本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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ネクタイって、1000円くらいのものから、3万円を超えるネクタイまで、様々あって「一体何が違うのか」って思いますよね。そこで、こだわりの日本製品を熟知したBECOSJournal編集部が、最高級と名高いネクタイの体験・比較をおこないました!
この記事では、イタリアの最高級ネクタイブランドである『マリネッラ』と、日本の伝統工芸品であり、国指定の伝統”的”工芸品でもある博多織の最高級ブランド『OKANO』のネクタイを比較します。
私は、ネクタイが好きでこれまでに100本以上、国内外のネクタイを自分で購入して、使ってきました!無類のネクタイ好きだと思います。そんな私の私物の中で特に今回は、インポートモノ(輸入物)の最高峰!マリネッラと国産の最高峰「OKANO」のネクタイを比較しました。
ここでは、マリネッラとOKANOが、どのようなブランドなのかを紹介します。
・創設…1914年
・創設者…エウジェニオ・マリネッラ
・店舗…日本では東京ミッドタウンや丸の内に店舗をかまえている
・賞歴…2011年『Cavaliere del Lavoro』
2012年『国際ビジネス賞、イタリアンクオリティレオナルド賞』
・その他…ヨーロッパの王家で、フランス王家カペー家の支流の一つ「ブルボン家」御用達
マリネッラは、イタリアのナポリを発祥とするネクタイブランドです。
日本では東京ミッドタウンと丸の内に店舗をかまえており、品質の良さやデザイン性の高さから魅了される人が多いですよね。
華々しい賞歴を持っているだけでなく、英国王室とブルボン家にネクタイを納めており、歴史や信頼感をうかがえます。
2018年にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたG20サミットでは、男性にはマリネッラのネクタイを、女性にはマリネッラのスカーフが贈られました。
メイドインイタリーの代表とも言える、素晴らしい最高級ネクタイブランドです。
ナポリの最高級ネクタイと言えば、マリネッラ!ひと目見て、その高級感と重厚感にはヤラれてしまう言わずとしれた最高級ネクタイの代名詞ですね。
・創設…1897年
・創設者…岡野新一郎
・店舗…博多リバレイン店、GINZA SIX
・賞歴…1992年『皇室(美智子妃殿下)へ帯献上』
2016年『第114回博多織求評会 内閣総理大臣賞』
2019年『G20 財務大臣・中央銀行総裁サミット記念品』
・その他…日本皇室御用達
OKANOは、日本最古の絹織物の化石が北部九州で発見されたことから、約2000年の歴史を持つとも言われる博多織。 OKANOは、その博多織を継承している織元です。
歴史ある伝統工芸を受け継ぎながらも「たて糸に伝統、よこ糸に冒険心」の企業理念のもと、固定概念にとらわれない新たなチャレンジを続けています。
2019年6月におこなわれた『G20福岡財務大臣・ 中央銀行総裁会議』では、主要各国の大臣や国際金融機関代表へ、OKANOのネクタイやチーフ、ストールやポーチが贈られました。
OKANOでは、日本の伝統と革新的なチャレンジが融合した、世界に誇る日本の最高級ネクタイを制作しています。
また、日本の皇室御用達にも選ばれています。なお御用達制度は現在では公式な制度ではなくなっております。詳しく知りたい方は参考の記事も合わせてご覧ください。
博多織の伝統が詰まった、日本の最高級ブランドです!日本らしい要素がありつつ、ネクタイの機能性も非常に高いのが特徴です。
・オリジナルセッテピエゲ製法を開発
・最高級の素材を使用
・個性が光る小紋柄
マリネッラが手がけるネクタイの特徴は、オリジナルセッテピエゲ製法。
シャツ職人から習得した技術を磨き、工夫を重ねることで開発された製法です。
1枚の正方形の生地を内側に向かって7回折るため、柔軟で結びやすいだけでなく、見た目の美しさも魅力。
素材には最高級の繭糸を使ったシルク生地を使用しており、発色の良さや美しい光沢、耐久性に優れています。
ネクタイはもともと、ローマ帝国時代に、兵士たちが故郷を離れて戦争に行く際に、妻や恋人たちから贈られた布を首に巻いたことが起源と言われています。つまり、もともとネクタイはスカーフのようなものだったのです。ですから、このセッテピエゲのネクタイこそが、ネクタイの原型に最も近いネクタイと言えると思います。
・職人の手で仕上げられた丁寧な縫製
・着物づくり(博多織)の伝統工芸士が織る最高級の素材
・モダンなアイテムが魅力
OKANOのネクタイの特徴は、何と言ってもハンドメイドで仕上げていること。
着物づくりの職人であり、伝統工芸士の職人が丁寧に織り上げた最高級の素材である博多織を使用し、職人がひとつひとつ手縫いで仕上げています。
丁寧に仕上げられたOKANOのネクタイは、結んだときに軽やかでかっちりとしたつけ心地が魅力。日本製ならではの、どこかぬくもりを感じられる手触りで、使う人を虜にします。マリネッラのネクタイがシャツ職人の技術を継承してつくられているのに対し、OKANOのネクタイは、着物づくりの職人の技術を活かしてつくられているというのが、技術や文化の継承の面でも面白いですね!
