本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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伝統工芸品の中で圧倒的な知名度と人気を誇る「江戸切子」について、歴史や魅力、製作の体験ができる場所やおすすめの商品を紹介したいと思います。
日本の伝統技術は、今世界に高く評価されています。これは、国家プロジェクトとして日本の技術を売り出そうという流れがあるためで、クールジャパンが代表例となっています。
その流れに乗じで、日本人の中でも忘れかけていた技術などに、改めて高い注目が集まっているのです。そのひとつとして、江戸切子があります。
江戸切子は、美しい模様と日本を強く連想させるものであることから、海外からの旅行客にとっても欠かせないものとなっています。しかし、日本人でも、江戸切子の良さであったり、その成り立ちなどを理解している人が減っているのが実情です。
この記事では、実際に江戸切子の特徴や有名ブランドなどにどのようなものがあるのか、江戸切子について徹底解説していきます。
また、BECOSで購入できる江戸切子もご紹介しますので、興味のある方はお見逃しなく!
江戸切子の美しさは、見る者を魅了します。
熟練の職人の手によって、素晴らしいカットから生み出される模様は息を飲むほどの美しさ。
一般的な江戸切子といえば、赤と青のペアグラスを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、江戸切子は時代と共に変化しており、その色や形、模様も様々です。
特別なときにしか使えない…普段使いにするにはもったいない…と思っている方もいるかもしれませんが、江戸切子は元々、庶民の手によって作られ、庶民が使うための実用品でした。
だからこそ、美しい見た目だけでなく、使いやすさも兼ね備えているのが江戸切子の魅力でもあります。
それでは、まず最初に江戸切子の概要について紹介していきます。
江戸切子という言葉は、意外なところでよく見かけますが、これは誰でも名乗れるわけではありません。
現行では、江戸切子協同組合の登録商標となっているのです。
基本スタンスとしては、江戸切子協同組合の組合員が作成した江戸切子だけが、江戸切子として名乗ることができます。
そのため、江戸切子協同組合の組合員以外が制作した製品に対して、江戸切子を使用することはできません。
「切子」と名前が付いていても、必ずしも「江戸切子」ではない海外製などの場合もあるので、その点においては注意が必要です。
単に、江戸切子は登録商標となっていて、他者が名乗ることができないものとなっているわけではありません。
仮に、江戸切子協同組合の組合員であっても、ある一定の条件を満たさない限りは、切子製品であっても江戸切子は名乗れません。
江戸切子を名乗ることができる条件としては、以下が該当します。
1.ガラスであること
2.手作業であること
3.主に回転道具を使用すること
4.江東区を中心とした関東一円で指定された区域で生産されていること
日本の伝統工芸である切子は、多くの人にとって憧れの存在であり、自分の手で作ることもできる手軽な切子も多く存在しています。
各地には切子教室が存在しており、その切子教室の中で全国様々な切子を教えています。
ただ、江戸切子に対してはその価値を守るために、切子教室では江戸切子自体を教えることは可能ですが、それを販売目的で使用することはできません。
そこまで徹底管理するのは、それだけ江戸切子というものに高い価値があり、それを守るためにここまで厳重な管理を行っているのです。
江戸切子協同組合で組合員制度を採用しているポイントとして、江戸切子の作り手や加工場の振興及び発展などを目的としています。
しっかりと江戸切子に対して理解しており、その理解の範囲内で自ら作り出すことだけでなく、今後の発展も目的としているのが特徴です。
ここまで聞くと、非常に閉鎖されているイメージがありますが、組合員になることも実は可能です。
もし賛同したい場合は、所定の規定と審査を経て出資することで、加入する事ができます。
注意点として、江戸切子と名乗るためには、全国どこでも良いわけではなく、江東区を中心とした関東一円で生産する必要があります。
