本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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「人間国宝」という言葉を聞くだけで、なんだかすごい人たちなんだな、というのは誰もが分かることだと思います。ですが、実際に人間国宝とは何なのか、ということをきちんと理解しているかたは少ないかと思います。
インターネットが普及した昨今、工芸品などの分野に関しては、ネット通販で人間国宝作の陶器などが出回っていて、私たちにも目に触れる機会が格段と増えてきています。
そこで、今回はあなたに、人間国宝とは何なのかを深く知ってもらえるように、基本的な知識から、どんな人がいるのかまでを説明していきます。
一般的に認知されている「人間国宝」ですが、これは重要無形文化財の保持者の通称です。
重要無形文化財の保持者というのは、一個人または団体を指すものなのですが、人間国宝と呼ばれる場合は一個人の通称のことです。
歌舞伎などの芸能的なものから、陶器などの工芸系まで多岐に渡ります。
また、文化財保護法第71条第2項に基づいて認定されているものなので、法的にも文化的に価値のあるものとして定められています。
現行の認定条件については、1954年から始まり60年以上経っているのですが、平成31年2月現在では、認定者が109人と公表されていることから、人間国宝の希少さがよくわかります。
各個認定 | 保持団体等認定 | ||
---|---|---|---|
指定件数 | 保持者数 | 指定件数 | 保持団体等数 |
芸能 | 36 | 50 | 14 |
工芸技術 | 34 | 52 | 16 |
合計 | 70 | 102 | 30 |
※2023年5月18日現在の数字です。
さて、人間国宝がどういうものか理解したところで、実際に人間国宝になるための条件と人間国宝に認定されるとどうなるのかということについて説明していきます。
実は、人間国宝の認定方式には「各個認定」「総合認定」「保持団体認定」の3つがあります。
あなたが、人間国宝になりたいと思うのであれば、「各個認定」で重要無形文化財の保持者として認定される必要があります。
総合認定と保持団体認定については、個人に対しての認定ではなく、保持団体を構成する人複数に対しての認定なので、人間国宝とは一般的には通称されないからです。
そして、各個認定の条件としては下記の二つがメインとなります。
重要無形文化財に指定される芸能を高度に体現できる者
重要無形文化財に指定される工芸技術を高度に体得している者
引用:文化庁(http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/mukei/)
この通り、日本文化としての芸能や工芸技術を保持していることが、人間国宝として認定されるための絶対条件ということがわかります。
あなたが、人間国宝として認定されたいのであれば、芸能であれば歌舞伎や能、工芸であれば陶芸や染織の技術を身に着けることが必要ということです。
では、技術を持っていれば「人間国宝」になれるのかというと、そういう簡単な話ではありません。
毎年1回人間国宝の保持者の死亡による認定の解除数や実績などを踏まえて有識者31人が構成する「専門調査会」が調査、検討を行い、文化審議会の答申に基づき、文部科学大臣が保持者や保持団体の認定を行います。
そして、申請制度や推薦制度は採っていないためどんなに素晴らしい技術を持っていたとしても認定されるのを待っているしかありません。
人間国宝と認定されることで、得られる直接的なメリットは、国から年間で200万円の助成金が出ることです。
この金額を聞いて高いか低いかは、人によって捉え方が違うと思いますが、日本の重要な文化を維持したり、後継者を育成する費用として考えれば、高すぎるということはないでしょう。
もちろん、人間国宝に認定されることで、広く認知されれば、助成金以上のメリットを得られますが、人生を芸や技術に捧げると考えると、それらに強い情熱がなければ人間国宝の称号を得られることが難しいことは、間違い無いでしょう。
人間国宝は認定者が亡くなった場合、認定が解除されてしまうので、今回は現役の人間国宝
の職人たちを何人か紹介したいと思います。
人間国宝の一覧を確認したい方は、文化庁の「重要無形文化財」の資料をご確認ください。
文化庁の「重要無形文化財」資料はこちら
伊勢﨑淳は陶芸分野における、備前焼の人間国宝として認定されています。
半地下式穴窯という失われていいた技術を、現代において復元する事に成功し、備前焼の歴史を維持する事に大きく貢献しました。
しかし、本人の作風は現代風のものも多くあり、モダンな作品は世界的にも大きく評価され、イギリスやドイツなどで古典を開くほどまでです。
佐々木苑子は紬織の着物作家です。
自然の美しさを生かした着物作りが評価されており、あえて色味の調整を行わなずに仕上げてしまう、独特な芸術的感性は、他の着物作家にはないものだと高く評価されています。
また、佐々木苑子は絵絣の技法での作品作りでも定評があり、自身の感性と絵絣の技法が交わり独自の作風を手に入れました。
また、佐々木苑子の着物は非常に高い価値がつけられており、着物一枚でも最低でも十数万円ほどでやりとりされており、どれほどの評価を受けているかということが伺えます。
大西勲は2002年に重要無形文化財「キュウ漆」の保持者に認定されました。
キュウ漆と聞くとピンとこないかと思いますが、漆を塗ることを古くはキュウ漆と呼んでいたのです。
漆塗りは、縄文時代までさかのぼる非常に歴史の長いもので、奈良時代に行われていたキュウ漆の技法の記録は、現代のものとほとんど変わらないもので、非常に興味深い分野です。
そんな、キュウ漆の分野で人間国宝として認定された、大西勲は鎌倉彫を最初に学び、人間国宝である赤地友哉に師事し、キュウ漆の世界へと入って行きました。
大西勲が作る漆塗りの器は、漆特有の濃い赤や黒を見事に表現しており、特に黒の表現については、どこまでもそこのない暗闇をのぞいているようです。
今回は人間国宝とはどういうものなのか、どうやったらなれるのか、なんにんいるのかなど様々なことについてご説明してきました。
また、現在の人間国宝(重要無形文化財の保持者 )を3人ご紹介しましたが、どの職人もその分野で究極に突き詰めた人ばかりでしたね。
普段なかなか人間国宝やその作品と、縁を感じることはないかと思いますが、今回の記事をみて、少しでも人間国宝や作品へ興味を持っていただけたら嬉しいです。
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