
ネクタイというと、洋服なのでヨーロッパやアメリカのブランドをおすすめされることが多いと思いますが、日本にも縫製や生地にこだわった素晴らしい高級ネクタイのブランドがたくさんありますので紹介したいと思います。
ネクタイはビジネスマンの方であれば何本あっても困ることはありませんよね?
私も、ネクタイがビジネスアイテムの中で一番好きで、50本以上所有しています。
女性から男性へのプレゼントとしても、とても人気の「ネクタイ」今回は、日本製のおすすめ高級ネクタイ10ブランドを紹介いたします。
10のブランド中で正直どれがいいのとのご質問もいただくことが多いので、一番オススメを先に紹介いたします。
日本製のネクタイと海外ブランドのネクタイの違い
日本のネクタイは、海外のものに比べて生地にハリがあり、寸分の狂いもない縫製が特徴です。
また、ネクタイの幅に関しては、スーツの襟(ラペル)の幅に合わせるのが基本です。
日本製のネクタイのほとんどが、大剣(ネクタイの一番太い部分)が8.5cmまでですので、太めの9cm以上のネクタイが良いという方は、海外ブランドを選んだほうが良いです。
イタリアやアメリカの有名ブランドのものなどで、芯がなくスカーフのように結び下げることができるネクタイもありますが、日本製のネクタイは対象的に、かっちりした印象のネクタイが多い印象です。
それでは、一つずつ紹介したいと思います。
違いに驚く!日本製のおすすめ高級ネクタイブランド10選
100年以上続く博多織の高級ブランド「OKANO」
2017年に創業120年を迎えた福岡の誇る伝統工芸品「博多織」のブランド「OKANO」

ネクタイメーカーやネクタイブランドと違い、OKANOは着物の帯で有名な「博多織」の織元です。
伝統的な着物づくりを現代まで続けながら、革新的なアイテムにも挑戦している職人集団で、GINZA6にも直営店があり、伝統的な技法でつくられたモダンなアイテムがそろっています。
博多織の伝統的な技法を用い、帯と同じ機(はた)で丁寧に織られたネクタイは、国内屈指の縫製工場で「職人の手による手縫い(ハンドメイド)」で製作されています。このため、結び目にふっくらとした立体感が出て襟元が美しく決まり、着用したときの見栄えに大きな差が出ます。
品のある光沢と深みのある色味は、勝負の日の一本としてもピッタリです。
2019年6月、日本で初めて開催された「G20福岡財務大臣・ 中央銀行総裁会議」において、主要各国の大臣の記念品として選ばれるなど、その品質の高さは折り紙付きです。日本の伝統工芸品を使ったネクタイを身に着けたいとお考えの方にはおすすめのネクタイです。
OKANOのネクタイおすすめその1
深みのある赤が上品なネクタイ
G20の記念品にも採用されたふっくらとした立体感が特徴の100%シルクのネクタイです。
深い赤色が美しく、スーツスタイルを華やかにしてくれる一本。細めのストライプで派手派手しくなく、どんなシーンにも活躍するアイテムです。年齢をとわず、ギフトにも喜ばれる商品ですよ。
OKANO
衿結 義・白虎 (茜色)| 博多織
OKANOのネクタイおすすめその2
万字模様が配された気品あふれるネクタイ
日本を代表するアーティスト、葛飾北斎が制作した紋様「網代の万字(あじろのまんじ)」を配した気品あふれるネイビーカラーのネクタイ。
網代(あじろ)は大切なものを手にいれること、万字(まんじ)は吉祥を呼び込むことを表しています。おめでたい絵柄でお祝いなどのギフトにもぴったり。美しい藍色のカラーとキリッと引き締まる柄で、毎日のビジネスシーンにも取り入れやすいネクタイです。
OKANO
衿結 網代の万字 (薄群青) | 博多織
町工場が立ち上げたファクトリーネクタイブランド「SHAKUNONE」
1968年創業の岡山県にある縫製工場が立ち上げたファクトリーブランド「SHAKUNONE」

