本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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今回は、日頃伝統工芸品に接している中で、お客様から「うちの県は何が有名ですか?」と聞かれることがあるので、勝手に!都道府県の工芸品の代表を決めたいと思います!とは言うものの、各都道府県ごと、全47品とかなりなボリューム。そこで、この記事では西日本に焦点を絞ってまとめていきますので、西日本にお住まいの方はぜひチェックしてみてくださいね!
東日本にお住まいの方は下記の記事に【東日本編】をまとめておきましたのでそちらをご覧ください。
伝統工芸品とは、長い年月をかけて受け継がれてきた技術によって作り上げられる工芸品のことをいいます。
その伝統工芸品の中でも経済産業大臣が「伝統的工芸品」として指定する代表的な工芸品が240品目(令和4年11月時点)あります。
基本的に、「伝統的工芸品」240品目の中から選定しますが、「伝統的工芸品」に指定されていないものでも、その地域を代表するような工芸品であればBECOS編集部の独断で紹介させていただきます。
・伝統工芸品であること
・現代の日常生活でも使えるものであること
・現代風に「モダン」「おしゃれ」にアレンジされていること
・その地域ならではのもの
このような基準で選定していきます。うちの県はこんな魅力的な工芸品があるよ!と思った方は、ぜひBECOS編集部にご連絡ください!私たちの知らない工芸品と出会えることを楽しみにしています。
伊賀くみひも
四日市萬古焼(よっかいちばんこやき)
鈴鹿墨(すずかすみ)
伊賀焼
伊勢形紙
三重県といえば萬古焼でしょうか?
そうですね!萬古焼の特徴はそのバラエティーの豊かさにあるんです。陶土があまり豊富でない土地柄のため、職人さんたちは技術を上げることで他の焼き物と渡り合ってきたそうですよ。
萬古焼には急須や土鍋などのイメージがありますが、こんなモダンなものを見つけました!
素敵ですね!このデザインだと色々な料理に使えてぜひ欲しいです!
和食だけでなく、シチューなどにも使えてポイントが高いですね!
本当ですね!ところで、伊賀くみひもを以前、街中で見かけて素敵だったのを覚えていたので、探してみたのですが、こんなマスクならお洒落を楽しみつつつけられるなあと思いました!
今だとマスクが生活に欠かせないものとなっていますもんね。普通のマスクだと肌荒れしちゃったりして困ってるんですが、これだと安心してつけられそう!
着物を着る時にも違和感なく合わせられそうでいいですね!何より、伝統的工芸品の伊賀くみひもで作られていると思うと、気分が盛り上がりますね!
どちらも良くて悩んじゃいますね…!
モダンさで選ぶと萬古焼でしょうか?
そうですね。今回はモダンなデザインの萬古焼がいいかな、と思います!
では、三重県は萬古焼に決定!
彦根仏壇
信楽焼(しがらきやき)
近江上布(おうみじょうふ)
ここは私が、滋賀県民の誇りをかけて紹介させていただきます!
お、お願いします(笑)!県民を前にしていいにくいですが、びわ湖しか知らないです…。
大丈夫、よくいわれるのでもう慣れっこです(笑)。でも、びわ湖以外にも実は魅力が多い県なんですよ!
日本六古窯の一つの信楽焼はやっぱり滋賀の代表かな?
はい!400万年前にびわ湖の湖底だった土層から採れる土が使われるので、素朴な風合いとどっしりした肉厚な焼き物ができるんです。信楽焼に独特のピンクや赤色は「火色(緋色)」といわれ、焼く温度によって、微妙に表情が変わるんですよ!
土と炎を扱う職人さんたちの熟練した腕によって、「火色(緋色)」をはじめ、「ビードロ釉※」や「焦げ※」などが生み出され、あたたかみとわび・さびの風情のある信楽焼が作り出されるのですね。
※ビードロ釉:焼成の際、焼き物の上にかぶった灰が陶土と反応して、緑色の釉薬状になるもの。
※焦げ:燃え尽きた灰が積もったところに置いた焼き物の、灰に埋まった部分が黒褐色になること。
探してみたらモダンなうつわを見つけました!お洒落だけどどこかほっとする印象です!
信楽焼といえばたぬきの置物が有名ですが、有名になったのは、実は昭和天皇が信楽を訪問した時からなんです。ステキなうつわも沢山あるので、たぬきから信楽焼を知ってもらって、うつわにも注目してもらえるきっかけになれば凄く嬉しいなあと思います!
そうですね。この企画を通して、たくさんの人が各地域の工芸品を知って、興味を持ってもらえるとベストですよね!…ということで、信楽焼で決まりでしょうか?(笑)
松田さんはまだまだ語り足りなそうですが…(笑)、そうしましょう!
滋賀特集に皆さん乞うご期待ということで!(笑)
いつかお願いします。(笑)
では、滋賀県は信楽焼に決定!
西陣織
京人形
京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)
京漆器
京友禅
京小紋
京焼・清水焼(きょうやき・きよみずやき)
京くみひも
京扇子
京うちわ
京石工芸品(きょういしこうげいひん)
京指物(きょうさしもの)
京繍(きょうぬい)
京仏壇
京表具
京仏具
京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)
京都といえば、西陣織でしょうか?
素敵ですね。西陣織とは、染織した糸を使って模様を織り出す先染め織物です。友禅染めのように織ってから染めるのではなく、先に染められた糸を複雑に織りあげて模様を作るため、完成までには多くの工程が必要となり、手間暇のかかる高級な絹織物です。
職人さんの個性がよく出る織物なんですね。素敵な製法です。
少し変わり種としては、西陣織で作られたお皿なんていかがでしょう?表面はガラスでコーティングされているのですが、ガラスでは表現できない温かみを感じさせる一品になっていると思います。
これは、素敵です!西陣織を使ったお皿なんて、斬新ですね!
