錫の酒器がおすすめな理由
この投稿をInstagramで見る
金や銀に比べるとそれほど認知度が高くない錫(すず)。しかし、錫は金属の中でも非常に優れた性質をもっており、古くから装飾品や食器などの素材として使われてきました。
なかでも錫を素材とした酒器は、たくさんのメリットがあると言われています。ここでは、錫の酒器の特徴や、おすすめブランド、厳選商品をご紹介します。
錫の酒器のメリット1
お酒の味がおいしく!錫の酒器がもつ不思議な力
錫100%の素材の酒器は、お酒を美味しくしてくれます。その理由は、酒類に含まれる少量の揮発成分を溶かすため。いわゆる「雑味」をはぶいて、まろやかな口当たりにしてくれます。
例えば、日本酒にありがちなピリリと感じる刺激を和らげたり、ワインのコクを増してくれたり。ジュースなら酸味が和らいだり、コーヒーやお水でさえも雑味を取り除いて味を変えてくれると言われています。焼酎工場では、蒸留器の管に錫が使われているほど。
もちろん酒器はお酒を飲むことをメインとして開発されたものが多いですが、いろいろな飲み物でその違いを確かめてみるのもいいですね。
また、錫には殺菌作用としてはたらく金属イオン効果もあるとされています。食器の素材として昔から使われてきた理由がわかりますね。
錫の酒器のメリット2
熱伝導率がいい
錫は陶器などと比べて熱伝導率がとてもいい金属です。熱燗を飲みたい時には、ちろりにお酒を入れて湯煎すればすぐに温まります。また、冷酒やビールなど冷たいお酒を飲みたい時には、酒器を冷蔵庫で少し冷やすだけですぐに冷えるので、冷たい飲み物を冷たいまま美味しくいただくことができます。
ただし、直火や電子レンジの使用はできません。酒器そのものも熱くなりやすいため、やけどなどに注意しましょう。また、変質の恐れがあるため、急いで冷やしたい場合にも冷凍庫には入れないようにしましょう。
錫の酒器のメリット3
錆びることがなくお手入れしやすい
錫は空気や水に触れても酸化しにくく、錆びにくいという性質があります。そのため有害物質が溶け出す心配もありません。また、金属特有の匂いもなく、ガラスや陶器に比べると割れないため耐久性が高く、長く愛用できます。
お手入れ方法は、通常の食器のように柔らかい布やスポンジで洗うことができます。錫は柔軟性に長けた金属なので、タワシなど固いもので洗わないように注意しましょう。食洗機の使用はできないので、やさしく手洗いしてくださいね。
錫の酒器のメリット4
見栄えもよくプレゼントにも最適
この投稿をInstagramで見る
錫製の酒器は、これまでにご紹介した通り、優れた性質を持ち合わせているうえに、デザインもスタイリッシュでおしゃれなものが多いため贈り物にも適しています。おちょこや片口、ぐい呑、ちろりやタンブラーなど、お酒を飲むための器として、さまざまな種類の錫製品が展開がされており、どんなものを相手に贈ろうかと選ぶのも楽しいですね。
片口とおちょこのセットや、タンブラーセットなど、セット商品も多く販売されていますので、結婚祝いや新居祝い、長寿祝いなどのプレゼントとして選んでみてはいかがでしょうか。
桐箱入りのものや、販売店によっては立派なラッピングを施してくれるショップもあるため、プレゼントの品として選ぶ場合にはそのような点にも注目してみましょう。
おちょこや片口・ちろり・タンブラーなどさまざま!
