
創業100年以上続く大湊文吉商店。大湊文吉商店が作る金屏風はシンプルながら豪華で気品を感じさせます。今回は、大湊文吉商店の作る屏風の魅力や特徴、お手入れ方法などを紹介したいと思います。
金屏風といえば、お雛様で飾られる雛人形のイメージが強いですが、近年ではモダンなインテリアとして国内外問わず人気があります。
大湊文吉商店の金屏風は熟練の職人によって一つひとつ丁寧に作られています。
大湊文吉商店の金屏風は家庭用のものでも、お手入れをすることで10~20年綺麗は状態を保つことができます。
また、神社仏閣で利用される本格的な金屏風なら50年から100年は持ちます。
今回は大湊文吉商店の金屏風の魅力をご紹介します。
BECOSがおすすめする大湊文吉商店の屏風
- 職人が一つひとつ丁寧に作り上げる
- 洋室にも合うモダンな屏風
- 丈夫で長く使える
大湊文吉商店とは
大湊文吉商店は明治初頭に創業したインテリアメーカーです。
まずは大湊文吉商店の歴史を紹介したいと思います。
明治初期に創業

大湊文吉商店オフィシャルサイトより引用
大湊文吉商店は新潟県加茂市で明治初頭に創業しました。
初代大湊文吉はに新潟県加茂の名産品である和紙を利用して、柿渋から抽出したものを紙に塗った「渋紙」の製造卸を元々行っていました。
「渋紙」とは近年流行している防腐剤の「柿渋」の原点になったもので、畳の下などに敷いて防虫シートとして使用されていました。
昭和には表装屏風の製造を開始
屏風の製造は昭和に入ってから二代目大湊文吉によって行われ、これまで主力商品だった紙と木を融合させた商品を誕生させました。
そして、夏戸からヒントを得て簾屏風が誕生し、全国の家具屋や卸問屋や行商が販売し大ヒットしました。
昭和50年代に入ると、純和風の調度品だけでなく、和洋折衷のデザインの障子屏風の開発や製造が行われるようになりました。
こちらもデパートなどで販売され全国的に大ブームとなりました。
昭和60年代に入ると総合インテリア商品の製造を始め、屏風だけでなく、パーテーションや家具インテリアの製造を始め、商品展開を拡大させました。
さらに業務用什器や仏具の製造もおこない市場に展開していきました。
成17年から新潟県発海外ブランド「百年物語」に参加しており、世界市場への展開も果たしています。
伝統と技術が新しいモノづくりへ
本装屏風は熟練の職人によって天然素材の木や和紙を使用して作り上げられる芸術品です。
温度や湿度の変化に左右されずその形をとどめて、数百年もの間現存し続ける屏風が熟練の職人によるものであることを証明しています。
大湊文吉商店の屏風は約1世紀もの間に培われた技術を生かして、現代の居住空間に合うようなインテリア製品の開発・普及を目指しています。
また、近年では優れた技術が自分だけの逸品を求める方に支持されており、屏風だけでなく、プレーヤーケースやスピーカーなども人気があります。
大湊文吉商店はオリジナリティーあふれる金屏風が人気
大湊文吉商店では時代の流れを敏感に感じ取りながらオリジナリティーあふれる金屏風を作り続けています。
コラボ金屏風が人気!
大湊文吉商店はあの人気シリーズのウルトラマンでおなじみの円谷プロダクションや長岡造形大学の学生プロジェクトチームと連携した「燕三条 工場の祭典」とコラボしたオリジナル金屏風を制作しています。
オリジナル金屏風は屏風のイメージを覆すような斬新なデザインとなっており、インテリアとして飾り続けられる作品となっています。
顧客のニーズに合わせながら、長年培われてきた屏風の加工技術を駆使して、現代の生活様式に合う屏風を生み出し続けています。
ウルトラマンとのコラボが斬新!