京焼なら、置型の風鈴なんかもありますよ!
置型の風鈴なんて初めて見ました!ぜひ音色を聞いてみたいですね~。
ただ、京都の代表選手をあげるなら、西陣織になりますかね?
知名度なども考慮すると、西陣織かもしれませんね。
それでは、京都府代表は西陣織に決定!
大阪欄間(おおさからんま)
大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)
堺打刃物
大阪仏壇
大阪浪華錫器(おおさかなにわすずき)
大阪泉州桐箪笥(おおさかせんしゅうきりたんす)
大阪金剛簾(おおさかこんごうすだれ)
大阪なら、私がお酒を飲む時によく使う大阪浪華錫器ですかね。
男らしいタンブラーで、お酒を飲む時にピッタリですね。
見た目以外にも魅力はたくさんあるんですよ。錫器の原料である錫はその軟らかさゆえに、機械加工が難しくほとんどの工程が手作業で行われています。それにより高い耐久性が生まれたり、表面の凹凸が持ちの良い泡を発生させるので美味しくビールを飲むことができるんですよ!
まさに、お酒を飲むに相応しいタンブラーですね!シンプルなのもかっこいいですが、様々なカラーバリエーションもあるみたいですね!
知りませんでした!これならより、目でも楽しめますね。その他、大阪といえば堺打刃物でしょうか。
堺打刃物_包丁
いかにも切れ味が良さそうですね!
堺打刃物は、金属を叩いて形を整形する「鍛冶(かじ)」、刀の切れ味を調整する「研ぎ(とぎ)」、「柄付け(えつけ)」の3つの工程を、それぞれ別の職人さんが行う分業制による製造技術が特徴で、江戸幕府の専売品として発展した歴史があるんですよ。
幕府のお墨付きになったんですね!
はい。そこから切れ味が鋭く使い勝手が良いという評価を受け、現代の料理人の方にも愛用されるようになったんですよ!
大阪浪華錫器と堺打刃物、両者とも長い歴史と、実用性を兼ね備えているので、代表を決めるのは難しいですね~。
悩ましいですね(笑)。ただ、今回のおしゃれという観点ではデザインの幅がある大阪浪華錫器の方でしょうか?
そうかもしれませんね。
それでは、大阪府の代表選手は大阪浪華錫器に決定!
播州三木打刃物(ばんしゅうみきうちはもの)
播州そろばん(ばんしゅうそろばん)
丹波立杭焼(たんばたちくいやき)
出石焼(いずしやき)
播州毛鉤(ばんしゅうけばり)
大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)
豊岡杞柳細工(とよおかきりゅうざいく)
兵庫県といえばどんな工芸品がありますか?
一番に思いつくのは播州そろばんですかね!
このそろばんが洗練されていて素敵です!
本当ですね!おしゃれに収納する工夫がされていていいですね!
そろばんの元々のデザインって魅力的だと思うので、この商品はその魅力が活かされていてかっこいいと思います。
元のデザインの良さを生かしたモダンなそろばん、いいですね!手でひとつひとつこだわって作られる播州そろばんは、その弾きやすさ、珠(たま)をはじく音、作りの細かさなど、他と一線を画しているようです。
最近だと子どもの習い事用に買う人が多いと聞いたことがあります。職人さんが作るそろばんだったら家族で受け継いでいけるし、かっこいいので使わない時はインテリアとしても置いておけますよね!
そろばんの他だと、播州三木打刃物も有名ですよね。
そうですね!鍛冶職人さん達が作る刃物は切れ味抜群、見た目もとても美しいです。
その言葉を体現するかのような、スタイリッシュなハサミを見つけましたよ!!
本当に何でも切れそうです…!播州で鍛冶が行われるようになったのは、1500年くらい前からといわれていますよね。長い時間の中で培ってきた技術が詰まっていると思うと、切れ味や使い心地は間違いありませんね。
そろばんと刃物、どちらも有名ですが、趣旨によりしっくりくるのはそろばんですかね?
確かに、そろばんは日常で使う機会は減ってきていますが、モダンな生活に取り入れられるように工夫されていますね。
では、兵庫県代表は播州そろばんに決定!
高山茶筅(たかやまちゃせん)
大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)
奈良墨
奈良筆
奈良といえば、京都と並んで日本を代表する古都ですが、意外に伝統的工芸品が少ないですね。
そうですね。でも奈良では、生活のあらゆるところに伝統が息づいているように思います!今や全国でもブームになっているこの蚊帳生地ふきんにも、実は奈良の伝統が生きているんですよ!
かわいい柄ですね!生地の風合いもとても良さそう。
奈良は、昔から蚊帳作りがさかんですからね。奈良時代や室町時代には、貴族や武士の間で奈良産の蚊帳がすでに愛用されていたようですよ。明治になって、「大和木綿」と蚊帳作りの技術がいっしょになって、ふきんやストールなど様々な製品が作られるようになったそうです。
「大和木綿」、最近また注目されているようで、実家の近くでも綿畑が作られているのを見ました。花もとてもかわいらしいんです。
日本で木綿作りが始まったのは、奈良からだそうですよ。
ネット検索で探したら、白いふきんから、草木染、友禅染などまで色々あって、柄もそれぞれかわいくて迷ってしまいます!
私も、叔母から贈られて初めて使ったのですが、丈夫で乾きやすく、使えば使うほど柔らかくなじんで、とても良かったです!あとは、女性におすすめなのが、奈良筆の技を使って作られた化粧筆です!
