
扇子といえば日本舞踊や浴衣など、和装の時に使うものというイメージも強いですよね。では一体どんなデザインの扇子ならスーツに合うのでしょうか?
今回は、スーツにも合うおしゃれなメンズの扇子を9つご紹介します!
選ぶ際に知っておくべき注意点や扇子を長持ちさせる使い方のコツも書いているので、ぜひ参考にしてください。
BECOSおすすめの高級扇子
目次
メンズの扇子を選ぶ際の注意点! 7寸以上の長さが男性用
私たちが普段使っている扇子は主に夏扇子と呼ばれるものです。
扇子は絵柄などのデザインが違うだけでなく、実はそのサイズにも差があります。
主に男性向きといわれているサイズは7.5寸です。
「寸」とは、扇子を閉じたときの長さを表す単位で、1寸が約3cmです。
つまり、約22.5cm以上が男性用の扇子のサイズということになります。女性用の扇子のサイズは一般的に6.5寸(約19.5cm)といわれ、男性・女性用のサイズの中間にあたる7寸(約21cm)は男女兼用サイズとされています。
扇子を購入する際には、男女兼用の7寸以上のものを選ぶようにしましょう。
メンズ扇子をかっこよく使うコツ!持ち方に気をつけよう
実は扇子には、長さだけでなくその持ち方にも男女で差があります。
男性は、扇子の下側にある軸の部分を握るようにして持ち、親指を相手側に向けて扇ぐのが一般的といわれています。
女性は扇骨の部分を親指と4本の指で挟んで持ち、手の甲を相手側に向けて扇ぎます。
このとき、4本の指は曲げずに伸ばすのが美しい扇子の持ち方とされています。扇子を使うとき、ほとんどの人が自然に男性用の持ち方をします。
そのため特別に注意する必要はありませんが、念のため自分の手の形を確認しておきましょう。
もし女性用といわれている持ち方をしていたら、すぐに変えることをおすすめします。
せっかくのかっこいい扇子もその良さが半減してしまう可能性があります。
男らしく、粋に使いましょう!
お気に入りの扇子を長く使うために知っておきたい2つの注意点
安物の扇子ってよく紙の部分が破けたり、骨の部分が壊れたりしてすぐに使えなくなってしまいませんか?
品質の高いものを選べば耐久性は格段に上がりますが、使い方によっては簡単に壊れてしまうことも。
ここでは、扇子を長持ちさせるために気をつけるべき2つのポイントをご紹介します!
せっかく買った扇子がすぐに壊れてしまった……なんてことにならないよう、ぜひ参考にしてください。
扇子のスムーズな開閉を保つために行うべき開き方・閉じ方
扇子を開くときに、片手で勢いよくバッ!と開いている人っていますよね。
確かにかっこよく見えますが、この開き方は扇子を傷めてしまいます。
扇子の構造上重要ともいえる軸の部分や骨の部分が弱くなると、買った当時のようにスムーズに開閉することが難しくなります。
扇子は消耗品のためどんなに気をつけていても年月とともに劣化してしまう部分はありますが、少しやり方を変えるだけで性能は衰えにくくなります。
ぜひこの方法を実践してお気に入りの扇子を長く使ってください。
では実際に、どのようにして開いたらいいかご説明します。
大切なのは、両手でゆっくり開くことです。
まず、片手で扇子の一番端にある親骨の部分を持ちます。
もう一方の手の親指で、反対側の親骨を押すようにし、横にずらして少し開きます。
あとは両手でゆっくり左右に広げるだけです。
「これだけ?」と思われるかもしれませんが、勢いよく開くより耐久性がアップするのでぜひ実践してみてください。ちなみに閉じ方も、同様に優しく行うのがコツです。
両手を使い、片側から少しずつ折りたたむようにしてゆっくり閉じるようにしましょう。
扇子の正しい持ち運び・保管方法
扇子は繊細な製品です。
そのまま鞄に入れて持ち運ぶのは、壊れる原因となりかねません。
鞄に入れる際は専用のケースを使用しましょう。
他の持ち物に引っかかるなどして破損する可能性が低くなります。
扇子専用のケースがない場合、ケースだけ購入するか、ハンカチで包むなどして代用しましょう。
また長期間使用しないときの保管方法として、扇子を購入した際についている『しめ紙』を使うことをおすすめします。
しめ紙で扇子を閉じておくことにより、型崩れを防ぎ性能維持の効果が期待できます。
しめ紙がない場合は、緩めにゴムを巻くなどして代用しましょう。
夏が終わると扇子はなかなか出番がないものです。
長期間しまっておく際には、しめ紙を巻き、専用ケースに入れた上で保管しましょう。
ちょっとした手心が扇子を長持ちさせる秘訣です。
スーツに合う!おすすめのおしゃれなメンズ扇子5選
扇子を選ぶ際の注意点と長く使うためのポイントをお伝えしてきました。
では実際にどんなデザインのものがスーツに合うのか、おすすめのおしゃれなメンズ用扇子を5つご紹介します!
