本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
どの家庭にも1本はある包丁ですが「どれを選べばいいのかわからないから、なんとく選んだものを使っている…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大阪府堺市で100年以上の歴史をもつ、刃物の製作卸「高橋楠」の4代目代表・高橋佑典さんに、包丁の選び方や長く愛用するためのポイントについて、お話を聞かせてもらいました。
堺打刃物の製作卸「高橋楠」4代目
高橋佑典さん
刃物のまちとして知られる大阪・堺で104年の歴史を持ち、和包丁や洋包丁の製作と卸売りを行う「高橋楠」の4代目代表。堺打刃物の伝統的な技術を継承し、生み出される和包丁は、卓越した切れ味の鋭さと使い勝手の良さを誇り、国内外を問わず多くのプロから重用されている。
早速ですが、堺打刃物の特徴を教えてください。
堺打刃物は3つの分業制で成り立っています。鍛冶職人が包丁の土台となる「地」を作ります。刃付け職人がその「地」を研ぎ刃付けをして、切れ味の鋭い包丁に仕上げ、柄付け職人が作った柄を我々卸売業者が付けて、1本の包丁が完成するんですよ。
1本の包丁ができるまでにどのぐらいの時間がかかるんですか?
包丁の種類や職人にもよるのですが、鍛冶屋さんで1ヶ月、刃付け屋さんで1ヶ月、仕上がったものに柄をつけるので、だいたい2ヶ月程で1本の包丁が誕生します。
高い技術を持った職人さんの手を経て、丁寧に作られているんですね。堺打刃物と言えば、切れ味の良さを一番に思い浮かべる方も多いかと思うのですが、その秘密はどこにあるのでしょうか?
切れ味を追求するために、①片刃の構造である。②材料に炭素鋼(鋼)を使用している。というのが大きな特徴です。
堺打刃物ならではのクオリティを求めて、海外からの需要も年々高まっているそうですね!
高橋楠さんならではの強みやこだわりはありますか?
奥深い刃物の世界に、ますます興味が湧いてきました!堺打刃物、いつかは自分でも使ってみたいものです!
どんな包丁が自分には適しているかを検討する前に、世間の包丁事情を覗き見してみましょう!
回答数798件(男女比率・女性:72.8% 男性26.2% 無回答1%)
僅差ながら、2本所有している人が一番多いと言う結果に。皆さんがどんな種類の包丁を持っているのか、ますます気になります!
メジャーな三徳包丁の所有率がNo.1。 出刃包丁を持っている人がこれほどまでに多いのはちょっと驚きです!
ステンレスの包丁を使っている人が多いんですね〜。ちなみに私も愛用中です。
▶オールマイティな1本が欲しい!:「三徳包丁」もしくは「牛刀」
複数の種類がある包丁ですが。どれを選べばいいかわからないといった人も多いのではないでしょうか。主な包丁の種類と特徴を知っておくことで、目的にあった包丁を見極めることができるようになりますよ。
三徳、牛刀、ペティなど包丁には様々な種類がありますが、どのように自分に適した包丁を選べば良いでしょうか?
“何を切りたいか”をまずは考えることが大切です。万能包丁という意味では三徳包丁が一般的。西洋では牛刀もシェフズナイフと呼ばれ、万能包丁として使われています。果物や小さな魚を捌きたいといった場合にはペティナイフのように、刃渡りの短い包丁を選ぶといいですよ。
牛刀と菜切り包丁の長所を併せ持った日本発祥の万能包丁。肉・魚・野菜といった幅広い食材に使える。一般家庭で用いられる包丁として最も一般的。
西洋の万能包丁。日本では“牛”刀という名前から、肉切り包丁のイメージが強いが、海外では幅広い食材に対して使われるポピュラーな包丁。
菜切包丁の名残が残っている三徳包丁は牛刀に比べて、刃元に直線部分が多く、包丁を前方へ押して切る「押し切り」が得意。キャベツのように幅が長い野菜を千切りをしたり、大根のような太さのある野菜を切るのに適しています。一方の牛刀は、刃の反りに合わせて、スライドさせように引き切るので、食材を薄くスライスすることが得意。刃先が尖っているので細かな作業にも適しています。
三徳包丁と牛刀、どちらか1本を持つなら、ズバリ牛刀がオススメ!様々な切り方に対応できるので、料理の幅が広がります。刃渡り18〜21cm程度のものなら、初心者や女性でも扱いやすいです!刃先の形状が尖っているので、細かな作業もしやすく、ペティナイフを持っていなくても牛刀1本で十分です!
