【在住者が解説】フランス人へのプレゼントを選ぶ際の注意点とポイント

Journal編集長
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日本には旅行でのお土産や誕生日プレゼント、バレンタインやお歳暮、お中元などで、人にプレゼントをする機会がたくさんあります。これらは日本の習慣に沿って、日本のマナーで贈られていることが多いですよね。

しかし海外の方にプレゼントをする場合、日本の習慣で贈るとマナー違反になる可能性もあり、注意が必要なこともあります。

そこでフランス人に贈り物をするときの注意点を、フランス在住のライター山室さんに聞いてみました。

こんにちは!マーケティングを軸に、フランスと日本の企業を繋ぐお手伝いをしている山室絵です。今日まで20年以上わたる在仏生活での経験を踏まえ、フランス人に対してプレゼントを贈る際のマナーや、フランス人に喜ばれるプレゼントについて紹介します。

フランス人へ贈ってはいけないもの

絶対に贈ってはいけないもの

日本でプレゼントを贈る際に、櫛(くし)やシクラメンの花など、4や9などの縁起が悪いとされる数を思わせるものや、引っ越しや開店祝いにライターなどの火事を連想するものを贈るのは基本的にタブーとされていますよね。

一方でフランスは多民族・多文化国家ですので、判断基準やタブーへの考え方も人によって違いがあり、多様化しています。そのなかでも共通して贈り物のタブーとされているのは、菊の花ですね。理由は日本と同じ、墓前に供える花だからです。

それ以外はフランス人に贈ってはいけないものというより、避けたほうが無難なものくらいに考えていたほうがよいかもしれません。

贈る際に相手の状況などを考慮した方がいいもの

フランス人へ贈ってはいけないものの一つとして、かつては石けんや洗剤、掃除用具などの衛生用品がNGなアイテムとして挙げられていました。

しかし現在のフランスでは、自然派コスメブランドのボディーソープやバスジェルなどのセットは、誕生日や母の日、クリスマスなどで、女性へ贈るプレゼントの定番にもなっています。

消えものプレゼントとして定番のチョコレートや花と同じように、石けんなども日常的に使ってなくなるもの。気軽にプレゼントしやすいのかもしれません。

ひと昔前は日本でも「日本茶は弔事に使用されるので贈り物には適さない」という考え方がありました。

しかしながら現在はギフト用にパッケージされた日本茶も多く出回るようになり、時代の流れで価値観は変化しています。

パッケージが凝っているものや、成分にこだわった石けんが多く見られるフランスにおいても、同じことが言えますね。送る相手の状況や年齢を考慮して最近の流行などを理解しているようであれば、石鹸や掃除用具を贈ることもアリです!

日本とフランスの文化の違いであまり選ばれないもの

日本では贈り物の定番でも、フランスでプレゼントに選ばれる機会がほとんどないのは果物でしょうか。フランスには日本のように高級な果物が存在しないため、果物を贈るという習慣はありません。

例外で言えば、ホームパーティーで食事に招かれた際、自宅の庭で採れたサクランボなどのフルーツを手土産にすることはあります。但し、これは親しい間柄に限ったプレゼントと考えてよいでしょう。

フランス人へプレゼントを贈る際のマナー

日本においてプレゼントを贈る場合、様々なマナーが存在しています。

プレゼントの内容を考えることもその一つではありますが、プレゼントを渡すタイミングや贈る際の言葉などに対しても、細かくマナーが存在しており、よほど身近な人に対してでなければ注意しなければなりません。

これを怠ると、後々の人間関係に影響を与えます。

これと同様にしてフランス人にプレゼントを贈る場合にも、マナーというものがあります。日本のマナーに則って贈ると失礼に当たることもあるので注意が必要です。

プレゼントを贈るタイミング・時期

まず、フランスではプレゼントを贈るという習慣が日本ほどにはありません。日本では旅行のお土産やお見舞い、お歳暮などと頻繁に贈り物をしますが、フランスではクリスマスや誕生日などといった数少ないタイミングになります。

