薩摩切子とは?高価な理由や特徴・歴史を解説

ライター ダル
ライターダル

鹿児島の美しいガラス工芸品「薩摩切子」をご存知でしょうか?その美しさから国内外を問わず多くの人を魅了しています。「薩摩切子」は鹿児島市でふるさと納税の返礼品に採用されており、まさに鹿児島県を代表する伝統工芸品の一つです。

しかし薩摩切子は高価なため「綺麗で欲しいけど、なかなか手を出しにくい」という方もいらっしゃるでしょう。

それもそのはずで、薩摩切子に使用されるガラスは、一般的なガラスよりも高価なクリスタルガラス。さらには着色には純金をはじめ様々な鉱物を使用し、美しく仕上げるには熟練した職人の技術が必要不可欠です。

しかも、薩摩切子はただ伝統を受け継ぐだけではなく、今なお新たな色や技法を生み出している進化し続ける伝統工芸品です。

薩摩切子の特徴やその歴史を知れば、よりその価値の高さを深く理解できるでしょう。

そこで今回は薩摩切子が高価な理由や特徴・歴史を詳しく解説します。薩摩切子について深く知れば、より一層その魅力を感じられるでしょう。

また薩摩切子のおすすめグラスも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

薩摩切子とは?

薩摩切子がどのような伝統工芸品なのか、まずはその概要を解説します。

そもそも「切子」というのは、ガラスにカット加工を施した工芸品の総称です。

英語のカットグラスと同じ意味で、一般的には日本の伝統工芸品である江戸切子や薩摩切子を指して使われるのが多い言葉です。

ガラスに刻まれている文様が、光を屈折・反射させるためキラキラと輝きを放ちます。

なかでも薩摩切子に使われるガラスは、シャンデリアやアクセサリー、バカラのような高級食器にも使用されている「クリスタルガラス」と呼ばれる透明度の高いガラス。その名の通り、水晶のように強く輝く美しいガラスです。

そして何よりも「ぼかし」と呼ばれるグラデーションが特徴的。

透明なガラスと色ガラスを重ね、カットし磨くことで、透明なガラスと色ガラスに曖昧な境界線が生まれグラデーションを作り出します。

 

 

色の濃淡が生むグラデーションにより、見る角度や光のあたり具合で様々な表情を見せるグラスとなります。

 

元々は幕末の薩摩藩で島津斉彬によって生み出された工芸品で、その芸術性の高さから、海外への輸出品や大名への贈答品として使われていました。

また江戸幕府の第13代将軍である徳川家定に嫁ぎ、大河ドラマのモデルにもなった「篤姫」が嫁入り道具として携えていたことでも有名です。

ですが、その後幕末の動乱の中で衰退し、一時は歴史から消えてしまっていました。

しかし1989年に復元。現在でも薩摩切子として製造されています。

伝統的なカットの技法はもちろんのこと、「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」といった6色のは発色に成功し完全復活を遂げました。