たしかに、筆は筆ですものね!このセット、上品でデザインも素敵ですね。
筆は中国から日本に、飛鳥時代に渡ってきたそうですね。だから、奈良は日本の筆の発祥の地といわれていますね。
奈良筆には色々な動物の毛が使われますが、それぞれの毛の特徴を生かして、柔らかいタッチ用、力強いタッチ用と、様々な筆が作られるそうです。
この化粧筆セットでも、それぞれの筆に異なる種類の毛が使用されているみたいですね!繊細な手仕事ですね!
では奈良県代表は、匠の技が凝集された奈良筆で決定!
紀州漆器
大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)
紀州箪笥
紀州へら竿
和歌山県は紀州漆器をぜひ紹介したいです!
紀州漆器といえば、たしか日本三大漆器のひとつですよね?聞いたことがあります。
そうです!紀州漆器は漆器の中でも特に、日常使いがしやすいデザインと丈夫さが特徴です。そのため、江戸時代から日用品として親しまれてきたようです。こんなシックなデザインの紀州漆器もあるんですよ!
え!これが漆器なんですか?!とてもモダンなデザインでびっくりしました!
アルミニウムに漆を塗っているデザインのようです。いい意味で自分の中にある漆器の概念を変えられましたよね!
この漆器なら若い人でも使いやすそうです!
本当に!和歌山県といえばほうきも有名だと思っていたのですが、伝統的工芸品には入っていないみたいですね。
確かに棕櫚箒(しゅろほうき)もとても知名度がありますね!県知事指定の伝統工芸品に選ばれていて、数百年の歴史があるようです。
見た目もかっこいいですね!調べてみると、畳だけでなくフローリングにも使えて、掃除機の代わりにもなるくらい小さい塵や埃も取れるようです。
子供が寝ている時や夜遅くでもそうじができて便利ですね!
棕櫚箒は長持ちするのもいいですね!10年~20年使えるものもありますし、種類によっては修理して性能が変わらずに使うことができるんです!
家に一つあると良さそうですね!
ぜひ入手したいです!ただ、応用範囲が広い工芸品ということでは、紀州漆器が良さそうですね!
そうですね!
では、和歌山県は紀州漆器に決定!
因州和紙(いんしゅうわし)
出雲石燈ろう(いずもいしどうろう)
弓浜絣(ゆみはまがすり)
因州和紙って鳥取県だったんですね!名前は聞いたことがありましたが、県と結びついていなかったです。
因州和紙には1200年以上の歴史があって、筆がすべるようにすすむ高品質の紙として、昔から人気があったそうです。今でも、書道や水墨画用の画仙紙は、全国でもトップシェアを誇るそうですよ。
因州和紙の時計を見つけたんですが、とってもおしゃれです!
かっこいい!因州和紙というだけでこだわりが詰まっているのに、こんなにモダンなデザインの時計なんて最高ですね。
芸術的だけど、見ているとどこか落ち着きますね~。
他の工芸品だとどんなものがあるんでしょうか?
僕も気になって調べてみたら、鳥取県は郷土玩具が素敵でしたよ。
木彫り人形や、土人形などが多く作られているようです。こちらの木彫十二支は挽物細工で、泥絵具で色や模様がつけられています。県指定郷土工芸品にも選ばれているんですよ!
色合いや表情が他にはない独特の感じが好きです!!家においてあったら楽しそうですね!
あとは「すげ笠」も有名ですね。鹿野菅笠(しかのすげがさ)というもので、400年ほど前から作られるようになり、今も農作業をする際に使われているようです。
工芸品のすげ笠をアレンジして使っている、こんなご飯屋さんが鳥取県にあるようですよ!
面白いですね!すげ笠の新しい使い道!
すげ笠のように、時代を追うごとに使う機会が限られるようになった工芸品が、こういったおしゃれなアレンジによって、いろいろな場で生かされるようになるといいですよね!
工芸品の新たな使い道についての記事も作りたいな、と思いました!さて、代表ですが、やはり全国的に有名な因州和紙、ということになるでしょうか?
モダンでこだわりのつまった時計、僕も欲しくなりました!
では、鳥取県は因州和紙に決定!
出雲石燈ろう(いずもいしどうろう)
雲州そろばん(うんしゅうそろばん)
石州和紙(せきしゅうわし)
石見焼(いわみやき)
島根県ならではといったら、雲州そろばんでしょうか?
そろばんをはじく時の、パチパチという音もいいですよね!
珠の動きがスムーズで、はじいた時に高く音が響くものが、良いそろばんとされています。珠や軸を最高の職人技で仕上げた雲州そろばんは、「質の雲州そろばん」といわれているそうですよ。
コンピュータや電卓の登場により、あまり姿が見られなくなったそろばんですが、最近はまた子供の習い事として注目されているようですね。
どうしてですか?
そろばんに小さい頃から親しむと、計算速度の向上や、脳をバランスよく使う訓練、また認知症の予防など脳にプラスの影響があることが証明されているそうなんです。
それは素晴らしいです!子供が使うものなら、歴史の長い雲州そろばんを使わせたいですね。それはそうと、最近のネット記事で見つけたのですが、雲州そろばんの珠を使ったアクセサリーがあるらしいですよ!
販売サイトは見つけられなかったのですが、とてもおしゃれですよね。
一見したところでは、そろばんの珠だと気が付かないですね!形や色合いもシックで素敵です!
その他、すり鉢などに使われる石見焼などもありますが、今回の企画のテーマから考えると、雲州そろばんが代表になるでしょうか?
はい、そう思います!
では島根県代表は、雲州そろばんに決定!