【白竹堂】ロメオ革扇子セット
革製の扇子です。国産の牛革が上品な印象を与えてくれ、スーツにもぴったりです。
ブラック、ブラウン、グレーパープルと、合わせやすい定番色が取り揃えられているのも魅力の1つといえます。
ケースがセットになっていて、持ち運びにも便利です。
高級感のある桐箱に入れられた牛革の扇子は贈り物にも最適で、名入れもしてくれます。
【価格】20,000 円 (税込21,600 円)
【カラーバリエーション】ブラック、グレーパープル、ブラウン
【サイズ】扇子:約22cm 袋:約24cm
【素材】扇面:牛革(日本) 扇骨:竹(中国) 親骨/塗り 仲骨/黒染め
【製造国】中国 (企画、デザイン日本)
【保赤軒】多幸扇60間伝統色
細かな扇骨と、絹で作られた艶やかで美しい扇面が職人の伝統技術を感じさせてくれる1本です。
シンプルでスタイリッシュなデザインなのでビジネスシーンにも馴染みます。
専用ケース、桐箱がセットになっています。
【価格】8,800円(税込)
【カラーバリエーション】ライトブルー、紫、紺、赤
【素材】扇骨:竹、扇面:絹
【生産国】中国
【千總】京友禅柄シルクシフォン扇子
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京友禅の名店、千總が販売する扇子です。シルク100%のシフォン生地には透け感があり、目にも涼やかなので夏場のビジネスシーンに最適です。
扇子と同じ雲海柄の専用ケースがセットになっています。
【価格】10,584円(税込)
【サイズ】折りたたみ時=最大幅2.2cm×長さ22.7cm
【カラーバリエーション】雲海柄
【素材】扇面・ケース表地=絹100%(シルクシフォン)、骨=竹、ケース裏地=レーヨン
【原産国】日本
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【保赤軒】変り骨亀甲
親骨部分に縁起物の亀甲柄が施された扇子です。
中骨部分がアシンメトリーになったモダンなデザインが魅力的です。
スーツに合う定番の紺色ですが、編み紐のストラップがついていてさりげなくおしゃれを楽しめます。
【価格】8,640円(税込)
【サイズ】全長22.5cm、幅(閉)3cm、幅(開)39.5cm
【カラーバリエーション】紺、セピア
【素材】扇骨:竹 扇面:ポリエステル
【原産国】企画デザイン/扇面素材:日本、竹/組立:中国
【伊場仙】小千谷縮扇子
親骨に黒檀、紫檀が使用された扇子です。
国の重要無形文化財にも指定されている新潟県の伝統的な麻織物、小千谷縮で作られた扇面の美しさが魅力の1つです。
5色のカラーバリエーションはどれも落ち着いた色合いでスーツに合います。
【価格】11,000円(税抜)
【サイズ】22cm
【カラーバリエーション】黒、紺、茶、縞柄(ピンク)、縞柄(ブルー)
【素材】親骨:黒壇、紫檀 中骨:竹 扇面:小千谷縮 麻
【金沢箔】箔一 扇子 箔美 古代箔 (緑) Kodaihaku (男女兼用)
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こちらは金沢箔を贅沢に使ったグラデーションの美しい扇子です。
扇面、扇骨、組み立てまで職人の手作りにこだわり、膠(にかわ)と礬水(どうさ)で仕立てる伝統的な技法と、モダンなデザインを組み合わせた扇子は、和洋どちらのコーディネートにもマッチします。
金箔が自然に割れる表情や、柔らかさなど自然の特性を活かし、一点一点表情が異なる手作りならではの扇子に仕上がっています。
【価格】¥12,500
