神秘的な美しさ!耀変天目の再現品4選

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

Journal編集長
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世界に4点しかなく、国宝に指定されるほどの美しさを持つ耀変天目。 そんな耀変天目の美しさを作り出した再現品があればほしいとは思いませんか?

完成度の高い陶芸品は、リビングに飾るインテリアに、またはいつのも時間を贅沢にしてくれる湯飲み茶わんにと、色々な使い方が出来ます。

ここでは神秘的な美しさを放つ耀変天目の再現品をご紹介いたします。

目次

耀変天目茶とは

耀変天目とは世界の陶芸史上で最大の謎に包まれ、そしてもっとも美しい幻の茶碗と言われています。

その歴史は古く、約800年前に中国南部の福建省で作られ、鎌倉時代に中国との交易品として日本に伝わりました。

その美しさに、室町幕府の足利将軍は、「この世にこれ以上美しいものはない」と最大級の称賛で讃えたという記述が残っています。

耀変天目の由来

耀変とは、もともと陶磁器を焼く時に、窯の中で予想だにしない色に変わるという意味の「窯変」

または「容変」という字が使われていましたが、黒釉という黒いうわ薬の下地に、大小さまざまな虹色や、瑠璃色に輝くまだら模様が点在し、それが星のように輝いて見えることから「星」、「輝く」という意味の「耀」という字が使われるようになりました。

天目の語源は中国の天目山という名前に由来すると言われていますが、これは諸説あり実際の所はわかっていません。

現在では、黒いうわ薬を使った茶碗全般を天目と呼んでいます。

本物の耀変天目の値段

耀変天目茶碗は中国で800年前に生まれ、今は世界に4点しかありません。そしてその4点全てが日本にあるのです。

ちなみに1点を除き、全てが国宝に指定されているということを考えるとかなりの高額が予想されますね。

実際は国宝なので値段をつけることが出来ませんが、耀変天目茶碗4点の中で最も美しいと言われる「稲葉天目」は、小学校教員の初任給が12〜20円だった大正7年当時に、16万8千円で売買されています。

現在の貨幣価値に換算すると16億8千万円です。

あまりにも高額すぎて想像も出来ませんが、耀変天目はそれだけの価値がある美しさだということです。

ここでご紹介するものは耀変天目の再現品です。

本物には劣るかもしれませんが、その美しさを再現するために専門家が研究に研究を重ね、出来上がった一品はどれも素直に美しいと感じるものばかりです。

PICK UP
【美濃焼】晋山窯ヤマツ 土瓶急須&煎茶碗 3点セット frustum 白
【美濃焼】晋山窯ヤマツ 土瓶急須&煎茶碗 3点セット frustum 白
伝統とモダンの融合が美しい

無駄をそぎ落としたシンプルでスタイリッシュな急須セット!

「frustum」はお茶の良さを再認識するために、現代のシンプルなライフスタイルにマッチするよう考案された茶器です。

デザインの肝である土瓶本体の中腹で切り替わるエッジは、日本の東北地方で作られる鉄瓶などで古くから見られる形を引用しました。

そのようなデザインが世界的に権威あるデザイン賞「red dot design award 2020」の受賞に繋がり、国際的にも認められました。

見た目は重そうですが、実際には軽くて丈夫な作りです。

「白」「黒」はつるっと滑らかな質感、「素焼」「白藍」はマットな質感を楽しめますので、4色からお好きなものをお選びください。

耀変天目の再現品4選

おすすめの耀変天目アイテムその1
見る角度で表情が変わる

【盃】青霰天目 | 京焼-清水焼 | 陶葊

京都で1922年に創業した「陶葊」。こちらで作られた「青霰天目 盃」は現代の陶工で耀変天目を見事に再現しています。お酒やお茶を飲むにも良いですが、見る角度や光の具合で表情を変える姿はインテリアとしても最適です。

陶葊から生まれる作品は常識にとらわれず、常に今のニーズをとらえ、陶器の他にインテリア装飾品なども手掛けています。技術力に信頼のおける陶葊だからこそ出来た、耀変天目の再現品である「青霰天目 盃」はその美しさから飽きる事がありません。

陶葊
【盃】青霰天目 | 京焼-清水焼 | 陶葊

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おすすめの耀変天目アイテムその2
水に浮く油のような模様が特徴的

茶道具 天目茶碗 油滴(ゆてき)特上品 京都 桶谷定一作

油滴天目とは元々、南宋の陶工が皇帝や知識人など位の高い人の為に作り残したもの。釉面にまるで、水に浮く油のように見える斑点模様があることから、その名が付けられました。

まるで小宇宙のような油滴の模様は豪華でありながら決して主張しすぎない、そして光の当たり方で変化する表情は、部屋に飾りたくなる美しさです。

桶谷定一
茶道具 天目茶碗 油滴(ゆてき)特上品 京都 桶谷定一作

おすすめの耀変天目アイテムその3
試行錯誤して生まれた虹

ゆず肌天目茶碗<虹の器>

深みのある黒に鮮やかに輝く虹色が特徴のゆず肌天目茶碗「虹の器」。この虹色は最近になって生み出された技法で、職人たちによる試行錯誤の末に成功したものです。

ずっと眺めていても飽きる事のないシンプルなフォルムと、手触りの良い質感。そしてなんといっても虹の器と言う名の通り、珍しい虹色に輝く茶碗は、いつもの一息を一段と贅沢な時間にしてくれるでしょう。

ゆず肌天目茶碗<虹の器>

おすすめの耀変天目アイテムその4
インテリアにもおすすめ

【盃】黄瀧天目 | 京焼-清水焼 | 陶葊

京都で1922年に創業した「陶葊」。こちらで作られた「黄瀧天目」はまるで滝が流れているようなデザインが特徴的な逸品です。

見る角度によって違った表情を見せるこのアイテムは、お酒を飲んだりお茶を飲んだりするのにおすすめ。置いておくだけでインテリアとしても映えそうです。

陶葊
【盃】黄瀧天目 | 京焼-清水焼 | 陶葊

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まとめ

陶芸史上もっとも美しく、そしてもっとも謎に包まれた耀変天目は、誕生から800年たった今でも見る者を魅了します。

そんな耀変天目の美しさを再現しようと試行錯誤を繰り返した職人たちの手によって作り出された作品はどれも美しく、自分へのご褒美に、そして大切な人へのプレゼントにも喜ばれる作品となっています。

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