陶器製コップの特徴
陶器で作られたコップは保温や保冷といった特徴があり、温度を保ったまま飲み物を楽しめる点がメリット。ビールや冷酒を注いだあとも冷たいまま味わえます。また、陶器には断熱効果もあるため、温かいお茶を注いでも陶器の表面は熱くなりにくく持ちやすいといった魅力もあります。一方で木製やプラスチック製のコップなどに比べて衝撃に弱く、落とすと割れてしまうため注意が必要です。
陶器製コップの選び方
陶器製コップの選び方1
【用途で選ぶ】
陶器製のコップはビールやドリンク、お酒、お茶など用途に合わせて作られた商品が販売されています。ビールやドリンクで使う場合は容量が大きめのコップ、お酒には小さめサイズのコップやぐい呑み、お茶には湯呑みなど選択肢はさまざま。陶器製のコップを選ぶ際にはどんな用途で使うのかを考えたうえで選択するとよいでしょう。ビールと相性のよいコップの場合、きめ細かでクリーミーな泡が立つなどのメリットが得られます。
陶器製コップの選び方2
【形状で選ぶ】
サイズの大きさや口径の広さ、厚みなど形状によって陶器製のコップを選ぶことも可能です。お酒の場合、コップの口径が大きいほど香りや濃厚な味わいが感じられ、小さな場合は香りが控えめですっきりとした味わいになるといわれています。熱いお茶を入れたコップの場合、反り返った口縁の湯呑みであれば上部をもって持ち運べるため便利。用途と合わせて、陶器製コップがもつ形状のメリットも確認したうえで選択することも大切です。
陶器製コップの選び方3
【デザインで選ぶ】
陶器製のコップを選ぶ際にはデザインにも注目しましょう。陶器ならではの絵付けや釉薬によって生まれる表情、鮮やかな色合いなど、特徴をもった商品は数多く生産されています。注ぐ飲み物にマッチしたデザインや和・洋の食事の好み、お部屋のインテリアに合わせるなど、お気に入りのコップを見つけましょう。
陶器製のコップを種類別に紹介!
陶器製のコップおすすめ12選
ビールやドリンクにぴったりの陶器製コップおすすめ4選
陶器製のコップおすすめ1
【ターコイズブルーが色鮮やかな「大谷焼」の陶器製コップ】
ターコイズブルーが目をひく「大谷焼」の陶器製コップです。徳島県で活動する「OTANIYAKI tamura 1784」が長年の研究によって生み出した釉薬は、鮮やかさとどんな食卓にも合う色合いが魅力。
開口部に向かって広がったデザインはビールやさまざまなドリンクに利用できます。印象的な色合いのコップは和食や洋食、ティータイム、晩酌と使い勝手のよさも魅力。オシャレな和食器を求める人におすすめのコップです。
OTANIYAKI tamura 1784
【大谷焼】OTANIYAKI tamura 1784 フリーカップ ターコイズブルー
陶器製のコップおすすめ2
【独自の釉薬を使用した「京焼・清水焼」の陶器製コップ】
マットな質感と色合いが特徴的な「京焼・清水焼」の陶器製コップです。京都市で制作を行う「大日窯」は、杉や葡萄、向日葵などの植物の灰から作った独自の釉薬を使用。
外側に流れる青色の釉薬がアクセントになったコップは、大きなサイズのためさまざまな用途に使用できます。手作りの釉薬を使うなど、オリジナリティあふれる作品はお祝いの贈り物としても喜ばれます。
大日
【京焼-清水焼】大日 HiBiKi 釉彩 フリーカップ
陶器製のコップおすすめ3
【ビールやラテに最適!クリーミーな泡ができる「大谷焼」の陶器製コップ】
徳島県の佳実窯で作られる「大谷焼」の陶器製コップです。土の質感や風合いが生かされるよう釉薬を使用せずに作られたデザインが魅力。ざらりとした感触と手作りのよさが感じられる商品です。
陶器の内側には小さな無数の穴が開いているため、ビールを注ぐとクリーミーな泡がうまれます。ビールだけでなく焼酎などのお酒や、ラテなどのきめ細かな泡を楽しみたいドリンクにもおすすめです。
佳実窯
【大谷焼】佳実窯 ビアタンブラー 窯変(木箱)
陶器製のコップおすすめ4
【ビールと好相性の「信楽焼」の陶器製コップ】
「信楽焼」で作られた陶器製のコップです。カフェで使われているようなオシャレなデザインのコップはドリンクやコーヒー、ビールなどさまざまな飲み物にマッチします。
信楽焼では珍しい凹凸があらわれる土で作られたコップは特にビールと好相性。注げばクリーミーな泡ができ、炭酸ガスも逃さないため最後までおいしいビールを楽しめます。また、保冷の効果もあるため、冷えた状態をキープできる点も魅力です。
泡うまBeer Cup
お酒にぴったりの陶器製コップおすすめ4選
陶器製のコップおすすめ5
