本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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毎年夏が来る時期になると、百貨店やファッションビルに華やかな浴衣売り場が登場します。色とりどりの浴衣や帯を見て、着こなしを想像するだけでも楽しくなってきます。最近はレディースだけでなく、メンズの浴衣の種類が豊富になりつつあります。日本の伝統的な和装としてだけでなく、夏のファッションとしての浴衣が広まってきています。
浴衣といえば、小さい頃は親に着付けてもらい、花火やお祭りなどに行った人も多いかもしれませんが、大人になってからはなかなか着る機会がないかもしれませんね。メンズ浴衣を着るきっかけとして多いのは、彼女との花火やお祭りデートが多いかもしれません。1人で着るよりも2人で一緒に着る方が、より特別感を感じられます。
浴衣で出掛けるのにおすすめの場所は花火やお祭り以外にもたくさんあります。浴衣初心者におすすめなのが、映画館です。映画鑑賞中は歩かないので着崩れを気にする必要もありませんし、座っていられるので履きなれない下駄で歩き続けて、足が痛くなる心配もありません。着物で訪れる人が多い寄席や歌舞伎も、夏は浴衣で鑑賞する人が多くなります。
浴衣で出歩くのはまだ少し恥ずかしいという人には、浴衣を着ている人が多い場所だとあまり目立つこともないのでおすすめです。
浴衣といえば、温泉などでお風呂上がりに着るものと、外出時に着るものがあります。現在百貨店などで販売されているメンズ浴衣は、おしゃれ着として外で着るものがほとんどです。
色やデザインも様々なものがありますが、縦縞しじらや麻の葉柄など、昔ながらの古典柄を選ぶと大人の男性らしく、落ち着いて見えます。
色は紺やグレーが一般的ですが、少し明るめの色を選んでも個性的な着こなしになります。メンズ浴衣の素材でよく使われているのが、綿や麻の自然素材や合成繊維のポリエステルです。さらりとした肌触りの綿や、麻独特のシャリ感や高級感も魅力的ですが、最近は吸湿性や速乾性に優れたポリエステル生地も人気があります。
浴衣を着る季節は盛夏といわれる7月中旬から8月末頃と言われていますが、着物と違って衣替えがないため、厳密なルールはありません。洋服でいうと夏服を着る頃になれば、浴衣を着る季節と考えていいでしょう。メンズ浴衣のサイズの選び方は、身長より約30cm程短い丈のものを目安に選んでください。
メンズ浴衣はレディースの浴衣と違い、サイズの微調整ができるおはしょりがありません。体にちょうど合ったサイズの浴衣は着やすいだけでなく、気姿もとてもスマートに決まります。
くるぶしをどのくらい見せるかでも雰囲気が変わってきます。くるぶしが隠れるくらい長いと、落ち着いた雰囲気に見えます。逆にくるぶしを見せると夏らしい涼しげな装いに見えます。
できれば実際に鏡の前で着てみて、自分の体に合ったものを選んで下さい。また、自分の体型にぴったりな浴衣を手に入れる方法として、生地を選んで仕立ててもらうという方法があります。既製品より値段が高くなる場合もあり、仕上がりまで時間もかかりますが、体にあった浴衣はそれだけで着付けが楽になります。
着崩れもしにくく、浴衣の柄も良い位置に出して縫製してくれるので、気姿がとてもきれいに見えるメリットもあります。気姿や着心地にこだわりたい人は、思い切って仕立ててもらうのもいいかもしれません。
女性に比べて男性は出掛ける時の持ち物は少ないでしょう。小さめのお財布とスマートフォンくらいであれば、帯に挟んだり袖のたもとに入れたりもできますが、やはりうっかり落としてしまう心配もあります。
メンズ浴衣に合わせやすい粋な信玄袋は、手に持つタイプの他にも、腰に下げるものや、ポーチなど様々な形の商品が販売されています。浴衣を購入される時に帯や下駄と一緒にコーディネートしてから購入するのがおすすめです。普段履きなれない下駄を履くことになるので、絆創膏は持っていた方が安心です。
浴衣を着て帰った後は、すぐに風通しの良い場所でハンガーにかけて陰干しし、湿気やしわ、においをとっておきます。その際、着物用の和装ハンガーがあれば、型崩れしにくいので便利です。
