
「お母さん」って本当に偉大ですよね。私も自分が母になってみて、あらためて自分の母の凄さを思い知りました。 普段当たり前に、料理や洗濯をしてくれているお母さんに日ごろの感謝を伝える日が「母の日」です。 今年は、いつもよりも特別な母の日にしてみませんか?
この記事ではそんな準備に向けて、母の日の由来やカーネーションの花言葉といったトピックを取り上げました。また後半では、母へのプレゼント特集として、伝統工芸の技術が培ったマグカップを紹介したいと思います。
花の日のプレゼントについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
母の日を祝うために
海という漢字に「母」が内在しているように、子にとっての母とは生命のゆりかごといえます。誰しも母が人生の出発点であり、古来よりその特別な感情は芸術などに昇華されてきました。
それゆえ毎年5月の第2日曜に迎える「母の日」は、日付は違えども世界中に源泉があるのでしょう。
そもそも母の日とは、日頃の母の苦労をいたわり、感謝の気持ちを花や贈り物にのせて伝える行事です。まず何よりも、母への想いありきだということが分かるエピソードについてお話していきます。
母の日の由来
日本の「母の日」はアメリカを起源としており、その発端には1人の少女が抱く母への親愛と敬慕の想いがありました。娘であるアンナ・ジャービスが、亡き母の追悼式で、白いカーネーションを祭壇に飾ったことがきっかけであるそうです。
母はアン・ジャービスという名の社会活動家で、戦時中には敵味方の分け隔てなく負傷兵の治療にあたったり、貧しい人々のために公衆衛生活動や募金活動を繰り広げたりした人物です。
南北戦争後には双方の平和的和解のために「Mother’s Friendship Day(母の友好日)」を定めるなど、社会変革にも貢献しました。
女性の地位がまだ低い社会情勢にありながら、人徳のある強き母として活動したアンの死は、娘のアンナや大衆にたいそう偲ばれたのでしょう。
この母娘のつながりが、母を想うことの大切さを説き、やがて1914年5月の第2日曜日が最初の「母の日」として制定されたのです。
その流れが日本で表面化したのは明治末期頃のことで、教会や日曜学校のイベントをきっかけに、各地で認知されていったと考えられています。
カーネーションの色ごとの意味合い
先のアンナは、亡き母へ白いカーネーションを手向けましたが、日本ではどちらかというと赤い色が主流です。これには花言葉が関連しており、カーネーションの色味ごとにそれぞれ意味合いが違っているためだと考えられます。
カーネーション自体は「無垢で深い愛」を象徴しているため、母の日のシンボルとしてはふさわしいものの、微妙にズレがあるのです。以下では、色別のカーネーションの花言葉を列挙します。
赤いカーネーション
花言葉は「母への愛」「純粋の愛」「真実の愛」が挙げられます。母という言葉が前面に出ているため、母の日の定番色として申し分ありません。
ただ色の明暗でも解釈は異なり、深い赤色になると「私の心に哀しみを」というメッセージに変わります。このことから、プレゼントとしては朱がかかったバラ色や、真紅のカーネーションを選びとるのが無難です。
白いカーネーション
花言葉は「私の愛は生きています」や「尊敬」を意味しています。
アンナの例が物語るように亡き母を偲んで贈るのがふさわしく、場合によっては赤よりもいっそう深みのある思慕を表現できます。
ピンクのカーネーション
花言葉は「感謝」「女性の愛」「美しい仕草」です。母という対象に限らず、さまざまな機会に向いています。
感謝というキーワードを大切にするのであれば、最も優先される色合いとなるでしょう。
黄色のカーネーション
花言葉は「軽蔑」や「嫉妬」と、ネガティブな解釈がなされています。ぱっと目に飛び込む色彩が美しくも、母の日には不向きな種類であるため注意が必要です。
青いカーネーション
花言葉は「永遠の幸福」を意味します。母がいついかなる時もそうであってほしい、という願いを込めた希望の花言葉として受けとれるでしょう。
紫のカーネーション
花言葉は「誇り」や「気品」です。高貴で落ち着いた紫の色合いは、亡き母への捧げ物としても取り入れられています。
母の日のプレゼントにおすすめのマグカップ8選
母の日の贈り物としては、手紙やフラワーアレンジメントに加え、もう1品追加しておきたいもの。毎年めぐり来る記念日だからこそ気負いすぎず、買い替えが必要な物や普段使いができる物なども候補に入れましょう。
