【九州地方の伝統工芸品一覧】織物や陶磁器、切子など7県を代表する品を厳選紹介

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

目次

九州地方の伝統工芸品

「九州地方」は、福岡県や熊本県など7つの県からなるエリア。世界最大級のカルデラのある阿蘇山や、鹿児島県のシラス台地、九州北西部のリアス海岸など、自然の見どころの多い地方です。九州地方には、陶磁器や切子ガラス、織物のほか、さまざまな伝統工芸品が作られています。各県の代表的な品をご紹介しますので、お気に入りのアイテムを見つけてくださいね。

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福岡県の代表的な伝統工芸品

アジアの玄関口として知られる九州最大の都市・福岡県には38種類の伝統工芸品が存在。「博多織」や「小石原焼(こいしわらやき)」、「博多人形」など7つが国の伝統工芸品に指定されています。そのほかにも刃物や張子、和紙などさまざまな品がある福岡県。伝統工芸品のなかから代表的な商品を2つご紹介します。

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福岡県の代表的な伝統工芸品1
【博多織】

博多織

「博多織」は、福岡県福岡市の博多地区を中心に生産されている絹織物で、「西陣織」や「桐生織」とともに日本三大織物のひとつとして知られています。

細い経糸を多く使うことで、張りや厚みのある生地が作られる点が特徴の博多織。主に着物の帯に使われてきましたが、バッグやネクタイ、洋服など、幅広い範囲で活用されています。

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福岡県の代表的な伝統工芸品2
【小石原焼】

小石原焼

「小石原焼」は、福岡県朝倉郡東峰村の小石原地区で生産される陶器で、伝統的な技法を用いてつくられる模様と素朴な風合いが魅力。「飛び鉋(とびがんな)」と呼ばれる、工具の刃先で削った模様や、ろくろを回転させ、器に櫛状の道具や刷毛で模様をつける「櫛(くし)目」「刷毛(はけ)目」などがあります。

日常使いできる点が特徴の小石原焼。素朴でありながら美しいデザインが愛されています。

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佐賀県の代表的な伝統工芸品

全国的に有名な焼き物の産地として知られ、弥生時代の遺跡「吉野ケ里遺跡」といった名所も多い佐賀県には16種類の伝統工芸品が存在。「唐津焼」と「伊万里・有田焼」は国の伝統工芸品に指定されています。佐賀県の伝統工芸品のなかから代表的な品を2つご紹介します。

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佐賀県の代表的な伝統工芸品1
【唐津焼】

唐津焼

「唐津焼」は、佐賀県唐津市を中心に生産されている陶器で、「絵唐津(えがらつ)」や「斑唐津(まだらがらつ)」など、技法が細かく分かれています。粗い土によって生まれる素朴でシンプルな風合いと品の良さが特徴の品。

装飾も多彩ですが、主張が強すぎない茶陶器や食器、花器などが多くの人に利用されています。「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるひび模様が入っている唐津焼は経年変化も楽しめる陶器です。

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佐賀県の代表的な伝統工芸品2
【伊万里・有田焼】

伊万里・有田焼

「伊万里・有田焼」は、佐賀県伊万里市と佐賀県有田町で作られる磁器の総称です。有田焼は、江戸時代に「肥前焼(ひぜんやき)」や「伊万里焼」と呼ばれていたことも。透明感のある白磁に色彩豊かな色で絵や文様などが描かれます。

日本で最初に作られた磁器として知られている有田焼。お皿やカップなど、暮らしのなかで使えるアイテムを多く生産しています。

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大分県の代表的な伝統工芸品

「別府温泉」や「由布院温泉」などの温泉があり、源泉数や湧出量で全国一を誇る大分県には6つの伝統工芸品が存在。「別府竹細工」は国の伝統工芸品に指定されています。「小鹿田焼(おんたやき)」や「姫だるま」なども作られる大分県の伝統工芸品のなかから「別府竹細工」をご紹介します。

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大分県の代表的な伝統工芸品
【別府竹細工】

別府竹細工

「別府竹細工」は、大分県別府市とその周辺で生産される竹工品です。「マダケ」と呼ばれる竹を材料にして手で編んで作られる別府竹細工。

編み上げる技法は「編組(へんそ)」と呼ばれ、「四つ目編み」や「六つ目編み」などの8つを基本とした200通り以上の多彩な編み方により作られます。カゴやインテリア照明、バッグ、アクセサリーなどさまざまなアイテムが生産されています。

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熊本県の代表的な伝統工芸品

世界有数のカルデラとして知られる「阿蘇山」があり、農業も盛んな熊本県には53種類の伝統工芸品が存在。陶磁器の「小代焼(しょうだいやき)」や「天草陶磁器」のほか、「山鹿灯籠(やまがとうろう)」、金工品の「肥後象がん(ひごぞうがん)」の4つが国の伝統工芸品に指定されています。熊本県の伝統工芸品のなかから代表的な品を2つご紹介します。

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熊本県の代表的な伝統工芸品1
【小代焼】

小代焼

「小代焼」は、熊本県北部(荒尾市・南関町・熊本市など)で生産される陶器です。鉄分が多く含まれた「小代粘土」を使い、イネやワラから作られた釉薬を流しかける技法が特徴の品。同じ方法で同じ時期に制作しても異なる模様や色になることから、唯一無二の焼き物として知られています。