これら幕末当時の技法や色を再現するだけではなく、新たな技法や色も開発されており今なお進化を続けている伝統工芸が薩摩切子です。

薩摩切子の特徴

ここからは、薩摩切子ならではの特徴を見ていきましょう。

薩摩切子には様々な特徴がありますが、なかでも大きな特徴は、色ガラスを削ることで生まれる独特のグラデーションです。

伝統的な技法と発色に加えて、現代に新しく作られた色や技術によって様々なグラデーションが生まれています。

薩摩切子の特徴として、下記の2つを紹介します。

  • 色被せ(いろきせ)ガラスを削り生まれる「ぼかし」というグラデーション
  • グラデーションをより楽しめる二色衣・二色被せ

色被せ(いろきせ)ガラスを削り生まれる「ぼかし」というグラデーション

薩摩切子の特徴は何と言っても、ぼかしと呼ばれるその美しいグラデーションです。

透明なクリスタルガラスの上に、厚さ1~3mmの分厚い色ガラスを被せた「色被せ(いろきせ)ガラス」にカットを施します。

すると、切り口に色のついた部分と、透明な部分が生まれ、薩摩切子特有である独特のグラデーションが生まれます。

このグラデーションはカットの角度や深さによって様々な色を見せ、同じ色ガラスでもカットされている部分ごとに濃淡が生まれるため、色彩豊かな仕上がりとなります。

色ガラスの厚みは1~3mmほどです。そのため、たった0.1mmの深さを彫るか彫らないかでも、色合いが異なってしまう繊細な作業です。

彫る角度や深さを緻密に計算してカットを施さなくては、美しいグラデーションは生まれません。

そのため一人前のカット職人になるまでには、少なくとも10年は修行する必要があると言われます。

巧みな技術があってこその、色の鮮やかさと光の屈折・反射による輝きが生まれます。

グラデーションをより楽しめる二色衣・二色被せ

薩摩切子の最大の特徴である「ぼかし」と呼ばれるグラデーションを最大限引き出したのが、二色衣や二色被せと呼ばれる技法です。

これは透明なクリスタルガラスに色ガラスを被せた「色被せガラス」に、さらにもう一層色ガラスを重ねた三層構造になっています。

昔ながらの二層構造の薩摩切子にアレンジを加えた、薩摩切子が現代に復元されてから生みだされた新しい技法です。

瑠璃金や瑠璃緑などの色が作られており、通常の薩摩切子よりもグラデーションの幅がグッと広がっています。

例えば瑠璃金であれば「藍」と「金赤」二色の色ガラスを用いています。

藍色と金赤によるグラデーションだけではなく、2つの色が混じることで生まれる鮮やかな紫色も楽しめるのが魅力です。

このように、色を組み合わせることによってグラデーションはさらに複雑に変化するため、その魅力はグッと深みを増します。

江戸切子と薩摩切子の特徴と違い

薩摩切子以外にも、江戸切子も有名な伝統工芸です。どちらの切子も江戸後期に誕生しましたが、その誕生の背景や歴史には大きな違いがあります。

また、一見どちらの切子も似ていますが、その技法には大きく異なっています。

これまで紹介してきた「ぼかし」は薩摩切子特有の技法です。色ガラスを被せカットすることで、色の濃淡が生まれ美しいグラデーションを作り出していました。

対して江戸切子は、色ガラスと透明なガラスとの境目がハッキリ分かれているのが特徴です。

薩摩切子のようなグラデーションを作り出さないというのが大きな違いです。

江戸切子と薩摩切子の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。2つの切子の違いについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

一度は失われた薩摩切子の技術と復元の歴史

薩摩切子が生まれたのは江戸後期、いわゆる幕末と呼ばれる時代の薩摩藩です。しかし、一度その技術は途絶えてしまい、近年になってようやく復元されました。

ここからは、薩摩切子の歴史について解説します。

薩摩切子の成立を知ると、よりその価値の高さを理解できるでしょう。

薩摩藩の島津斉彬によって生み出された産業

そもそも薩摩藩の島津家に江戸のガラス技術が伝わったのは、第27代藩主「島津斉興(なりおき)」の時代でした。

斉興は腕利きの職人を薩摩へと招き、本格的なガラスの製造を開始します。この頃はガラス器具の製造など、実用的なガラス製品作りがメインでした。

しかし、その後1851年に第28代藩主「島津斉彬(なりあきら)」の時代になると、切子文化が花開きます。

島津斉彬は切子を薩摩藩の主要産業にしようと試み、色ガラスの研究・カット技術の研鑽が奨励されました。

作物が豊富ではない薩摩藩を、産業により盛り立てようという狙いがあってのことでした。

その結果、紅・藍・紫・緑といった様々な色ガラスを生み出すことに成功。なかでも「紅ガラス」は日本で初めて薩摩藩が発色に成功したため「薩摩の紅ガラス」と言われ、藩の内外で珍重されるようになり、薩摩切子を代表する色となりました。

このように薩摩切子は、薩摩藩の全面バックアップにより莫大な資金を投じて官営の事業として推進されたため、短期間のうちに海外からさえも注目されるガラス作品を製造できるようになったのです。

その美しさから、大河ドラマのモデルになった篤姫の嫁入り道具にも用いられた薩摩切子でしたが、強力な後ろ盾であった島津斉彬の急死により瞬く間に衰退することとなります。