意味もなく贈ると不審に思われるので、付き合いなどから考えて臨機応変に対応することが勧められます。

フランス人は数少ないタイミングのなかでも、相手に感謝の気持ちなどを伝えたい時、受け取る側が負担に思わない程度のプレゼントをしています。この場合の贈り物のタイミングは、クリスマスや年度末になることが多いです。

それ以外の時期でも、何かを手伝ってもらった場合や、助けてもらった時のお礼などでフランス人にちょっとした贈り物をすると、とても喜んでもらえますよ。

かたや仕事先の相手と個人的に親しくなった場合を除き、フランスではビジネス関係の席で形式ばった贈り物をする習慣はありません。

その代わり、同僚の結婚・出産祝いや、離職時などに有志を募ってプレゼントを用意することはあります。

また、食事に招かれた後のお礼は「一緒に楽しい時間が過ごせて嬉しかった」という感謝の気持ちが伝われば十分です。

お礼状も今はメールで済ませる人がほとんどで、その招いてくれた人を次は自分の家に招待します。自宅に招かれたら招き返す、がフランスでのマナーになっています。

プレゼントの金額

日本ではプレゼントの金額などを気にしますが、フランスでは気持ちを重視するのでそのことも留意しましょう。

プレゼントをする際には、金額よりも相手の立場や、気持ちになって喜んでもらえるものをお贈ることがとても重要です!

ここからは、実際にプレゼントするととても喜ばれる日本らしいものを紹介したいと思います。

贈って喜ばれる日本の工芸品

フランス人に贈り物をする場合、ある程度定番の贈り物というものがあります。古いヨーロッパの伝統に則って奇数の本数の花を贈ったり、少し高級に感じられるようなチョコレートなどのお菓子類やワインなどのお酒を贈ったりすることが、外れることのない一般的な贈り物です。

これらは、予算も幅広いので非常に便利なアイテムです。しかし、これらの定番の贈り物にこだわらず、日本独自の品物、日本の工芸品などを贈ってもフランス人には非常に喜ばれます。

フランスでは、日本の文化に対して非常に強い興味を持っている人も多くいます。そのような人に対してや、あるいはこちらの文化に興味をもって、親しんでもらいたい場合には、日本の工芸品を贈ることもおすすめです。

日本の伝統的な歴史や文化が現れている工芸品を贈ることも良いですが、現在のライフスタイルに合うようにとモダンなデザインへと昇華された工芸品でも喜ばれます。

各地で磨かれた焼き物の食器や染物の着物、敷物など、様々な工芸品があります。また、贈り物な内容ばかりではなく、水引を施した美しい日本伝統の包装で贈っても喜ばれるでしょう。

フランス人のプレゼントにおすすめの日本製品・工芸品4選

フランス人に対してプレゼントをする際には、日本の独自の和物のプレゼントが喜ばれます。

箔一 貫入 一口グラス

箔一 貫入 一口グラスについてもっと詳しく見てみる

金沢の伝統工芸「金沢箔」の金箔をグラスに貼ったおしゃれな一口グラスです。爽やかな飲み物を入れてもいいですし、ビールなどを入れて相性がとてもいいです。

VEDUTAの着物

 

VEDUTAの着物

VEDUTAの着物をもっと詳しく見てみる。

おすすめのプレゼントの一つとして、VEDUTAが展開している着物と帯のセットのプレゼントがあげられます。着物は日本独自の文化ではありますが、フランス人をはじめとする海外の型には着方が分からないものですし、デザインもなじみのないものが多いです。