ただ、その趣旨に賛同して、組合員となって普及に寄与するというのも良い考え方ですね。
江戸切子には、深い歴史があり、紆余曲折を経て今の繁栄を築いています。
ここでは、江戸切子の歴史について解説していきます。
江戸切子のルーツとしては諸説ありますが、最も有力な説がこちらです。
1834年に江戸大伝馬町のビードロ屋であった加賀屋久兵衛が、金剛砂を使用してガラスの表面に対して、彫刻で模様を施したのがルーツといわれています。
「ビードロ」とはあまり聞き慣れないかもしれませんが、ポルトガル語で「ガラス」を意味するフレーズです。
ビードロ自体も歴史があり、ちょうど天保時代に多くのビードロ製法が生まれて、今でも引き継がれています。
話を戻して、加賀久氏は日本橋通油町の硝子と、眼鏡問屋である加賀屋から暖簾分けして、切子も取り扱うお店をオープンします。
1873年には、明治政府における殖産興業政策の一環として、品川興業社硝子製造所が開設されます。
これによって、日本での近代的な硝子生産の試みがスタートしたことになります。
江戸切子は日本の技術であるイメージがありますが、実際には外国からもたらされた技術です。
1881年に、当時最先端の技術があったイギリスから、カットグラスの技術を導入することになり、カットグラス技師であったエマヌエル・ホープトマン氏が日本に招聘され、技術導入が行われました。
この際、数名の日本人が師事して、当時最先端の技法をベースとして様々な技法が確立され、独自の発展を遂げています。
江戸切子のルーツとしては、長崎を窓口として広まった蘭学によって、江戸の硝子技術や職人が形成されていったのです。
その中には、薩摩切子が廃絶されたことによって技術が移転されたこと、またイギリスやアイルランドのカットグラス技術が融合したことによって形成されていったのです。
この成り立ちからも、多分に海外の技術が取り入れられていることが伺えますね。
大正期から昭和初期にかけて、大正文化やモダニズムの時代に突入し、その中でカットグラスは人気を博し、様々な商品が誕生。
代表例としては、食器などがあり、他にもランプにいたる多様な形で普及していきます。
今でも、「和ガラス」というジャンルでその技術が用いられています。
第一次世界大戦に突入した中で、産業構造が変化し、素材の研究によって安価なソーダガラスの素材が発見されたり、クリスタルガラスの研磨技法そのものが急激に発展したこともあり、高級品の代名詞的存在となります。
当時のメーカーとしては、佐々木硝子、岩城硝子、岡本硝子などがありました。
この時期、多くの問屋が誕生して、今でも現存している問屋もあります。
戦後、主な生産地であった江東区一体は、壊滅的なダメージを受けることになります。
また、ガラス業界に大きな制限が掛かっていたこともあり、壊滅的打撃を受けていました。
この状況から、旧軍向け光学レンズを製造した保谷硝子が新たにガラス食器に参入し、技術転用した後に、世界的なクリスタルガラスブランドへと発展するなど、徐々に復興に向け進んでいきます。
他にも、GHQの進駐によって、ガラス食器や高級シャンデリアなどの輸出などが積極的に行われていた点、そして高度経済成長期などでガラス製品が一般家庭でも普及したという点もあります。
昭和50年代に入ると、行政によって伝統工芸や地場産業振興の政策が打ち出されます。
組合が江戸切子として東京都伝統工芸品指定を受けるなど、伝統工芸の看板を掲げた活動が始動。
しかし、バブルの崩壊によって長期的な不況を受けており、メーカーや問屋、吹きガラス工場の廃業や撤退が目立ち始めます。
また、負の連鎖として職人育成の余裕も減らしてしまい、後継者不足と高齢化の課題を抱えています。
そんな中でも、江戸切子協同組合のたゆまぬ尽力により、今でも日本を代表するガラス細工として名を馳せています。
江戸切子は、様々な工程を経て製造されています。
江戸切子の美しいカットが、どのようにして施されていくのか気になりますよね。
ここでは、江戸切子の製造方法について、7大工程に分けて紹介します。
まずは、対象となるガラスを回転台(割出し台)の上に乗せます。
回転させた上で、ガラスをカットしていくための基本線をマジックで描いていきますが、下絵の様なイメージで、この段階ではあくまで大雑把な線を描いていくのが特徴です。