多くのガラス工場が閉鎖され、1863年の薩英戦争で工場が焼失。1877年の西南戦争が起こった頃には、薩摩切子の技術は完全に途絶えることとなりました。

島津斉彬が藩主だったのは1851年〜1858年のわずか7年間で、その後急速に衰退したため、薩摩切子は「幻の切子」と呼ばれるようになってしまいます。

そのため、現存する幕末当時の薩摩切子は非常に貴重な品となっています。

昭和に復元が行われ新たな技法や新色が生み出されている

こうして一度はその技術が途絶えてしまった薩摩切子でしたが、1984年(昭和59年)に島津家の末裔である島津興業が、鹿児島県からのオファーを受け復元に取り掛かりました。

そして島津家に残されていた当時の資料・写真や、残された薩摩切子の実物をもとに、約100年ぶりの復元に成功します。

グラデーションをつけるための独特なカット技術はもちろん、伝統的な「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」の6色の発色にも成功し、薩摩切子は完全復活を果たします。

翌年1985年(昭和60年)には、ゆかりの地である鹿児島市に薩摩ガラス工芸が設立されました。

このように、一度は完全にその技術と伝統が途絶えてしまった薩摩切子でしたが、現在では見事復元に成功しています。

そのため現在では、近年製造された復元後の薩摩切子と、幕末当時に製造されたアンティークの薩摩切子の2パターンが存在しています。

そして復元だけではなく、新たな色の開発や新しい技法の誕生など、幕末当時の薩摩切子にはなかった技術も編み出されています。

薩摩切子は、今なお続々とバージョンアップされている伝統工芸です。

薩摩切子の色の種類

薩摩切子の特徴である透明ガラスの上に被せられた色ガラスには、様々な色の種類があります。

伝統的には「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」の6色があり、これらの発色は全て原料となる鉱物や、温度の違いによって生み出されています。

  • 藍:藍は薩摩切子の代表的な色。落ち着いた深みのある藍色です。篤姫が嫁入り道具とした薩摩切子もこの色の切子でした。
  • 緑:爽やかで鮮やかな緑。モダンな色合いをしており、江戸末期に作られたものは、現在2点しか発見されていません。
  • 黄:レモンイエローのような透き通った鮮やかな黄色。文献では黄金色と記されており、発色や色の管理に経験が必要な、大変難しい色として知られます。
  • 島津紫:上品で深みのある紫。各色の中でも唯一「島津」の名がついた色です。島津斉彬は紫色にこだわりがあったようで、島津の名がつけられました。鮮やかな発色を作り出すために、純金が使用されています。
  • 紅:江戸時代「薩摩の紅ガラス」と呼ばれ、大変珍重された濃い赤色。独特な深みのある赤色は、銅を使って発色させています。日本で初めて薩摩藩が発色に成功した薩摩切子伝統の色です。
  • 金赤:紅に比べ華やかで透明な赤色。銅ではなく純金を用いることで、鮮やかな発色に成功しています。江戸時代の文献に記載はあるものの、当時の品は現存していないため「幻の色」と言われることもあります。

以上の6色が江戸時代末期に編み出された伝統的な6色です。この他にも「古式」と呼ばれる淡い飴色のような、薄く淡い黄色の発色にも成功しています。

また、薩摩切子は伝統技法の復元だけでなく、新しい技法の開拓も積極的に行っています。

幕末当時は存在しなかった色として「黒」と「ブラウン」が開発されました。どちらも現代でしか味わえない色合いになっています。

特に黒は光を通さないため、ガラス越しに透かしながら削ることができないため、長年の経験と勘を頼りにカットしなくてはならない難易度の高い色です。

そのため他の色ガラスよりも、2~3倍もの時間がかかります。

二色衣・二色被せにより生み出される新しい色

これらの色に加えて「二色衣・二色被せ」という新たな技法も確立。伝統的な透明ガラスに色ガラスを重ねる「色被せガラス」に、さらに色ガラスを重ね三層のガラスにすることで色に深みとバリエーションを生みました。