【サイズ】22.0×2.5×1.0cm
【素材】和紙、竹、金沢箔
【製造国】日本
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【京扇子】大西常商店 色は匂へと 香りの扇 うつし香 月かげ×白檀香
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京都の老舗扇子店の作る手のひらサイズのアロマ扇子です。
扇ぐたびに手元からほのかな香りが漂いリラックス効果もあるため、忙しいビジネスマンにオススメのアイテムです。
鞄やケースにそっと忍ばせて自由に香りを持ち運ぶ、新しい扇子のかたちです。
カラーバリエーションによって香りも異なるので、お好きな色や香りを選べるのも嬉しいポイントです。
【価格】¥4,500
【カラーバリエーション】4色展開(香り:檜香、沈丁花香、沈香、白檀香)
【サイズ】H19.5×W35.5cm / 25本骨
【素材】紙、竹
【製造国】日本
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【江戸扇子】雲錦堂 深津扇子店 男持 氷割 紫 唐木竹
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こちらは、今や僅か2人だけとなった江戸扇子職人の作る希少な扇子です。
柄の氷割れ(ひわれ) は、氷にヒビの入った様子を描いた柄で、スタイリッシュな印象はスーツ姿のビジネスマンにぴったり。
暑い夏、より涼しさを感じられると人気の柄です。
京都の肉厚で良質な竹のみを使用し、閉じるときに「ぱちん」と綺麗な音がするのが、職人が丁寧に仕上げた扇子の証です。
【価格】¥22,000
【サイズ】23cm
【素材】扇面 和紙、扇骨 竹
【製造国】日本
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【江戸扇子】雲錦堂 深津扇子店 男持 描き絵狸 本煤竹
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こちらは、幻の材料と言われる貴重な本煤竹を使用した江戸扇子です。
本煤竹は茅葺屋根に使われている竹が囲炉裏の煙で100~200年燻され飴色に変色した竹で、軽いにも関わらず非常に丈夫で変形しにくく、独特の艶が非常に魅力的です。
絵柄の狸は「他を抜く」として強運のモチーフとして縁起がよく、ビジネスマンのお守りになるアイテムです。
正に一点物のプレミアムな逸品を手に入れてみませんか。
【価格】¥79,000
【サイズ】23cm
【素材】扇面 和紙、扇骨 竹
【製造国】日本
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まとめ
高品質な扇子は大切に扱えば長く活躍してくれます。
手ごろな値段の扇子は始めから壊れることを想定している人も多く「どうせ壊れるなら…」と、少しの手間を面倒に感じてしまうものです。
思い切って、良い扇子を1本購入してみませんか?
高かったことを思い出せば、手間は全く苦になりません。
そうして大切に扱っているうちにどんどんその扇子への愛情が生まれていきますよ。
なかには10年以上愛用している人もいます。
ぜひ、長く使いたくなるようなお気に入りの扇子を見つけてください。
ちなみに、今回ご紹介した扇子の扇面に使われている素材は牛革、絹、ポリエステル、麻織物と4種類あります。
少しでも惹かれたものがあったなら、素材から探してみるのもおすすめですよ。