勝山竹細工(かつやまたけざいく)
備前焼(びぜんやき)
岡山県といえばやっぱり備前焼は外せないですね。
備前焼は日本六古窯の中でも1番古い歴史があるといわれ、朝鮮半島から伝わってきた須恵器にルーツがあります。釉薬を使わずに焼き上げる、とってもシンプルな焼き物なんです。
だから他の焼き物にはないあの土っぽい素朴さやワイルドな感じが生み出されるんですね!
そうなんです。そんな備前焼の良さを生かした、こんなかっこいいビアマグを紹介します!
うわ~!このうつわで飲むビール、たまらないですね!!
松田さん、よく分かってますね~(笑)。備前焼は、焼き上げの環境や火や灰の具合など様々な要素が影響し合うので、同じ窯で焼き上げても、同じ模様や色のものは2度と作れないのです。
なるほど!備前焼ならではの特徴で面白いですね。実際に現地へ行って、一期一会の出会いができたら楽しそうです!!
備前焼でも、作家さんによって様々なデザインや工夫をされているので、自分に合った一品を、色々な作品の中から探してみるのもいいですよね!
では、岡山県代表は備前焼に決定!
熊野筆
広島仏壇
宮島細工
福山琴
川尻筆
広島というと、安芸の宮島が有名ですね。厳島神社の、海の中にたたずむ鳥居がとても印象的ですよね!
広島に数年住んだことがあるのですが、宮島は大好きでよく行きました!けっこう高い山があって、ロープウェーで山の上まで登ると四国まで瀬戸内の島々が見えて、とても気持ちよかったです!
宮島、いいですよね!古い街並みのおみやげやさんが楽しくて、あなご飯を食べたり、もみじ饅頭を買ったり・・・。あと、しゃもじが有名で、合格祈願のしゃもじなどもあるのですよね!
そう、宮島細工のしゃもじ、有名ですよね!しゃもじだけではなく、今は木工の技術を生かして、色々な台所用品も作られているそうです。このバターナイフなど、曲線がなめらかで、つい手にとってみたくなりますね!
桜の木で作られているんですね。使い込むほど、いい風合いになりそうですね。
広島といえば、熊野筆というのも有名ですよね。全国シェアの8割以上を占めているとか。
特に化粧筆が最近有名ですよね!まず海外で人気が出て、ハリウッドのセレブや、パリコレでメイクに使われている、ということから、日本でも人気が出たそうです。こんなかわいい花の形のもあります!
わー、かわいい!本当に花のようですね!こんなかわいいブラシがあったら、メイクをしていても気分が上がりますね!
筆先がハート型のものも人気だそうですよ!
女性陣は楽しそうだなあ。
男性には、こんな素敵なシェービングブラシもありました!男性への贈り物を選ぶのは難しいけれど、シェービングブラシを使う方には、特別な贈り物としてぴったりですね!
洒落ていますね!では広島は、多彩な顔を持つ熊野筆で決定!
赤間硯(あかますずり)
大内塗
萩焼
山口といえば、やはり萩焼が有名ですね。素朴かつ上品な風情で、昔から茶道の世界でも好まれてきた焼き物ですね。
「一楽、二萩、三唐津」という言葉もありますね。あのあたたかみのあるオレンジ色、大好きです!雪のような白萩もまた、いいですね!
最近は、色のバリエーションも増えているみたいですね。こんなかわいいカップを見つけました!
すごくかわいい!白地なのだけれど、どこかあたたかみがありますね。やさしいピンクや紫も上品で、形もすっきりして使いやすそう!
グリーンや紺などのさわやかな色合いもあるようですよ。
そちらは男性にも使いやすそうですね!親しみやすくて、だれでもお気に入りが見つかるというのが萩焼の魅力ですね!
山口には大内塗もあります。
山口は室町時代に西の京と呼ばれて大内氏のもとに栄えたのですが、大内弘世が当主の際、京から奥方を迎えたそうです。京を懐かしがる奥方のために、弘世がたくさんの人形を作らせたのが、大内人形の始まりということだそうですよ。
やさしい旦那様ですね!「夫婦円満」の意味があるというのは、そういうわけなのですね。ちなみに、オーダーメイドできるものもあるようですよ!
かわいい!こういう色合いなら、モダンなインテリアにも合いそうですね!
色・柄・顔が自由に選べ、男女共に100通り以上の組み合わせが可能だそうです。結婚祝いとか、夫婦の記念日の贈り物などにいいですね!
大内塗もよいですね!ただここはやはり、全国的に見ても代表的な工芸品である萩焼かな、と思うのですがどうでしょう?
そうですね。知名度の高さと、日々の暮らしになじんでいるという点では、萩焼かと思います。
では、山口県代表は萩焼で決定!
阿波和紙
阿波正藍しじら織(あわしょうあいしじらおり)
大谷焼(おおたにやき)
徳島といえば、阿波踊りですね!
そうですね!子供の頃に見に行きましたが、すごい熱気だったのを覚えています。ところで阿波といえば、「阿波しじら織」が有名ですね!
しじら織って何ですか?
木綿の織物なんですが、凹凸があって伸縮性があるんです。明治時代に、干していた着物が雨に濡れ、そのまま日にあてて干したら縮んだことからアイディアを得たそうですよ!
すごい!ピンチをチャンスに変えたのですね!
凹凸があることで、肌にはりつかず、夏でも着心地がいいそうです。阿波産の藍を使ったしじら織は特に「阿波正藍しじら織」と呼ばれ、国の伝統的工芸品に指定されているのですよね。
はい、そうです。阿波は江戸時代から藍染が有名で、とても質が良いので、阿波産のものは「正藍」と呼ばれ、他の地方の「地藍」とは区別されていたそうですよ。
着物に使われることが多いのでしょうが、最近はおしゃれな小物も色々あるみたいですね!こんな風呂敷なら、モダンで日常に使いやすいと思います!
