本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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お茶会に参加することになったとき、どんな着物を着ていけばいいか悩むという方も多いでしょう。
どんな着物がふさわしいかは、流派や地域差、先生の考え方などによっても変わるため、周囲に合わせることが大切です。しかし、雰囲気に合わせたり相談したりするにもまずは基本的なルールを理解しておきたいですよね。
この記事では、着物の基本的な知識からお茶会ごとの着物選びのポイント、着物以外の身だしなみマナーまで初心者向けにわかりやすく解説していきます!
「侘び寂び」を重んじる茶道のお茶会では、派手な着物はあまりふさわしくありません。亭主は客においしくお茶を飲んでもらうために、茶室に飾る掛け軸や使用する茶碗などにも気を配り客をもてなします。亭主のおもてなしの妨げにならないよう、控えめで品のある着物を着て参加するのが客としての礼儀です。
着物を着る際は、TPOに合わせた着こなしが求められます。そこで重要なのが、着物の種類ごとの格。また、お茶会とひと口に言っても、それなりに格が高い着物を着ていくべきお茶会から、洋服で参加してもいいカジュアルなものまでさまざま。着物の種類ごとの格について知ったうえで、参加するお茶会に適した格の着物を選ぶことが大切になります。
どの程度の格の着物を着るかは、お茶会の種類だけでなく、お茶会に参加する際の立場によっても変わってきます。
お茶会に客として参加する場合は、亭主よりも格上の着物にならないようにするのが礼儀です。また、「正客」と呼ばれ、一番上座に座って亭主と受け答えするリーダー格の客よりも格が高くなるのも好ましくありません。一般の客として参加する際は、格式を保ったなかでも控えめであることが大切です。
季節感を大切にする茶道のお茶会では、着物も季節に合う装いを心がける必要があります。
10月~5月は裏地がついた袷(あわせ)、6月と9月は裏地のない単衣(ひとえ)を着用するのが基本です。本格的に暑さが気になる7月・8月はお茶会は少なめですが、絽(ろ)や紗(しゃ)など、「薄物」と呼ばれる裏地なしで透け感がある生地の着物を着用します。
また、着物や帯の色・絵柄・文様もじょうずに活用して季節感を演出するのがポイント。茶道では季節を先取りするという考え方のため、花を描いた柄などを取り入れる場合は、季節遅れにならないよう気をつけるとともに、見ごろの時期を避け少し早めに取り入れるといいでしょう。
着物は大きく分けて2種類。おもに絹を素材とし、白い生地を織り上げてから色・柄を後染めする「染めの着物」と、糸に色付けをしてから生地を織り上げる「織りの着物」があります。格上とされ、フォーマルなシーンで着用されるのは染めの着物。きちんとした茶会の席では基本的には染めの着物がふさわしいとされています。
ただし、染めの着物のなかにもさらに種類があり、それぞれ着物の格が異なります。まずは茶会で着用される代表的な着物の種類について、格が高いものから順番に見ていきましょう。
訪問着は、上半身と裾に絵柄が入る着物。「絵羽模様(えばもよう)」といって、着物を広げた際に一枚の絵に見えるのが特徴です。
お茶会で着用する着物のなかでは格式が高く雰囲気も華やか。お茶会においてはお正月に行なわれる初釜などで重宝します。
ぜいたく品がご法度とされた戦時中に、訪問着の豪華な印象を控える目的で作られたのが付け下げ。つながった絵羽模様ではなく、肩を中心に前後ともすべて上向きになるように模様が入っていて、控えめなおしゃれをしたいときに適した着物です。
訪問着よりもやや格が下がるものの、帯や小物との組み合わせで格を変えることができ、外出着として幅広く活躍します。