牛刀を短くしたのが「ペティナイフ」。野菜や果物の皮を剥いたり、ジャガイモの芽を取る、きゅうりをスライスするなど、細かな作業が得意。刃渡りが短くて軽いので、手の小さい人や狭い場所ので作業でも扱いやすく、万能包丁の次に購入を検討する1本としてオススメ。150mmなどの少し長めの刃渡りのものを購入すれば、メイン包丁としても使うことが可能に。
硬い魚の骨を切っても刃こぼれしない厚い刃と鋭い切れ味を併せ持つ片刃の包丁。薄く剥いたり、削いだりが得意。三徳などと比較して重みがあるので、骨のような硬いものも切りやすいのが特徴です。
▶多少手入れするなら鋼、出来るだけ手間を省きたいならステンレスを
包丁の刃に使用されている素材は様々。素材ごとの特徴を知っておくことで、目的や使う人の性格に合った包丁を手に入れることができますよ。
包丁の刃に使われる代表的な素材の特徴を教えてください。
大きく炭素鋼(以降、鋼)とステンレスに分かれます。鋼は炭素の量が多く、非常に鋭い切れ味をもちますが、水や食材の残りカスなどに弱く、錆びやすいのが特徴です。ステンレスは、材料自体が特殊な製法で作られているので、とにかく水に強い。よく切れる包丁が主に関や越前といった産地で生産されています。
素材によって、切れ味の持ちも変わってくるのでしょうか?
一口に鋼、ステンレスといっても使用されている鋼材の種類や組み合わせによって特徴が異なるので、総称だけでどちらが長切れするかを見分けるのは難しいところ。一つの目安としては、例外はありますが、一般論としては、値段が上がる程、品質は上がるので、長切れするということになります。長切れするものを手に入れたければ、ご自身で決められた予算の中で、出来るだけ価格の高いものを購入されると良いですよ。(※長切れ:刃物の切れ味が長く続くこと)
※スウェーデン鋼については、過去に製造元で炭素鋼も製造されており、炭素鋼なのか現在製造されているステンレス鋼なのか評価が分かれるところですが今回はBECOSで取り扱っているステンレス鋼にて、取り上げさせていただきます。
また、SKについてはメーカーによっては「日本鋼」と記載されている場合もあります。
図の上に行くほど、刃の材質が硬くなり、鋭い切れ味が長く続くように。一方で硬い刃ほど、研ぎにくいといった側面も。刃物選びでより重視したいポイントは「長切れすること?」「研ぎやすさ?」といった希望を洗い出しておくことで、自分の好みにマッチした素材が選びやすくなる。
鋼とステンレス、研ぎやすいのはどちらでしょうか?
包丁を研ぐというのは、石で削っていくイメージなので、刃が硬すぎると研ぐのも難しくなります。一般的にはステンレスの方が硬く、鋼の方が柔らかいので研ぎやすいと言われています。
様々な特徴をお伺いしてきましたが、「難しいことはわからない…」「できるだけ簡単に自分にあった素材が見分けたい!」という人にアドバイスはありますでしょうか?
切れ味で言うとやはり鋼が一番です。多少手入れするなら鋼、洗ったあと拭くのも面倒という人にはステンレスがオススメです。
▶一般的に使いやすい長さは165〜180mm。愛着が沸くか否かは”研ぎやすさ”がポイント
使い勝手の良さを追求する上で、長さや重さはどのように選べばいいのでしょうか?せっかく見つけたお気に入りの1本と長くお付き合いするためのポイントと合わせて、お伺いしました。
最適な刃渡りと言うのはどのように選べば良いのでしょうか?