モダンな柄でおしゃれですね!
この柄なら使いやすそうですね。風呂敷は用途が色々あって、便利ですよね!
徳島では大谷焼というのも有名だそうですね。ちょっと探してみたら、こんなシックなマグカップを見つけました!
かっこいいですね!オフィスとかで使ったらおしゃれですね!
いいですね!大谷焼は、もともと藍染のための大甕を作るところから発達したそうですが、最近は食器なども色々作られているそうですよ。
このカップは、矢野陶苑という老舗の窯元の、5代目である矢野耕市郎さんが、シンプルで使いやすい器を目指して立ち上げたSUEKIというブランドのものです。セレクトショップなどでも人気だそうですよ。
マットな色合いと、厚みのある質感がいいですね!
う~ん、大谷焼もいいですが、阿波しじら織、やっぱり気になりますね!どんどんモダンな柄も出してほしいし、色々な小物も作ってほしいです!
期待してみましょう!では徳島県は、阿波しじら織に決定!
香川漆器
丸亀うちわ(まるがめうちわ)
先日、大久保くんは香川漆器の記事書いてましたよね?
そうですね!香川漆器は漆器特有の美しい見た目ももちろん素晴らしいですが、機能性にも優れている優等生なんですよ!
そうなんですか?
香川漆器には、熱を通しづらい性質があるので快適に利用できるんですよ!
それは便利ですね!熱い汁物など入れても、安心して手にすることができますね。
僕の執筆した記事では、こんな商品を紹介しました。
カラフルだけれどシックでいいですよね!
食器は毎日使うものだから、かっこいいのを使いたいですよね!香川漆器は、伝統的に色漆を使った作品が多いので、モダンでシックな配色もお手のものなのでしょうね。
現代的なデザインが多い香川漆器は、とてもおしゃれで良いですね!でも、丸亀うちわも素敵ですよね!
確かに竹の風合いに趣があり、デザインもたくさんある丸亀うちわは魅力的ですよね!もともとは、金毘羅(こんぴら)参りのおみやげとして考えられたのが、丸亀うちわの始まりということですよ。
そうなんですか、知りませんでした!軽くて使いやすく、リーズナブルな商品も多くあるのでいいですよね!
確かに、伝統のうちわもいいですね!ただ僕は、利用シーンが多い香川漆器の方がいいかな、と思いますがどうでしょう?
そうですね。生活の中での登場回数を考えると、ここは香川漆器になりそうでしょうか?
はい、いいと思います!
では、香川県代表は香川漆器に決定!
大洲和紙(おおずわし)
砥部焼(とべやき)
愛媛県の伝統工芸品である、大洲和紙を使ったとても素敵なグッズを見つけました!用途は限られるかも知れませんが、パスポートケースです。
とてもおしゃれですね!最近だと、パスポートケースをお財布代わりに使う人もいたりと用途は広がっているので、とても実用的だと思います!
手作業で作られているので風合いも一つ一つ異なり、人との差別化も図れますよね。
このパスポートケースは、大洲和紙にフランスの「ギルディング」という金箔装飾の技法を合わせて作られたものだそうです。
二つの国の伝統が一つになったものなのですね!素晴らしいマッチングですね!
砥部焼の方も見てみましょうか!こちらは、お皿が多いですね。
かわいい柄ですね!たしか砥部焼は、お皿が厚手になっていてヒビや欠けに強いんですよね?
おっしゃる通りです!なので、日常使いするお皿にはピッタリなんですよ!
使いやすそうでいいですね!是非買いたいです!
さて、代表選手はどうしましょうか。個人的には、おしゃれというなら大洲和紙になりそうです。色々な姿に形を変えることができるのは強みだと思います。
そうですね!色々なデザインや用途がある大洲和紙が、今回のテーマにふさわしいと思います。
では愛媛県の代表は、大洲和紙に決定!
土佐打刃物(とさうちはもの)
土佐和紙
高知県といえば、土佐打刃物の匠が作った、アウトドア用のナイフを見つけましたよ!
これは、焚き火のために薪を小割りにするのに便利なナイフですが、切っ先では魚をさばいたり、細かい作業もできるそうです。土佐刃物の切れ味の良さや丈夫さがわかりやすい一品だと思います。
キャンプに持っていったら便利そうだし、普段でもかぼちゃなどを切るのに重宝しそうですね!デザイン的にも、かっこいいです!
土佐の国では、良質な樹木が生育していたこともあり、伐採に必要な鍛治の技術が発達しました。また、江戸時代に財政が悪化していた土佐藩が林業や農業で危機を乗り越えようとした際、打刃物の生産量が急激に増え、その技術も飛躍的に発達したそうです。
そうやって育まれた土佐打刃物の丈夫さは、家庭用の包丁にも引き継がれているので、普段使いの際にも威力を発揮してくれると思います。
魅力的ですね。ところで高知には、土佐和紙もありますよね。それも見てみましょうよ!
普通和紙は洋紙と違って全国で統一サイズがないのですが、この手すき和紙は、今の生活で使いやすいようにとA4サイズで作られているんです!だから、プリンター用の用紙として使うことができるんですよ!
そうなんですか!プリンターに対応しているのは珍しいですね。ひと味違った資料が作成できますね!
通常より値段は張ってしまいますが、特別な時に使うと良さそうですね。
土佐和紙は三大和紙とも呼ばれており、薄いのに丈夫という特徴があるので使い勝手は抜群ですね。ただ、今回のテーマには、打刃物の方が合いそうですかね?
そうですね。打刃物はスタイリッシュなものも多そうですし、実用性も高いですよね。
では、高知県の代表は土佐打刃物に決定!
