日本酒が美味しく感じる!おすすめのとっくり・片口8選

飯島るり
飯島るり(ギフトコンシェルジュ)

日本酒を買ってきて、瓶からグラスに注ぐのも良いですが、とっくりや片口に入れて飲むとより美味しく感じられます。今回は、日本酒が美味しく感じるおすすめのとっくり、片口を紹介したいと思います。

日本酒は、四季の移ろいを慈しむことのできるお酒です。季節ごとに、お酒の温度や豊かな自然の幸に変化をもたせ、日ごとの風味を楽しむことができます。

お酒の醍醐味は、飲み方だけにとどまりません。とっくりや盃は、造形にこだわるほどに深味が出てくるものです。特に、陶芸家が丹精込めて作った酒器は、知る人ぞ知る格別な品質を誇っています。

とっくりは、どんな酒器?

とっくりとは注ぎ口が狭く、下部が末広がりになっている陶器の一種です。女体のような曲線美が特徴で、酒席が華やぐと同時に、どこかやわらぐ仕様になっています。

小さな口にかけては引き締まったくびれがあり、お酒の香りや温度を残しやすいことが特徴です。そのような作りから、お酒を注ぐ時に哀愁的な音が鳴ることも好まれるゆえんです。

とっくりの語源は諸説アリ

とっくりの語源はいくつかありますが、ヒントはお酒を注いだ時の「トクトク」という音。「トクリ」という擬音語に「徳利」という漢字を当てはめたという説が有力です。

そのほか「徳裏」や「土工李」という通説もありますが、より清らかな印象の「徳利」に収まったと考えられます。

とっくりの発祥は室町時代

その昔、とっくりの用途は今とずいぶん違っていました。とっくりの歴史は室町時代頃にさかのぼり、お酒だけではなく、醤油や油などの貯蔵に使われていたとのことです。はじめは1升から3升ぐらいの大きさがありましたが、だんだん片口のような堤(ひさげ)や酌に使うとっくりに分別されていきました。

現代の酒器は江戸時代頃から浸透するようになり、当時の町人文化を根底から支えていったと見られます。

とっくりとお銚子の違いは?

とっくりとお銚子は同じ意味で使われていますが、厳密には形状に大きな差があります。本来お酒はお銚子で楽しまれ、もう一方のとっくりは運搬や貯蔵用でした。お銚子は「片口」と呼ばれる注ぎ口と、長い「柄(え)」のついた急須型が特徴の容器です。

ただ、とっくりが酒器として愛され巷に溢れるようになると、両者は混同されるようになります。今では、お銚子・とっくりのフレーズは、同義と見なされることが多いようです。

陶芸家手作りのおしゃれでモダンな日本製のとっくり・片口8選

酒器を選ぶ楽しみ方は、お酒や料理の種類、季節、風習、気分などによってさまざまです。品質はピンからキリまでありますが、魂が込められた日本酒は、職人の器で迎えるのが相応しいとも考えられます。お酒の味が絶妙においしく感じられるのは、やはり匠と呼ぶべき技能ならでは。

生命を感じる色彩と調和的なデザイン、ほどよい口当たり。そのどれをも兼ね備えた、渾身のとっくり・片口を厳選してご紹介します。

【陶芸家】藤岡光一 夕映え とっくり (3点セット)

  • サイズ:徳利 Φ8.5×H13.5cm、ぐい呑み Φ7.0×H7.5cm
  • 重量:徳利210g、ぐい呑み70g
  • 価格:26,000円

テーブルウェアフェスティバルで最優秀賞を獲得した、陶芸家・藤岡光一さんの「夕映え」。

その名の通りに、夕刻の空の赤が、だんだん夜を帯びていく。そんな艶やかな赤と黒のグラデーションが印象的です。晩酌が格別になるような堂々たる様は、まさに異彩と趣きに溢れています。飲み口の口当たりが絶妙なラインで作陶されており、お酒の旨味をじっくりと味わうことができます。

「夕映えシリーズ」は各界の愛用者も多く、手触り・質感・デザイン・色彩すべてに定評がある大作です。陶芸作家の心意気に触れながら、お酒とともに醸し出すさまざまな表情をぜひお楽しみください。

【京焼-清水焼】陶葊 花結晶 (銀藤) とっくり (3点セット)

  • サイズ:徳利 Φ7.5×H12.0cm、ぐい呑み Φ5.5×H5.0cm
  • 重量:400g
  • 価格:8,500円

あまりにも繊細な上品さと光沢、涼感を放った清水焼の酒器です。花結晶と呼ばれる、おおやかな藤の花弁が表面を彩り、物憂げな美しさに魅了されます。

この花模様は焼き窯で冷却する過程で生まれるため、同じものがただの1つも存在しません。温度調整がむずかしい中、高温でも鮮やかに発色する釉薬を使い、試行錯誤してきた技術の賜物といえます。

透明なお酒を通して、万華鏡のように花弁が揺れて見え、しみじみとした風合いを楽しむことができます。

【京焼-清水焼】大日 HiBiKi 碧彩 片口酒器 (3点セット)