長さを見極めるには“何を切りたいか”がポイントです。一般的に三徳包丁に適した長さは165〜180mmと言われています。
重さに関してはどうでしょうか?
重さも大事ですが、重心はより大事です。メーカーによって重心の位置が異なるので、欲を言えば、お店で手にとって確認して、ご自身が一番ストレスのない重心の包丁を選ぶのが一番です。ただ、今はコロナ禍ですし、重心については各メーカーが気を遣っているポイントなので、大きく外れることはあまりないと思います。
愛着を持って包丁を使い込むために大切なポイントはなんですか?
硬くて研ぎにくいと、研ぐのを避けてそのまま使われなくなるので、研ぎやすいかどうかを見分けることだと思います。少し高くても良い包丁を研ぎながら、長く使い込んでもらいたいと思っています。
買って満足ではなく、きちんと研ぎながら自分だけの包丁に育てていくことが大切なんですね!
オンラインショップで購入する際も、わからないことは問い合わせしてみるといいとですよ!知識が豊富な販売員さんに相談にしてみると、自分好みの包丁にきっと出会えますよ。
▶口金は溶接タイプがオススメ!
毎日使う物だから、お手入れのしやすさや耐久性も大事。刃の部分以外にも大切にしたいポイントをお伺いしましたよ。
柄にも色々な素材があると思いますが、お手入れのしやすさや耐久性という意味では、どう言った物を選ぶべきでしょうか?
洋包丁の柄として一般的なのが積層強化木という素材。変形や変色もあまり見られませんし、使いやすい素材だと思います。デザイン性や衛生面をより重視したい場合にはステンレスのハンドルという選択肢もありますが、木製のものより滑りやすくなってしまうとは思います。和包丁なら、朴の木を柄に使ったものがコスパが高く、オススメですよ。
とにかく錆びたくない!という人が他に気にすべきポイントはありますか?
口金には刃と口金を溶接する方法とカシメといって、あらかじめ2つに分けておいた口金で刃を挟み込む方法があるのですが、カシメるとどうしても隙間ができるので、錆びの原因になることがあります。溶接しているものは錆びにくいので、口金の作りにも注目してみるといいですよ。
教えて頂いた選び方のポイントを踏まえて、編集部独自にオススメの包丁をセレクトしてみました!
※ご紹介する商品は編集部が独自にセレクトを行ったものです。記事の信憑性を担保するため、オススメ包丁の選定に高橋楠は関わっていません。
墨汁を水に流したような、美しい模様「磨きダマスカス」が目を引く三徳包丁です。
硬度の高い高炭素ステンレス鋼「AUS10」を主鋼としており、切れ味抜群。利き腕を選ばない柄になっているのもうれしいポイント。デザイン性、使い心地ともに一生物にふさわしい三徳包丁です。
・素材:AUS10割込ダマスカス
・刃渡り:180mm
山脇刃物製作所
180mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上
越前打刃物の職人が一本一本手間暇かけて仕上げた三徳包丁です。青紙スーパー鋼を使用し、本格的な切れ味と丈夫さを兼ね備えた逸品。手になじみの良い八角の柄を使用するなど細部にまでこだわりが溢れています。
手打ち感満載の鎚目模様は、味わい深いだけでなく食材の切離れの良さにも貢献。お気に入りになること間違い無しの一本です。
・素材:鋼
・刃渡り:170mm
鍛冶工房いわい
本鍛造 黒打 三徳包丁
ステンレス系の鋼材の中でも硬度が高く摩耗にも強い「粉末ハイス」を使った三徳包丁。鋭い切れ味が持続し、気持ちよく料理ができます。
通常の三徳包丁よりも少し包丁の先が尖っていて、細かい作業がしやすいのもうれしいポイント。軽量で女性にとっても扱いやすい包丁です。
・素材: 粉末ハイス鋼スーパーゴールド(SG2)
・刃渡り:180mm
一刀斎虎徹
粉末ハイス鋼スーパーゴールド(SG2) 三徳(両刃)
牛刀の丈夫さと三徳包丁の使いやすさを兼ね備えた1本。比較的お手ごろな価格なので、初めて鋼の包丁にトライするという方にもオススメです。
・素材:鋼
・刃渡り :180mm
久重
三徳包丁
柔らかなステンレスの地金に鋼を挟み込んだ構造で、研ぎやすさと切れ味のバランスの良さが魅力。刃幅がしっかりあるので、キャベツといった野菜も刻みやすいですよ。
・素材:ステンレス地金、安来鋼青紙を割り込み
・刃渡り:170mm
菊一文字則宗
ゴールドステンレス鋼黒柄文化包丁
堺でも指折りの1~2年待ちの職人による包丁です。スウェーデン鋼(ステンレス)なので錆びにくく、扱いやすいのが魅力。それでいて研ぎやすく、長年愛用するにはピッタリの1本です。
用途は主に牛肉用ですが、洋食作りから和食作りまで幅広く利用できます。まず1本しっかりとした本格包丁がほしい方には絶対にオススメです!