素朴でダイナミックな作品が楽しめる小代焼は、12軒の窯元が存在。食器やカップなど、それぞれの個性あふれるアイテムが作られています。

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熊本県の代表的な伝統工芸品2
【山鹿灯籠】

山鹿灯籠

「山鹿灯籠」は、熊本県の山鹿市で作られる伝統工芸品です。材料は、手漉き和紙と糊だけ。金具や木を一切使用せず、職人の技によって立体的な作品が生み出されます。

夏に開催される「山鹿灯籠まつり」において、女性たちが頭に灯篭をつけて舞い踊る際にも使われます。技術をいかしたインテリア用品の開発など、新たな試みも展開されています。

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長崎県の代表的な伝統工芸品

江戸時代には国際貿易港としての歴史をもち、風光明媚な土地として知られる長崎県には13種類の伝統工芸品が存在。「長崎べっ甲」や「波佐見焼(はさみやき)」、「三川内焼(みかわちやき)」の3つが国の伝統工芸品に指定されています。そのほかにも刃物や凧などが作られている長崎県の伝統工芸品のなかから代表的な品を2つご紹介します。

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長崎県の代表的な伝統工芸品1
【波佐見焼】

波佐見焼

「波佐見焼」は、長崎県東彼杵郡波佐見町で作られている陶磁器です。白磁の美しさに加えて、繊細な絵付けが楽しめる点が特徴の品。「呉須(ごす)」と呼ばれる青色の顔料を使い、現代にもマッチしたデザイン性の高いアイテムが多く作られています。

品質を保ったまま大量生産できるのも波佐見焼の特徴のひとつ。分業によって作られる波佐見焼は、職人が力を合わせることで、生産量と美しさを維持し続けています。

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長崎県の代表的な伝統工芸品2
【三川内焼】

三川内焼

海外でも人気が高い「三川内焼」は、長崎県佐世保市で作られる伝統工芸品。「平戸焼(ひらどやき)」とも呼ばれ、白磁に「透明釉(とうめいゆう)」をかけて仕上げているため、滑らかな質感が堪能できます。

呉須を使って描かれた繊細な絵や模様のほか、白磁を彫り抜いて光が透けるように加工した「透かし彫り」と呼ばれる技法は大きな特徴のひとつ。壺や食器、マグカップなどさまざまな美しい品が作られています。

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宮崎県の代表的な伝統工芸品

南国らしい温暖な気候の宮崎県には33の伝統工芸品が存在。国の伝統工芸品に指定されている「都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)」のほか、「宮崎手漉和紙」や「宮崎ロクロ工芸品」など、温かみを感じる品が作られています。宮崎県の伝統工芸品のなかから「都城大弓」をご紹介します。

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宮崎県の代表的な伝統工芸品
【都城大弓】

都城大弓

「都城大弓」とは、宮崎県都城市周辺で生産されている竹工品。真竹と木材の「櫨(はぜ)」が原料に使われています。江戸時代の初期には技術が確立され、現代まで受け継がれている品。工程のほとんどが手作業で行われ、一つの品を作る際には初めから終わりまで1人の職人がすべてを担当します。

大弓作りは、技術をすべて習得するまでに10年以上かかるといわれており、現在では、国の伝統工芸士の資格を有する4名の弓師が製造を続けています。

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鹿児島県の代表的な伝統工芸品

活火山の「桜島」や火山灰が積もってできたシラス台地で知られる鹿児島県には34種類の伝統工芸品が存在。「本場大島紬」や「薩摩焼」、「川辺仏壇」の3つは国の伝統工芸品に指定されています。そのほかにも「薩摩切子」や「薩摩錫器」といった品が作られている鹿児島県の代表的な伝統工芸品を2つご紹介します。

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鹿児島県の代表的な伝統工芸品1
【薩摩切子】

薩摩切子

「薩摩切子」は、鹿児島県で生産されている硝子細工。高いカット技術から生まれる「ぼかし」による美しいグラデーションが特徴になっています。薩摩切子は、クリスタルガラスの上に1mm以上の色ガラスをかぶせ、カットを施すため、手にしたときにしっくりくる重量感も魅力。

赤や青といった鮮やかな色合いの品に加えて、黒切子やブラウンなど、シックな色のグラスやそば猪口なども生産されています。

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鹿児島県の代表的な伝統工芸品2
【薩摩焼】

薩摩焼

「薩摩焼」は、鹿児島県内で生産される陶磁器の総称です。系統や種類が多く、使用目的や見た目が異なる作品が作られている薩摩焼。「白薩摩(白もん)」と「黒薩摩(黒もん)」の2つに大きくわけられます。

白薩摩は白く美しい地に透明の釉薬をかけヒビを作り、色付けして仕上げた品。黒薩摩は見た目が黒く、雰囲気のある作品に仕上がります。白薩摩は置物や観賞用としての用途が多く、黒薩摩は日常使いできる作品が豊富に作られています。

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九州地方の有名な伝統工芸品は?

日本三大織物のひとつである「博多織」や、国内外で知られる「伊万里・有田焼」「三川内焼」などの焼き物、「薩摩切子」などがあります。九州地方の伝統工芸品を知りたい方はこちらをご覧ください。

九州地方で作られる硝子細工の伝統工芸品はありますか?

九州地方には鹿児島県の「薩摩切子」、佐賀県の「肥前びーどろ」、福岡県の「手拭きガラス」などがあります。九州地方の伝統工芸品を知りたい方はこちらをご覧ください。

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