  • サイズ:片口 Φ9.0×H7.5cm、ぐい呑み Φ6.0×H5.0cm
  • 重量:1,000g
  • 価格:8,000円

爽やかな寒色と緋色の取り合わせが斬新な、清水焼の片口酒器セットです。空色の中にも藍や緑が入り混じり、単調さはほとんど見当たりません。自然の姿が器に投影されたような、雄大さを味わうことができます。

また、この色味には自然の釉薬が使われ、杉や葡萄(ぶどう)、ひまわりなどの植物の灰がもとになっています。素材によって色の深みが異なるため、ありのままの美しさに酔うことができるのです。

お酒を酌み交わすごとに出てくる味わいや親しみ、感動をぜひ噛みしめてみてください。

【京焼-清水焼】陶葊 花結晶 (銀藤) 片口酒器 (3点セット)

  • サイズ:片口 Φ10.0×H6.5cm、ぐい呑み Φ5.0×H4.0cm
  • 重量:400g
  • 価格:9,000円

こちらも銀色の藤の花をモチーフに、花結晶と呼ばれる技法が施されています。片口タイプの酒器で、注ぎ口から清流のごとくしたたるお酒に特別感が漂います。格式あるお酒の場や、大切な行事の際に使うこともおすすめです。

また、インテリアとしても優秀で、京焼らしい麗しさがあるため部屋の中がパッと華やぎます。

【肥前吉田焼】副久製陶所 GOSU hana 酒器 3点セット

  • サイズ:徳利:φ6.7*H15.8, おちょこ:φ6.7*H3.0cm
  • 重量:徳利:300g, おちょこ:100g
  • 価格:¥5,400

こちらは、GOSUという古くから染付などの磁器に使われている青色の顔料で1.0~5.0のグラデーションを表現した徳利とおちょこのセットです。

他の絵の具と違い素焼きの状態で着色するため、その青色が色褪せることはありません。

自分の好きな組み合わせを選べるので、自分だけのお気に入りのGOSUを見つけてください。

同じ副久製陶所の作る豆皿とコーディネートすると食卓が涼やかになり更に素敵ですよ。

薩摩切子】satuma 二重被せ 徳利 & 猪口 2ヶセット(金赤/瑠璃) 桐箱入

  • サイズ:徳利: Φ9.5*H16.0, 猪口: Φ6.5*H5.5cm
  • 価格:¥219,000

透明なクリスタルガラスに金赤、瑠璃色を2色被せたグラデーションが美しい、薩摩切子の徳利とお猪口のセットです。

深みのある色味は、厚い色ガラスによって生まれる「ぼかし」と言われ、薩摩切子の最大の特徴です。

動くたびにキラキラと表情を変える薩摩切子は、お猪口にお酒を注いで、目でゆっくり器を愛でながら呑みたくなるようなアイテムです。

お猪口は、大きめのサイズなので、お酒以外にも、冷たいデザートを盛り付けたり、小付として使うことも出来ます。

インテリアとして飾っておく方も多い薩摩切子。

高級感のある桐箱に入って真田紐で結ばれているので、贈答用にもおすすめですよ。

【天明鋳物】鋳金工房 このはずく 錫製 蓮(酒器セット)

  • サイズ:片口:Φ16.0*H4.0 盃:Φ6.0*H1.0cm
  • 重量:480g
  • 価格:¥70,000

平安時代から1,000年受け継がれてきた技を持つ正田忠雄氏が作る、天明鋳物の酒器セットです。

錫の酒器は、昔から注ぐだけで飲み物の味をまろやかに変化させる、不思議なチカラを持っていると言われています。

また、滅菌作用が他の金属よりも優れているので、落としても割れることがなく、エコな食器としても愛されているのも、現代のライフスタイルに寄り添ってくれる器と言えるでしょう。

一つひとつの酒器に手作業で表情をつけているので、一つとして同じものはない全てが1点ものです。

金属なのに、どこか人のつくる暖かさを感じられる逸品は、お酒好きの方なら手に入れたい名品です。

【美濃焼】マルモ加藤陶器 タコ唐草 片口深鉢

  • サイズ:26.5*22.5*10.5cm
  • 価格:¥4,800

趣のある伝統のタコ唐草のデザインが施された美濃焼の片口です。

たっぷりとしたサイズなので、大勢のお客様をおもてなすシーンでも活躍します。

不規則的な凹凸が手に馴染み、大きくても持ちやすい作りになっています。

日常使いでは、お酒用の片口としてはもちろん、汁気のある料理の盛り付けに使う方もいらっしゃいますよ。

まとめ

日本人は古くから、お酒を酌み交わしながら、季節や料理を楽しむ習慣がありました。それと同時に酒器も時代の変化を辿って、現在のようなさまざまな形をとっています。

とっくりや盃には、あらゆるグレードのものがありますが、陶芸家が手作りした酒器は趣きが違います。お酒の旨味は、酒器によっても変わるもの。ぜひ一級の酒器とともに、お酒本来の香味や風合いをお楽しみください。

よかったらシェアしてね!