・素材:スウェーデン鋼(ステンレス)
・刃渡り:240mm
一刀斎虎徹
INOX スウェーデン鋼 牛刀(両刃) オリーブウッド八角柄 240mm
堺の高級包丁をリードする山脇刃物製作所が作る牛刀です。
素材は高炭素ステンレス鋼「AUS10」を主鋼とし、硬度が高く、耐摩耗性にも優れているため、切れ味抜群で永切れします。
他の刃物鋼に比べてクロム・モリブデン・バナジウムという鋼の含有率が高いため、不錆性能において特に優れているという特徴を持ちます。
柄にも古来からの自然由来の塗料である柿渋塗が施され、柿渋には抗菌・防水・防腐の作用があるため、刀身だけでなく柄も長く使えるよう工夫された包丁です。
・素材:AUS10割込ダマスカス
・刃渡り:210mm
山脇刃物製作所
【牛刀】210mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上- | 堺刃物 | 山脇刃物製作所
柔らかなステンレスの地金の間に安来鋼青紙を割り込んだ構造を採用。ステンレスの良さと鋼の良さを併せ持つ、使い勝手のいい一本です。
・素材:青鋼割り込み
・刃渡り:180mm
菊一文字則宗
牛刀包丁 青鋼割り込み
16クロムステンレス鋼を使用。錆びにくさ、研ぎやすさ、切れ味の良さを兼ね備えたプロユースの包丁です。
大きすぎず、小さすぎない刃渡り180mmの牛刀は1本持っていると重宝しますよ。
・素材:ステンレス
・刃渡り:180mm
Misono(ミソノ)
440 牛刀 No.811/18cm
ハガネの最高級品、日立安来青紙鋼1号を使用。高知土佐で鍛錬に叩き上げられた逸品は、強く鋭い切れ味が魅力です。
・素材:鋼
・刃渡り:210mm
元兼
元兼『極上』鍛造黒打和式牛刀包丁
硬度が高く、耐摩耗性にも優れている高炭素ステンレス鋼「AUS10」を使用。抜群の切れ味が長く続きます。
錆にも強く、メンテナンスが楽な点も魅力です。
・素材:ステンレス
・刃渡り:150mm
山脇刃物製作所
【ペティナイフ】150mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上- | 堺刃物 | 山脇刃物製作所
鋭い切れ味を誇る、粉末ハイス鋼を使用。極限までそぎ落とされた刃が切る際の抵抗を最小限に抑えてくれるため、食材を傷めずスッと切ることができます。
ペティの中では大きめの150mmサイズで、使用用途が広いのもうれしいポイントです。
・素材:ステンレス
・刃渡り:150mm
高橋楠
一刀斎虎徹
刃物の町、岐阜県関生まれのペティナイフは、見た目も使い心地もお値段以上!錆びに強い溶接された口金など細部までこだわりが詰まっています。
・素材:ステンレス
・刃渡り:135mm
SATAKE
濃州正宗作 ペティナイフ
メーカーオリジナルのステンレス鋼材を使用したペティーナイフ。職人が1本1本を手研ぎで仕上げ、鋭い切れ味を実現しています。
刃渡り150mmサイズで、幅広い用途に使えるのもポイント。限られたスペースで簡単に料理を済ませたいといった場合にはメイン使いの包丁としても重宝しますよ。
・素材:ステンレス
・刃渡り:150mm
正広(マサヒロ)