二色被せは「瑠璃金赤(るりきんあか)」「瑠璃緑(るりみどり)」「蒼黄緑(あおきみどり)」の3色があります。

いずれも鹿児島県の豊かな自然をモチーフにした色です。

瑠璃金赤は夕暮れの赤と紫が混じりあった空のグラデーションを、瑠璃緑は南国の海を、蒼黄緑は新緑の山々をそれぞれ表現しています。

  • 瑠璃金赤(るりきんあか):外側に瑠璃色、内側に金赤が重ねられています。色の重なりで、紫色に見えるため3色を同時に楽しめます。
  • 瑠璃緑(るりみどり):外側に瑠璃色、内側に緑が重ねられています。深みのある色青色から透明感あふれる青色まで、グラデーションと変化を楽しめます。
  • 蒼黄緑(あおきみどり):外側に蒼色、内側に黄緑が重ねられています。深い緑と鮮やかな黄緑の変化とコントラストを楽しめます。

このように二色被せのグラスは、複数の色合いを同時に楽しめます。見る角度や光の当たり方で様々な表情を見せてくれるのが特徴です。

加えて薩摩切子ならではのグラデーションによる変化もあるため、幅広い色の変化を楽しめるようになっています。

薩摩切子はなぜ値段が高いの?

とても美しい薩摩切子ですが、そのお値段は決して安くはありません。

「綺麗で欲しいと思ったけど流石に値段が高過ぎる」と断念した経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、薩摩切子の値段が高いこといは明確な理由があります。

高価になってしまう理由を知れば、納得感を持って購入を検討できるでしょう。

ここからは薩摩切子の価格がなぜ高くなるのかを解説します。

価格がネックで購入を躊躇される方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • クリスタルガラスを使用しているから
  • 着色に鉱物を使用しているから
  • 高度な技術力を必要とするから

クリスタルガラスを使用しているから

薩摩切子は全て透明度が高く高価なクリスタルガラスを使用しています。そのため必然的に売価が高くなってしまうのです。

そもそも一般的なガラスというのは、珪砂やソーダ灰、石灰で作られています。これはソーダガラスと呼ばれ、ざっくりと言えば砂が原料となっています。

窓ガラスやガラス瓶などのガラス製品の多くは、このソーダガラスが使われており、最も身の回りにあるガラスです。

対して薩摩切子に使われているクリスタルガラスは、原料に酸化鉛が含まれています。鉛が加わることで、一般的なソーダガラスよりも光の屈折率や透明度が高くなります。

また、金属である鉛が多分に含まれることによって重量が増し、さらには指で弾くと「チーン」と澄んだ音色が響くのも特徴です。

クリスタルガラスはガラスの中でも最上級とも言われ、クリスタル(水晶)のように美しいことからシャンデリアやアクセサリー、バカラをはじめとした高級食器などに使用されています。