着るたびに何度も洗濯すると生地が早く傷んでしまうので、シーズン中はハンガーにかけてタオルなどでほこりを払う程度にして、シーズンが終わったら洗濯する人も多いです。汗をよくかいたり、汚れがついてしまったときは、しみにならないように早めに洗うようにしてください。メンズ浴衣は素材によっては家庭で洗うこともできます。
洗濯表示を確認してみて家庭で洗えるなら、水を使って手洗いをしてください。ぬるま湯や熱湯を使ってしまうと、色落ちしてしまいますので注意してください。
干すときには手でよくしわを伸ばしてから、型崩れしないように竿に通すか、和装ハンガーに掛けて陰干ししてください。よく乾かした浴衣は縫い目に沿って、しわにならないようにたたみます。本畳みという畳み方で襟を内側に入れて畳んでおけば、次に着るときにアイロンがけしなくてもきれいな襟元を作ることができます。しまう時は風呂敷や着物用のたとう紙に包んで、湿気の少ない場所で保管します。
帯は基本的に洗うことができないので、乾いたタオルで汗や汚れをふき取り、ハンガーにかけて陰干しします。こちらも十分に乾いたら、ゆったりと丸めて保管します。浴衣の色落ちなどが心配な方はクリーニング店にお任せしてください。
メンズ浴衣は誰でも簡単に着ることができますが、粋に着こなすためにはいくつかポイントがあります。まず、肌着を着て着崩れや汗染みを防止します。タオルを腰回りに巻きウエストのくびれを無くして、寸胴になるように補正します。
もともと体格のいい人は特に補正する必要はありませんが、細身の男性はこの補正をするだけで、断然着こなしが変わってきます。次に浴衣をはおり、首の後ろにすき間ができないように着付けます。
女性は首の後ろを少しあけて前をきっちり合わせますが、男性は逆に首の後ろを詰めて、前を少しゆったり着る方が粋に見えます。帯はウエストで締めるのではなく、腰骨に巻くようにしてください。
少し前下がりに締める方がしっかり固定されて、着崩れしにくくなります。足元にも気を配りましょう。下駄は奥まで指を入れてしまうと、指の股が痛くなってしまいますので、手前に足を乗せる感覚で履いてください。かかとは下駄から2,3cm出るくらいがバランスがとりやすく、歩きやすいです。
せっかくの浴衣姿が残念に見えないように、姿勢や歩き方にはいつも以上に気を配ってください。浴衣の着こなしに参考になるのが、着物を着て仕事をしている人を見ることです。呉服屋さんはもちろんですが、落語家や歌舞伎役者さんは普段から着物を着ている方が多いので、こなれた着こなし方の参考になります。
メンズ浴衣は何回か練習すれば一人で着られるようになりますが、一度きちんと着付け方を習いたい。いまいち着こなしに自信がない。そんな人のために、夏になると各地で着付け教室が開催されています。
着付けのポイントやコーディネートなども教えてもらえるので、一度足を運んでみてもいいかもしれません。男友達と一緒に
行けば、後でお互いに復習しながら着付けの練習をすることもできます。
上野・藤木屋
講座時間 約60分
講座回数 全1回
開講日時:毎日10:00~19:30
*上野・藤木屋の営業時間前後に開催しております
講座内容:
メンズ浴衣の着方、角帯の結び方、たたみ方など
◆場所
上野・藤木屋
東京都台東区東上野3-39-9
TEL 03-5818-6881
*JR上野駅中央改札浅草口徒歩3分
*東京メトロ上野駅一番口徒歩1分
◆お申込み方法【完全予約制】
開催日の3日前までに、お電話 03-5818-6881 または、下記事項をお書き添えの上、メール(fujikiyakimono@fujikiya.com)にて予約くださいませ。
1.お名前
2.ご希望の日にち、時間(10:00~19:30)
3.人数(2人以上での参加希望の場合はその旨お知らせください)
4.メールアドレス
5.電話番号
きものまなびや庸子
講座時間 約1時間30分
講座回数 全4回
開講日時:9:00~19:00
※お申込み時にご希望の時間をお知らせください。
講座内容:
このレッスンは週に1度、4回通うだけで自分で着物を着ることができるようになります。格好良く着崩れしない、それでいて着ていて楽な着物の着方をぜひ覚えましょう!