MV鋼本焼ペティーナイフ(両刃)
一般的によく使用されるものとは一線を画す、硬度の高いステンレス素材を使用した出刃包丁。錆びはできるだけ避けたいけれど、鋭い切れ味を持つ本気の1本が欲しいという人におすすめです。
・素材:ステンレス
・刃渡り:180mm
山脇刃物製作所
MoV本焼 出刃包丁
切れ味と研ぎやすさのバランスを兼ね備えた白二鋼を使用。堺市でも指折りの鍛冶職人・刃付職人が丹精込めて造った至極の1本です。
柄に水に強く耐久性に優れる朴が使われているのもポイント。長く快適に使用できるでしょう。
・素材:鋼
・刃渡り:270mm
高橋楠
一刀斎虎徹 黒打 極上本霞
モリブデン鋼の本焼(単一素材)で砥ぎ上げた柳刃包丁は、錆びが出にくく管理しやすいのが魅力。自分で引くお刺身がより身近に楽しめます。
鋭い切れ味はもちろん、創業94年の老舗ならではの気品あふれる佇まいがたまりません。朴の木を使用した八角柄が握りやすく、持つたびに愛着が深まる1本です。
・素材:ステンレス
・刃渡り:240mm
山脇刃物製作所
MoV本焼 柳刃包丁
高橋さんに教えていただいた包丁の選び方を元に、編集部員自らが本気のセレクトで自腹買い!使い心地を検証しました。
料理が趣味で、刺し身の柵を切るときに、刃渡りが長い包丁が欲しいなと思っていたのですが、柳刃を買うほどでもないなと思っていたところ、高橋さんのアドバイスを聞いて牛刀がベストだと思いこちらを購入しました!
メインで使っている17cmの三徳包丁と18cmの牛刀と比べても、刃渡りがあるので、大きい魚や肉を切るときにワンストロークで切れるのはいいですね!思っていたよりも、包丁が軽いのもGOOD!
マグロの柵を切ってみました!今までは、少し力を入れて切っていたので、マグロのドリップ(液体)も出ていたのですが、ほとんど力をれずに包丁を引くだけで切れるので良いですね!
見て下さい!この圧倒的な切れ味。勝手にトマトが切れていくような感覚で驚きました。スウェーデン鋼の特徴である「弾力性」により刃を薄くすることができるので、この切れ味が実現しているそうです。これまで、調理師として働いていた店も含めて、10本以上の包丁を使ってきましたが、間違いなくNo1の包丁です。
堺でも指折りの1~2年待ちの職人による包丁です。スウェーデン鋼(ステンレス)ですので、錆びにくく取扱いやすいのが魅力。また、非常に研ぎやすく長年愛用するにはピッタリの1本です。まず1本しっかりとした本格包丁がほしい方には絶対にオススメです!
・素材:スウェーデン鋼(ステンレス)
・刃渡り:240mm
一刀斎虎徹
INOX スウェーデン鋼 牛刀(両刃) オリーブウッド八角柄 240mm
正広(まさひろ)のペティナイフに挑戦!
錆びにくいステンレス鋼材を使用しているので、ズボラな性格の私にはぴったり。メイン使いしている三徳包丁と比べて小ぶりなので、調理台の上で場所を取らないのも便利。拭いたり洗ったりという作業もこのサイズ感なら、気軽にできそうです!
崩れやすいトマトを試しに切ってみました。本当に切れ味が鋭く、軽い力ですっと包丁を引くだけで、トマトの薄切りがとても綺麗に!身が崩れることもなく、ちょっとした感動を覚えます!