色無地とは、黒以外の一色で統一され、絵柄なしのシンプルな着物のこと。紋が入っていないものだとカジュアル着ですが、一つ紋を入れると格が上がってどんなお茶会にも着ていけるでしょう。
控えめでわびさびを重んじる茶道の精神に通じることや、絵柄によって着用する季節を限定せずに済むこと、合わせる帯で格や華やかさをお茶会に合わせて調整できることなどから、まず一着用意するなら「色無地一つ紋」がいいと言われます。
3つ紋なども入れられますが、紋の数に応じて格が上がるため、目上の人より格が高くなってしまうなど使い勝手が悪くなってしまう場合も。一般的には一つ紋で十分でしょう。
小紋は比較的小さな柄が、パターンで全体に型染めされている着物。やや格が低くなりますが、お稽古のほか、カジュアルなお茶会では小紋の着物も着用されます。
型染め小紋のなかでも「江戸小紋」は江戸時代の大名の正装だったことから、一般的な小紋より格式が高くなります。色無地に準ずると言われる江戸小紋であれば、お茶会での着用の機会も増えるでしょう。
着物と同様に帯にも格があり、合わせる着物やお茶会の格式によって適したものが変わってきます。帯にも織りのものと染めのものがありますが、帯の場合は織りの方が格上。さらに、袋帯・名古屋帯といった帯の種類や文様、金糸・銀糸が使われる量などによっても格が変わります。
代表的な3種類の帯について格が高い順に特徴を見ていきます。
「袋帯」とは、幅約31cm(八寸幅)×長さ約4m30cm以上の長めの帯。表と裏に別の生地が使われていて、袋のように縫い合わせて仕立てられているのが特徴です。二重に巻く二重太鼓結びで使用するのが基本になります。
フォーマルなシーンで利用できる格式高い帯。色無地一つ紋に合わせるのにもぴったりなので、お茶会用にはまず織りの袋帯をそろえておくといいかもしません。
名古屋帯は、幅約30cm(八寸幅)×長さ約3m60cm程度の帯。袋帯を簡略化したもので、短い分扱いやすいのが魅力です。袋帯よりも格は下がりますが、すこしカジュアルなお茶会であれば、織りの名古屋帯を合わせてもいいでしょう。
通常の帯の半分の幅の「半幅帯」は、紬や浴衣などによく使われるカジュアルな帯。略式の帯なので、お茶会の席では基本的には使用しません。
お茶会といっても、フォーマルなものから洋服でも参加可能なカジュアルなものまでさまざま。お茶会ごとに適した装いが異なります。どんな種類のお茶会があるのかや、それぞれのお茶会にどんな着物がふさわしいのかについて見ていきます。
茶事(ちゃじ)とは、食事などを含めお客様をもてなす正式な茶会のこと。少人数で、4時間以上かけて行われます。ほとんどの場合は、いきなり茶事に招待されることはないでしょう。
茶道のなかでも格式が高い茶会。紋付きの色無地のほか、華やかさを演出したいときは訪問着などを着用します。帯も格の高い織りの袋帯を合わせるといいですね。
数十人の客を一同に招いて開催されるお茶会が大寄せ。ルールやマナーもそれほど厳しくないため、茶道初心者や着物をあまり着たことがない方でも比較的気軽に参加できます。
着物は訪問着や色無地一つ紋だけでなく、紋なしの色無地やカジュアルな小紋を着る方も。ただし、小紋を着る場合は箔入りの名古屋帯と合わせるなど、すこしドレスアップするといいですね。帯も織りのものより格が下がる染めの帯を合わせてもいいでしょう。
新しい年になり最初に行なわれるお茶会である「初釜」や、「茶人の正月」とも呼ばれる11月の大きな茶の行事「炉開き」・「口切り」。これらのおめでたいイベントでは、格が高く華やかな装いが似合います。
客として参加する場合は、訪問着か付け下げがおすすめ。未婚の場合は振袖を着るのもいいでしょう。帯は有職模様・正倉院模様・吉祥模様など格調高い色柄の袋帯などを合わせるといいですね。
