これで長持ち!備前焼の使い始めとその後のお手入れ方法

Journal編集長
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とても丈夫で高い耐水性を持つ備前焼は、焼き物の中では陶器と磁器の中間的な性質を持つ炻器に分類される焼き物で、その丈夫さや他の焼き物にはない独特な地肌のさわり心地からとても人気のある焼き物です。

ですが、焼き物の中で比べるといくら丈夫だと言われていても、プラスチック製や大量生産されている食器と比べると使い方や手入れの方法には少し気を配る必要があります。

大切に使用することで、親子何代にもおよんで長年使用し続けることができるので、正しい使い方と手入れ方法を熟知し、世界に一つだけの美しい備前焼を保ち続けましょう。

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  • 一つひとつ職人が手作りする逸品
  • 無骨な備前焼ならではの味わいある器
  • ビアカップや酒器として特におすすめ

備前焼の作られ方と性質

備前焼は、粘土を材料として作られる透光性がなく吸水性がある分厚く丈夫な陶器と、粘土や石英を材料に作られる半透光性で吸水性がなく硬く軽いが割れやすい磁器の中間的な性質を持つ炻器で作られた焼き物です。

この炻器は、半年から数年寝かした粘土を使用して作られる焼き物で、釉薬(ゆうやく)とよばれる焼き物には欠かすことができない、表面をガラスコーティングして耐水性と光沢を持たせる役割を持つ薬品を使用せずに1200から1300度の窯で焼き上げられています。

なので、釉薬によるガラスコーティングのかわりに何種類ものやすりで削ることであの備前焼独特なボコボコしていてもツルツルな地肌が作り出され、さらに釉薬と一緒に模様が着色されることはほとんどなく、窯の中での温度変化による窯変によって生み出される同じ柄や色は一つとない模様が備前焼の楽しみでもあります。

陶器の丈夫さと、磁器の耐水性の良さの両方を兼ね備えた備前焼は、その機能性と着色されていないことが理由で使い込むほどに色味が変わり、味が出てくる楽しさをも兼ね備えているのが備前焼の大きな特徴です。

備前焼についてもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

>備前焼の特徴は?備前焼祭りって何?など備前焼の疑問を徹底解説

備前焼の使い方と注意点

焼き物の中でも比較的丈夫な備前焼は、他の焼き物食器ほどもいたわる必要はありません。

ですが、普通の食器やプラスチック製の食器と比べるとまだもろく、備前焼特有の釉薬を使用しない作り方から使い始めには手入れが必要です。

備前焼の使い方と注意点を詳しく解説します。

備前焼の使い始め

まず初めに、備前焼は釉薬と呼ばれるガラスコーティング剤を使用せずにやすり掛けのみで作られているので、使い始めはザラザラとした粘土の塊や灰が付着していることがあるのでスポンジで念入りに洗ってから使用することが大切です。

使い始めはまだザラザラとした質感が残っている場所がところどこあることが多く、日常的に使用していくことでだんだんと滑らかになっていきます。

使い初めのザラザラした表面には油分や汚れ、水分が入り込みやすく、コップや深い茶碗だと余計に洗い流しにくいので、使い初めの数か月は使用前に30分ほど水につけておくと入り込んだ汚れや水分が洗いやすくなります。

使用後は、他の食器と同じように洗剤を使用して洗い、乾燥機は使用せずに自然乾燥で乾かす必要があります。

備前焼は急激な加熱、急激な冷却でない限り割れる心配はないので、ラップなどをかけて冷蔵庫に保管することができるので、備前焼は調理器具ではなく必ず盛り付け用の食器として使用するように心がけましょう。

備前焼の注意事項

まず第一に、備前焼の特徴でもあるデコボコ、ザラザラした質感を無理に滑らかにツルツルにしようとむやみにやすり掛けをしてしまうと、余計にザラザラになってしまったり、欠けてしまう原因になるので備前焼をやすり掛けすることは避けましょう。

洗った後の備前焼を乾燥機で乾かしてしまうと、一気に水分が蒸発してしまうので、備前焼に不意に一気に乾燥しすぎてしまう負荷がかかってしまうので、ひび割れの原因になってしまいます。

また、食洗器、電子レンジ、ガスコンロ、IH、直火での使用はひび割れや破損を起こす可能性があります。

冷蔵庫に入れての使用が可能な備前焼ですが、ビアタンブラーのように備前焼のコップやボトルを冷蔵庫で冷やして使用する場合は、あまり冷えていない常温の飲み物を冷えた備前焼に入れてしまうと、急激な温度変化によって備前焼が割れてしまうことがあるので注意が必要です。

梅雨の時期は湿度が上がるので、長時間の湿気は備前焼にカビをはやしてしまったり、備前焼を欠けさせてしまったりする原因になるので、梅雨時期などは食器棚にしまわずに常に表に出しておくか、しっかりと乾かして乾燥材とともに箱にしまっておくことをおススメします。

備前焼の手入れ方法

備前焼は、でこぼこした内面に油分や汚れがたまってしまう事が多く、定期的なクリーニングをした方がいつまでも備前焼を奇麗に保っておくことができます。

クリーニングに必要な特別な薬品や機材は必要なく、常温の水に備前焼を入れてゆっくり沸騰するまで温度を上げていき殺菌することで頑固な汚れも落ち、さらに備前焼の強度を高めることもできます。

茶渋やコーヒーが染みついてしまった場合は、薄めのハイターや漂白剤で奇麗にすることができます。

まとめ

とても強く、頑丈で耐水性にも優れた備前焼は、機能性だけでなく世界に同じ柄、色のものは一つと存在しないそのデザイン性からもとても人気御集めている焼き物です。

とても丈夫なので手入れも簡単で、少し気を配るだけで長年使用し続けることができます。

急激な温度変化が一番のひび割れの原因になるので、急激な加熱やとても熱すぎる物、とても冷たすぎる物を入れたりしないように気を付けましょう。

備前焼は、長年愛用することで機械では再現できないような滑らかさと味わいを作り出すことができるので、せっかくの備前焼、長く愛用していくために常にきれいに保ち、自分だけの備前焼を作り上げていきましょう。

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