ちなみに、昔は墨付けと呼んでいて、手を用いて竹棒と墨などで描いていました。
現在は、マジックを使いますが、それでも墨付けと呼ぶのが一般的です。
実際のカット工程になる荒摺りは、基本的にダイヤモンドホイールにガラスの表面を押し当てる形で、模様の基本となる溝を、基準線に従って点から点という形で削っていきます。
この工程は、全て手作業で行われるため、経験の差が大きく露呈する工程となっています。
逆をいえば、職人によって味わいが異なる要素に繋がっているのが特徴です。
ダイヤモンドホイールを交換し、粗摺りで入れた大まかなデザインを、より細かくカットしていきます。
この作業を経て、ほぼデザインが決定することになります。
この段階でのガラスは、摺りガラス状態(半透明)で、ザラザラとした表面です。
カット作業の最終工程である石掛けでは、底の部分に対して、平面に回転する砥石の円盤を当てることで、ガラスを滑らかにします。
その後、カットした線を石掛けすることで、手触りが非常に良いものとなっていきます。
この時点で、細かい模様も砥石で削り出し、ほぼ完成の状態に近付けます。
木盤やコルク盤など、作品にあった円盤に水と研磨剤を付けて、石掛けをしたガラスの表面を磨いていきます。
また、「酸磨き」と呼ばれる、薬品を使って光沢を出す手法を取り入れている工房もあります。
布製のバフ盤で、割出しの時に書いたマジックの跡や、カット時の粉、磨き粉の残りなどを洗浄し、最終工程の磨きを仕上げます。
最後に、作り上げた江戸切子が「江戸切子」としての条件を満たすものであるか、傷などのダメージがないかを、ベテランの職人がチェックする検査工程があります。
これは、クオリティの高い江戸切子を提供するための、重要な工程のひとつとなっています。
江戸切子は、美しい文様が特徴的ですが、江戸切子と一概にいっても、様々な文様があります。
実は、それぞれに特徴があり、また異なった歴史もあるのです。
ここでは、代表的な文様9種類の特徴について解説します。
魚子は、魚の卵をイメージしてカットされる細かな模様のことを指し、光に照らされると、成長した魚の鱗のように光輝くのが特徴です。
シンプルではあるものの、逆に難易度の高いカット方法であり、職人の腕の差が如実に表れる模様でもあります。
さりげなく施される魚子は、気品高い芸術品にまで昇華させることが可能です。
六角籠目は、六芒星(ろくぼうせい)が連なって形成されています。
六芒星は宇宙の力を宿すと信じられており、昔から魔除けとして用いられてきた歴史があります。
また、人々に幸運をもたらすともいわれる紋としても人気です。
八角は、一般的に陰陽の中間に立っているといわれており、江戸切子の模様としても、バランスの取れた縁起の良い模様として取り入れられています。
全方位に手を広げるような形状は、宇宙を表しているといわれていて、強力なパワーを秘めています。
籠目紋においては、個々の八角形は銀河と見なされています。
酒を注ぐ行為は充足であり、それを飲み干すことは挑戦を意味するなど、非常に深い意味がある模様となっています。
菊繋ぎとは、菊の花が連なっているように見える模様で、非常に高度な技術を要します。
菊は、天皇家の紋章にも取り入れられるなど由緒正しい花であり、あまり知られていませんが不老長寿を表す花でもあります。
菊繋ぎは「喜久繋」とも表現されて、喜びを久しく繋ぐともいわれる縁起の良い模様で、日本らしい模様としても高い人気を誇っています。
先に紹介したとおり、菊花は不老長寿を期待した模様として取り入れられています。
複数の菊花を組み合わせてデザインするのも良いですが、菊の美しさをより実感できるのが菊花です。
カットも大柄になるので、大胆なイメージもありますが、江戸切子らしい美しさも実感できます。
麻の葉を模して彫刻される模様のことを指し、平安時代の仏像の切金文様で取り入れられるなど、日本伝統の模様でもあります。
丈夫で真っすぐ成長するのが麻の特徴であり、主に健やかな成長への願いが込められています。
同時に、魔除けの力を持っているとされており、江戸時代には町娘の衣装において人気となった模様でもあります。
矢来は、竹や丸太で造った囲いの形が印象的です。
矢来は防護柵となっていて、その模様を刻み込んだ酒器には魔除け効果を期待できます。
