
国の伝統工芸品にも指定されている、大胆な味わいのある小代焼。今回はダイナミックながらも繊細で深い色合いも兼ね備える魅力的な小代焼の湯呑おすすめ6選をご紹介いたします。
目次
小代焼とは?
小代焼とは、熊本県で約400年前に始まった焼き物で、小岱山(しょうだいさん)の麓に窯が築かれたのをきっかけに、この名で呼ばれています。
鉄分の多い粘土を素材としているため素朴ながらも力強い作風で、藁灰釉を多用した流し掛けによる装飾が多いのが特徴です。
江戸時代後期には量産・販路拡大を推し進めるため「五徳焼」とも呼ばれ、腐らない、湿気を防ぐ、毒を消す、延命長寿につながると五つの効能があるとうたわれ、装飾性と実用性を兼ね備えた生活什器として広まっていきました。
大胆かつ奔放な風合いから「野武士のようだ」とも称されている小代焼は現在では国の伝統工芸品に指定され、人々の生活に馴染んだダイナミックな味わいのある陶器が作られています。
齊藤十郎 湯呑 juro pottery
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- 価格:2,750円(税込)
- サイズ:Φ8.5×高さ9cm
- 重量:約230g
小代焼は熊本県代表の焼き物ですが、作陶家の齊藤十郎さんは熊本や鳥取などで修行した後に静岡県伊東で窯を立ち上げ、小代焼の様々な作品を作り出しています。
スリップウェアと呼ばれる土に水を加えたクリーム状の泥で模様を描き、釉薬をかけて焼いた陶器を作り、独特の個性ある作品を作り上げています。
白を基調としていますが土独特の自然な色合いで、力強くもやさしい雰囲気を持たせた湯呑です。
持ち上げたときに自然に手に馴染む、直線では表せないやわらかなスタイルです。
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小代焼ふもと窯 湯呑 スリップウェア
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- 価格:1,980円(税込)
- サイズ:Φ8×高さ8cm
小代焼ふもと窯は小代焼の第一人者ともいわれる井上泰秋(いのうえたいしゅう)が開いた窯で、現在は息子の井上尚之氏も修行後ふもと窯に戻られ、お二人で様々な作品を生み出しています。
スリップウェアはヨーロッパなど世界各国で見られる陶器の一種で、近年静かなブームを迎えています。
そんなスリップウェアで作り上げられたこの小代焼の湯呑は無造作なようで目を引いてしまう、独特な重みのある湯呑となっています。
お茶だけではなく、お酒やコーヒーを入れても十分合う貫禄を持った湯呑です。
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齊藤十郎 湯呑 水玉juropottery
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- 価格:2,750円(税込)
- サイズ:Φ8.5×高さ9cm
- 重量:約244g
作陶家・齊藤十郎さんによる作品で、少しくびれのあるシャープなラインに土の風合いの色身で水玉を描かれた湯呑です。
原色そのままではなく、色自体に動きのあるようなふわりとした色で湯呑をやさしい雰囲気にしています。
伝統的な小代焼の技術でどっしりとした存在感を出し、スリップウェアで器をほがらかに仕上げた作品となっています。
一つ一つが手描きなので、同じような模様でもすべて表情の違う個性的な湯呑となっています。
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まゆみ窯 真弓亮司 湯呑 透明釉たて紅
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- 価格:2,640円(税込)
- サイズ:Φ8.5×高さ8cm
- 重量:約160g
熊本県玉名にあるまゆみ窯、 真弓亮司さんの作品です。
真弓亮司さんは20年以上小代ふもと窯で修行され、まゆみ窯として独立されました。
その作品はシンプルながらも使いやすい、高いろくろ技術に裏打ちされたものばかりなので、真弓さんの作品はリピーターも後を絶ちません。
小代焼の力強くダイナミックな風合いを、全体的に繊細でやさしく落ち着いた雰囲気の作品にしてしまう真弓さん。
この湯呑も、土の粗さがありながらもろくろで丁寧に作られたやわらかいフォルムとスッとのびる溝が湯呑をやさしすぎず固すぎない、絶妙なバランスの湯呑にしています。
縁に自然につけられた釉薬は長年の友のような懐かしい面持ちさえ見せ、くつろぎの時間に欠かせない存在感を引き出しています。
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小代焼ふもと窯 小代焼 湯呑 藍縦縞
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- 価格:1,980円(税込)
- サイズ:Φ8×高さ8cm
小代焼ふもと窯で作られた藍色が美しい湯呑です。
スリップウェアの現代的な雰囲気を含めつつ、小代焼の伝統的な力強さのある土の風合いも表現されているこの湯呑は大ぶりながらも飽きのこない、独特の存在感ある湯呑です。
スリップウェアの縦筋が小代焼の持つ土感の強い色合いと合い重なり、ただのストライプではなく複雑な深い世界観を表現したような一色では収まりきれない味わいのある湯呑にしています。
基本色は藍色ですが、霧がかかった青白い夜空の様でもあり、その深い存在感は使うたびに親しみの出る不思議な色合いとなっています。
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まゆみ窯 真弓亮司 湯呑 飴釉斜鎬湯呑
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- 価格:2,860円(税込)
- サイズ:Φ8.5×高さ8cm
- 重量:約165g
熊本県玉名にあるまゆみ窯、 真弓亮司さんの作品です。
光沢のある飴釉で色付けられた表面は、うねりの入った縦縞によって個性的な光の陰影を生み出し、一色ではない濃淡が味わいのある湯呑になっています。
斜めに入った縞でも流れは優雅に入り、大自然の中で生命の力で作られた樹皮のようでも、また長年雨風に侵食された石のようでもあり、どこか息吹を感じさせるシンプルでありながらも奥深いデザインとなっています。
また、それだけ力強く繊細に作られた表面のデザインとは裏腹に湯呑の中は静かなグレーの色合いとなっており、注いだ飲み物を壊さない使い続けるほどに馴染む湯呑です。
色合いや模様のラインはそれぞれ手作りなので写真のものとは細かい違いが出てきますが、それも世界に一つのものとして良い味わいをだしてくれる自分専用の湯呑となってくれます。
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まとめ
小代焼独特の自由奔放な掛け流しの模様は、その陶器を使う者の心もどこか自由に解放してくれるような、心やすらぐ時間を届けてくれる素敵な色合いをかもしだしています。
ぜひお気に入りの小代焼の湯呑で、いつものお茶のひと時を快適に過ごしてください。