一本一本の仕立てを人との手に頼り作られるネクタイは、
初めてこのネクタイを見たときには「
ブランドの責任者の方に直接聞いてみると、
大切な人に贈るプレゼントやご自身の特別な一本として選ばれることが多く、贈られた人が感動してくれるようなネクタイに仕上げたそうです。
さらに、なかなか日本では新しいブランドが生まれてこない中で、
SHAKUNONEのネクタイおすすめその1
国産シルク100%!紺地にグリーンロゴのおしゃれな一本
紺地に緑のロゴが爽やかなイメージで、第一印象が大切なシーンや、ここぞという時の「とっておきの1本」にぴったり。さわやかな印象を与えるので、就職祝いや転職祝いなどのプレゼントにも最適です。
SHAKUNONE
オリジナルロゴ 奥深い青紺碧 | 甲斐絹
伝統の織物技術を受け継ぐ山梨の繊維工房が手掛ける高級ネクタイ「富士桜工房」
1916年創業の山崎織物の四代目、山崎博之が2011年に立ち上げたファクトリーブランド「富士桜工房」

生地の構造上の限界に限りなく近く高密度に織り上げられた「33匁」シルクサテンを贅沢に使い、裏地には刺繍ではなく織りの技術で桜の花をあしらった最高級ネクタイです。
国内では、最高級のウェディングドレスに用いられるキングオブシルクと呼ばれる「ミカドシクル」が34匁と表記されていますので、ほぼ同等の品質を持ったこちらの「33匁」ネクタイは、ネクタイの生地としては、国内で間違いなく最高級品と言っていいと思います。
50年以上前から使われている織り機で、じっくりと時間をかけておられることで、この高密度の織りを実現しています。
ネクタイの生地にこだわりたい方にはピッタリの一本です。
富士桜工房のネクタイおすすめその1
どんなシーンにも使えるネイビーカラー
どんなシーンにも使えるネイビーカラーは、独特の光沢があり高級感にあふれています。裏に配された桜の模様にもこだわりを感じますね。
富士桜工房
ネクタイ ネイビー 雅 33匁シルクサテン
富士桜工房のネクタイおすすめその2
最高級シルクでニュアンスカラーも美しい光沢
富士桜工房のネクタイにおすすめの結び方はセミウィンザーノット。逆三角形のノットがきれいにキマリますよ。
富士桜工房
ネクタイ シルバー 雅 33匁シルクサテン
富士桜工房の取材記事はこちら
世界唯一の手織りネクタイ!日本最大のシルク織物産地を代表する「クスカ」
1936年創業の紳士服雑貨メーカーであるクスカ株式会社が手がけるネクタイブランド「クスカ」

京都の丹後地方(国内の3分の1の絹糸を生産、消費する日本最大の絹織物産地)で300年以上にわたり受け継がれてきた技術を用い、職人が手縫いの縫製で1本1本丁寧に仕上げるため、1日に2~3本しかできない逸品です。
Men’s EXやBeginなどの有名雑誌にも掲載されたことのあるネクタイブランドですので、一度は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?
国産の有名なネクタイが良いという方には一番おすすめのネクタイです。
KUSUKAのネクタイおすすめその1
丹後ちりめんの技法を生かしたシルクネクタイ
ゆったりと織られているにもかかわらず、美しい光沢を生み出しているのはシルク素材だから。サックスブルーがスーツスタイルのポイントになりますね。
KUSKA
ガルザタイ サックス
KUSUKAのネクタイおすすめその2
ネイビー×レッドの太めストライプがおしゃれ
太めのストライプがおしゃれですね。カジュアルなイメージのある太めストライプですが、上品な光沢が凛とした印象を与えています。
KUSKA
レジメンタルタイ ネイビー×レッド
世界的に珍しいプリーツタイ!西陣織ネクタイを手がける「ネカド」
1940年創業の西陣織ネクタイブランド「ネカド」

