副久製陶所がつくる美しい肥前吉田焼「GOSU」の魅力

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

BECOS代表
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日本で陶芸と言われると何を思い浮かべますか?有田焼や備前焼などを思い浮かべるのではないでしょうか?有田焼と同じ佐賀県で作られている肥前吉田焼を知っていますか?

佐賀県の吉田地区は400年もの歴史がある焼き物の里です。お茶の産地として知られる吉田では日常生活によりそうような磁器を作ってきました。

そんな肥前吉田焼の中でも副久製陶所が作る「GOSU」が美しいと話題になっています。今回は副久製陶所のGOSUの魅力をご紹介します。

目次

肥前吉田焼とは

肥前吉田焼は佐賀県で作られている磁器の1つです。日本ではかつて佐賀と長崎にまたがる地域のことを「肥前」と呼んでおり、現在も磁器が数多く作られている陶磁器の産地です。

肥前吉田焼は天正5年(1577年)に吉田村を流れている羽口川の上流の、鳴谷川の川底から白く光る石が発見されたことから誕生します。豊臣秀吉は朝鮮出兵のときに朝鮮陶工を連れ帰りました。そのときに佐賀藩主の鍋島直茂は、慶長3年(1598年)にそのうちの一人を吉田に送って陶磁器を作らせたのが最初と言われています。

享和年間には食器などを中心に作り肥前吉田焼は繁栄していきました。明治時代に入ると旧士族を中心に「精成社」が設立されて、中国や朝鮮などへも流通していきました。

当時肥前には藩がいくつもあり、鍋島藩で制作された焼き物は有田焼と呼ばれました。有田の赤江町が中心のエリアを内山、その周りを外山、さらにその周りを大外山と呼ばれていましたが、大外山のエリアで400年もの間肥前吉田焼が作られていったのです。

副久製陶所について

副久製陶所は佐賀県嬉野市吉田で1953年に創業しました。肥前吉田焼の窯元は現在14戸ありますが、その1つとなります。

近隣には日本の磁器発祥地として有名な有田がありますが、業務用の食器や美術品を数多く手がけているのに対し、肥前吉田焼は日用食器の制作が主流です。副久製陶所では開業当時は唐子模様のうつわ製造を中心に行ってきました。その後、「墨はじき」という墨を用いた白抜きの技法と「濃み」という伝統的な筆を用いた絵付け技法を得意としてきました。

現在は三代目の副島久洋氏が妻の美智子夫人と一緒に代々受け継がれてきた技法を生かして作品作りを行っています。

3代目福島久洋氏について

3代目福島久洋氏は23歳のときに工房の世界に入りました。お兄さんは窯を継がないで、自分の道を歩む反面、久洋氏は有田工業高校卒業後、名古屋芸術大学に入学し、陶磁器製造の勉強を中心に行い、卒業と同時に副久製陶所に入りました。

その後37歳のときに3代目を継ぎ、磁器を作り続けています。

お客様が満足して愛される商品を作り続ける

副久製陶所は「心に満足をあたえられる」を企業理念に商品を作り続けています。流行に乗るために流行りものを模倣して同じ型のものを大量生産することもあったそうです。

流行を知ることも大切なのですが、それだと個性が失われ、そのうちには飽きられてしまいます。そのことに気付いてからは副久製陶所らしさを出すために、時間をかけて作り上げていきます。そして長くお客様に愛される作品を作っていきます。

GOSUシリーズについて

副久製陶所は1990年代に生産が最も盛んになり、10名の職人によって制作が行われ、頻繁に海外にも視察に行くほどでしたが、近年では副久製陶所だけでなく、地域全体で生産量が減少し、今までにない戦略が必要不可欠となりました。

そんな中2015年に「濃み」を生かして作る「GOSU」シリーズが開発されました。呉須がたっぷり含まれた筆で絵付けをする技法である「濃み」を用いて、「GOSU」シリーズのために独自に呉須の開発を行い、「濃み」の新たな表現を確立することができました。

呉須とは?

呉須は古来より磁器の染付などで使われている青色の顔料のことを言います。日本に伝わったのは江戸時代初期頃で、中国から佐賀県の有田に伝わったのが最初と考えられており、現在では特定の産地だけでなく陶磁器には広く使われています。

呉須は素焼きの状態で着色をするため、呉須を使った陶磁器はその色があせることがありません。絵付けはすべて手作業で行われ、また天候や季節、温度で発色が変わるため、同じものが作れません。そのため、自分だけの呉須を楽しむことができるという点も嬉しいですね。

デザイナーとのコラボも行う

「GOSU」シリーズの開発がきっかけでデザイナーとコラボしたり、地域の企画にも熱心に参加し取り組みを行っています。販売会などのイベントにも参加し、消費者が何を求めているのか丁寧に聞いていきます。

穏やかで素朴な作品を特徴とする副久製陶所の肥前吉田焼は新しい挑戦をし続けており、探求心は絶えていません。

色合いを楽しみたい!おすすめのGOSU作品3選

色合いを楽しみたい!おすすめのGOSU作品 その1
【肥前吉田焼】副久製陶所 GOSU 豆皿 (5点セット)

【お皿】GOSU 豆皿 (5点セット) | 肥前吉田焼

1つ1つ呉須の風合いが異なる豆皿のセットです。グラデーションになっている豆皿。お茶菓子として小さいものを添えたり豆を置くのにぴったりです

他の絵の具と違い、呉須は素焼きの状態で着色するため青色が色褪せません。季節、天候や湿度によって変化するGOSUの鮮やかな発色をお楽しみください。

副久製陶所
【お皿】GOSU 豆皿 (5点セット) | 肥前吉田焼

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色合いを楽しみたい!おすすめのGOSU作品 その2
【肥前吉田焼】副久製陶所 GOSU 箸置き (5点セット)

【箸置き】GOSU (5点セット) | 肥前吉田焼

色違いの箸置き5個セットです。1つ1つ色合いが異なるため、お箸と合わせたときの雰囲気ががらっと変わります。飾っておいてもグラデーションを楽しめます。家族で1つずつ使ったり、毎日日替わりで色を決めると、食事印象が変わりますよ。

シンプルながら奥深しさがある箸置きは、プレゼントとしても大変おすすめです

副久製陶所
【箸置き】GOSU (5点セット) | 肥前吉田焼

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色合いを楽しみたい!おすすめのGOSU作品 その3
【肥前吉田焼】副久製陶所 GOSU 小付 (5点セット)

【お皿】GOSU 小付 (5点セット) | 肥前吉田焼

色違いの小付5つのセットです。小付のため漬物や和え物などを少し出すのにおすすめです。また、とりわけるお皿としても活用することができます。1つ1つ色が違うため、その日の気分でお皿を使うのも良いでしょう。

和食をはじめとする料理の魅力を引き立てること間違いなしの一品です。また、贈り物としても人気が高く、大切な方へのプレゼントに最適です。

副久製陶所
【お皿】GOSU 小付 (5点セット) | 肥前吉田焼

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まとめ

それぞれ色の違うセットになっているので、箸置きとお皿を購入したら、お皿に合わせて箸置きの色を決めるのがいいでしょう。

肥前吉田焼は食器と組み合わせも考えるのがとても楽しい磁器です。青い食器は男女問わず人気がありますので、特別な日に使う食器として、プレゼントとして肥前吉田焼を選んでみてください。

鮮やかな青から空のような淡い青まで美しい青色を楽しむことができるでしょう。

 

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