年間1800体以上の仏像を彫った伝説の僧侶「円空」の代表作とは?

BECOS代表
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円空は年間1800体以上もの仏像を彫ったことで有名な僧侶です。たくさんの仏像を彫った円空ですが、あなたは彼の作品の名を1つでも挙げることができますか?円空を知っていても、円空の代表作さえを知らない人がほとんどですよね。ここでは、博物館巡りが大好きな仏像オタクが円空の代表作や魅力について詳しく解説していきます。

円空の作品の魅力が存分に楽しめる記事となっているので、最後まで読んでみてくださいね。

「円空」とはどんな人物?

円空は江戸時代に岐阜県で生まれた僧侶です。

円空は幼い頃に洪水によって母を失ってしまい、その後から熱心に修行を重ねるようになりました。

修行を重ねるために、全国各地を周り、たくさんの人に出会いました。

しかし、出会う人の中には病気や悩みに苦しむ人がたくさんおり、円空はこの人たちのために像を刻み始めたのです。

苦しんでいる人のために刻んだ像の数は年間1800体を超え、生涯で約12万体も製作したというのが通説になっています。

「円空」の作品の魅力とは?

円空の作品の12万体のうち、4500体ほどが現存されています。

円空の作品は一部しか残っていませんが、現存している作品は現在でもたくさんの人を魅了し、注目を集めています。

円空の作品に惹きつけられる理由は人によって様々ですが、最も根本的な理由は円空の愛がたくさん詰まっているからということではないのでしょうか?

円空は人々のために像を刻み続けましたが、これは利益や地位のためではありませんでした。

円空が人々のために像を刻み続けたのは、円空が人々のことを心から思いやり、愛していたからです。

この思いやりと愛が彼の作品にも現れており、これが人々を惹きつけているのかもしれませんね。

「円空」の円空仏

円空仏は非常にシンプルなデザインが特徴の仏像です。

円空仏は独特の「微笑み」が特徴で、人々に対する円空の愛が強く感じられます。

一般的に仏像が微笑んでいることは少ないですが、円空仏のほんのりとした微笑みは江戸時代の人々に安らぎを与えていたに間違いありません。

また、円空仏はゴツゴツとしてワイルドな印象を与え、その仏像の素材である「木」の魅力を存分に引き出しているのが特徴です。

「円空」の代表作品とは?

円空は膨大な数の仏像を刻みましたが、質を惜しんだわけではありません。

どの仏像も細部まで丁寧に仕上げられており、強い個性が感じられます。

ここでは円空の代表作品を紹介し、それぞれの魅力について解説していきます。

自分のお気に入りの円空仏を探してみてくださいね。

聖観音菩薩立像

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聖観音菩薩立像は奈良県の栃尾観音堂で安置されています。

像高は137cmとなっており、円空仏の中でも比較的大きな作品です。

経年による傷や亀裂などが入っているにも関わらず、円空仏独特の優しい微笑みはそのまま残っています。

円空作仏像聖観音像

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有珠善光寺内の有珠郷土館に安置されている円空作の仏像です。

円空仏の特徴であるほんのりと微笑みが見られ、優しい雰囲気を醸し出しています。

北海道指定有形文化財にも指定されており、円空の芸術価値の高い代表作として、大切に保管されています。

円空作愛染明王像

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円空作愛染明王像は円空の作品の中でも特に入念に仕上げられた作品で、細部まで丁寧に仕上げられています。

この像は仏語で「規則」という意味である儀軸にもかなって製作されており、完成度が非常に高い作品として知られています。

以前は千島町の霊泉寺に置かれていましたが、その後、飯山寺直径の普門堂に安置され、現在では飯山寺で保管されています。

地蔵菩薩像

地蔵菩薩

現在でも謎に囲まれた円空仏である地藏菩薩です。

照明寺に置かれていましたが、廃寺となったため、観音院に移され、現在では竜福寺に保管されています。

この円空仏が何の目的で作られたかは現在でも不明で、ミステリアスな雰囲気を醸し出しています。

ふるびた色はどこか冷たい印象を与えますが、それでも円空の優しさが感じられる謎の多い作品です。

青面金剛神像

木造青面金剛神

鋭い彫り込みが特徴の仏像で、非常に力強い印象を与えます。

右手には古代インドの武器である金剛杵を持っています。

金剛杵は煩悩(心身を悩ます心の働き)を滅ぼしてくれる法具とされており、心に平安をもたらす役割があります。

厳つい印象を与える円空仏ですが、これにも実は円空の深い思いがこもっているのですね。

聖観音像

画像

高須藩主の小笠原貞信の長女の菩提寺にあった円空仏です。

この仏像に用いられている三角割りの形は円空仏独特のものであり、他の仏像に見ることはあまりありません。

また聖観音像は最も優れた円空仏の一つであり、円空仏の魅力がたくさん詰まった仕上がりになっています。

八面荒神座像

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円空が北海道に旅発つ前に製作された円空仏です。

八面二臂の八面荒神座像はバサバサとした炎神を生やし、非常に厳しい顔をしています。

見るからに荒神の迫力の雰囲気を感じさせ、非常に力強い印象を与えます。

しかし、それと同時に滑らかな線は円空独特の柔らかさを感じさせますよね。

まとめ

ここでは円空の代表作を紹介していきました。

円空は人々に対して深い愛情を持ち、人々を苦しみから救い出したいという思い出仏像を刻み続けました。

円空のその深い愛は円空仏の1つ1つに現れており、時代を超えてどこか暖かい印象を与え続けています。

円空が膨大な数の仏像を掘りましたが、どれも特別でユニークな作品です。

円空の思いと愛にくわえて、円空が助けたい人への特別で他にはない思いも現れているのかもしれませんね。

また、円空仏のほんのりとした微笑みは心に平安をもたらし、安らかな気持ちにしてくれますよね。

あなたも苦しんでいることがあれば、ぜひ円空仏を見ながら癒されてくださいね。