歴史
印伝の由来は、1630年頃に、来航した外国人により印度(インド) 装飾革が幕府に献上された際に名づけられたと伝えられています。
その華麗な色に刺激されて、後に国産化されたものを印伝と呼ぶようになりました。
1685年刊の京都の地誌である『京羽二重』や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」(1802年)のなかに「印伝」の記述があることから、江戸時代には各地で製造されたものと思わ れますが、現在、製法が伝わっているのは、甲州印伝のみです。
甲州印伝の起源については、1854年、「甲州買物独案内」に記述があることから、 1800年頃には産地が形成されていたと見られています。