
今年も暑い毎日が続いており、家の中では冷房や扇風機で過ごしていることが多いでしょう。しかし、屋外では歩きながら涼むのは難しく、うちわや扇子を仰いで涼むという人も多いです。
扇子は綺麗な柄や可愛らしい柄が多く1つ持っているだけでファッションアイテムとしても様になります。
そこで今回はおすすめの扇子と扇子の選び方をご紹介します。
女性に人気!かわいい日本製扇子10選
かわいい扇子おすすめその1
水玉がポップ!洋装にもぴったりの扇子
皇族や歌舞伎役者の扇子までも手がける、江戸扇子の老舗「雲錦堂 深津扇子店」。やさしいピンク色の地にシックなカラーの水玉模様が配された、おしゃれでかわいい逸品です。
扇子によくあるお花や伝統柄とはまた異なる魅力がありますね。和装・洋装をとわず、どんなシーンにも活躍する扇子を探している方におすすめです。
雲錦堂 深津扇子店
女持 水玉ピンク 唐木竹
かわいい扇子おすすめその2
小さな金魚が泳ぐ手になじみよいサイズの扇子
京扇子のブランド、大西常商店の女性用の扇子。絹やポリエステルを扇面に用いており、涼しげですね。水面に浮かぶ小さな金魚がとてもかわいい印象です。
少し小ぶりなサイズなので、手になじみやすいのもポイントです。暑い夏は、手元から涼を感じるステキな扇子をいつも持ち歩きたいですね。
大西常商店
女物 絹扇 金魚鉢
かわいい扇子おすすめその3
初めての一本におすすめ!デザインと品質を両立した逸品
多くの職人や作り手とともに伝統工芸を生かした商品を生み出している京都のブランド、RAKUKEI(ラクケイ)の扇子。デザインは東京オリンピックのエンブレムデザインを手がけた野老朝雄氏。仕立ては京都の老舗扇子店「宮脇賣扇庵」です。
デザイン性の高さと確かな品質をもち合わせた逸品です。伝統を感じる絵柄でありながらも、やさしいカラーに仕上げられており、扇子をはじめて持ちたいと考えている人にもおすすめの商品です。
RAKUKEI
洛色MON-YOH 6.5寸 常夏の撫子
かわいい扇子おすすめその4
華麗に蝶が舞う!女性らしいデザインが魅力
気品ただようベージュカラーの扇面に、ヒラヒラと蝶たちが華麗に舞う風情豊かな扇子。地色はよく見ると繊細な絵柄が入っていて、かわいらしくもあり女性らしいデザインでもあります。
少し小ぶりなサイズの女性専用扇子で、プレゼントなどにもおすすめの商品。蝶のカラーは青と赤の2種類から選ぶことができます。
大西常商店
女物 絹扇 雲龍紙
かわいい扇子おすすめその5
香りも楽しめる!アロマと扇子のコラボレーション
扇ぐたびに香りと色が匂い立つ、アロマと扇子をかけ合わせた今までになかった扇子(男女兼用)です。とても涼しげなグラデーションのカラーは、日本の暑い夏を涼しく感じさせてくれる逸品。
香りが消えたら、香りの付け直し(有料)を行うことで、何度でも香りを楽しむことができます。視覚と嗅覚をやさしく刺激する珍しい扇子なので、ギフトにもおすすめのアイテムです。
大西常商店
色は匂へと 香りの扇 うつし香 陽ざし×沈丁花香
かわいい扇子おすすめその6
かわいいだけじゃない!粋な無地の扇子
うつくしい山吹色にハッと目を奪われる扇子。京都の情景を表現した「洛色」を扇子に反映した、京都のブランドRAKUKKEIのシリーズ商品です。
仕立ては京扇子の老舗、宮脇賣扇庵が手がけています。扇のすべての折り目に漆塗を施して、耐久性を高めているのが特徴。キレイなカラーですが、無地なのでかわいいだけじゃなく粋な雰囲気も持ち合わせた扇子です。
RAKUKEI
洛色URUSHI 6.5寸 松尾の山吹
かわいい扇子おすすめその7
使うにつれて色深く!ワンポイントの花が咲く上品な扇子
華やかでありながらも深みのある上品なえんじ色が特徴の女性用扇子。柿渋を何度も塗り重ね、雅なカラーを生み出しています。扇には小さな花がぽつりぽつりと咲いていてとても上品なデザイン。
赤色がメインですが派手すぎず、落ち着いた印象です。使うごとに深みのある色に変化していくのもこの扇子の魅力のひとつ。長く愛用して、自分だけのカラーに育てたいですね。
雲錦堂 深津扇子店
女持 渋扇 ワンポイント 臙脂 唐木竹
かわいい扇子おすすめその8
漆の光沢が上品な輝きを放つ扇子
末廣堂
女持 (6.5寸) 漆絵 麻の葉 (扇子袋付)
かわいい扇子おすすめその9
なでしこが繊細に描かれた涼やかな印象の扇子
