本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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この記事では、「経師」とはどんな職業なのかを分かりやすく紹介したいと思います。とはいえ、「経師って何??」「経師と言われても、そもそも読めない!」という方がほとんどではないでしょうか。
そんなあなたにも分かりやすく解説をしていきますのでご安心ください!この記事を読めば、きっとあなたも経師に興味が湧くはずです。
そう言う私も実際に経師の方にお会いするまで、このような伝統の職業があることを知りませんでした。世の中に知られていないけれどすごい技術を持った職業ってワクワクしますよね。
それでは、奥深い経師の世界へご案内します!
経師とは、「きょうじ」と読みます。
その漢字が意味するように、もともとは経巻(読み:きょうかん、意味:経文を書いた巻物)の書写を業とした人のことを指しました。
時代の変化と共に仕事の範囲が広がり、経巻の書写に加え、経巻の表具、書画の幅、屏風、襖などの表具までを手掛けるようになりました。
また、日本人古来の「物を大切にする」精神から、古い書物の修繕なども経師が手掛けてきました。
現代では更にその範囲を広げ、クロス張りなどの建築内装の分野でも活躍する経師もいますが、本来の「経師」は和本装丁の専門家のことを指します。
時代によってしなやかに変化を遂げてきた経師の仕事。
歴史を順にたどってみると、より経師の仕事の奥深さが見えてきます。
経師という職業が登場したのはなんと奈良時代にまでさかのぼります。
当時、お経を書写する仕事をしていたのが「経師」と呼ばれる人たちで、奈良時代は下記の様な分業制が取られていました。
・お経を書写する人=経師
・書写した内容を校正する人=校生
・紙を継ぎ、軽巻に仕立てる人=装こう
経師は言わば「タイピスト」のような役割だったのですね。
その後時代が進み平安時代になると、わざわざ経師に頼まなくても、自分でお経を書写するようになり、経師の仕事は減っていきました。
現代で考えれば、自分でタイピングできる人が増え、タイピストの仕事がほとんど無くなってしまったのと似ていますね。
仕事が減った経師はどうしたかと言うと、書かれたものを軽巻に仕立てる「装こう」の仕事も行う様になりました。
現代で考えれば、「タイピストが、印刷会社勤務になった」と言えるかもしれません。
経師はその後室町時代になり、木工印刷の技術が発達したことから「装丁」の仕事を確立していきました。
江戸時代になると印刷も兼業し、版権をもつ「出版元」や「本屋」に相当する職種になって行ったのです。
このことは江戸時代の職業を写した文献に、糊や刷毛などを使って、巻子本・折帖を仕立てている仕事場の描写が残されていることからも明らかです。
本の外側を整えるだけでなく、中身も作るようになったということですね。
現代で言えば「タイピストが印刷会社に勤務し、最後は出版社に勤めた」と言ったところでしょうか。
これまで見てきたような歴史の中で、経師の仕事は変化を遂げてきました。
現代では、クロス張りの分野まで経師の技術が応用されています。
こうして現代の紙・布・糊を扱うスペシャリストに進化して行ったのですね。
経師と表具師はもともと異なる職業でしたが、現代ではほとんど同じ意味で使われています。
もともと「経師」は、巻き物を作る職人でした。
これに対し、「表具師」は襖・屛風などを作る職人のことを指していました。
現代では壁のクロスを張る内装業者さんも増えていますが、「〇〇経師店」と名乗る業者もあります。
「××表具師店」と名乗る方が、本来の意味からすると近いように感じますね。
奈良時代から続く伝統の経師には、どうやったらなれるのでしょうか?
経師の世界には「表装技能士」という国家資格があります。
ただし医師や看護師などとは違い、資格が無いと就けない職業ではありません。
師弟制度の中でコツコツと技術を身につけた経師もいますが、やはり国家資格があった方が安心感がありますね。
国家資格を取得するためには、学業と実務経験年数の要件を満たす必要があります。
学業だけでは資格は取れませんが、実務経験を積めば資格取得条件を満たすことが出来ます。
経師の業界では唯一の専門学校で、「東京表具内装職業訓練校」という専門学校があります。
東京都の認定を受けた東京都認定職業訓練校です。
こちらは2年間で、経師になるための一通りのカリキュラムを受講することが出来るようになっています。
ただし、入学するには経師店に勤務していること、もしくは将来的に経師になる意思があることが条件になります。
職業訓練校でなくても、美術系あるいは工学系の大学・短大・専門学校に進んで学ぶという方法もあります。
いずれにせよ、実務経験は必須となるのが、表装技能士の国家資格。伝統の技を身につけるには、技術が伴わなくてはならないということですね。
現代に受け継がれる経師の技術を活かし、現代風にアレンジしたのが、こちらのフォトアルバム「八千代綴り」です。和紙の王様とも言われる鳥の子紙(とりのこがみ)を使用したアルバムは、10年、100年、いや1000年の時を経てもなお、受け継いで行くことが出来ます。
日本古来の文化では、出来上がりが最も悪いとされ、長く使い込んで味わいが出てこそ良いものとされてきました。この「八千代綴り」のフォトアルバムも、使い込むごとに良さがにじみ出てくるのが持ち味です。
大入
【経師】八千代綴り (大入) フォトブック 特上仕上げ (丸)
伝統的な和紙に綴じ込まれたフォトアルバムです。日本には一つのものを永く、大切に使っていく文化があり、その想いと経師という技術を受け継いできたからこそです。経師の技術は、貴重な文化財の修復や保存に活かされ、書物がいくつもの世代を超えて継承されていくことを可能にしています。
写真を傷つけずに美しく保管できます。写真を大切にする方にはぜひおすすめしたいフォトブックです。
大入
【経師】八千代綴り (大入) フォトブック 特上仕上げ (小丸)
上記のものよりもサイズが小さいものになります。職人が手作業で綴じた伝統的な製本技法と、上質な和紙を使用した美しい風合いが特徴です。経師が手がける和本も、それを眺める人の手の数によって価値が深まります。
家族の大切な思い出のお写真を、何世代にもわたって受け継ぐことができます。思い出の写真を大切に保管したい方におすすめのアイテムです。
大入
【経師】八千代綴り (大入) フォトブック 上仕上げ (小丸)
1000年間、色褪せることがないフォトアルバムです。和紙を使用し、丁寧に仕上げられています。シンプルで美しいデザインでありながら、高級感があり、写真を美しく引き立てます。
大切な思い出や記念日、旅行などを保存するのに最適で、手に取るたびに温かみを感じられるアイテムです。自分用にはもちろん、大切な方への贈り物にもぴったりです。
【経師】八千代綴り (大入) フォトブック 上仕上げ (丸)
今回の記事では、奥深い経師の世界をご案内しました。
奈良時代から現代にいたるまで、1000年以上もの長い年月受け継がれてきた伝統技術。
時代の波の中でもしなやかに変化を遂げ、その技は受け継がれてきました。
そんな経師の伝統の技が活きる「八千代綴り」なら、思い出の写真を10年、いや100年、1000年でも残すことが出来ます。
経師の力を借りて、思い出を未来に残してみませんか?
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