いくら切れ味が鋭くても、小ぶりなペティに硬いかぼちゃは無理だろうと高を括っていましたが‥‥。意外や意外!! 驚くほど少ない力で、意図も簡単にスライスすることができました。こんなに使い勝手がいいなら、メイン包丁としてうっかり使ってしまいそう。もっと早く買っておけば良かったと思わせる1本です。
メーカーオリジナルのステンレス鋼材を使用。職人が1本1本を手研ぎで仕上げ、鋭い切れ味を実現しています。刃渡り150mmサイズで、幅広い用途に使えるので、限られたスペースで簡単に料理を済ませたいといった場合には、メイン使いの包丁としても重宝します。
・素材:ステンレス
・刃渡り:150mm
正広(マサヒロ)
MV鋼本焼ペティーナイフ(両刃)
お気に入りの包丁を手に入れたら、定期的にお手入れをして、しっかりと長持ちさせたいですよね。包丁の切れ味を長持ちさせる工夫からお手入れに関する疑問まで、高橋さんにお伺いしました。
“包丁を研ぐ”とどうして切れ味が上がるのでしょうか?
研ぐというのは、ダレてしまった刃を元の形に戻していく作業です。また包丁の刃を顕微鏡で見るとノコギリ状になっているのですが、砥ぎ石でノコギリ部分を細かくすすればするほど、切れ味が上がるというわけです。
包丁を研ぐ頻度はどれぐらいが理想的ですか?
包丁の素材にもよりますが、毎日包丁を利用される方なら2〜3週間に1度は研がれるといいと思います。ネギや鶏肉の皮が切りにくいなと感じられるタイミングを目安にされるのもいいかもしれませんね。
▶1000番の中砥ぎ石がオススメ
包丁を研ぐ道具として、砥ぎ石の他に簡易シャープナーといった選択肢もあると思うのですが、それぞれの違いはありますか?
簡易シャープナーは刃の先を尖った状態にするだけなので、再びすぐに切れ味が落ちてしまいます。手軽にお手入れされたい場合、簡易シャープナーはとても便利ですが、どこかのタイミングできちんと砥ぎ石を使って、メンテナンスされることをオススメします。
包丁研ぎの初心者が、まず一つ研ぎ石を手に入れるなら、どのような物を手に入れれば良いでしょうか?
本来、包丁研ぎは荒砥ぎ石で形を作って、中砥ぎ石で整えて、仕上げ砥ぎ石で切れるようにします。3つの砥ぎ石をご家庭で使われるのは大変だと思うので、中間的な存在の中砥ぎ石を一つお持ちになるといいと思います。砥ぎ石の粒度を“番手”で表すのですが、中砥ぎ石の代表的な番手である、1000番あたりがオススメです。慣れてきたら、中砥ぎ石と仕上げ砥ぎ石がコンビになった物を使ってみられるのもいいですよ!
どうしても自分で研ぐのはハードルが高い…という人はどうしたらいいのでしょうか?
刃物の小売屋さんに砥ぎの代行を頼まれてみるのもいいと思います!家の近くにそういったお店がない場合は、ネットなどで探すこともできますよ。
刃物フルタ
預かり日数1週間程度で研いでくれます。研ぎ修理代金は、家庭用の包丁で1100円ほどリーズナブル!
▶まな板は木製もしくは樹脂製の物を選んで
まな板選びも大切なポイントだと思うのですが、どのような物を選べば良いのでしょうか?
刃にかかる負担を軽減してくれるような素材を選ぶことが大切です。木製のまな板、中でもイチョウの木は耐水性や抗菌性に優れていて、オススメですよ。ただ木製は少し扱いづらところがあるので、もう少し気軽に使いたいという方は、樹脂製で衝撃を吸収してくれるような昔ながらのまな板がいいと思います。
包丁のお手入れや保管方法について、日頃、皆さんが抱いている疑問をここで一挙に解決しましょう!
錆びを防止するために何かできる工夫はありますか?
熱湯をかけて、水分が蒸発させてから、拭き取るといいですよ。鋼の包丁なら、仕上げに食用油を塗っておくとより錆びにくくなります。
刃の部分を火で炙るのはありですか?
ダメです!焦げると切れなくなってしまいます。
刃こぼれした包丁は捨てるしかないのでしょうか?
捨てることはありませんよ。ただご家庭で研いで直すのは難しいので、小売屋さんで直してもらいましょう!