2017年にウルトラマンシリーズ放送開始50年を記念に「ウルトラJ」プロジェクトがスタートしました。
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けてウルトラマンが全国各地の地域の名産品などを深堀して、世界に日本の魅力を発信する事業で、その一環として伝統工芸品とのコラボが行われました。
大湊文吉商店はプロジェクトが始まってすぐに参加し、開発に約1年をかけて、ウルトラマンが描かれたオリジナルの屏風を完成させました。
ウルトラマンと富士山が描かれた屏風と、ウルトラセブンと松竹梅が描かれた2種類の金屏風があり、どちらも天然木の骨組みに真鍮箔の表装を施しています。
ちなみに絵柄は同じくプロジェクトに携わっているイラストレーターで水墨画家の與座巧さんが手がけており、シルクスクリーンで印刷をしました。
現在は武人画師のこうじょう雅之さんともコラボを行い、金屏風のものとは一味違うウルトラマンの銀屏風もあります。
元々は4尺2曲のものだけでしたが、2017年の夏に販売開始してから大きな反響となり、インテリアとして取り入れやすい小型サイズの開発や販売も行っています。
「燕三条 工場の祭典」とのコラボ
2017年10月5日から8日に開催された「燕三条 工場の祭典」に参加し、工場見学やワークショップの開催だけでなく、長岡造形大学の学生たちのデザインによる6尺6曲のオリジナル屏風を制作しました。
この屏風は「燕三条 工場の祭典」の期間中、JR燕三条駅の改札付近に展示されました。
学生ならではの若い感性とピンストライプのマスキングテープが特徴的で多くの人の関心を集めました。
このイベントによって屏風の新しい活用法や若者が屏風に触れる機会ができました。
ニーズのあるものを作り続ける
大湊文吉商店では「伝統工芸」として保護されるのではなく、一般の方にニーズのあるものを作ることを目指しています。
屏風を屏風として利用してもらえるのであれば、屏風にどんなものを描いても良いとしています。
鎚起銅器も茶器や酒器くらいでしたが、今ではビアカップやワインクーラーの制作も行っています。
それと同じようにお客さんから本当に求められるものを作って、技術を後世まで残していきたいという想いを持っています。
今後は屏風を残すために技術力を高め、さまざまな開発を行っていくとしていますので、今後も生活スタイルに合う屏風が数多く誕生するでしょう。
金屏風のお手入れ方法について
大湊文吉商店の金屏風をいつまでも美しく保ち続けるために日頃のお手入れが必要になります。
ここではお手入れ方法をご紹介します。
保管時は専用の保管箱に入れること
金屏風を飾らずに保管するときは専用の保管箱に収納しましょう。
専用の保管箱は汚れや傷、虫食いなどから金屏風を守ってくれます。
ただし屏風用の保管箱は重くて大きいので、段ボール製の収納箱に入れるだけでも状態を維持することができます。
最低でも段ボール製の保管箱に保管しましょう。
ただし、何年も保管箱に入れたままにすると黒カビの原因になりますので、定期的に金屏風の状態を確認して風通しを行いましょう。
蝶番は補強や修理を依頼すること
屏風を何回も折りたたむと蝶番に負担がかかって、破損の原因になります。
また、蝶番付近が剥がれたり破れたりすると蝶番切れになることもあります。
蝶番の1ヶ所が切れてしまうと蝶番が破損しやすくなります。
蝶番が破損したら早めに補強や修理を行いましょう。
もし損傷が大きければ屏風を仕立て直さなければなりません。
金屏風にシミができたら専門家に依頼すること
金屏風はホコリや湿気によるシミや汚れができやすいです。
シミや汚れがあると美しさが半減してしまいますし、価値にも影響してしまいますので、早めに依頼しましょう。
おすすめの大湊商店の金屏風を紹介!
【本装屏風】大湊文吉商店 二枚折縦型 金屏風
- 寸法:W144.0×D1.4cm×H92.0
- 価格:33,000円
- 重量:3kg
無地でシンプルながら豪華で飾るだけでその場が華やかになる金屏風です。
- 寸法:W88.0×D1.5×H116.0cm
- 価格:100,000円
- 重量:3.5kg
ウルトラセブンがビームを出す姿が描かれた金屏風です。
松竹梅と共に描かれたウルトラマンが、非常に躍動感があります。
【本装屏風-武人画】大湊文吉商店 ウルトラセブン 屏風
- 寸法:W62.0×D1.4cm×H41.0
- 価格:60,000円
- 重量:2kg
まるで武士の風貌を感じさせるウルトラセブンの屏風です。
よりかっこよく今にも動き出しそうなほどリアルに描かれています。