また、激しく降る雨を模した模様にも見えますが、その中に注がれる酒は、どのような鋭い攻撃に対しても防御できる力を持ち合わせているといわれています。
輪が四方に広がっている七宝は、どこまでも繋がっているのが特徴で、限りなく伸び広がっていくことから縁起の良い模様であり、日本では古くから親しまれています。
見た目も美しく、特に女性にとって人気の模様となっています。
亀甲は、古代からある模様として有名で、文字通り「亀は万年」といわれるおめでたい模様であって、お祝い事などにも重宝されています。
インテリアというよりは、お祝い事などでプレゼントするのにも最適な模様として有名です。
江戸切子と聞くと、一般的に酒器が注目されがちですが、近年ではより江戸切子を身近に感じて欲しいという職人さんたちの想いから、そのフィールドは多岐に渡っています。
アクセサリーや小物入れ、コーヒーカップや箸置きなど、江戸切子は酒器だけに留まりません。
まだまだ可能性を秘めている江戸切子、これからもっと色々な形で、私たちが江戸切子を目にする機会が増えてくることでしょう。
BECOSでは、江戸切子の美しいカットをアクセサリーに施した商品を取り扱っています。
興味のある方は、是非チェックしてみてくださいね。
工房だけでなく、江戸切子には有名なブランドも多数存在しています。
その中でも、人気が高いブランドを5つ紹介します。
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江戸切子を製造するメーカーの中で、特にメジャーな存在となっているのがカガミクリスタルです。
多くのガラス製品を取り扱っており、皇室御用達のメーカーとして名を馳せています。
ガラス素地も自社で賄っているので、江戸切子に最適な素材から美しいものが数多く誕生しています。
カガミクリスタルでは、職人が全て手作業で作り上げていますし、江戸切子協同組合に所属している伝統工芸士に依頼して製造したものも多数存在しています。
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明治32年(1899年)に創業した廣田硝子は、東京で最も歴史のあるガラスメーカーのひとつです。
創業時代より継承されてきたデザイン資料を元に、伝統を重んじつつも現代との融合を図った作品を作っています。
様々なガラス製品を手掛けており、ガラスの招き猫や万華鏡、江戸切子に至っては、酒器のイメージを覆すべく、蓋ちょこやシャーレ(蓋付きの浅いガラス皿)などを生み出しています。
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山田硝子は、三代80年に渡り東京下町はスカイツリーのお膝元で、江戸切子と花切子(江戸切子の手法のひとつ)の二つの技法を駆使して作品を作っている、数少ない工房です。
江戸切子で使われる伝統的な文様と、新しいデザインを上手く取り入れ、独自のデザイン・製品を作っています。
グラス以外の製品作りにも力を入れており、企業などとのコラボレーションにも積極的です。
海外での実演デモンストレーション、メディア出演、作品展で受賞歴多数など、実績のあるブランドです。
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田島硝子といえば、江戸硝子の富士山グラスシリーズで有名ですが、江戸切子のメーカーとしても実績があります。
創業以来50年以上に渡り、確かな技術で約1万アイテムものガラス製品を作り続けています。
伝統技術は過去のものではなく、革新し進化し続けるものというビジョンを持っています。
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昭和6年(1931年)創業以来、ガラス産業一筋なのが木本硝子です。
新しいライフスタイルに合ったものづくりをしており、2009年に世界で初の「黒の江戸切子」をプロデュースしました。
日本の文化や歴史を上手く融合させ、ガラス製品の新たなる地平線を切り開くパイオニア的存在です。
こちらの記事では、これまでにはなかった『黒』の江戸切子を生み出した、木本硝子の三代目にその誕生秘話をインタビュー。読み応えのある、面白い記事になっていますので、ぜひチェックしてみてください!