日本が誇る最高峰の絹織物「西陣織」に魅せられ、西陣織ネクタイの製作を開始したネカド。
西陣織は、通常の生地と比較して2~3倍以上極細の絹糸を使い、ゆっくりと時間をかけて高密度に織込みすることで、独特の光沢感、質感を演出する織物。西陣織ならではの、緻密なデザインが可能になります。
ネカドのプリーツネクタイは、京都の縫製職人が1本ずつ手作業でプリーツ加工を行っています。通常のネクタイよりも縫製が難しいため、熟練の職人が1本ずつ手縫いで仕上げるという手間を惜しまずに生み出されている商品です。
ネクタイにプリーツを施すことによって、見る角度によって光沢や影が異なる表情を見せてくれます。人とは少し異なる、オリジナリティあふれるネクタイを好む人におすすめのブランドです。
NEKADOのネクタイおすすめその1
コーディネートしやすいヘリンボーンのネクタイ
ネイビーやブルー系のネクタイはどこのブランドでも取り扱いがありますが、プリーツがあることによってより個性をいかしたファッションに仕上げることができますよ。
NEKADO
プリーツタイ ヘリンボーン ブルー
NEKADOのネクタイおすすめその2
8色を使った多色織!爽やかな印象のストライプネクタイ
マルチストライプはネカドのオリジナル技術を駆使した最大8色を使った多色織。単色のプリーツネクタイに比べて、よりフレッシュで爽やかな印象です。
NEKADO
プリーツタイ マルチストライプ ピンク
アメトラ好きにはたまらない高級ネクタイ「フェアファクス」
1976年創業の国内老舗ネクタイブランド「フェアファクス」
百貨店で見かけたことがある方が多いのではないでしょうか?
ネクタイだけではなくマフラーやシャツなども有名で多くの有名百貨店で扱っているブランドです。
生地から裁断、縫製まで国内縫製工場が担当するメイドインジャパンの逸品です。
通常のネクタイが36オンス(1,020g)の生地でつくられることが多いのですが、このネクタイは50オンス(1,417g)の通常よりも重い生地でつくられています。
生地が重い分、手に持った際のしっとり感や厚みがあり、より立体感のあるネクタイに仕上げられています。
シャツやマフラーも有名なブランドですから、ネクタイと合わせて買いたいという方にはおすすめのブランドです。
イタリアンクラシコを意識するなら「フランコスパダ」
創業1947年の老舗紳士アクセサリー、ネクタイメーカーが手がける国産最高峰ネクタイのブランド「フランコスパダ」
京都のシルクを100%贅沢に使い、国内の自社縫製工場でつくられるネクタイは職人の息遣いまで伝わってくるような最高級の逸品です。
ブランド名からイメージできるかもしれませんが、イタリアンテイストを取り入れたネクタイづくりをしているブランドで、他のブランドと比べて良い意味でカチッとしていないところも魅力的です。
10回生地を折り仕立てる高級ネクタイ「COCON」
2011年に創業したネクタイ専業ブランド「COCON」

「ディエチピエゲ」聞いたことはありますでしょうか?
「セッテピエゲ」は聞いたことがあると思いますが、それよりもさらに3回多く折ることで、より立体的なタイができるそうです。
原糸には、厳選した最上級の6Aランクの天然絹のみを使用し卓越した群馬県の老舗撚糸工場(絹糸の原糸を生地として織れるようにするために撚る工程を担当する工場)で通常よりもゆるく撚られることでより光沢感を出すことに成功しています。
他のネクタイでは見られないような美しい光沢感を楽しみたい方におすめの一本です。
銀座の老舗高級ネクタイブランド「田屋」
創業から100年以上、銀座でネクタイ店といえば「田屋」と言われる田屋のネクタイ

田屋といえば、面白い柄のネクタイや干支のネクタイなどを多く手がけている銀座の有名店です。
正直言って、田屋のネクタイは、、、おじいちゃんのネクタイって感じのイメージではないでしょうか?
いいえ!最近の田屋のネクタイはとてもモダンで、スタイリッシュなんです。
伝統的な仕立ての良さに加えて、ソリッドや小紋柄などもとても今風のデザインのものが増え、若い方へのプレゼントなどに最適です。
まとめ
お気に入りの日本製のネクタイブランドは見つかりましたでしょうか?
高級ネクタイと言うと海外のものを思い浮かべがちですが、日本製の高級ネクタイも全く引けをとらない、むしろ価格に対してクオリティーが高いものが多くあります。
ぜひ、お気に入りの一本に加えてみてください。