こうした高価なガラスを使用していることに加え、クリスタルガラスの約4割は製造過程で不純物や気泡が入って不良品とされ廃棄されます。

そのため必然的に商品として売れる数が少ないというのも、価格を上昇させる一因です。

着色に鉱物を使用しているから

薩摩切子に欠かせない色ガラスの着色には、様々な鉱物を使用しています。色ごとに使用する鉱物が異なるため、値段も色ごとに異なります。

例えば薩摩藩が日本で初めて発色に成功した「紅」は、深い赤色を生み出すのに銅を使用しています。

特に「島津紫」と「金赤」の場合は、鮮やかな色を生む出すために純金を使用。そのため他の色に比べどうしても値段が高くなる色です。

また、二色被せの薩摩切子は、通常2枚使用する色ガラスを3枚使用しているため、通常の薩摩切子よりも少し値段が高くなります。

高度な技術力を必要とするから

薩摩切子の着色・カットには高度な技術力を必要とします。

そのため生み出される作品にもその技術力に見合った高い値段がつけられます。

特に「紅」や「黄色」は発色が難しいとされている色です。紅の奥深い色を出すには高い技術が必要で、「職人泣かせの色」ともいわれます。

さらにカットは、一人前の職人になるまでに少なくとも10年は修行する必要があると言われるほど、高度な技術が必要です。

ひとくちにカットと言っても、正確な「線」を引き、適切な「角度」で切り込み、カットする「深さ」を自在に調節する必要があります。

このように着色やカットは一朝一夕でできるものではなく、そこには職人の技術や苦労が詰まっています。

薩摩切子の手入れ・保管の仕方と注意点

高価な最上級のガラスを使用し、着色の原料に純金をはじめ鉱物を使用する薩摩切子。さらに職人の高度な技術を必要とするため、高価な伝統工芸品です。

そのため大事に保管して購入時の状態を長く保ちたいですよね。ここでは薩摩切子の手入れ・保管の仕方と注意点を解説します。

薩摩切子の手入れ・保管の仕方

薩摩切子のグラスを使用した後は、中性洗剤を使用して柔らかいスポンジで手洗いしましょう。

当然ながら固いスポンジや金だわしなどは傷がついてしまうためNGです。目に見えない傷でも割れやすくなるため、丁寧に扱いましょう。

また自然乾燥させると水垢の原因になるため、布巾やグラス用のクロスなど柔らかい布でしっかりと水気をとるようにします。

そしてグラスを使用していると、曇ってしまうことがあります。

そんな場合は、以下のように対処するのがおすすめです。

  • 水垢の場合:ぬるま湯にクエン酸を溶かし、キッチンペーパーに含ませ拭き取る
  • 油汚れの場合:ぬるま湯に重曹を溶かし、キッチンペーパーに含ませ拭き取る

いずれの場合でも、クエン酸や重曹の粒が残っていると傷の原因になるので、しっかり溶かしてから拭き取りましょう。

拭いた後はそのまま中性洗剤で洗い流せば完了です。

洗う際は他の食器やグラスとぶつかって傷ついてしまわないように、他のモノと分けて洗うことをおすすめします。

薩摩切子を使用する際の注意点

薩摩切子を長く使用し続けるためには「傷」と「温度変化」に注意しましょう。

薩摩切子は色ガラスを被せていることで、分厚くなっていますが飲み口の部分は比較的薄く作られています。

乾杯の際や、洗った後に乾かす際など、傷がつかないように注意してください。

特に収納する際は、ガラス同士がぶつかってしまわないように離して保管するのがおすすめです。もし重ねて収納する際は、間に紙や布などクッションとなるモノを挟みましょう。

また、薩摩切子に使用されるクリスタルガラスは「急冷急熱」に大変弱い素材。そのため、直接熱湯を注いだり、大量に氷を使用したりすると割れてしまう危険性があります。

耐熱ガラスではないので、お湯割りはできません。

焼酎やウイスキーなどをロックで楽しむ際も、氷の入れすぎには注意してください。

他にも高温の水を使用する食器洗濯機も使用不可です。手洗いで丁寧に洗うようにしましょう。

ただし、人肌くらいの温度であれば大丈夫なため、冬場に温水で手洗いする分には問題ありません。

傷と温度変化に注意して、せっかくの美しい薩摩切子が割れてしまわないようにしましょう。

プレゼントにもおすすめ!薩摩切子のグラス4選

一度は途絶えたものの奇跡の復活を果たした薩摩切子。幕末の大名たちにも愛されたその美しさは、復活した今も変わりません。

ここからは、プレゼントにもおすすめな薩摩切子のグラスを紹介します。

伝統的な薩摩切子はもちろん、現在でしか味わえない特別な色まで幅広くセレクトしています。

定番のオールドグラスからお猪口、馬上杯と形状も様々です。

またその美しさからお酒好きな方はもちろん、どんな方にも喜ばれるプレゼントとなること間違いありません。

還暦祝いや退職祝い、結婚祝いなどのプレゼントにおすすめです。

【薩摩切子】鹿児島のシンボルである桜島を模したブラウンのお猪口

  • 価格:20,000円(税込)
  • サイズ(cm):(約)直径7.5、高さ4.3
  • 重さ(g):約120
  • 容量(ml):約80
  • 素材:クリスタルガラス