こちらでは、ていねいに形作られる伝統工芸品に焦点を当て、なかでも母の日のプレゼントに最適なマグカップを取り上げています。
- サイズ:φ8.0×W11.5×H8.6cm
- 価格:¥2,900
こちらは落ち着いた印象の有田焼のマグカップです。
土に触れているような、優しい触り心地のマグカップです。お母さんがホッと一息つくのに最適な温かみが感じられます。高度なガラス質の原料を使っているため、強度が強く、汚れにくくなっているので、お手入れも簡単です。
デザイン性のある持ち手ですが持ちやすく、機能性が高いので毎日つかいたくなること間違いなしです。
- サイズ:Φ9.0×H9.5cm
- 価格:¥3,800
こちらは、大胆な水玉模様が可愛いマグカップです。
黒のコントラストが効いているので、水玉でも可愛くなりすぎず、大人の女性にぴったりです。ハンドメイドならではの質感で、飲み口は口当たりの良い仕上げになっています。
シックな色合いの花束とコーディネートして贈ると素敵ですね。
- サイズ:Φ14.1×H9.0cm
- 価格:¥4,000
こちらはソーサーの付いた常滑焼のマグカップです。
女性陶芸家が常滑の海の近くで生活、製作を行い、地元の海で見つけた貝殻などが使われているアイテムです。置いて見て綺麗だけでなく、使っている際に色々な表情を見せてくれるマグカップです。キラキラと光に反射する釉薬を使用し、太陽光、室内、いろいろな光の下での表情の変化を楽しめます。
ソーサーにのせて楽しむお菓子も贈っても喜ばれるでしょう。
- サイズ:φ78 W107 H78 mm /φ3.07″ W4.21″ H3.07″
- 容量:300ml
- 重量:190g/0.42 lbs
- 価格:3,600円
まるで赤いカーネーションの化身のようなマグカップで、有田焼にとって優位性の高い「赤」が採用されています。
デザイナーの藤城成貴さんが、その感性を活かしながら用の美にこだわった作品で、ひときわ取っ手のデザインが秀逸。直角三角形のような角度を描いているのは、持ちやすさを重視して設計されたからこそ。
スタイリッシュで女性らしいマグカップは、母への感謝を込めたプレゼントに適しています。
- サイズ:Φ8.0*H8.0cm
- 容量:290ml
- 重量:250g
- 価格:3,500円
南国の透き通った海や砂地のような色合いが美しく、母なる自然をも連想させる作品です。
底広のためカップの内側までお手入れがしやすく、立ち姿には堂々とした安定感があります。
陶芸家自らが育てた向日葵や葡萄(ぶどう)、無花果(いちじく)などの自然灰釉が使われ、深々と眺めていても飽きがこない色彩をまとっています。
- サイズ:Φ7.5*H9.5cm
- 容量:280ml
- 重量:180g
- 価格:4,000円
ころんとしたフォルムと、下方にかけてポッと色づく赤が大変愛らしいマグカップです。
表面に浮き上がるいくつもの花結晶は、母へのもう1つの花束となりそう。
やや曲線を描いた飲み口は女性の小さな唇にもフィットしやすく、どのパーツにも京焼らしい上品さと繊細さを汲みとることができます。
【津軽びいどろ】北洋硝子 (アデリア) ねぶたマグ 瑠璃
- サイズ:φ107 * H115mm
- 容量:320ml
- 重量:300g
- 価格:3,000円
涼し気ながら、どこか哀愁感のただよう津軽びいどろのマグカップです。鮮やかな色彩の斑点は青森県の「ねぶた祭り」を表現したもので、人々の喝采や躍動感が内包されています。
まるで色とりどりの星々や宝石にも見えることから、母への愛情を込めた贈り物としてもロマンチックです。
【有田焼】2016/ タフ マグ (ホワイト)
- サイズ:φ75 W110 H70mm /φ2.95″ W4.33″ H2.76″
- 容量:220ml
- 重量:180g/0.4 lbs
- 価格:2,000円
遊び心のあるデザインの取っ手は、持ちやすさにもこだわりが詰め込まれています。ぷっくりと飛び出した丸みは可愛らしいだけでなく、指を絡めやすい仕様に仕上がっています。
伝統工芸としての技量を持ちながら、シンプルでモダンなテーブルコーディネートを可能とするマグです。
まとめ
母の日の風習は、アメリカ人の少女が亡き母を偲ぶために、カーネーションを捧げたことがはじまりでした。日本では明治末期頃から認知されるようになり、現在では母への感謝を届ける日として国民的イベントとなっています。
そんな母の日のプレゼントには手紙を添え、ていねいに形作られた製品を選びたいところです。
昔ながらの伝統技術が生んだマグカップであれば、きっと母子ともにお気に入りの一点が見つかることでしょう。