秋の七草のひとつ、撫子(なでしこ)が繊細に描かれた美しい扇子。
かわいらしい花が自由に咲き誇る様子が、どこか無邪気な雰囲気も表現していますね。白色がベースでシンプルなカラーなので、どんなシーンでも使いやすいですよ。
大西常商店
女物 紙扇 撫子の野辺
かわいい扇子おすすめその10
色合わせが美しい!椿が咲き誇る扇子
やさしいサーモンピンクのようなオレンジに、白い椿が咲き誇るデザインの華やかな扇子。グリーンの葉が色どろりを添える、とてもおしゃれな一本です。
和服・洋服どちらにもあわせやすいモダンなデザインが素敵ですね。
大西常商店
女物 紙扇 白椿
扇子の種類について
まず一言で扇子と言っても様々な種類があります。
ここでは扇子の種類についてご紹介します。
夏扇子
普段私たちが使っている扇子はこの夏扇子です。
夏扇子は夏に扇いで涼むための扇子ですが、夏だけでなく1年中使うことができる扇子です。
夏扇子は男性用と女性用があり、女性用の方が一回り小さいサイズで、男性よりも手の小さい女性が使いやすいような仕様になっています。
夏扇子は実用性が高く和を感じさせるような絵柄が多いため、普段使いだけでなく、プレゼントや海外旅行客のお土産としても人気があります。
刺繍扇
刺繍扇は扇子に絵柄が刺繍で施されている女性用の扇子で、夏扇子と同じく涼むための扇子で気軽に使うことができます。
とても薄い絹に絵柄を刺繍して、扇面紙に貼り合わせて障子に仕立てており、非常に手間がかかった扇子のため、プレゼントとして人気があります。
舞扇子
舞扇子は日本舞踊や新舞踊、民謡舞踊などの舞踊で使うための扇子です。
舞扇子は華やかながらのものが多く、部屋の飾りとしてもおすすめです。
夏扇子と比べてサイズが大きく、あおいで涼むための扇子ではありません。
舞扇子の骨の色は塗骨・白竹・煤竹などの種類があります。
基本的に稽古用には白竹が使われ、塗骨や煤竹は舞台で使われます。
仕舞扇
仕舞扇は能楽に使う舞扇子です。
華やかな絵柄が多く、部屋の飾りとしても用いられます。
夏扇子よりも大きく、形も違うため、あおいで涼むためには使うことができません。
飾り扇子
飾り扇子は飾るための扇子です。
季節やシチュエーションに合わせて色々な絵柄があり、自宅の飾りやお店の飾りとしても使えます。
また、縁起のいい絵柄が書かれることも多く、お祝い事の贈り物にも人気があります。
ちなみに扇子は末広がりの形をしていますので、縁起物として重宝されていますので、飾り扇子だけではなく夏扇子も贈り物にぴったりです。
祝儀扇
祝儀扇は結納や結婚式、披露宴に出席するときに持つための礼装用の扇子です。
参加する状況によって扇子が決まっており、シチュエーションや立場や服装に合わせて祝儀扇を選びましょう。
茶扇子
茶扇子とは、茶の湯で使う扇子です。
茶席で膝の前に閉じたままおいて、挨拶をするのですが、結界に見立てるという意味があります。
あおぐためにせず、開くこともほぼありません。
扇子の選び方
では実際に扇子を選ぶときにどのようなポイントを重視すればいいのでしょうか。
ここでは扇子の選び方をご紹介します。
先がしっかり閉じているか
安い扇子を見ると先の部分が広がっているものが多いです。
高級扇子は先がしっかりと閉じています。
つまり、先が閉じているものを選ぶのがいいのです。
横から見てしっかり閉じているか
横からみたときにしっかりと閉じているかも大切です。
しっかり閉じていないと白い部分が見えて不格好です。
安い扇子ほど不ぞろいになりやすいため注意しましょう。
扇骨の数
開いたときにある木の部分が扇骨です。
安い扇子は扇骨の数が少なく、高級品ほど扇骨の数が多いです。
ただし飾り用の扇は扇骨が少ないので飾り用の扇子を探す場合はそこまで重視する必要はないです。
竹がむきだしになっていないか
裏面を見たときに竹がむき出しになっているものは安いです。
裏面にも紙が貼ってあるものが高級品です。
高級品は和紙を重ね間に扇骨を通すという非常に手間がかかる作業を行っています。
安い扇子のように片面に貼って完成というものではありません。
かわいい扇子で夏を乗り切ろう
毎日厳しい暑さでばててしまいそうになっていませんか。
冷房にあたりすぎても風邪を引いてしまいますので、少し涼みたいというときにはぜひ扇子を仰いでみてください。
可愛らしい扇子で扇げばより涼しく感じるでしょう。