◆場所
きものまなびや庸子
〒554-0001大阪府大阪市此花区高見3-12-21
◆お申込み方法【完全予約制】
浴衣はなんとか着れても、帯を結ぶのが難しい。そんな人には最近流行のしめ縄の帯があります。腰に巻いて結ぶだけなので、着るときはもちろん、少し着崩れてきても簡単に直すことができます。帯はメンズ浴衣の粋な着こなしの仕上げにあたる重要なアイテムなので、初めての帯はしめ縄の帯を購入して、気軽に浴衣にチャレンジしてみるのもおすすめです。
メンズ浴衣を粋に着こなすために、帽子や扇子もぜひ取り入れてみてください。帽子は涼しげな天然草を使ったものや、パナマハットなどの夏らしいものがおすすめです。ベージュやブラウンなどのナチュラルカラーを選ぶと、どんな色の浴衣にも合わせやすいです。扇子は帯に差して持ち歩けます。帯から扇子をさっと取り出して広げる様子は、浴衣を着なれた男性に見せてくれます。紙素材の扇子は帯に挟むと湿気でしわになってしまうので、湿気に強い布やポリエステル素材がおすすめです。
最近は呉服店などの実店舗だけでなく、インターネットでもメンズ浴衣をレンタルすることができます。1シーズンに1回しか浴衣を着る予定がない方や、毎年違う柄の浴衣を着たい方にはおすすめです。浴衣のほかに帯、巾着、下駄がセットになってるところもあるので、あれこれ準備する手間もありません。また、少し面倒な洗濯やクリーニングの心配をしなくてもいいので、気軽に夏のメンズ浴衣に挑戦することができます。
メンズ浴衣の初心者がやってしまいがちな失敗としてよく見かけるのが、着付けの際、襟の合わせが逆になってしまっていることです。洋服ではジャケットやシャツなどの合わせ方は、男女逆になっていますので勘違いしやすいのですが、着物や浴衣は男性も女性も左の襟が上に重なるように着ます。これを「右前」といいます。「右前」の「前」は、合わさっている位置ではなく、合わせる順番が前(先)という意味です。ちなみに右の襟が上に重なるのは、亡くなった方に着せる合わせ方なので、間違えたくありませんね。慣れないうちはその都度確認してから着付けるようにしましょう。多くの人の利き手である右手が懐に入る合わせ方が正しい。と覚えておけば安心です。
メンズ浴衣を着るうえで、意外と大事なのが肌着の選び方です。着崩れや汗染みを防止するのはもちろん、ステテコを着用すれば足さばきも楽になります。和装用肌着もいいですが、速乾性のある機能性インナーもおすすめです。ただ、浴衣のすき間から肌着が見えてしまうのは格好悪いので、胸元は深めのVネックを着用するなどして、外から見えないように工夫しましょう。
日本の和装に興味があっても、なかなか着る機会がない男性も多いです。着物はなんとなく敷居が高くても、浴衣なら気軽に始めることができる気がしませんか。夏は浴衣を着ているだけで割引される施設があったり、サービスを提供してくれる飲食店などもあります。今年はぜひメンズ浴衣で様々な場所に出掛けてみて下さい。通い慣れた道やよく行く場所でも、浴衣を着ていることで背筋も伸び、違った景色が見えてくるでしょう。
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