【澄んだ青色の釉薬が美しい「京焼・清水焼」の陶器製コップ】
澄んだ青色のグラデーションが美しい「京焼・清水焼」のぐい呑み。「ぐい呑み」は、お猪口よりも大きなサイズ感の酒器で、日本酒用に作られた陶器製のコップです。
「緋色(ひいろ)」と呼ばれる下地の色に海や空をイメージさせる青い釉薬が印象的。特徴となっている釉薬を自ら作るこだわりの作品は、結婚祝いや誕生日などに贈るギフトとしても最適です。
大日
【京焼-清水焼】大日 HiBiKi 碧彩 ぐい呑み(1個)
陶器製のコップおすすめ6
【鮮やかなトルコブルーが美しい「信楽焼」の陶器製コップ】
トルコブルーの鮮やかな色合いとシンプルな形が印象的な「信楽焼」の陶器製コップ。伝統工芸品の信楽焼は、琵琶湖でとれる土を使って作られ、温かみのある素朴な風合いが特徴です。
土や湿度などの状態より、同じ表情が作られない希少性の高い作品。トルコブルーのコップは、晩酌の際のアクセントとして華やかさをプラスしてくれます。
ヤマ庄陶器
【信楽焼】ヤマ庄陶器 Toruco カップ
陶器製のコップおすすめ7
【襷をかけた模様が特徴の「備前焼」の陶器製コップ】
素朴な風合いが特徴の「備前焼」の陶器製コップです。「緋襷(ひだすき)」と呼ばれる技法によってつけられる赤い色の襷(たすき)をかけたような模様が印象的な作品。
備前焼は内側に細かな気孔があるため、通気性が高く、注いだお酒を熟成させる効果があるといわれています。日本酒を注いでおいておくことで、コクが増し、まろやかな味へと変化します。備前焼伝統工芸士の職人が作るお猪口でおいしいお酒を味わいましょう。
DAIKURA
【DAIKURA】緋襷 おちょこ
陶器製のコップおすすめ8
【白と黒の対比が特徴の「美濃焼」の陶器製コップ】
白と黒の対比が美しい「美濃焼」の陶器製コップ。コップの色は釉薬で色付けされたものではなく、白い泥を上掛けする「粉引(こひき)」といわれる技法が使われています。
手に馴染むサイズ感のため普段使いに最適。削り込んだくぼみにより、手でコップを持ったときに滑りづらい仕様になっています。シンプルな形状とモダンな飽きのこないデザインはプレゼントにもおすすめです。
不動窯
美濃焼 粉引掛分 ロックカップ
お茶にぴったりの陶器製コップおすすめ4選
陶器製のコップおすすめ9
【手書きのつばきがアクセントになった「瀬戸焼」の陶器製コップ】
愛知県瀬戸市周辺で生産され、日本三大陶磁器としても知られる「瀬戸焼」の陶器製コップです。口縁部は反り返った形状になっており、熱いお茶を入れた場合でも手で持ち運びやすくなっています。
瀬戸市の花である「つばき」が手描きによって表現され、コップのアクセントになっている作品。湯呑みは漆黒色と朱色のペア商品のため、夫婦の記念日に贈っても喜ばれます。
うつわ魯庵
【瀬戸焼】うつわ魯庵 天目椿組湯呑み(黒・赤)
陶器製のコップおすすめ10
【扱いが難しい「ミカゲ粗陶土」で作られた陶器製コップ】
「ミカゲ粗陶土」を使用して作られた陶器製コップは、岐阜県土岐市の「松助窯」で生産されています。ミカゲ粗陶土は、同じ表情の作品ができないといわれるほど頑固な素材。丁寧に空気を抜いて原型を作り上げていきます。
湯呑みには青い釉薬でストライプが描かれ、アクセントになっています。手作りにこだわり、ぬくもりが感じられる作品は和食器が好きな人におすすめです。
松助窯
松助窯 ロックカップ 織部ストライプ
陶器製のコップおすすめ11
【縁起のいい十草模様が描かれた「波佐見焼」の陶器製コップ】
長崎県波佐見町周辺で生産される「波佐見焼」の陶器製コップです。凹凸のあるコップに十草模様(とくさもよう)が手書きで丁寧に描かれた作品。十草は「金を呼ぶ」との言い伝えがあり、縁起のいい模様として知られています。
コップは厚めに作られていますが軽量のため負担を感じません。電子レンジや食器洗浄機にも対応しているためお手入れも簡単。縁起のいい陶器製コップは結婚祝いや記念日のプレゼントにもおすすめです。
瑞幸窯
波佐見焼 湯呑み
陶器製のコップおすすめ12
【民藝好きに人気の「小鹿田焼」の陶器製コップ】
大分県日田市の伝統的な「小鹿田焼(おんたやき)」の陶器製コップです。民藝好きの若者にも人気のある小鹿田焼。「飛び鉋(とびかんな)」の技法は約300年間、一子相伝で技術が守られています。
飛び鉋は、ヘラのような形状の工具を使うことで模様をつける技法で、連続したモチーフが特徴的。デザイン性の高い飛び鉋の湯呑みですが、お買い求めやすい価格が魅力。湯呑み自体も軽量のため普段使いにもぴったりです。
坂本浩二窯
小鹿田焼 坂本浩二窯 湯のみ 藁引き 白