小石原焼(こいしわらやき)
博多人形
博多織
久留米絣(くるめがすり)
八女福島仏壇(やめふくしまぶつだん)
上野焼(あがのやき)
八女提灯(やめちょうちん)
福岡県は、伝統的工芸品に登録されているものがたくさんあるんですね!
「福岡県といえば」の工芸品を決めるのは大変そうですね!まずは何から見ていきましょうか?
確かに迷いますが、博多織は絶対に外せませんね!
博多織と聞くと、まず博多帯を想像するんですが、より身近でモダンなものもあるんですか?
帯にはもちろん素晴らしいものがたくさんあるけれど、それ以外にも色々な製品が作られていますよ!僕が気になったのは、こちらのネクタイです!
博多織にはとても繊細な職人技が必要とされ、一つの帯を生み出すためには、時に15000本以上の糸を、1mmにも満たない織機の穴に決められた順番で通していかなければいけないんです。少しでもずれたり間違えてしまうと、手触りも柄も変わってしまうそうです。
聞いているだけでも気が遠くなりそうな作業ですね!そうした地道な作業の結果、あんなにも美しい帯が完成されるんですね!こちらのネクタイも凄く手触りが良さそうで、僕も社会人になるこの機会に是非欲しいです!
あとは、僕が今注目しているおしゃれなもんぺも、福岡県の伝統的工芸品である久留米絣なんですよ!
ゆとりもあって着やすそうですね!男女問わずおしゃれに着こなせそうです。
綿織物なので、見た目だけでなく吸水性が良いなど機能性にも優れ、着心地がいいそうですよ。
もんぺと聞いて、戦前や戦時中の服装をイメージしていましたが、今風でおしゃれですね!びっくりしました!
絣(かすり)はかつて、日常着によく用いられていました。戦後、洋服化が進んだことで、その存続が危ぶまれるようになりましたが、今では絣を使った洋服を生産するなど、新しい道を開拓されています。
どちらの工芸品も現代の生活に合わせて強みを活かしつつ、進化しているんですね。
両方ともモダンでおしゃれですが、福岡県の代表というと、やはり博多織ですかね?
そうですね!僕は博多織のネクタイに、より惹かれます。
では、福岡県は博多織に決定!
伊万里焼・有田焼
唐津焼
佐賀県は、焼き物がとても目立ちますね!
日本で最初に陶磁器が作られた地ですからね。たとえば有田焼の、こんなお皿はどうでしょうか?
シンプルで洗練されたデザインで、料理が鮮やかに際立ちますね。有田焼といえば、赤や金色の華やかな絵付けのイメージがありますが、こういうお皿もあるのですね。
伊万里焼・有田焼の歴史は、17世紀初めにさかのぼりますが、当初は青のみを用いる染付だったそうです。やがてもっと多彩な絵付けがされるようになり、17世紀後半には、赤を基調とした上品かつ華麗な柿右衛門様式が生み出されたそうですよ。
ヨーロッパでも、有田焼や伊万里焼は有名ですよね!美術館などで、よく王侯貴族のコレクションした日本の焼き物を見かけます。
17世紀から18世紀にかけて、オランダ東インド会社が、ヨーロッパに向けて大量に有田焼や伊万里焼を輸出したそうです。柿右衛門様式が華やかなのは、西洋を意識していたからかもしれませんね。
今は、先ほどの皿のようにモダンなデザインも作られているのですね!ところで有田焼は、電子レンジやオーブン、食洗機にも対応しているそうですよ。
現代のライフスタイルに溶け込みやすいのは、ポイントが高いですね!ところで有田焼というと、お皿などのイメージが強いですが、下の写真のようなアクセサリーもあるんですよ!
これは指輪なんですが、バングルなどもあるので、男女問わず楽しめるアイテムになっていると思います。
すごいですね!磁器をジュエリーとして身につけられるなんて、素敵ですよね。
唐津焼の方は、桃山時代から続く長い歴史を持つ焼き物になります。素朴で味わい深く、愛用されている茶道家も多いらしいですよ。わび・さびと同時にモダンさも感じさせる、こんな茶碗を見つけました!
かっこいいですね!唐津焼といえば、褐色地にささっと花や鳥などを描いたものかと思っていましたが、こんな黒地のものもあるのですね。
おっしゃっているのは、絵唐津ですね。唐津焼は種類が多いのも特徴で、写真のような黒唐津、黒と白の2色が楽しめる朝鮮唐津など、色々な種類があります。
そうなんですね!勉強になります!
それぞれの焼き物が魅力的ですが、代表には、うつわ以外の分野にも積極的にチャレンジしている有田焼がいいでしょうか?
そうですね。国際的な知名度からいっても、有田焼かと思います。
それでは佐賀県代表は、有田焼に決定!
三川内焼(みかわちやき)
波佐見焼(はさみやき)
長崎べっ甲
長崎県と聞くと、波佐見焼が思い浮かびます。皆さんはどうでしょう?
伝統的工芸品には入っていませんが、長崎凧(ながさきはた)も独特でいいと思います!
では、まずは波佐見焼から見ていきましょうか!
波佐見焼は調べてみると、モダンなうつわがとてもたくさんありますね!その中の一つですが、こちらなんてどうですか?
色合いが綺麗で凄くモダンですね!
オランダのBoris Tellegen (ボリス・テレゲン)というアーティストとコラボしている波佐見焼の花瓶です!これを制作している「マルヒロ」は、波佐見焼を代表するメーカーで、これ以外にも、国内外のアーティストとコラボしている作品がたくさんあるそうです!
日本の工芸品と海外のアーティストがコラボすると、こんなにも斬新でモダンなデザインが生まれるんですね!
