
硯と言えば、習字で使うイメージがあるでしょう。心を無にして墨をすって、筆で字を書く。日本に古くから伝わる文化ですね。
そんな硯の中でも宮城県石巻市で作られている雄勝硯は伝統工芸品に選ばれています。
宮城県石巻市で作られている雄勝硯は機能美にあふれており、多くの書道家も愛用しています。
そんな雄勝硯を使ったおしゃれな食器が登場しており、ライフスタイルに取り入れやすくなっています。
今回は雄勝硯の歴史や、おしゃれな雄勝硯のお皿をご紹介します。
雄勝硯について
伝統工芸品に指定されている雄勝硯。
日本製の90%を占めていたとされている雄勝硯は宮城県石巻市雄勝で古くから作られていました。
室町時代から作られている
雄勝硯は石巻市雄勝町で採れる雄勝石という天然石を使って作られている硯です。
雄勝硯は1396年(応永3年)つまり室町時代には作られていたとされています。
元和年間(1615年~2624年)には鹿狩りで牡鹿半島を訪れた伊達政宗に雄勝硯が献上されて称賛を受けたことが江戸時代の文献に記されています。
また1772年(明和8年)に刊行された「封内風土記」によると、雄勝浜で硯石を産出し「すこぶる雅物なり」と記されており、すでに特産品となっていました。
地層から採れる
雄勝石は雄勝地区の地層から産出する黒色硬質の粘板岩で、玄昌石とも呼ばれています。
圧縮や曲げに強く、吸収率が低いため、経年変化しにくいという特徴があります。
この特徴を生かした、石瓦材として歴史的建造物にも利用され、2012年(平成24年)の東京駅丸の内駅舎保存復元の際に東日本大震災の津波跡から発見された雄勝石の石瓦約1万5千枚がつかわれました。
最高の墨を擦れる
原料の雄勝石の粒子は緻密かつ均質で、墨を擦る時に硯石の役割となる鋒鋩(ほうぼう)のたち具合と耐久性に優れているところから、とても良い墨を擦ることができます。
1985年(昭和60年)には国の伝統工芸品として指定されました。
東日本大震災後も雄勝町では硯職人たちによって手作業で硯づくりを行っています。
近年高級料亭やセレブ達の間で石皿がブームに
東日本大震災で石巻市雄勝は津波によって壊滅的な打撃を受けました。
震災から6年後の2017年に「雄勝石皿」として生まれ変わり、高級料理店やセレブ達の間でブームになっていました。
雄勝石皿は雄勝硯生産販売協同組合と石巻市が共同開発したもの
雄勝石の特性を生かして、雄勝硯生産販売協同組合と、石巻市が雄勝石皿を共同開発しました。
雄勝石皿は黒光りする美しさはもちろんのこと、保温・保冷にも優れているという特徴があります。
刺身やすき焼きの具材、オードブルの盛り付け皿としてはもちろんのこと、天ぷらなどの温かい料理を盛り付けるのもぴったりです。
冷やしたり温めることでいろんな料理に利用できる
雄勝石皿を利用するときは冷たい料理を並べるときと、温かい料理を並べるときで利用方法が異なります。
冷たい料理に利用するときは雄勝石皿を冷蔵庫で冷やします。
温かい料理に利用するときは皿を熱湯に1分ほどつけ置きします。
なお直火は表面の樹脂が溶けるため避けた方がいいでしょう。
このようにひと手間を加えることで、冷たい料理はひんりと、温かい料理はぽかぽかとしたまま楽しむことができます。
なお、このときに雄勝石皿は冷温や高温によるやけどを防ぐために、素手ではなくトングで扱うことが望ましいです。
工芸ショップ「雨晴れ」で女性に人気
2015年に東京の白金台の外苑西通りにオープンした工芸ショップ「雨晴」では雄勝石皿の販売を行っており、飲食店に卸しているほか、近所に住む女性に人気があります。
ガラス張りの店内には江戸切子や南部鉄器を始めとする全国の伝統工芸品と一緒に雄勝皿も並んでいます。
ぜひ雄勝石皿を実物で見たい方はお店に行ってみると良いでしょう。
モダンでおしゃれな雄勝硯のお皿5選
【雄勝】雄勝硯のシンプルプレート
長い歴史を受け継いだ硯職人が新しく作り上げた雄勝硯石のプレートです。
原石から剥離されたままの自然な石肌の表情を生かすために、シンプルな四角形にカットされています。
職人によって丁寧に作られた漆黒のプレートは華美な装飾はありませんが、料理の色を引き立たせ本物志向の方にも人気があります。
- サイズ:150×150×6mm
- 価格:3,850円
雄勝硯(おがつすずり) 石皿(210mm 丸) 天然硯石製 ギフト・プレゼントに
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雄勝硯石皿の丸いプレートです。
丸い形にすることでより柔らかさを演出しています。
テーブルを傷つけにくい形なのでより使いやすさ抜群です。
- サイズ:直径210㎜×5mm
- 価格:5,280円
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食器 黒 福島 宮城 支援 陶器 和食器 おしゃれ
>【大堀相馬焼】クロテラス パスタ皿 大をもっと詳しく見てみる。
【大堀相馬焼】クロテラス パスタ皿 大
大堀相馬焼に砕いて釉薬にした雄勝石をたっぷりとかけて焼き上げた光沢のある「クロテラス」パスタ皿です。
光沢のある黒がとても美しく、和食だけでなく、パスタやスープ、前菜などさまざまなシーンで使えるおしゃれな1枚です。
- サイズ:直径272㎜×52㎜
- 価格:13,200円
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【ふるさと納税】 雄勝石パスタ皿 240角
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雄勝石を使って作ったお皿です。
縁は自然の石皿の石肌をそのままに、従来品とは違い彫りこんであるため、ソースやドレッシングなどもこぼれません。
高級料理店も御用達のデザイン性、機能性に優れた雄勝石皿はギフトとしてもおすすめです。
- サイズ24㎝×24㎝
- 価格:50,000円
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【雄勝石】、【雄勝玄昌石】、【雄勝硯生産販売協同組合】、【食器】。平皿四角ラフカット
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雄勝石皿を四角ラフカットして柔らかさと洗練さを融合させた逸品です。
刺身や肉料理などを並べるのにぴったりです。
- サイズ:30㎝×17㎝
- 価格:13,200円
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雄勝硯の石皿で特別な時間を過ごしませんか?
普段使っている食器ももちろん良いのですが、特別な日の食事はぜひ雄勝硯のお皿で演出しませんか?
黒く洗練された雄勝硯の石皿は高級感があり、より洗練された時間を過ごすことができます。
ぜひお気に入りの雄勝硯の石皿を見つけて特別な1日を過ごしてください。