600人に聞いた!伝統工芸品を買った理由と買わなかった理由

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

伝統工芸品の購入心理について約600人にアンケートを伝統工芸品メディアBECOS Journalが実施しました。今回は伝統工芸品を「買ったことのある人」と「買ったことのない人」の両者の違いに関して、伝統工芸品の魅力を発信していくメディアとして深掘りしてみました。これから購入しようとしている人だけでなく、伝統工芸品の製作者の方も是非ご覧になってください。

目次

アンケート概要と回答者

情報:伝統工芸品の購入心理に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年12月23日〜2021年12月30日
人数(男性・女性):10代〜70代の男女605人(男性175人、女性424人、無回答6人)

あなたは日本の伝統工芸品を購入したことがありますか?

伝統工芸品を購入したことがあるかについて、購入経験の有無、そして男女別・年代別にグラフ化してみました。

伝統工芸品の購入経験の有無
出典:BECOS編集部
男女別の伝統工芸品の購入経験
出典:BECOS編集部
年代別の伝統工芸品の購入経験
出典:BECOS編集部

全体として「購入経験がある」と答えた人が70%を超え、男女別で見ると「女性」の方が多く、年代で見ると「30〜40代」での購入経験が多い結果となりました。

BECOS編集部より
正直想定していた以上に「伝統工芸品の購入経験者」が多いことに驚きました。年代も30〜40代が多いのは、収入が比較的あるため、自宅のインテリアとしてだけでなく、同僚・友人への贈り物として渡しているのかもしれませんね。

伝統工芸品を購入したことある人の回答

ここからは伝統工芸品を購入したことある人に関して、何を買ったのか、買った伝統工芸品のブランドは何か、何が気に入って購入に至ったのか、そして購入に関しての相場感に関して実際の購入者の声を紹介します。

購入経験者が買った伝統工芸品ランキングTOP5

  • 1位:有田焼(16人)
  • 2位:江戸切子(9人)
  • 3位:九谷焼(6人)
  • 4位:琉球ガラス(5人)
  • 5位:南部鉄器(4人)
  • 5位:寄木細工(4人)

伝統工芸品の購入経験者が最も多く購入していたのが「有田焼」でした。次いで江戸切子、九谷焼、琉球ガラス、そして同立5位が南部鉄器と寄木細工でした。

BECOS編集部より
購入経験者の中で最も多かったのが「有田焼」というのは納得の結果。トップクラスに有名なブランドですし、販売ルートも幅広く展開しているので我々が比較的目にする機会が多い伝統工芸品と言えるでしょう。一方、江戸切子や琉球ガラスなど繊細で綺麗なブランドが選ばれているところに、「伝統工芸品は女性が多く購入している」という結果が表れていると思いました。

どのような点を気に入って購入しましたのか、最大3つ教えてください。

  • 1位:デザインが好み(317人)
  • 2位:日本製だから(176人)
  • 3位: 品質が高い(高そうに感じた)(133人)
  • 4位:人とは違うものが欲しかった(58人)
  • 5位:贈り物として最適だった(57人)

伝統工芸品の購入経験者に、「1人最大3つまで」という条件でアンケートを実施。上位5位は以上のような結果になりました。この結果からも、伝統工芸品の魅力が少なくとも「デザイン」「日本製」「品質の高さ」「個性的」「贈り物として最適」の5点であると考えられます。

BECOS編集部より
この結果はMADE IN JAPANの魅力とも言えると思いました。古き良き伝統的なデザイン性は上質さとともに大量生産品にはない独自性、ユニークさがある。また、品質も信頼できる日本製は贈り物としても最適。私たち伝統工芸品を扱うメディアとして発信していくべきポイントはここなのかもしれません。

日本製品に支払える金額とは?

伝統工芸品を買ったことのある人は、日本製商品と、それと全く見た目が同じ安価な海外製の商品とが並んだとき日本製品にいくらまで支払えるのでしょうか。

日本製品に支払える金額
出典:BECOS編集部

日本製品に支払える金額に関して、伝統工芸品を購入したことのある人は「同等の金額」〜「1.5倍の金額」までは支払えると回答しています。

BECOS編集部より
日本製品に対して同等以上の金額を支払う人が多い結果になりました。日本製品は金額ではなく品質という購入者の意識が見えてきますね。

あなたが購入した伝統工芸品の中で「最も高価な商品」はいくらですか?

伝統工芸品購入経験者の高額商品の価格
出典:BECOS編集部
伝統工芸品購入経験者の今まで買った伝統工芸品で最も高額な商品の金額
出典:BECOS編集部
伝統工芸品購入経験者が今まで購入した商品の中で最も高額な商品の金額
出典:BECOS編集部

伝統工芸品の購入経験者に、「今までで一番高額な伝統工芸品はいくらですか」を聞いてみました。全体的には5000円未満〜30000円までの幅が一番多い結果に。男女別に分けると男性の方が金額が高く、女性の方が低下価格帯で購入しているのがわかりました。このことから、男性は全体的な購入量が少なく一個当たりの単価が高い傾向が、女性は購入量は多いものの金額が低い傾向があると言えます。

BECOS編集部より
男女で購入傾向が真逆なのは面白い結果でした。男性の方が自分用に購入するため一点に対する熱量が強く、女性は数を買って同僚や友人にプレゼントするのでしょうか。伝統工芸品がどのように使われているのかが垣間見えたと思います。

伝統工芸品を購入したことない人の回答

ここからは伝統工芸品を買わなかった人に関して、なぜ買わなかったのか、また購入に踏み切るのに何が必要かについて紹介します。

購入しなかった理由として、「最も重要な理由」「最も懸念したこと」を教えてください。

  1. 金額が高い(92人)
  2. どんな商品があるのか知らない(27人)
  3. メンテナンスが大変そう(19人)
  4. 利用方法が分からない・利用頻度が低そう(17人)
  5. メーカー・ブランドを知らない(4人)