ここからは、OKANOとマリネッラのネクタイを実際に使用して、徹底比較していきます。
素材や使いやすさ以外にも、以下の項目を比較しました。
マリネッラ
セッテピエゲ製法
OKANO
芯地・裏地つき
前項まででも触れたとおり、マリネッラのネクタイ最大の特徴はセッテピエゲ製法。
1枚の布を7回折って仕立てているため、自然なボリュームと豊かな曲線で、やわらかな雰囲気を演出します。
マリネッラに対して、OKANOのネクタイは、芯地と裏地を使って仕上げる方法。
芯地が入っていることで、型崩れがしづらく結びやすいため、扱いやすいネクタイです。
セッテピエゲは、ネクタイのボリュームに影響するのですが、ほとんど表からでは分からない部分なので、見た目よりもネクタイ本来の魅力を味わいたい方や徹底的にこだわりたいマニアックな方向けですね。普段から扱いやすいネクタイが好みならOKANOという選び方ですね。
マリネッラ
・しっとりとしており重量感がある
OKANO
・ハリとつやがあり、伸縮性が高く、摩擦に強い
高品質でないシルクは、原料として使われる繭の品質が低かったり、生糸の表面をコーテイングしたりしていますが、シルクの良さは生糸の質感にこそ現れます。
マリネッラとOKANOのシルクは、間違いなく最高級。
OKANOのシルク(絹糸)は、着物の絹糸と同じため、全てメゾンブランドと同じ「6A」の絹糸を使用しています。(6Aとはシルクの品質の中で最高ランクの品質で全体の5%程度しかない最高品質の証です)一般的なネクタイはよりが60回程度なのに比べ、OKANOの絹糸は、通常の10倍以上のよりをかけているため、伸縮性が高く、摩擦に強い生地に仕上がっています。
長く使用しても毛羽立ちにくく、艶感が持続するのが特徴です。
マリネッラは英国製の36オンス(オンス:シルクの重さの単位)のヘビーシルクを使っているので、しっかりとした重厚感を感じられます。
どちらのネクタイも、シルクの品質は間違いなく最高級です!マリネッラの方が、少し握ったときに柔らかい印象で、OKANOはハリがある印象です。ネクタイの雰囲気にもそのあたりが出ていて、マリネッラはふんわりとした印象、OKANOはかっちりとした印象です。
マリネッラ
・9.0cm
OKANO
・8.0cm
マリネッラのネクタイは、日本人には大剣の幅が若干太めなので、クラシックスタイルが好きな方におすすめです。
OKANOのネクタイは、日本人にも使いやすい8.0cmの大剣。
日本の市場で流通している標準的な幅なので、プレゼントに選ぶのにも最適です。
大剣の幅は、好みが分かれますね。基本的には、ラペル(襟)の幅に合わせるので、クラシックな襟の幅が広いスーツが好きな方はマリネッラがオススメです。通常のスーツスタイルが好きな方は、OKANOのネクタイの方が違和感がないと思います。プレゼントには、使いやすいOKANOがオススメです!