自治体などが主催し、不特定多数を対象に行なわれるお茶会では、茶道関係者以外でも気軽に日本の伝統文化に触れることができます。
洋服で参加できる場合も多く、着物で参加する場合もカジュアルなもので構いません。小紋のほか、夏であれば浴衣で参加しても問題ないでしょう。
男性がお茶会で着る着物についてはそれほどしっかりとした決まりがありませんが、お召と袴のスタイルが一般的。お召というのは、先染めの絹織物のことで、一つ紋を付けると格の高いお茶席にも参加できます。袴は、茶道では股の分かれた馬乗袴を着用するのが基本です。
なかには帯を締めただけの着流しスタイルで参加する方もいます。着流しでもいいかどうかはお茶会の品格や雰囲気で判断するといいですね。また、着物の上に着用する十徳と着流しを組みあわせるスタイルもありますが、十徳は家元に認められた人だけが着用を許される着物。誰でも着ていいわけではないので気をつけましょう。
男性の場合は無地の着物が無難です。グレーや紺色など、落ち着いた色味で品のある着物を選ぶといいですね。
参加するお茶会にふさわしい着物を選んでも、そのほかの身だしなみマナーが守れていないのでは台無しです。着物以外にも気をつけたい身だしなみのマナーについてまとめました。
髪型 | 長い髪の毛はまとめるのが基本。 |
装飾品 | お道具を傷つけないようアクセサリーや時計は外す。かんざしや帯留めもNG。 |
化粧 | 口紅でお茶碗を汚さないようナチュラルメイクにする。 |
香水 | お茶会での香に影響するため香水は控える。 |
茶道に必要な道具はいくつかありますが、お茶会に行く際は最低限以下のものを用意しておくといいでしょう。
扇子 | お茶席に入る際やあいさつのときなどに使うもので、茶道用を用意する。開いて扇ぐのはNG。 |
懐紙 | お菓子をのせるときに使う紙。茶道用は白無地。 |
菓子切り | お菓子をいただく際に使う楊枝。懐紙のあいだに挟んでおく。 |
替えの白い足袋 | お茶席に入る際は足袋を履き替えるのがマナー。足袋カバーを履いていき、脱いでから入る方も多い。洋服で参加する場合は白い靴下を持参し履き替える。 |
上質な鹿革に、色漆で格子と小花をアレンジしたオリジナル模様が魅力の、高級感あふれるフォーマルバッグ。持ち手を外せば、クラッチバッグとしても使用できます。
小さめサイズですが、お財布や袱紗ばさみ、化粧ポーチなど、お茶会に参加するのに必要な物がしっかり入る大きさ。着物だけでなく、スーツやきれいめコーデの洋服にも合いますよ。
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日本最古の絹織物といわれる伝統工芸品「博多織」のストール。着物で使われる織機を使用し、3,840本もの縦糸で贅沢に織り上げたシルク100%です。
肌寒い季節などに、着物の上から軽く羽織るのにストールは活躍してくれます。上品で縁起の良い「麻の葉」と「輪違い」の柄もポイント。カラーは、写真のブルーの他、ピンクとシャンパンの3色展開です。
OKANO
ストール 比礼 北斎 輪違い麻の葉
色鮮やかな琉球カラーが美しい、八重山みんさー織のカジュアルポーチ。せっかく着物を着るなら、小物入れのポーチも和柄のものにしてみるのも粋です。
化粧ポーチや、ちょっとした小物を入れるのにぴったりなサイズ。手頃な値段ですので、自宅用とお出かけ用に色違いで揃えるのもおすすめです。
あざみ屋
カジュアルポーチ
日本の伝統衣装でもある着物。各地に古くから受け継がれる素晴らしい技で作られる伝統工芸品で、非常に奥深いものです。普段の生活では着る機会が少なくなってしまった着物を着れるのも、茶道をたしなむ際の魅力のひとつ。マナーを踏まえたうえでお茶会の着物選びを楽しんでみてくださいね!
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