包丁の保管場所はどのようなところが適していますか?
錆びを防ぐためにも、風通しが良いなど、湿気の少ないところがいいですね。
包丁を買い換えるタイミングがわかりません…
焼いたステーキの身が中にいくほど火が通っていないのと同様に、刃物も真ん中の方までいくと熱処理が十分にされておらず、いくら砥ぎ石を当てても切れなくなる日がいつかはやってきます。いくら研いでも切れないと感じた時が替え時です。ご自身での判断が難しい時は、小売屋さんに相談してみてくださいね。
両刃の包丁に左利き用と右利き用はありますか?
厳密にはありますが、ご家庭で使われる場合は気にされることはないと思います。
食洗機に入れて洗ってもいいのでしょうか?
食洗機で洗う過程で必要以上の湿気に晒されたり、熱が加わったりするので、基本的には避けられた方がいいかなと思います。
適正価格がわかりません。
家庭用だと、7,000~8,000円くらいから、本職用だと、1万円台中盤くらいからになると比較的良い包丁が手に入ると思います。ただ、価格は地域や小売店のブランドによっても異なり一概には言えないので、販売員の方とよく話したり、可能であれば試し切りさせてもらった上で購入されると良いですよ
▶料理が楽しく、味わいが豊かに!
ズバリ、良い包丁を使うメリットは何でしょうか?
間違いなく、料理が楽しくなります!私自身、どこで包丁を買ったらいいかわからないという友人や知人に、包丁を見立ててあげることがあるのですが「こんなに玉ねぎの微塵切りが楽しいとは思わなかった」「スパスパ切れて、気持ちいい」といった感想をもらうことが多々あります。
良い包丁を使うと料理が上手になれるといったことを耳にしたことがあるのですが、本当ですか?
細胞を壊さないので風味も壊れない。食材の味が絶対によくなります。肉、魚、野菜全てに言えることですが、人参やネギといった野菜は、使う包丁で顕著に味が変わります。玉ねぎを切っても目に染みなくなりますよ!
それは驚きです。私も包丁にこだわって、食材の美味しさを引き出す料理に挑戦してみたくなりました!
刃物のプロ、高橋さんから包丁に関するお話をお伺いできたことで、1本の包丁を大切にお手入れしながら使うことの価値に気づくことができました。お気に入りの包丁で食材と丁寧に向かい合い、料理を楽しめるようになると素敵ですね!
包丁選びの一番のポイントは「何を切りたいか?」です。肉・魚・野菜など、オールマイティに色んな物を切りたい方には、万能包丁といわれる『三徳包丁』や、西洋の万能包丁といわれる『牛刀』がおすすめ。詳しい解説は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
三徳包丁なら、抜群の切れ味とデザイン性の高い、山脇刃物製作所の『高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上-』がおすすめ。名入れをすることもできるため、プレゼントとしても良いですよ。この他、こちらの記事では、牛刀やペティナイフ、出刃包丁などのおすすめを紹介していますので、一生ものの包丁選びの参考にしてみてください!
1位
「彩-irodori-」バスタオル2枚 & フェイスタオル2枚セット。あらゆる贈答シーンに対応し、どのような方も思わず笑顔にさせる大満足の逸品です。
税込 16,500 円
★★★★★
(1レビュー)
4位
【牛刀】210mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上- | 堺刃物 | 。「縁起の良い贈り物」として包丁のプレゼントはおすすめです。
税込 24,750 円
★★★★★
(3レビュー)
\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめランキング発表
\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめ
ランキング発表
1位
「彩-irodori-」バスタオル2枚 & フェイスタオル2枚セット。あらゆる贈答シーンに対応し、どのような方も思わず笑顔にさせる大満足の逸品です。
税込 16,500 円
★★★★★
(1レビュー)
4位
【牛刀】210mm 高炭素ステンレス鋼割込 磨きダマスカス 樫八角柄-柿渋仕上- | 堺刃物 | 。「縁起の良い贈り物」として包丁のプレゼントはおすすめです。
税込 24,750 円
★★★★★
(3レビュー)
\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめランキング発表
\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめ
ランキング発表