薩摩切子はなぜ色で値段が違う?ギフトにおすすめのグラス7選も紹介!

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

ライターダル

薩摩切子は、同じ形・大きさのグラスであっても、ガラスの色ごとにその値段に差があります。

「この色が良かったのに、他の色より高いのはどうして?」と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、薩摩切子はなぜ色によって値段が違うのかを解説。また、おすすめの薩摩切子のグラスも紹介するので、薩摩切子の購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

薩摩切子とは?薩摩切子の特徴を解説

薩摩切子は、鹿児島県を代表する伝統工芸品。グラスにカットを施すことで、光を屈折・反射させきらきらと輝きを放つ「切子」と呼ばれるガラス製品の一種です。

薩摩切子とは
  • 鹿児島県の伝統工芸品
  • 高級素材『クリスタルグラス』を使用し、ガラスにカット加工(切子)を施したもの
  • 『ぼかし』と呼ばれるグラデーションが最大の特徴
  • 新たな色や技法が今なお開発されている

薩摩切子の大きな特徴は「ぼかし」と呼ばれるグラデーション。

透明なクリスタルガラスに、色ガラスを被せて削ると、色の濃淡が生まれるのと同時に、色ガラスと透明なガラスの境界線が曖昧になり独特のグラデーションができあがります。

さらに、伝統的な技術を継承するだけではなく、新たな色や技法が現代でも開発されているのも特徴。進化し続けている伝統工芸品です。

薩摩切子が色ごとに値段が違う2つの理由

薩摩切子は同じ形・大きさのグラスであっても、色ごとに値段が異なります。どうして色で値段が違うのか、疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。

薩摩切子が色によって値段が違うのには、大きく2つの理由があります。それぞれ詳しく解説していきます。

薩摩切子が色によって値段が違う主な理由
  • 着色に使用する鉱物の違い
  • 色によって必要な技術が異なり難易度が違う

薩摩切子が色で値段が違う理由①
着色に使用する鉱物の違い

薩摩切子は色によって着色に使用する鉱物が異なり、鉱物の価格によって値段に差が生まれます

薩摩切子の色ガラスにはさまざまな色がありますが、いずれも混ぜる鉱物や温度を調節することで色が変化。なかには希少な鉱物を使う場合もあり、例えば金赤と呼ばれる鮮やかな赤は、その名の通り純金を使用する色です。

ほかにも、通常よりさらにもう一層色ガラスを重ねる「二色衣・二色被せ」と呼ばれる三層構造にする薩摩切子の場合、通常より色ガラスを多く使用しているため値段が高くなります。

薩摩切子が色で値段が違う理由②
色によって必要な技術が異な る

薩摩切子は色ごとに難易度が異なり、高度な技術が必要な難しい色ほど値段が高くなっています。たとえば、黄色は発色や色の管理に経験が必要で、職人泣かせの色と言われるほどです。

こうした発色だけではなく、カットにも高度な技術を必要とします。たった0.1mmの深さでも色合いに大きな影響を及すため、彫る角度や深さを緻密に計算しなくては、美しいグラデーションは生まれません。

特に新色である「黒」の色ガラスは光を通さないため、長年の経験と勘がなくては作れない難易度の高さ。仕上げるのに、他の色ガラスの2~3倍の時間を要します。

薩摩切子の色にはどんな種類がある?

薩摩切子の色ガラスには、さまざまな色の種類があります。伝統的な色は、「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」の6色です。

伝統的な薩摩切子『6色』

薩摩切子は伝統技法の復元だけでなく、新しい技法の開拓にも積極的です。

新旧の技術を駆使した『3色』

現在では、このほかにも「古式」と呼ばれる淡い飴色のような、薄く淡い黄色の発色にも成功しています。さらには幕末当時に存在しなかった色として「黒」と「ブラウン」が開発されました。

複数の色合いが魅力の『3色』

通常よりもう一層色ガラスを重ねる「二色衣・二色被せ」も、現代で開発された技術で、「瑠璃金赤(るりきんあか)」「瑠璃緑(るりみどり)」「蒼黄緑(あおきみどり)」があります。

複数の色合いを同時に楽しめるだけでなく、薩摩切子ならではのぼかしにより、幅広い色の変化を楽しめます。

江戸切子と薩摩切子の違いは?値段が高いのはどちら?

薩摩切子と同じく有名な切子に、江戸切子という伝統工芸品があります。両者は産地が異なるだけではなく、大きな違いがあります

たとえば、薩摩切子の大きな特徴とも言える「ぼかし」の技術は江戸切子にはないものです。色の濃淡やグラデーションが美しい薩摩切子と違い、江戸切子では色はハッキリとしており、シャープなデザインになっているのが特徴です。

また、成立背景や歴史などさまざまな点で異なるため、同じ切子でも全くの別物といっても過言ではありません。

デザインやブランドなどにもよりますが、一般的に薩摩切子は江戸切子よりも値段が高いものが多いです。

下記記事では、薩摩切子と江戸切子の違いについて詳しく解説しています。どちらの切子を購入しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

