本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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日本の皇室は世界で最も長い歴史があることは有名ですが、英国王室もデンマーク王室についで世界で3番目の歴史があります。今回は、英国王室の御用達と日本の皇室御用達(宮内庁御用達)の違いについて説明したいと思います。
皇室関係の国家事務や天皇の国事行為にあたる外国の大使・公使の接受に関する事務などを司る内閣府の機関である宮内庁は、どんなアイテムでも受け入れるわけではなく、こだわった上で厳選したものを使用しています。
それだけ格が高いわけで「宮内庁御用達」ということが一つのブランドになっています。
同じ意味合いで、英国王室御用達というものがありますが、一体何が違うのでしょうか?
ここでは、宮内庁御用達と英国王室御用達の違いについて解説します。
まずはじめに、宮内庁御用達について解説します。
宮内庁御用達というのは、実はかつては制度として存在していたことで知られています。
1954年までは、宮内省(現在の宮内庁)に定期的な納入実績があるものやあったものについて、御用達制度によって名乗ることができました。
もう一つ広い意味で使用されていたものとして、皇室御用達というものがありました。
皇室御用達というのは、皇族の方々にも愛用されている品々のことを指していて、宮内庁御用達よりは広い意味で使用されてきました。
ただ、その中でより厳選されたものをお使いいただきたいという意味でも、宮内庁が選んだものが宮内庁御用達となっていました。
先に紹介したとおり、御用達制度は1954年に廃止されています。
理由については諸説があってどれが正しいかは不明ですが、戦後の節目である説やアメリカによる統治説、神格化から象徴天皇へという天皇という存在の在り方の変化などを鑑みられて廃止されたと見られています。
制度が廃止された現在においても、宮内庁御用達と名乗っている商品を見かけるのが事実です。
確かに、宮内庁が御用達にしているものもありますが、中には全くの虚偽というケースもあります。
また、かつては宮内庁御用達であったものが、過去の名残でそのまま名乗っていることもあります。
宮内庁御用達の名称使用について、宮内庁では社会通念上不当な表示や広告でなければ黙認しているのが現状です。
一方で、かねてから宮内庁御用達であって、今でもそれを継続しているところでは、あえて宮内庁御用達の看板を下げているケースも見られます。
これは、ネームバリューに問われることなく、商品の魅力だけで勝負しようという意志の表れとも言えます。
一方的な表示のみを信じるのではなく、いくつかの紹介されているページを確認したり、実際に手にとって商品を確かめることをおすすめします。
宮内庁御用達の商品を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
では、もう一つの英国王室御用達とは一体どのようなものを指すのでしょうか?
英国王室御用達とは、ロイヤルワラントとも呼ばれていて、イギリス王室が認めたものだけが名乗ることができるものとなっています。
正確には、エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3名のみが、英国王室御用達を認定することができます。
よって、仮にイギリス王室に収めているものであっても、認定を受けることができなければ英国王室御用達は名乗れません。
認定においては、私感などではなく、クオリティの高さを基準として選ばれるので、英国王室御用達というだけでも高いステイタスを得ることができます。
認定には、王室側からの推薦による方法と、ブランド側からの申請の2パターンがあります。
その後、一定期間王室に対して商品を納めて実績を積んだ上でロイヤル・ワラント・ホルダーズ・アソシエーションに申請して、審査を通過することで晴れて名乗ることができます。
かなりハードルが高いのですが、先に紹介したとおりステイタスになるので、誰もが憧れるものとして有名です。
認定を受けても、5年毎に再審査を受けて、クオリティを維持していないと剥奪されるケースもあります。
英国王室御用達としては、様々なものに付けられています。
例えば、車であったりファッションブランドが有名で、御用達となっているのは世界に名だたるメーカーばかりです。
また、意外なところでは食品系のメーカーもあり、ネッスルやハインツ、ケロッグなども登録されています。
ケロッグといえば、日本ではコーンフレークが有名ですが、王室でも御用達の食品として取り扱われています。
英国御用達は、ただ名乗れるだけでなく商品に紋章を付けることができます。
実は、この紋章は3種類あるのですが、これはエリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子が個別の紋章を持っているのです。
非常に稀ですが、エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3名が認定した商品があり、それには3つの紋章が付けています。
オイルドジャケットが有名な「Barbour」や日本でもおなじみの「DAKS」などが3つのワラントを獲得しています。
専門機関が認定するのではなく、各個人の使用により認定されるという点が宮内庁御用達とは大きく違いますよね。
では、宮内庁御用達と英国王室御用達では、どちらが格として上なのでしょうか?
宮内庁御用達の場合は、残念ながら制度としては廃止されているので、正確なルールはありません。
一方で、英国王室御用達は制度化されており、王族自身が選ぶものだけに名乗れるので、やはり格としては上になります。
先に紹介したとおり、英国王室御用達には世界的なブランドが数多く並んでいる事実もあります。
英国王室御用達を筆頭として、世界の多くの国でロイヤルワラントを採用しています。
その中でも、英国王室御用達は最も格が高く、ブランド力があります。
日本では、かつての御用達制度が該当していたのですが、それも廃止されています。
また、逆にあえて宮内庁御用達であってもそれを名乗らないというメーカーもあるのも事実です。
そのような点から考えても「英国王室御用達」の方が格が上と考えていいでしょう。
宮内庁御用達と英国王室御用達は、似ているようで格が全く異なるのが実情です。
中には、宮内庁御用達を悪用しているメーカーが有るのも事実でありますが、良いものは誰からも評価されるのもあり、自分自身で見抜くし力も養うのも良いでしょう。
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