
どうしてもパターン化してしまいやすいスーツスタイルをランクアップさせたいなら、カフスを使ったおしゃれがおすすめです。
スーツからのぞくシャツに光るカフスは、結婚式やパーティーなどフォーマルな場だけでなく日常のビジネスの場でも、スーツスタイルに粋なスパイスを与えてくれます。
カフスはもともとフランスで生まれですが、ここでは日本の伝統工芸の技でつくられたものを厳選して紹介します!
カフスとは
カブスボタンなどと呼ばれることの多いカフスは、正式には『カフリンクス』と言います。
カフリンクスはドレスシャツやワイシャツ、ブラウスなどのカフ(袖口)を留める(リンク)ために使われるアクセサリーという意味です。
17世紀のフランスで使われたのが始まりと言われているカフスは、現在のようなボタンのような見た目ではなく、レースやリボンが使われていました。
それがやがて、ゴールドやシルバーのボタンを金具や金属製のチェーンを使って留めるようになったことが、現在のカフスの起源なのではないかと言われていますが、ハッキリしたことは良くわかっていません。
カフスが使えるシャツとカフスの種類
カフスのおしゃれが楽しめるシャツとカフスの種類は以下のようになります。
カフスが使えるシャツ
- コンバーチブルカフス
- ダブルカフスもしくはフレンチカフス
- テニスカフス
コンバーチブルカフスは通常のボタンでも留めることもできる両用カフス。
日本では多く売られていますが、海外ではダサいと思われるという意見もあり、その場合簡易的にボタンを隠して使う人もいます。
ダブルカフスにはボタンが一切付いておらず、袖を折り返して二重にしてカフスを使って留めるシャツです。
シングルカフスよりも華やかな印象になることから、フォーマルシーンにも多く使われます。
テニスカフスはカフス専用のシャツと言われ、ボタンがなく両方に穴が開いているタイプのシングルカフスですが、最近はあまり見かけられなくなりました。
カフスボタンの種類
- スウィヴル式(レバー式):もっとも多く普及。ボタンホールに通しレバーで固定
- スナップ式:バッジなどのようにボタンホールに通してからキャッチで留める
- 固定式:全体が棒で固定された状態で両端が大きくなっている
- チェーン式:固定式の棒の部分がチェーンになっている
- 紐式:チェーン式のチェーン部分がゴムや紐でつくられているスウィヴル式が多く販売されており、広く普及しています。
固定式は調整ができないためボタンホールに対して差し込む部分が大きすぎると入らない場合があります。
伝統工芸の技でつくる!日本製のカフス4選
【堀口硝子】江戸切子 菊家文 カフスボタン
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180年の歴史を持つ『粋』な江戸切子の中でも、特に評価が高い『堀口硝子』がつくるカフスボタンです。
直線を組み合わせてできる菊家文模様は、菊(きく)⇒喜久(喜びを久しくつなぐ)という幸福を願う意味が込められたとても縁起の良いもの。
カフスが入れられている木箱には、初代堀口市雄さん、二代目須田富雄さん、三代目堀口徹さん、の三人だけが名乗ることの許されている『秀石』の名が描かれ、落款が押印されています。
- 価格:25,000円
- サイズ:φ14×26mm
- カラー:グリーン・レッド・ライトブルー・ダークブルー
- 素材:クリスタルガラス・真鍮・ロジウムコーティング
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【安藤七宝店】扇カフス
明治13年に七宝焼き専門店としてスタートした安藤七宝店の『扇』をモチーフにして作られたカフスボタンです。
扇は美しい青系のグラデーションになっており、すっきりとしたシルバーの土台がとてもよくマッチしています。
白いシャツはもちろん、カフスと同色系のブルーのシャツに付けてもしっくりきます。
無料の専用カフスケース付きで、贈り物にしたい方には無料のギフトボックスも選べます。
- 価格:10,600円
- サイズ:20×13mm
- カラー:シルバー×ブルー
- 素材:七宝・シルバー・ロジウムメッキ
【カフスマニア】金色に輝く麻葉の蒔絵カフス
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平安時代から伝わる日本の伝統工芸『蒔絵(まきえ)』で、金色に輝く麻葉が描かれているカフスです。
蒔絵とは、漆で描いた紋様が乾ききらないうちに金粉や銀粉を蒔き付け、それが乾いたら紋様の部分にまた漆を塗って定着させてから磨き上げる技法です。
麻葉紋様をつなぐ部分には黒蝶貝がはめ込まれおり、どこか神秘的な雰囲気も漂う大人らしさあふれるカフスに仕上がっています。
- 価格:56,000円
- サイズ:横15×縦15×厚み3mm
- ブランド:Mt.Artigiano
- 素材:ロジウムコーティング・黒蝶貝・金粉・漆・アワビ貝
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【陶芸タチカワ】立川青風作 オリジナル陶芸カフス ブルー
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昭和56年創業の陶芸タチカワの、『伊万里焼』でつくられたオリジナル陶芸カフスです。
白をベースにした伊万里焼ならでは透明感のあるブルーと、金具とおなじシルバーカラーのラインが爽やかにマッチしています。
陶芸特有のザラザラ感を出さない全面仕上げなので、表も裏もつるつるの手触りなのが特徴です。
すべての商品に保証書も付いています。
- 価格:10,000円
- サイズ:17×15×厚さ5mm
- 重量:約5g(片方)
- 素材:本体=磁器,ゴス墨,白金ライン、金具=真鍮・ロジウムメッキ
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まとめ
改まったフォーマルシーンだけでなく、日常的にカフスを愛する男性は素敵です。
カフスはフランスやイギリスなど海外製のイメージの強いアイテムですが、スーツ専門の量販店などにもカフスは売られており、その価格帯は3~4,000円ととても安価です。
こちらで紹介した日本の伝統工芸の技でつくられるカフスは大人の男性だけに似合う、高級ラインであり、とても趣があるのが特徴です。
日本ならではの素材やデザインは海外の人からも注目を集めます。
ビジネスシーンで粋なカフスがチラリとのぞいていたら、話題のきっかけにもなりそう。
カフスをしていると手元が引き締まって気持ちもシャキッとしますよね。