それらをカバーした着物と帯であり、一人でも簡単に着ることができ、動いても着くずれしないように綿密に計算された設計となっています。

デザインもモダンデザインとなっており、下駄ではなくスニーカーを履いていても違和感がないものとなっています。

京焼・清水焼の花結晶のマグカップ

また、京焼・清水焼の花結晶のマグカップなどもおすすめです。青みがかった美しい模様の出る焼き物であり、湯呑みのようなデザインではなくマグカップです。

日本の伝統的な焼き物であり、かつ、二つとして同じものがない一品ものであることも魅力の一つとなります。

イケヒコの畳ラグ

その他に、イケヒコの畳ラグもおすすめのプレゼントです。畳の縁に頑丈な生地をはった畳ラグであり、スタイリッシュモダンな製品です。

弾力性と耐久性に優れたイグサを使用しており、デザインもどのような部屋にもマッチするので、おしゃれな空間を演出してくれます。

フランス人への結婚祝いに喜ばれるプレゼント2選

フランスにはリスト・ド・マリアージュと呼ばれるウィッシュリストがあり、結婚するカップルが自分たちの新生活で欲しいものをリストアップします。招待客はそのリストから自分の予算に合ったものを選んで贈る、というシステムです。

結婚祝いにリストアップされるアイテムとして王道なのは、食器やグラス、カトラリーなどのテーブルウェア、次いで電化製品となっています。大切な人と囲む食卓での会話を楽しむフランス人にとって、洒落たテーブルウェアは欠かせないアイテム。2人の大事な時間をより豊かにしてくれそうな2点を紹介します。

有田焼 2016/ ポーリーン デルトゥア ティーポット 

その愛らしい形状と計算された持ちやすさ、そしてセンスの良い色合い。フランス人デザイナーポーリーン・デルトゥアと有田焼によるコラボレーションから生まれたティーポットは、多くのフランス人の心を掴むこと間違いありません。

隣国のイギリスに負けず劣らず、実はフランスにもお茶を飲むのが好きな人はたくさんいるのです。

津軽びいどろ北洋硝子 (アデリア) 五様 ミニグラスセット

フランスでのSAKE(日本酒)ブームは記憶に新しいところですが、こんなに鮮やかな津軽びいどろのミニグラスで飲んだら、お酒がより一層美味しくなりそうですね。

日本酒に限らず、食後酒に飲むようなブランデーやスピリッツ用にも使えますし、スパイス入れとして食卓に出せばテーブルが華やぎます。食器棚に置くだけでも映えそうなデザインで、インテリアにこだわるフランス人にも喜ばれるでしょう。

フランス人への出産祝いに喜ばれるプレゼント2選

フランスの出産祝いで定番なのは、ドゥドゥと呼ばれる柔らかいぬいぐるみや、服です。家族間では大型のおもちゃやベビーベッドなど、生後すぐに必要になる実用的なものを贈ることもあります。

ここでは実用的でありながら長く大切に使ってもらえそうな、和モダンなアイテム2点を紹介します。

有田焼 2016/ タフ カップ

小さな子どもの手でもしっかりと握りやすく設計されている、有田焼のカップです。ミニマルでユーモラスなモンキーの絵柄が可愛らしく、飽きのこないデザインになっています。

フランスの親は比較的月齢の小さいうちから、子どもにグラスや陶磁器の食器など、本物に触れさせる傾向が見られます。成長しても使えるところがポイントですね。

朝倉染布 Rain Rain Go Away (ラージ) レジャーマット

もう1点は、日本の最先端加工技術が取り入れられ、かつデザインの斬新さが目をひくレジャーマットです。フランス人は元々ピクニックが大好き。

子どもが産まれたら、家族でピクニックをする機会はますます増えます。このようにスタイリッシュなレジャーマットがあれば、ピクニックをさらに楽しく演出してくれそうです。

フランス人に贈り物をするなら

フランス人に贈り物をする場合は、石けんや香水などを避けて、お酒や花、チョコレートなどを贈ることが定番です。

しかし、このような枠にとらわれず、日本の伝統工芸品をプレゼントしても非常に喜ばれます。

伝統的なデザインの工芸品も多いですが、現代のライフスタイルに合わせた、どのような場面でも使用できるような和物もたくさんあるので、検討してみてはどうでしょう。