伝統工芸品を購入したことないと回答した人が購入に至らなかった理由として、「金額が高い」「そもそも商品に関して知識がない」「取り扱いが面倒」「あまり使わなそう」という答えが大半でした。特に「金額」に関してネガティブに捉えている人が多かったです。

BECOS編集部より
伝統工芸品を買わない理由として、「金額」が一番ネックだとわかりました。他にも商品に関しての理解や取り扱い、利用シーンなど、おそらくその商品を買うに値するか、その対価に見合う利点がこちらにあるのかが問題なように思いました。

ここからは、「金額」「デザイン」「用途」「メンテナンス」に関しての口コミを紹介します。

金額が高いと感じた理由はなぜですか?

  • 「部屋に似合わないと思うから」(30代女性)
  • 「古めかしくて使い道があまりないものが多いと感じたから」(20代女性)
  • 「普段使いしたいと思える色づかいではなかったため」(40代女性)

日本製品に支払える金額とは?

伝統工芸品を買ったことのない人は、日本製商品と、それと全く見た目が同じ安価な海外製の商品とが並んだとき日本製品にいくらまで支払えるのでしょうか。

日本製品に支払える金額
出典:BECOS編集部

日本製品に支払える金額に関して、伝統工芸品を購入したことのない人の大半は同額金額以下であれば支払えると回答しています。

BECOS編集部より
やはり伝統工芸品、ひいては日本製製品に関して「金額」はネックになっているようです。「その金額を払ってまで買う価値」をどこまでアピールできるかが課題と思われます。

デザインが好みではないと感じた理由はなぜですか?

  • 「オシャレなもので部屋に置いても不自然でないもの」(30代女性)
  • 「シンプルで、インテリアになじむようなオシャレなもの」(20代女性)
  • 「気持ちが暖かくなる色や、透明感のあるデザインなら欲しいと思います」(40代女性)

おすすめの利用方法や活用法は、どのように説明されていたら分かりやすいですか?知りたいと思いますか?

  • 「普段の生活の中で何気なく使えるような使い方が、購入時に写真や動画などで説明してもらえていたら良いと思います」(30代女性)
  • 「普段の生活の中でどのような使いみちがあるかを事例を出して教えてほしい」(50代男性)
  • 「動画配信されていたら見るかもしれない」(30代女性)
  • 「生活の中に取り入れている様子の写真や説明があれば、取り入れやすいと思います」(40代女性)
  • 「InstagramやTwitterなどSNS関係」(30代女性)

メンテナンス方法はどのように説明されていたら分かりやすいですか?興味を持てますか?

  • 「実際に動画などでメンテについて教えてほしい」(30代男性)
  • 「どんな道具を用いれば綺麗に使えるか、具体的な商品名とともに説明して頂けたらわかりやすいと思います」(10代女性)
  • 「やってはいけない事を具体的に紹介して欲しい」(40代男性)
  • 「簡単なショートムービー」(20代女性)
  • 「アフターサービスや日頃の手入れを実演してもらえたり教えていただければわかりやすいなと思います」(20代女性)

メーカーやブランドに関して、どのような情報を知りたいですか?

  • 「自分の好みのメーカーを知りたい」(20代女性)
  • 「私が無知なのも有りますが品質は保証されていますがメーカーさん会社の方々に情が移る感じが生まれればお世話になりたいです」(40代男性)
  • 「どんなものがあるのかを知りたい」(20代女性)
  • 「デザイン性や購入できる店舗」(40代男性)

商品に関して、どのような情報が知りたいですか?

  • 「どのような歴史があるのか?どんな使い方があるのか?」(30代男性)
  • 「どのような用途があるのか・どのような歴史があったのか」(20代女性)
  • 「その商品の歴史や何が原料でどのような製法で作られているのか知りたいです」(40代女性)
  • 「その商品がほかの既製品とどう違うのかどこで購入できるのか現物はどこで直接見ることができるのか」(20代女性)
  • 「どういった商品があるのかがわからないので知りたいです」(40代女性)

商品がどのように紹介されていたら、興味を持つと思いますか?

  • 「テレビ番組やショッピングモール等でも紹介されていれば、実際に見ることができるから」(50代女性)
  • 「SNSなどで紹介されていたら気軽に知ることができるので興味をもつと思います」(30代女性)
  • 「利便性や使い勝手のよさが紹介されていたら興味を持つと思います」(40代女性)
  • 「日常で使えるような一例」(20代男性)
  • 「InstagramやYouTubeのCMだといいなと思います」(20代女性)

BECOS編集部より
全体的に伝統工芸品に関しての認識が薄いことに起因する回答が多くみられました。使い道がわからない、自分の部屋に合うかがわからない、そもそもどんなブランドがあるのかわからない。そのように認識が薄いところにお金を払うまでに至らない、もしくは金額が高く感じてしまう原因のように思われます。SNSやYouTube、Instagramなどでの露出を増やし、認知度を高める取り組みが必要なのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は伝統工芸品の購入心理に関して、購入した人と購入しなかった人、両方の回答や口コミを紹介しました。伝統工芸品の魅力がわかる一方で、課題も見えてきました。

ギフトランキング

\ BECOS編集部が厳選 /

伝統工芸品おすすめランキング発表

\ BECOS編集部が厳選 /

伝統工芸品おすすめ
ランキング発表

ギフトランキング

\ BECOS編集部が厳選 /

伝統工芸品おすすめランキング発表

\ BECOS編集部が厳選 /

伝統工芸品おすすめ
ランキング発表

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次