薩摩切子のおすすめグラス!
特別な日のプレゼントに喜ばれるギフト7選

オプション豊富なBECOSのラッピングサービス

ここからは、BECOSが厳選するおすすめの薩摩切子を紹介。特別な日のプレゼントにふさわしい、優美なグラスばかりです。

また、BECOSでは高級和紙や風呂敷を使った珍しいラッピングをご用意。大切な方に贈るプレゼントに、ぜひご利用ください。

薩摩切子のおすすめグラス①
鹿児島のシンボルがモチーフの盃

薩摩びーどろ工芸 【盃】桜島盃(黒)

世界的にも有名な活火山のひとつして知られる、「桜島」をモチーフにした盃。小さいながらも、薩摩切子の美しいカッティングはそのままです。

一般的なぐい呑みのサイズ感で、容量は80ml。小付け鉢としても使え、薩摩切子のなかではリーズナブルな価格も魅力です。

薩摩びーどろ工芸
【盃】桜島盃(黒)

スクロールできます

【盃】桜島盃 (黒)

【盃】桜島盃 (ブラウン)

【盃】二重被せ 桜島盃 (金赤-黒)

薩摩切子のおすすめグラス②
汎用性の高さが魅力の酒杯

薩摩びーどろ工芸 【グラス】黒切子酒杯「奏」-かなで-

難易度が高く、実現不可能と言われていた黒切子の酒杯。口の部分に広がりがあり、お酒の味わいと香りがパッと広がるのが特徴です。

酒杯としてはもちろん、小鉢や豆皿として利用できるのも魅力。スタイリッシュな薩摩切子を探している方におすすめのデザインです。

薩摩びーどろ工芸
【グラス】黒切子酒杯「奏」-かなで-

薩摩切子のおすすめグラス③
モダンクラシカルが魅力のオールドグラス

薩摩びーどろ工芸 【グラス】薩摩ブラウン オールドグラス

2014年に業界で初の発色に成功した「薩摩ブラウン」のオールドグラス。深みのあるブラウンで、ガラス製品ながら温かみも感じられます。

グラスの底までカッティングを施した、贅沢な仕上がり。ウィスキーをはじめ、焼酎や梅酒などお好みのお酒をオンザロックで愉しんでください。

薩摩びーどろ工芸
【グラス】薩摩ブラウン オールドグラス

薩摩切子のおすすめグラス④
アンティーク感のあるオールドグラス

薩摩びーどろ工芸 【グラス】古式 オールドグラス

幕末時代の生成りのようなカラーを再現した、「古式色」のオールドグラス。レースのようなエレガントな仕上がりで、特に女性におすすめの逸品です。

透明感のある淡い琥珀色と繊細なカットが光りを反射し、キラキラと輝く姿は見とれてしまうほどの美しさ。テーブルを上品にコーデしてくれますよ。

薩摩びーどろ工芸
【グラス】古式 オールドグラス

薩摩切子のおすすめグラス⑤
絶妙な色合わせが魅力のペアグラス

薩摩びーどろ工芸 【そば猪口2点セット】二重被せ(緑-瑠璃, 金赤・瑠璃)おちょこ

2色のカラーを被せてカットを施した、「そば猪口」セット。菊花紋と水流、異なる2つのモチーフを融合させた、高いデザイン性です。

デザートカップや副菜入れの器、時にはお花を飾るのにもグッド。ペアの薩摩切子を探している方におすすめの逸品です!

薩摩びーどろ工芸
【そば猪口2点セット】二重被せ(緑-瑠璃, 金赤・瑠璃)おちょこ

薩摩切子のおすすめグラス⑥
ビールの黄金が良く映える!ビアグラス

【ビアグラス】薩摩黒切子 ビールグラス

シックでエレガントなビアグラス。グラス上部と下部で異なるデザインのカッティングを施しており、モダンな印象に仕上げています。

容量200mlで程よいサイズ感と、使い勝手の良いフォルムも魅力。様々なドリンクで使用でき、お酒の好みを問わずプレゼントできる高級グラスです。

薩摩びーどろ工芸
【ビアグラス】薩摩黒切子 ビールグラス

薩摩切子のおすすめグラス⑦
極上ワインにふさわしい黒切子の輝き

薩摩びーどろ工芸 【ワイングラス】薩摩黒切子

黒切子の繊細なカッティングがよく映えるワイングラス。曲線を描くステムのエレガントさと、スタイリッシュな黒のフットのコントラストが目を惹きます。

安定感のあるフォルムと、180mlと見た目以上の容量もうれしいポイント。ワイン愛好家や、テーブルウェアにこだわりのある方を魅了する逸品です。

薩摩びーどろ工芸
【ワイングラス】薩摩黒切子

薩摩切子の値段に関するよくある質問

「薩摩切子」と「江戸切子」のどちらが高いですか?

一般的に薩摩切子は江戸切子より値段が高いものが多いです。その理由としては、①高価なクリスタルガラスを使用している ②色によって使う鉱物が違う ③色によって、より高い技術力を要するためです。記事では、薩摩切子について詳しく解説していますので、ぜひこちらをチェックしてみてください。

薩摩切子にはどんな色がありますか?

薩摩切子の伝統的な色は、「藍」「緑」「黄」「島津紫」「紅」「金赤」です。「古式」という淡い飴色、現代で開発された「黒」「ブラウン」もあります。このほか、「瑠璃金赤(るりきんあか)」「瑠璃緑(るりみどり)」「蒼黄緑(あおきみどり)」もあり、複数の色合いを楽しめるのが魅力です。各色の画像は、こちらから確認することができます。

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