波佐見焼には400年以上の歴史があるといわれていますが、長らく県をまたいで隣にある「有田焼」(佐賀県)として売られてきました。なので、最近まで波佐見焼という名前が表に出ることは少なかったそうです。
そうだったんですか!歴史は長いけれど、名前が知られるようになってからまだ間がないのですね。
そうなんです。2000年頃から、独自の産地として名前をかかげた波佐見焼ですが、その中で新しいコンセプトの波佐見焼として登場したのが、前述の「マルヒロ」さんの新ブランド、HASAMIです。
それまでの波佐見焼のイメージにとらわれず、モダンでカラフルな作品は、まずファッション業界で注目され、全国でブレイクしたそうですよ!
わ、いいですね!レトロな雰囲気でおしゃれです!
50~60年代のアメリカのダイナーで使われていたような食器をイメージしているそうですよ!このHASAMIブランドの成功がきっかけで、海外アーティストとのコラボなども行われるようになったそうです。
波佐見焼、ぜひ手に入れたくなりました!
では次は、長崎凧のご紹介をお願いいます!
長崎凧は、はっきりとした色合いが特徴で、凧としてももちろん使えますが、タペストリーとして壁に飾っても素敵です!ちなみに、「凧(たこ)」とは読まずに、「凧(はた)」と呼ぶそうです。
すごくモダンなデザインですね!本当に昔からあるものなのですか?
はい。実は、江戸時代から受け継がれている伝統的なデザインなんですよ!オランダや中国から渡来する外国人の影響で、長崎では独自のデザインが生まれていったそうです。
先ほどの波佐見焼のアーティストの方もオランダ出身ということで、オランダと長崎は今もつながりが強いんですね!素敵です!
モダンなデザインなのに伝統があるというのは面白いですね!このデザインなら現代アートっぽくてインテリアとしても映えそうです。
両方ともにモダンでおしゃれでしたが、日常での用途の幅が広いのは、波佐見焼でしょうか?
そうですね!では、長崎県は波佐見焼に決定!
小代焼(しょうだいやき)
天草陶磁器
肥後象がん
山鹿灯籠(やまがとうろう)
熊本県といえば、肥後象嵌は、2016年にG7伊勢志摩サミットの贈呈品に使われたことで有名ですね。
その際は、肥後象嵌万年筆が選ばれたんですよね。
その通りです。肥後象嵌の特徴は、黒の地に品よく映える金銀の装飾の美しさです。繊細な作業なので、熟練した職人技が必要で、まさにメイドインジャパンを誇れる工芸品ですね。
そうですね。私は、象嵌の中でもやっぱりファッションアイテムに目が行きますね。
存在感があってかつ上品で、とても気に入りました。カジュアルにもドレススタイルにも映えて、万能アイテムになりそうです。
肥後象嵌は、銃身(じゅうしん)や刀鍔(かたなつば)などの装飾として発展したので、男性向けのものが多かった印象ですが、最近はアクセサリーなども作られているので、女性にも親しみやすくなりましたね。
伝統工芸品が気軽に身につけられるアイテムになってくれて、嬉しいです!
代表には、ネームバリューや応用範囲の広さも含め、肥後象嵌かな、と思いますがどうでしょう?
はい、そうですね!
では熊本県の代表は、肥後象嵌に決定!
別府竹細工
大分は、やっぱり「別府竹細工」ですか?
伝統的工芸品に指定されているのも、「別府竹細工」だけですもんね!
でも実は、日田下駄も有名だったりしますよね!
すごくモダンですね!鼻緒の色もカラフルで、普段でも履けそうですね!
下駄も確かにいいですよね!でもやっぱり「大分」といわれて真っ先に思い浮かぶのは、「別府竹細工」かもしれないですね。
竹だけで編み上げられる竹細工は芸術的ですよね。
別府竹細工では、竹ひごを編んでいく技法を「編組」と呼ぶのですが、基本の8つの編組を組み合わせて、なんと200通り以上もの違った編み方ができるのだそうですよ!
まさに職人技ですね!別府竹細工では、こんなおしゃれなかごバックを見つけました!
すごくかわいいですね!かごバックにファーの組み合わせ、初めて見ました!
他にも、皮やキャンバス地と合わせたものもあるんです!なんでも、ご両親が竹細工師の方が立ち上げられたブランドらしいですよ。
伝統とモダンが組み合わさって生まれた、新しいアイテムですね!
では、代表はやはり「別府竹細工」になるでしょうか?
はい、いいと思います!
それでは大分県代表は、別府竹細工に決定!
都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)
本場大島紬
宮崎は、何が候補になりそうでしょうか。
そういえば「本場大島紬」も、実は宮崎の伝統的工芸品なのですよね。
奄美大島の工芸品っていうイメージが強いですが、宮崎でも作られているんです。奄美大島の技術が鹿児島、宮崎に伝えられ、現在でも生産されているんですね。
そうなんですか、初めて知りました!では、大島紬にしますか?
う~ん、でもやっぱり大島紬は、奄美大島の工芸品というイメージが強いですね。
都城大弓の箸置きはどうですか?
竹の断面が寄せ木細工のような模様を作り出していて、すごくかわいいですね!!使ってみたくなります。
都城大弓を製作する際の廃材を、有効活用しているそうです!
いいアイディアですね!ところで、宮崎は森が豊かで、木を使った工芸品も多いのですが、山桜を使った焼酎ボトルを見つけました!
山桜の木肌を活かした感じが素敵ですね!そういえば、九州は焼酎も有名ですね。
そうなんです!焼酎を入れて、5日ほどすると味がまろやかになり、山桜の香りもほのかにうつって、おいしくなるそうです!
飲みたくなってきました(笑)。ただ代表には、やはり国指定の工芸品である都城大弓かと思いますが、いかがでしょう?