江戸切子を自分で作るのも楽しいですが、やはり職人が作り上げるものには匹敵しません。
数ある江戸切子を作り上げている工房の中でも、特におすすめできる場所を5つ紹介します。
江戸切子の店華硝は、江戸切子の工房の中では多い13名のスタッフがいるお店で、各スタッフがそれぞれの分野でプロフェッショナルの仕事をしているのが特徴です。
若いスタッフが多く、全てスタッフが企画・運営し、作品のデザインを行っています。
そのため、伝統を重んじつつも、独創性のある江戸切子を楽しめます。
住所:東京都江東区亀戸3-49-21
亀戸梅屋敷は梅の名所として有名で、多くの浮世絵で題材となっています。
その中でも、浮世絵師である歌川 広重が1857年に描いた「名所江戸百景」の「亀戸梅屋敷」は、世界中でも有名なスポットとなりました。
当時のイメージをそのままに、賑わいの場として、また歴史と文化を世界へ発信する拠点として、亀戸梅屋敷と命名されています。
数多くのイベントを開催している他、江戸切子の販売にも力を入れており、独特な作品には高い評価が集まっています。
住所:東京都江東区亀戸4-18-8
彩り硝子工芸 江戸切子製造販売店では、江東ブランドに認定されたり、全国推奨観光土産品審会で最優秀賞を受賞するなど、コンテストでも高く評価されているお店です。
江戸切子だけでなく、様々な切子商品を販売しており、お店も非常に華やかな雰囲気があります。
江戸切子体験教室では、現役の江戸切子職人が指導に当たってくれるため、よりリアルな体験をすることができますよ。
夏休みには、親子体験もありますので、子連れで来店しやすいのも魅力的です。
住所:東京都江東区亀戸4-19-13サニービル201
江戸切子 浅草おじまは、過去に多くのメディアでも取り上げられている工房として有名です。
決して大きなお店ではなくアットホームなお店ですが、体験教室も開催しています。
至ってシンプルでありながらも、目立つ江戸切子を多く手がけているのが印象的です。
住所:東京都台東区浅草4-49-7
江戸切子 小林は、1908年から江戸切子を作り続けている歴史のあるショップです。
エマニュエル・ホープトマン氏から十数名の日本人がカット技術の指導を受けて江戸切子が形成されていますが、その一人に大橋 徳松氏がおり、大橋 徳松氏に弟子入りした小林 菊一郎が創業して、今は4代目が作り続けています。
銀座三越のジャパンエディションにて親子展を開催した実績があり、新宿伊勢丹でも店舗を構えるなど、外国の方にも好評です。
住所:東京都江東区猿江2-9-6
江戸切子は、ただ販売しているだけでなく、実際に体験できるスポットも多く存在しています。
ここでは、主な体験スポットを5つに絞って紹介します。
東京ガラス工芸研究所では、ガラスに関する知識から、初心者でも簡単に江戸切子を体験できるスポットとして人気を博しており、職人の繊細な技が光る、江戸切子の世界を手軽に味わえるのも魅力的です。
火を使用しないので、小学1年生から参加することができ、小さいお子さんがいる方は家族で楽しむことができます。
また、ガラスのプロ作家を育成するコースもあり、江戸切子だけでなく気軽にガラス工芸を体験することができます。
住所: 東京都大田区東六郷1-26-13
清秀硝子工房では、透明のお皿に切子を施す体験、色被せのグラスに対して切子を入れる体験の両方を味わえます。
準備段階から体験、完成に至るまでの全ての工程を体験することが可能となっています。
自分で作ったお皿とグラスは、一生の思い出になることは間違いなく、自分の作った器を日常で使う楽しみも味わえます。
ひと味違った、デートとしてもおすすめですよ!
住所:東京都江東区猿江2-13-14
創吉の切子体験では、十数種類の中からお気に入りのものを選び、江戸切子をカットすることができます。
模様のお手本が用意されおり、グラスにマジックで下書きをしていきます。
先生のお手本もありますし、作業中も丁寧に指導してもらえますので、初心者や不器用な方でもクオリティの高い作品を作ることができます。
記念のメッセージや名入れなどを彫ることも可能ですよ。
住所:東京都台東区雷門2-1-14
浄玻璃工芸社 がらすびと工房は、横浜で江戸切子を体験できるスポットとして有名です。
ガラスの持つ繊細な美しさを皆さんに伝えることを目的として、様々なガラス工芸品やモニュメントが用意されています。
江戸切子体験では、本格的な江戸切子の小鉢をひとつ作成することができます。
実際に職人が使用している工具などを使用でき、職人気分を味わいながら作品を作ることが可能です。
住所:神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町3-54
すみだ江戸切子館は、江戸切子の歴史を学べるスポットとして人気です。
