実用的でおしゃれな手ぬぐい
日本で古くから親しまれてきた、おしゃれで実用的な手ぬぐい。ハンカチやふきんとして、スカーフとして、お弁当を包んだり、風呂敷代わりにしたり、タペストリーのように飾ったりと、使い方は自由自在。その汎用性の高さと、さまざまな表情を楽しめる豊かなデザイン性が人気の理由です。
老舗ブランドならではのこだわりの素材や、伝統の染め方で生み出された手ぬぐいは、一度使うと手放せなくなる魅力を秘めています。作り方によってそれぞれの個性が引き出され、デザインを選ぶのも楽しくなりますよ。用途に合わせたお気に入りの手ぬぐいを見つけてみましょう。
老舗ブランドならではの染色技法に注目
老舗ブランドには、伝統のモノづくりによって生み出される美しい手ぬぐいが豊富に揃っていますが、そのデザインや特徴は、染色技法によって大きく異なるもの。
鮮やかな色彩が特徴で色落ちしにくく永く使える「捺染(なっせん)」や、表裏のない仕上がりと色落ちによる表情の豊かさが魅力の「注染(ちゅうせん)」、手染めの美しさを体感できる希少な「豆絞り」など、さまざまな染色技法があります。使用する生地によっても印象や使用感が異なり、代表的な「特岡・岡生地」は、きめ細やかでしっとりとした質感に、「総理・文生地」は通気性・吸水性が良くハンカチやタオルの代わりに使うのにもぴったりな素材です。
それぞれの特徴を把握して、好みや用途に合わせて選んでみましょう。
老舗ブランドならではのこだわりの手ぬぐいをセレクトしよう!
手ぬぐいの老舗ブランドおすすめ10選
手ぬぐいの老舗ブランドその1
大阪・堺の老舗手ぬぐいブランド「にじゆら」
1966年に大阪府堺市で創業された老舗の手ぬぐいメーカー「ナカニ」が手がけるブランド「にじゆら」。50年以上にわたり、伝統的な注染の染色技法を用いた、味わい深いこだわりの手ぬぐいを生み出し続けています。
50年の職人技により生まれる注染手ぬぐい
伝統技術と作家の個性とが融合したユニークな仕上がり
手ぬぐいの老舗ブランドその2
100年以上の歴史を持つ京都の老舗手ぬぐいブランド「ヨアケ」
1903年に綿布問屋として京都で創業された老舗の手ぬぐいブランド「ヨアケ」。精緻な括りと高度な染めの技術が必要とされる伝統工芸「京鹿の子絞り」の技法により生まれる、上質な絞り手ぬぐいを作り続けています。
伝統技法「京鹿の子絞り」で作られる絞り手ぬぐい
絞り染めによる唯一無二のデザイン
手ぬぐいの老舗ブランドその3
400年十四代続く京都の老舗手ぬぐいブランド「永楽屋」
織田信長公の御用商人としても活躍し、1615年に創業された京都の老舗手ぬぐいブランド「永楽屋」。日本最古の綿布商として、400年以上にわたり十四代受け継がれてきた長い歴史と伝統を誇るブランドです。
生地にも染めにも妥協しない老舗ならではのモノづくり
友禅染で作られる色彩豊かな手ぬぐい
手ぬぐいの老舗ブランドその4
149年続く東京の老舗手ぬぐいブランド「梨園染」
1872年に東京・日本橋で創業された、手ぬぐいとゆかたの老舗製造卸「戸田屋商店」が手がけるブランド「梨園染」。149年にわたり日本の伝統文化を継承しつつ、厳選された素材と職人の技によって品質の高いモノづくりを続けています。
伝統工芸注染による上質な手ぬぐい
伝統技術と斬新さを融合した時代に合わせたモノづくり
手ぬぐいの老舗ブランドその5
110年続く浅草の老舗手ぬぐいブランド「染の安坊」
1907年に東京・浅草で創業された老舗の手ぬぐいブランド「染の安坊」。日本古来の染めの技術を追求し、熟練の職人が1色1版ずつ丁寧に染めあげた、伝統とモダンなセンスを融合させたこだわりの手ぬぐいを作り続けています。
伝統の手捺染によって生まれる上質手ぬぐい
7名のデザイナーが手がける1000種類のバリエーション
手ぬぐいの老舗ブランドその6
有松で120年続く老舗ブランド「張正」
1897年に有松で創業し、布張り・江戸小紋の絵付けや、有松絞りによるモノづくりを続けてきた老舗ブランド「張正」。400年ほどの歴史を持つ、有松・鳴海絞りの伝統技法を守り継承しながら、熟練の職人によりひとつひとつ丁寧な芸術作品が作り出されています。
有松・鳴海絞りによる伝統的なモノづくり
伝統の豆絞りを唯一製造できる老舗ブランド
手ぬぐいの老舗ブランドその7
270年の歴史を持つ老舗手ぬぐいブランド「越後亀紺屋」
1748年に新潟で創業された「藤岡染工場」が手がける老舗の手ぬぐいブランド「越後亀紺屋」。昔ながらの伝統技法「注ぎ染」を用いて、職人による手仕事で、現代にフィットするモノづくりを提案しています。
伝統製法「注ぎ染」によるこだわりの手ぬぐい
個性派デザインが魅力のコラボ商品
手ぬぐいの老舗ブランドその8
京都で90年続く老舗手ぬぐいブランド「藤田染苑」
1933年に京都で創業された、京友禅の着物や浴衣・藍捺染の手ぬぐいなどを製造する老舗ブランド「藤田染苑」。創業からおよそ90年にわたり京都の伝統技術を守り続け、伝統工芸士による鮮やかな色彩で表現された彩り豊かな手ぬぐいを提案しています。
染業界初の染色技巧による希少な手ぬぐい
藍捺染ならではの豊かな表現力
手ぬぐいの老舗ブランドその9
老舗メーカー「宮本」が手がける手ぬぐいブランド「時感」
1949年に大阪で創業された、手ぬぐいやタオル・ハンカチなどを製造する老舗の繊維製品製造メーカー「宮本」が手がけるブランド「時感」。そのほかにも、「kenema」・「泉紅梅」など、コンセプトに合わせた幅広い自社ブランドを展開し、育てていくように永く愛されるこだわりの手ぬぐいを提案しています。
天然素材と注染へのこだわり
日本人独特の感性を表現した個性派デザイン
手ぬぐいの老舗ブランドその10
120年の歴史を持つ老舗ブランド「中村染工場」
1897年に群馬で創業された長い歴史を持つ手ぬぐいブランド「中村染工場」。伝統技法の注染を用いたこだわりの手ぬぐいを作り続ける、群馬県唯一の老舗ブランドです。明治時代に考案された永く伝わる技法を、現在でも守り受け継いでいます。