そうですね。では、宮崎県代表は、都城大弓に決定!
本場大島紬
川辺仏壇(かわなべぶつだん)
薩摩焼
この流れだと、鹿児島は「本場大島紬」ですか?
そうなんですけど(笑)。鹿児島は紹介したい工芸品がたくさんあって、正直迷いますね。
薩摩焼も有名ですよね!
焼き物の好きな私としては、外せないですね!
16世紀に、朝鮮に出陣した島津家第17代当主が、陶工を連れて帰ってきたことが始まりなんですよね。歴史を感じますね。
薩摩切子っていうのも、最近話題になっていますよね?
長崎から伝来した外国のガラス製造書物を元に、江戸のガラス職人を招いて第27代島津家当主によって始められたんですよね!
各地から人や知識を集めた、一大プロジェクトですね!
かつてのものは、現存している数がとても少なくて、骨董品として数百万~数千万円の価値がつくこともあるようです。
すごいですね!それだけ歴史があり、価値が認められているのに、国の伝統的工芸品ではないのですね。
一度歴史が途絶えてしまって、現在作られている薩摩切子は、1980年代に職人たちによって復刻生産がされたものなんです。
そんな歴史があったんですね。
工芸品に歴史ありですね!でも、やっぱり鹿児島といえば大島紬を押したいですね。
この独特の織り方が魅力的ですよね!
名刺入れかわいいですね!
「大島紬は2度、織られる」といわれていて、絣締め(かすりしめ)という大島紬にしかない工程によって、この独特の模様が生み出されるんです!
憧れの織物ですよね!
では鹿児島県代表は、本場大島紬に決定!
久米島紬(くめじまつむぎ)
宮古上布(みやこじょうふ)
読谷山花織(よみたんざんはなおり)
読谷山ミンサー(よみたんざんみんさー)
壺屋焼
琉球絣
首里織(しゅりおり)
琉球びんがた
琉球漆器
与那国織
喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ)
八重山ミンサー
八重山上布(やえやまじょうふ)
知花花織(ちばなはなおり)
三線(さんしん)
南風原花織(はえばるはなおり)
いよいよ、しめくくりの沖縄県です!中谷さんは沖縄の工芸、お好きなんですよね?
はい!素朴であたたかみがあって、沖縄の自然の美しさを感じられるのが好きなんです!
こう見ると、沖縄には国指定の伝統的工芸品が多いのですね!
東京・京都の次に多いです。琉球王国時代に、中国や東南アジアから焼き物や染織物の技術が伝えられ、それが王国の保護を受けて発展していったそうですよ。
染織物が本当に多いですね!
最高級の麻織物である宮古上布、王族や貴族も身に着けた品格のある首里織、涼しげな芭蕉布…。どれも、素敵です!
かつて琉球王国や薩摩藩に、税として納めるために布が作られていたそうです。色柄などにも細かく指示が出て、そのため非常に質の高い織物技術が発達したそうですよ。
苦労の末に完成された技術なのですね。
でも、どこかおおらかなやさしさを感じるところが、沖縄らしいですね!
歴史を知った上で、手に取ってみたいですね。ところで、沖縄の染物としては「紅型(びんがた)」が有名ですね。
いかにも沖縄らしい、鮮やかな色遣いや大胆なデザインが魅力的ですよね。このバックとか、とても素敵ですね!
明るいトーンで、でも青が涼しげでいいですね!形も使いやすそう!
「紅型」とならんで、誰でも知っている工芸品といえば「やちむん※」ですね。中でも代表的な壺屋焼が、伝統的工芸品に指定されていますね。
※沖縄のことばで「焼き物」=陶器のこと。
一翠窯の高畑伸也さんの作品は、やちむんがモダンな形と柄にアレンジされていて、いいですよね!
やちむんの伝統柄には、唐草模様や魚紋、点描などがありますが、これも点描のアレンジかもしれないですね。モノトーンでシックだし、使いやすそうです。
やちむんでも、最近は若い作家さんがモダンな雰囲気のものを作られているみたいですね。
伝統を守りつつ、新しい挑戦にもオープンなところが、沖縄らしい気がします!
ところで、国の伝統的工芸品ではないのですが、最後に紹介したいのが「琉球ガラス」です。
これ、すごく美しいですね!沖縄の海の中をのぞいているみたいです!
沖縄でのガラス作りは、明治時代から始まっていたそうですが、第二次世界大戦でガラス工場が大きな被害を受けたため、米軍が捨てたコーラなどの瓶を使って再生ガラスを作ったのが、琉球ガラスの始まりだそうです。
厚みのあるがっしりした形や、水の中を見ているような気泡、また鮮やかな色使いなどで、今や琉球ガラスは大人気ですね!
1998年には、県指定の「伝統工芸品」に認定されています。
沖縄も素敵な工芸品がたくさんあって選ぶのが大変ですね!皆さん、どう思われますか?
選びきれないですね!でも、色鮮やかな「紅型」は、やはり誰が見ても沖縄を感じさせる工芸品ではないかと思いますが、いかがでしょう?
そうですね。では沖縄県代表は、紅型で決定!
西日本編は以上で終わり!東日本編も張り切ってやっていきましょう!もちろん、私たちがすべての伝統工芸品を知っているわけではありません。どんどんいいものがあれば更新していきたいですね!
・今回の企画は、BECOS Journal編集部の独断と偏見によるもの、あくまで個人的な見解です。
・良いとか悪いとか、工芸品の優劣をつけるものではありません。
・異論反論については歓迎します。SNSなどでご意見募集中です!
もっとこんなイケてる工芸品あるよ!と思った人は「#都道府県代表伝統工芸品」をつけてTwitterで投稿してください!編集部一同楽しみにしております!
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