錫製の酒器のおすすめ10選
錫製の酒器のおすすめブランドその1
富山県を代表する鋳物メーカー「能作」
仏具や茶道具などを製造する錫器メーカーとして、富山県高岡市に1916年に誕生した能作。現在は受け継いできた技術と現代の感性を調和させ、既成概念にとらわれない新たな製品の数々を生み出しています。
能作の錫製酒器のおすすめその1
自分だけのオリジナル!模様をつけられるぐい呑キット
モノ作りが好きな方や、DIYが好きな方にとっては、わくわくする商品ですね。2個セットなので、結婚祝いや新居祝い、長寿祝いなど、ご家族でお酒を楽しまれるご家庭へのプレゼントにおすすめです。
能作
鎚目キット ぐい吞2ヶ入
能作の錫製酒器のおすすめその2
ゆっくり晩酌を愉しめる酒器セット
霧箱入りで高級感があるため、目上の方へのプレゼントにもぴったり。金と銀のカラーが対になっているため、ご夫婦への贈り物にもいいですね。
能作
片口 小&ぐい呑 錫・金箔セット
錫製の酒器のおすすめブランドその2
現代の名工率いる大阪錫器
「現代の名工」今井達昌氏が代表となり、国が認定する伝統工芸士5名が所属する錫製品のブランド、大阪錫器。大阪における錫器造りが始まったとされる1679年から受け継いできた先人たちの技を、今につないでいます。技術の継承を重んじながらも、現代のライフスタイルにあわせて造られた製品の数々は、新しさを感じるものばかり。
大阪錫器の錫製酒器のおすすめその1
晩酌の時間をレトロに演出するセット小品
来客時などのおもてなしにはもちろん、普段使いや特別な日の晩酌タイムなど、ゆっくりと少しずつ美味しいお酒をいただく時に使いたい逸品。桐箱入りで、ギフトにもおすすめです。
大阪錫器
小酒器 羽衣
大阪錫器の錫製酒器のおすすめその2
手にしっくりと馴染む富士山デザインのぐい呑
こちらの酒器も購入するとひとつひとつ桐箱に入って送られます。ひとり暮らしの方からご家族でお過ごしの方まで、幅広い方へのギフトに。また、同デザインでタンブラータイプもあるので、好みのお酒によってふさわしいものを選んでくださいね。
大阪錫器
富士山シリーズ ぐい呑
錫製の酒器のおすすめブランドその3
360年以上の歴史を持つ鹿児島の「薩摩錫器」
鹿児島県指定の伝統工芸品として指定されている錫製品を生産する薩摩錫器。錫製品を作り続けて360年以上の歴史をもっています。現在では酒器をはじめ茶器や食器類、生活雑貨、名入れ商品などさまざまなジャンルの錫製品を取り扱っています。
薩摩錫器の錫製酒器のおすすめその1
飲むお酒を選ばない!切子グラスのような美しいタンブラー
フラットなテクスチャーの酒器が多いなかで、切子風のカッティングがひときわ華やかに晩酌タイムを演出してくれます。おちょこやぐい呑よりも大きいので、重さも相まって手にしっくりと馴染みます。桐箱入りで、父の日や長寿祝いなど各種お祝いや記念の品として贈りやすい商品です。
薩摩錫器
錫 切子シリーズ ダイヤグラス
薩摩錫器の錫製酒器のおすすめその2
特別な日に使いたい銚子と盃のセット
盃は3個付いています。高級感にあふれているので、おもてなしの食事や、お正月などの特別な日に使いたいですね。ちょかとは、本来焼酎をあたためるための酒器ですが、錫は融点が低いため直火にはかけられませんので注意しましょう。
薩摩錫器
錫 黒じょか・ちょか 鶴 イブシ加工 盃3ケ
錫製の酒器のおすすめブランドその4
歴史ある鋳物の街・富山県高岡市の「銀雅堂」
約400年の歴史をもつ鋳物産業の街、富山県の高岡市のメーカー「ナガエ」が展開するブランド「銀雅堂」。インテリアにまつわる商品から食器まで、伝統の技を駆使したオリジナリティあふれる商品を取り揃えています。
銀雅堂の錫製酒器のおすすめその1
楽しい時間に「華」を添える桜デザインの酒器
おうち時間が多い昨今、好きなお酒を飲む時間はお気に入りの酒器で気分をよりアップさせたいですね。また桜はハレの日を想像させるおめでたいお花でもあるので、結婚祝いや新居祝いなどのお祝いにぴったりです。
銀雅堂
さくら 錫製 酒器セット
銀雅堂の錫製酒器のおすすめその2
お酒の水面に富士山が映る情緒あふれる盃
同様のデザインで盃より少し小ぶりなおちょこやビールタンブラーも販売されているので、好みのお酒に合わせて選んでくださいね。
銀雅堂
錫製 富士山 酒器 盃
錫製の酒器のおすすめブランドその5
1000年の歴史!栃木県の天明鋳物のブランド「このはずく」
鋳金工房このはずくは、1000年以上の歴史をもつといわれる栃木県の伝統工芸、天明鋳物のブランド。先祖代々受け継がれてきた天明鋳物の技法を、最後の後継者である正田忠雄氏が受け継ぎ、数々の作品を生み出しています。
鋳金工房このはずくの錫製酒器のおすすめその1
シンプルなのに個性的な逸品
直径16cm、高さ4cmの浅めの形状で、注ぎ口の部分がくるりと巻かれたような形状。手仕事ならではのあたかかみが魅力です。来客時など、特別なひとときにお披露目したい片口ですね。
鋳金工房このはずく
片口
鋳金工房このはずくの錫製酒器のおすすめその2
手仕事のあたたかみが光る盃
ひとつひとつがすべて手作りされているため、同じ盃でも少しずつ表情が異なります。特別な贈り物として、一点物の作品を選んでみてはいかがでしょうか。片口と盃のセット商品もあるので、一生モノの酒器セットとしてそろえるのもおすすめ。
鋳金工房このはずく
盃