本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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日本の伝統的な技術を使って作られた手ぬぐいやハンカチなどを購入する際、「手捺染」という言葉を目にしたことはありませんか?手捺染の工場を見に行くまでは、私も言葉は知っているけれどどのようなものか全く知りませんでした。
手捺染の歴史や特徴を知れば、普段使っているハンカチなどの日用品を見る目も変わってきます。
今回は手捺染の基本情報のほか、注染と捺染の違いやエルメスのスカーフについても詳しく紹介します。
手捺染(てなっせん)は伝統工芸品にもよく使われている技法で、布に手作業で1色ずつ丁寧にプリントしていく染め方のことを指します。
染めたい模様をくり抜いた厚紙や板を布にあてがい、その上から染料をヘラなどで丁寧に塗っていきます。1回に1色ずつしか染められないので、乾いてから次の色を染める必要があります。
また、手捺染はハンドプリントやハンドスクリーンとも呼ばれています。手作業で丁寧に染め上げることから、このような名前が付けられています。
手捺染について調べていると、オートスクリーンという言葉が出てきます。
オートスクリーンは手捺染の技術を機械で行う方法のことで、一度にたくさんの製品をプリントできるのが特徴です。手捺染と全く同じではありませんが、手捺染の技術を使ってプリントされているので同様の美しさを表現できます。
機械の場合は正確なスピードで色を乗せていけるので、正確かつ大量に生産できるのがメリットです。一方で、手作業の場合は、手作業でしか生み出せない深みや色合いなどが味わえるのが特徴です。
手作業には手作業の良さ、機械には機械の良さが感じられるでしょう。
手捺染の歴史は紀元前2000年のヨーロッパにまでさかのぼるとも言われ、そんな昔の時代にも布を染める技術があったのかと感心させられます。
手捺染の中でも有名な横浜手捺染は120年の歴史を誇り、さまざまな技術を取り入れながら進化してきました。今では海外からも高く評価され、日本で作られた手捺染のスカーフなどが海外に多く輸出されています。
手捺染の特徴は、なんといっても繊細で美しい模様。
手作業で1色ずつ染めるからこそ生まれる、美しい発色と正確に描かれた模様が特徴です。
手捺染は1色につき1枚の板を使用して染められています。例えば3色で構成された模様をプリントするときは、3枚の板を使って1色ずつ順番に染めていきます。
1色目が乾かないと次の色が染められないため、1つの作品を作るのにとても時間がかかるのも特徴です。
均一に染めるためには、高い技術が必要になります。
手捺染で使われる染料は粘度のある糊状のもので、その染料を一定のスピードで正確に板の上に乗せていく必要があります。少しでもずれてしまったり、スピードが速かったり遅れたりしてしまうと、模様が均一にならず不格好な仕上がりになってしまいます。
手作業で染めるからこそ、難しい部分や細かい技術が必要な部分がたくさんあります。
手捺染の大きな特徴として、複雑な柄も美しく再現できるということが挙げられます。
1色に対して1枚の板を使うので、繊細な柄や色合いが生まれます。染める際に使われる板は使い捨ての場合が多く、同じ柄をまたプリントしたいときは再度型を取って板を作る必要があります。
注染と捺染はどちらも布を染める技法ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ここではそれぞれの特徴やメリット、デメリットを分かりやすく紹介します。
注染というのは、布の中で染めたくない箇所に「防染糊」と呼ばれる糊を塗って重ね、上から染料を流してから余分な染料を洗い落として染める方法です。
裏地までしっかり染料が入り込むので、表側だけでなく裏面の模様までキレイに再現できるのが特徴です。
グラデーションを作れるのも大きなメリットですが、デメリットとして色落ちのしやすさが挙げられます。
捺染は注染とは違い、表側だけにプリントする技法です。
染め方によっては裏地までキレイに染まる場合もありますが、基本的には注染の方が裏地は美しく仕上がります。
グラデーションを作ることができないというデメリットはありますが、その分色落ちがしにくく、耐久性があるのが特徴です。また、柄の再現度が高いのもメリットと言えるでしょう。
細かい柄もしっかり染まるので、美しい輪郭や色合いが再現でき、捺染ならではの手触りも楽しめます。
ここからは、BECOS journalがおすすめする、手捺染の技を活かした素敵な商品を扱うブランドをご紹介します。
どれも、日本国内で丁寧に作られたクオリティの高いものばかり。贈り物としてもおすすめの逸品です。ぜひ参考にしてくださいね。
京友禅や西陣織など、誰もが知る伝統工芸に代表されるように、京都はかつて染織業がとても盛んでした。流行に敏感な人々の感性と、染物に向く柔らかな水源に恵まれた環境が、その文化を大きく育てたといえます。「鷲野染工場」は創業以来手捺染にこだわり、京都で唯一手捺染による傘の生地作りを行ったり、熟練の職人たちと協力して魅力的な商品を生み出しているブランドです。
プリント生地では得られない、深みのある色合いと質感がとても魅力的。伝統的な手法が使われ、丁寧なものづくりが特徴の傘ですが、柄はとても都会的でスタイリッシュ。さまざまなカラーが揃っているので、選ぶ楽しみが増しますね。
鷲野染工場
日傘
何かを包んで持ち運ぶことはもちろん、さまざまな使い方でできるのが風呂敷の魅力。サイズは約92cm角と大判なため、たたんでバックに入れておけば、端を結んでエコバックとしても使えますよ。ブルー・グリーン・ピンクなど、カラー展開も豊富なのでお好みで選んでくださいね。
鷲野染工場
風呂敷
結論から言えば、エルメスのスカーフは手捺染で作られているわけではありません。
しかし、手捺染と同じ技術が使われて作られているのは本当です。
フランスではシルクスクリーンと呼ばれる技術が使われており、その染め方が日本の手捺染とほぼ同じなのです。
エルメスのスカーフはフランスのリヨンという都市で作られていて、リヨンにある工場では手捺染と同じ技術が取り入れられています。
高級なシルクのスカーフに、1色ずつ丁寧に色を乗せて作られています。
エルメスのシルクのスカーフと言えば、高級でなかなか手が出せないアイテムの1つでもありますが、その価格にはきちんと意味があります。
上質なシルクを使っていること、そして高い技術を使って作られていることから高価な値段が付けられているのです。
今回は手捺染の特徴や歴史について詳しく紹介しました。
手捺染を全く知らなかった人も、この記事を読めばきっと興味が湧いてくるでしょう。
布に模様をプリントする方法はたくさんありますが、その中でも手捺染は日本の高い技術を取り入れた方法の1つです。
手で染めるからこそ生まれる味わいのある模様や、深みのある色合いをぜひ楽しんでみてください。
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