鹿児島のシンボルである桜島をモチーフにしたお猪口です。

伝統的な6色には存在しない、現代で新たに作り出された色味である「ブラウン」の薩摩切子となっています。

特に日本酒が好きな方へのプレゼントにぴったりなアイテム。お猪口としてだけではなく、小付け鉢として使用してもおしゃれで、食卓を華やかに彩ってくれます。

【薩摩切子】純金による鮮やかな発色が美しい金赤の馬上杯

  • 価格:35,000円(税込)
  • サイズ(cm):(約)直径5.8、高さ8.2
  • 重さ(g):約190
  • 容量(ml):約60
  • 素材:クリスタルガラス

純金による鮮やかな発色が美しい金赤の馬上杯です。

馬上杯とはその名の通り、馬に騎乗したまま飲むための杯。そのため高台と呼ばれる持ち手の部分が、高くスリムになっているのが特徴です。

現代でもその洗練されたモダンなフォルムは美しく、どんな食卓にも馴染みます。

お酒だけではなく、どんな飲み物もいつもより美味しく感じられるでしょう。

また、深みがありながらも鮮やかで、透明度の高い赤色は薩摩切子ならではです。

赤色のプレゼントが定番な、還暦祝いの贈り物にもぴったりです。

【薩摩切子】業界初!高い技術力を必要とする黒い薩摩切子のビールグラス

  • 価格:82,000円(税込)
  • サイズ(cm):(約)直径7.2、高さ12
  • 重さ(g):約320
  • 容量(ml):約200
  • 素材:クリスタルガラス

業界初!高い技術力を必要とする黒い薩摩切子のビールグラスです。

こちらの「黒」もブラウンと同じく伝統的な6色にはなかった、現代で新たに編み出された新色となっています。

黒色は光を通さないため、他の色ガラスのように回転する刃の動きを、ガラス越しに見ながら彫ることができません。

そのため、長年の経験と勘を頼りにカットしなくてはならない難易度の高い色です。

高度なカット技術を必要とするため、他の色と比較して2~3倍もの時間がかかります。

他の色よりも手間暇かけて生み出された薩摩切子です。

【薩摩切子】金赤と瑠璃を二重被せにしたグラデーションが美しいロックグラス

  • 価格:50,000円(税込)
  • サイズ(cm):(約)直径7.5、高さ8.8
  • 重さ(g):約380
  • 容量(ml):約280
  • 素材:クリスタルガラス

金赤と瑠璃を二重被せにしたグラデーションが美しいロックグラスです。

ロックグラスはオールドグラスとも呼ばれ、ウイスキーや焼酎のグラスにぴったりなアイテムです。

透明なクリスタルガラスに金赤と瑠璃色の2色の色ガラスを被せることで、通常の薩摩切子より更なるグラデーションを追求されたグラスです。

薩摩切子が生み出された幕末当時にはなかった技法で、現代ならではのセンスによって生み出されました。

通常の2層の薩摩切子よりも、複雑な色の重なりとグラデーションをしており、見る角度や光の当たり加減によって様々な表情を見せてくれます。

まとめ

鹿児島県を代表する伝統工芸である薩摩切子について解説してきました。

その特徴は何と言っても「ぼかし」と呼ばれる独特のグラデーション。カットの深さや角度により生み出される色の濃淡により、一つの器にもかかわらず見る角度や光のあたり具合によって様々な表情を見せてくれます。

着色に使用する鉱物や、温度を変えることで様々な色味を生み出します。

伝統的には伝統的には「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」の6色でしたが、最近では「ブラウン」や「黒」といった新色も生む出されました。

さらにはもう一層色ガラスを重ねることで、3層のガラスのグラデーションを楽しめる二色衣・二色被せと呼ばれる新たな技法も確立されています。

薩摩切子はただ伝統的な技術を受け継ぐだけではなく、進化し続ける伝統工芸品です。

求められる技術の高さや、最高級のクリスタルガラス使用し着色に純金をはじめ鉱物を使用することなどから、高価ではあるものの、唯一無二の美しさを誇っています。

幕末の動乱により一度は途絶えてしまったものの、大勢の方々の努力によって復元された薩摩切子。その品質の高さは折り紙つきで、プレゼントにも最適なワンランク上のアイテムです。

自分へのご褒美や、お祝い事のプレゼントにいかがでしょうか?

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