリッパー・コーヒースタンドが不要な、新しいスタイルの「コーヒーフィルター兼ドリッパー」です。
ほとんどの大きさのカップやサーバーに対応。受け皿のソークホルダーにより、ドリップ後の予備洗浄を可能にし目詰まりを軽減。水洗いのみのお手入れで、目詰まりが気になったら煮沸10分でOK!面倒な焼成をする必要はありません。
CERAFIL/セラフィル
セラフィル(エッジ付)
陶器のコーヒードリッパーお手入れ方法
正しくメンテナンスして長く使おう!
自宅で本格的なコーヒーを淹れることができるのが魅力の、陶器のコーヒードリッパー。しかし、ドリッパーによっては日頃のお手入れの他に、もっとしっかりしたメンテナンスを必要とする物もあります。
特に、ペーパーフィルターを必要としないドリッパーは、細かいコーヒー粉や油分が付着し目詰まりを起こしやすいため、日頃のお手入れは長く使うためにも大事です。
それでは、ここでは一般的な日頃のお手入れ方法を紹介します。
(※各メーカーによりお手入れ方法は違うこともありますので、詳しくは購入したメーカーのお手入れ方法をご確認ください。)
日頃の一般的なお手入れ方法
- ドリップ後は、直ぐにお湯で洗い流す。
※ドリッパーによっては、食器用洗剤使用OKなものもありますが、確認が必要です。
目詰まりしたときのお手入れ方法
- 重曹(ベーキングパウダー)を溶かした水で、10~20分煮沸する。
※煮沸時間はドリッパーによって変わることがありますので、確認が必要です。
年1回の焼成メンテナンス
- ガスコンロに網などを敷き、直火で10~20分程コーヒーの油分やカスが燃え、煙が出なくなるまで焼く。
※十分冷めるのを待って水洗いし、しっかり乾燥させます。熱いままのフィルターを急冷すると割れる危険性があるため注意が必要です。
陶器のコーヒードリッパーでいつものコーヒータイムを上質なものに!

たかがコーヒードリッパーとあなどるなかれ!陶器のコーヒードリッパーに変えるだけで、これまで飲んでいたコーヒーの味も香りも生まれ変わります。
自宅でハンドドリップのコーヒーを楽しむなら、ぜひおしゃれな陶器のコーヒードリッパーを選んでみてください。いつものコーヒータイムをより美味しく、上質な時間に変えてくれること間違いなしです!