マリネッラ
・148cm
OKANO
・145cm
ネクタイは、結んだときにベルトのバックルが半分隠れる程度の長さが良いとされています。
マリネッラのネクタイは少し長めの仕上がりですが、筆者の場合はダブルノットで結ぶと気になりませんでした。(筆者:身長174cm)
OKANOのネクタイは標準的な日本人の体型に合う長さなので、セミウィンザーノットやプレーンノットでも、人を選ばず結びやすいです。
マリネッラのネクタイは、長さを感じる場合、結び方で調整する必要があります。ですから、私も急いでいるときや普段の仕事のときはあまり着けません。どうしても結ぶのに工程が多く時間がかかってしまうからです。OKANOのネクタイは日本一般的な長さなので、とても結びやすく普段使いにとても向いています。
マリネッラ
・68g
OKANO
・52g
ネクタイの重さは、セッテピエゲ製法で作るマリネッラが16g重たい結果に。
マリネッラのネクタイは、通常よりもシルクを多く使っているので、重厚感が楽しめます。
マリネッラに対して、OKANOのネクタイは通常のネクタイと変わらない重さなので、普段の生活でも気兼ねなく使いやすいです。
もっと差があると思いましたが、OKANOのネクタイも良質なシルクを使い、しっかりと織られているのでセッテピエゲでなくてもある程度重さがあるのですね。着けているイメージとしては、どちらもほとんど変わりはないので、このあたりは価格との相談ですね。
マリネッラ
・ナポリの自社工房で仕立てている
OKANO
・博多織の伝統工芸士と職人によるハンドメイド
マリネッラのネクタイは、ナポリの自社工房にいる20人ほどの職人の手によって、仕立てられています。
OKANOのネクタイは、博多織の伝統工芸士と職人が、ひとつひとつ丁寧に仕上げ、温かみとぬくもりに触れられる逸品。
OKANOのネクタイが持つ、ぬくもりを感じられる質感は、日本製ならではですね!マリネッラのネクタイも非常に丁寧に縫製されていて、甲乙つけがたいですね。
マリネッラ
・小紋柄
OKANO
・日本の伝統柄
マリネッラのネクタイは、小紋柄が多いもの。
日本ではオーソドックスなストライプ柄がマリネッラの定番でないのは、日本と欧米のネクタイの柄に関する認識の差が大きな理由です。じつは、欧米では、ストライプ柄のネクタイは属性やグループを示すと言われ、フォーマルな場面で好まれません。
マリネッラに対してOKANOのネクタイは、日本の伝統柄であるストライプもあります。ネクタイ生地は、博多織の特徴である「経錦織(たてにしき/経糸が上に出る織り方)」で織られているため、紋様が生地表面に凹凸となり、角度によって様々に色が変化し摩擦にも強くなっています。
日本の伝統柄で使われるストライプは、魔除けや家内安全など、人々の願いが込められています。
日本と欧米の違いもありますが、使うシーンを考慮して選びたいですね。小紋柄はヨーロッパではオーソドックスなのですが、日本だとちょっとおじさん臭い印象を与えてしまうかもしれません。若い方へのプレゼントなどの場合は、ネクタイの幅なども含めてOKANOの方がオススメですね。
マリネッラ
・ディンプルを作る位置の幅6cm程度
・ディンプルは作りづらいが、自然な仕上がり
OKANO
・ディンプルを作る位置の幅5cm程度
・幅が細いので、ディンプルは作りづらい
ディンプルとは、ネクタイの結び目の下に作るくぼみのこと。
ディンプルを作ることで、立体的な結び目がひき立ち、シルクの光沢感が出て、エレガントな雰囲気を演出できます。
マリネッラは生地がやわらかいので、くっきりとしたディンプルはつくりにくい印象でしたが、自然な仕上がりになるのが魅力。
OKANOは幅が細いため、ディンプルを作るのは難しく感じました。
しかし、ディンプルをつくらない人も多いので、OKANOのネクタイは、結び目を細くスッキリとした印象にしたい人におすすめです。
ここは、完全に個人の見解になりますが、マリネッラもOKANOもディンプルはちょっと作りにくいなと感じました。ディンプルはをつくる喉元のネクタイの幅がどちらも5cm程度なのですが、私がディンプルをつくりやすい(くっきりとつくるのが好みなので)と感じる、ブルックスブラザーズやゼニアのネクタイは6cm程度あります。
ここからは、マリネッラとOKANOのネクタイを活かせる使用シーンをご紹介します!
ぜひ、参考にしてくださいね!