すみだマイスターの川井 更造氏の美しい作品を味わえるので、見ているだけでも楽しくなります。
江戸切子体験では、小学4年生~中学生はペーパーウェイト、大人(高校生以上)はグラスをカットすることができます。
住所:東京都墨田区太平2-10-9
江戸切子は非常に美しいデザインを取り入れていますが、その美しさをキープするためにはお手入れも必要です。
特に、コレクションとして飾っているわけではなく、実際に食器などとして使用されている場合は、より日々のお手入れが重要になります。
ここでは、江戸切子のお手入れ方法について紹介します。
基本的に、江戸切子はガラス商品なのでダメージを受けやすい傾向にあるため、他の食器などと一緒に持ち運ばず、ひとつずつ丁寧に取り扱ってください。
また、保管する際は、内部に湿気が溜まってしまい見た目が損なわれるため、開口面を上向きになるように保管してください。
保管しておく場合も、3ヶ月を目処に一度は洗って、きれいな状態をキープすることも重要です。
他には、劣化が進行するので、日の当たる場所には置かないように保管しましょう。
江戸切子を洗う際は、食器用洗剤をぬるま湯に薄めたものに浸けておき、スポンジまたは柔らかい布で、ひとつずつ丁寧に洗います。
カット面は、布などで洗うと布がほつれる可能性があるので、柔らかいブラシを使います。
※硬いブラシは、細かな傷が付いてしまう可能性があるので注意してください。
黄ばみが目立つようになったら、薄めた漂白剤の中に数分間漬け込んでおくことで、元の綺麗な状態を取り戻すことができます。
江戸切子職人になるためには、先に紹介した通り、江戸切子をネーミングできる要件を満たす必要があります。
では、職人という目線では、他にどのようなスキルなどが必要なのでしょうか?
江戸切子の職人になる要件としては、先に紹介した江戸切子の要件を満たすものを作り上げることができれば、誰でも職人になることができます。
これを聞くと簡単に聞こえるかもしれませんが、実際に江戸切子のような緻密な模様を描けるようになるには、非常に長い年月を掛けて技術力を磨く必要が生じます。
江戸切子などの伝統工芸を作る者として、「伝統工芸士」というジャンルが存在します。
伝統工芸士は、実は国家資格であり、1974年から制度がスタートしています。
伝統工芸士の大事な職務としては、産地それぞれの伝統工芸の保存がありますが、他にも技術や技法を保存するという点も重要です。
独自のアレンジを加えるというよりは、昔ながらの技術を守り続けることが重要なのです。
後任に対して伝承することが社会的にも認められており、伝統工芸士の責務である活動を続けることを目的として、補助金を受給することも可能です。
他にも、年齢を問わず、自分の腕だけで勝負できる世界ということもあり、その点にも魅力を感じて伝統工芸士になるという方も多くいらっしゃいます。
一般財団法人 「伝統的工芸品産業振興協会」によると、2020年2月現在、全国で約3,900人の伝統工芸士が活躍しています。
会社員のように定年制度も無く、自分の思う存分働けるという点、そして資格手当のような特別給与が支給される場合がある点も魅力となっています。
伝統工芸士になるためには、伝統的工芸品産業振興協会が実施している認定試験を受験することになります。
試験に無事合格すると、晴れて伝統工芸士となることが可能ですが、試験の合格率は受験者の6割程度と誰でも取得できるわけではありません。
また、伝統工芸士の試験を受験する条件として、経済産業大臣が指定している伝統的工芸品の製造実務における経験が12年以上あり、かつ産地内に居住している必要があります。
試験内容は、知識試験・実技試験・面接試験です。
いくら技能を持ち合わせていても、知識がなければなりませんし、面接によってコミュニケーション能力も問われることになります。
江戸切子の実務経験を積んで、伝統工芸士になることで、ようやく江戸切子の職人となったと認められることになります。
江戸切子の世界は非常に奥深く、歴史を学ぶだけでもその魅力をより感じることができます。
ルーツは海外からもたらされたものですが、日本の伝統工芸にまで上り詰めたという事実は、実に感慨深いものがあります。
江戸切子には様々な思いが込められていて、模様によってもその思いや意味が異なっています。また、職人によって大きく見栄えが異なり、独特な個性も楽しむことができます。
江戸切子は、グラスを中心とした食器などの実用性が高いもの、そして近年では食器の域を越えたジャンルでも楽しめます。江戸切子の良さを実感して、職人技をぜひ目の当たりしにしてみてはいかがでしょうか。
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