マリネッラ
・重要な商談や講演会など、勝負の日におすすめ!
OKANO
・どんな時にも対応できる!日常的なビジネスシーンにおすすめ!
マリネッラのネクタイは、長さがでる分ダブルノットで巻くことが多いと思います。
時間をかけて、気持ちとともにビシッと気合を入れられるように、時間に余裕を持った特別なビジネスシーンでの使用がオススメです。
一方でOKANOのネクタイは、オールマイティーに対応可能という印象です。軽くてコンパクトな仕上がりで、ささっと結びやすいので、普段のビジネスシーンでも気軽に使用できます。
日常使いしやすい最高級ネクタイを探している方には、OKANOのネクタイがぴったり!
マリネッラ
・クラシカルなパーティーシーンに特におすすめ!
OKANO
・和のイベントやパーティーに特におすすめ!
マリネッラのネクタイは、見た目にもボリューム感があるので、パーティーシーンで特におすすめのネクタイ。ナポリでは、ネイビーのジャケットに白シャツと白いネクタイを合わせます。
日本では白の小紋柄ネクタイが珍しいので、かっこよくきめられるとおしゃれ上級者になれますよ。OKANOのネクタイは、日本の伝統柄を使っているので、柄のひとつひとつに特別な意味があります。
例えば、お祭りの帯などで一度は見たことがある方もいると思いますが、こちらのネクタイに使われている柄は、江戸幕府への献上品として選ばれたことから「献上博多」として有名になった柄です。独鈷(とっこ)と華皿(はなざら)という仏具を基につくられた文様には、厄除け、浄化の意味があり博多の地の平安と繁栄の象徴ともされています。
日本の伝統や思いを大切に作られたOKANOのネクタイは、和のイベントやパーティーにぴったりですね。
パーティーシーンに合わせて選びたいですね!
高級ネクタイは、プレゼントシーンでも活躍しますよね!男性へのプレゼントであれば、ネクタイは何本あっても困らないので、とても喜ばれるプレゼントです。と言いたいところなのですが、実はネクタイのプレゼントってとても難しいです。
なぜ、難しいのか、どのように選んだら良いのかこの記事でも解説していますのでぜひ参考にしてみて下さい!
今回、比較しているOKANOとマリネッラならどちらのネクタイをプレゼントしてもとても喜ばれると思いますので、記事を参考にしてプレゼントしてみてください。
マリネッラのネクタイは、プレゼント用に専用のギフトボックスがあります。このギフトボックスはナポリで使われているものと全く同じものが使われていてこだわりを感じます。
OKANOは、専用のギフトラッピングも選ぶことが可能ですし、特別感のある桐箱のラッピングも選択可能です。桐は、日本国内で採れる木材の中で最も軽く、湿度や乾燥から中のものを守ってくれる役割があります。また、天然の防虫効果があり大昔から、大切なものは桐箱に入れられてきました。
日本らしいOKANOのネクタイだからこそ、プレゼントには桐箱を選びたいですね!
マリネッラもOKANOもごく限られたサイトでしか扱っていないネクタイです。
セッテピエゲ(7回折り)でつくられるマリネッラのネクタイは、ネクタイをしているとうより、スカーフを巻いているようなエレガントなスタイルを実現できます。代名詞の小紋柄は、飽きのこないデザインで、プレゼントにぴったりです。
紋様によって色々なメッセージを込めたネクタイは、ビジネス、婚礼など人生に存在する様々な「結び」のシーンにおいて、贈る人と贈られる人の双方に大切な「結び」の記憶を生み出してくれます。大量生産品では決して作れない温かみとぬくもりを、「衿結」のネクタイを身につけることで身近に感じることができますので、プレゼントにピッタリの逸品です。
OKANO
衿結 ネクタイ
イタリアのナポリを発祥とするマリネッラと、日本の博多織の織元であるOKANOの最高級ネクタイを比較しました。
どちらのネクタイにも作り手の思いが込もっており、身につけていると特別な気持ちにさせてくれます。
選ぶときは、ネクタイを使用するシーンや、好みの質感、使いやすさを考慮しましょう。
最高級ネクタイは一本持っているだけでも、重宝します。
この機会に、あなただけの特別な最高級ネクタイを、探してみてはいかがでしょうか?
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