本記事の制作体制
BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
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四国山脈の位置するところから北と南に分けられ、気候も異なる「四国地方」。和紙やうちわ、焼き物などの民芸品や伝統工芸品が作られています。自然や気候が育んだ品のほか、素朴で懐かしい品も多い四国地方の民芸品。4県それぞれの代表的な品をご紹介しますので、お気に入りのアイテムを見つけてくださいね。
四国の東部に位置する徳島県には6つの伝統工芸品が存在。江戸時代から続く阿波踊りは伝統芸能として世界的に知られています。そんな徳島県からは、「大谷焼」や「阿波正藍しじら織」、「阿波和紙」の3つが国の伝統工芸品に指定。徳島県を代表する民芸品・伝統工芸品を3つご紹介します。
「大谷焼」は、徳島県鳴門市大麻町大谷で生産される陶器です。こげ茶色をした品が一般的に知られており、灰色や深い色合いの銀色なども存在。そのほかにも、徳島の藍染技術を取り入れた珍しい青色の品は「森陶器」や「大西陶器」などで作られています。
大谷焼の原料として使われる土は鉄分が多いことから、金属のような光沢に加えてザラっとした風合いが特徴。民芸品らしい素朴さが大きな魅力になっています。
「阿波正藍しじら織(あわしょうあいしじらおり)」は、徳島県徳島市で作られている綿織物です。「しじら」とは、織物にできるシボのこと。凹凸のある生地のため、肌触りがよく、汗をかいたときにも張り付きにくくなっています。
暑い季節にぴったりの素材で、浴衣や着物のほか、ネクタイに使われることも。さまざまな藍色で染色して作り出される美しい色合いが特徴の商品です。
「阿波和紙」は、徳島県内の吉野川市・三好市・那賀郡那賀町で主に作られる和紙の総称。手漉きと機械漉きで作られる和紙は、水に強く薄くても破れにくい耐久性が特徴です。
原料は、日本の和紙の三大原料といわれる「楮(こうぞ)」や「三椏(みつまた)」「雁皮(がんぴ)」。出来上がってから染める「後染め」により、多種多様な色・柄の和紙が楽しめます。
讃岐うどんの発祥の地・綾川町や、県の天然記念物に指定されている岩部八幡神社の大銀杏などで知られる香川県には36種類の伝統工芸品が存在。「香川漆器」と「丸亀うちわ」の2つは国の伝統工芸品に指定されています。そのほかにも職人の手で作られる「讃岐提灯」や「節句人形」「手描き鯉のぼり」などバラエティ豊かな民芸品・伝統工芸品のなかから香川県を代表する品を2つご紹介します。
「香川漆器」は、香川県高松市やその周辺で生産されている漆器で、盆や箸、椀などの日用品から家具や座卓といった品も作られています。座卓においては、全国で生産されるほどんどが香川漆器の品。
「蒟醤(きんま)」や「存清(ぞんせい)」など、5つの伝統的な技法によって優美で芸術的な漆器が生み出されています。香川漆器は、使い込むと艶や耐久性が増していく点も魅力です。
「丸亀うちわ」は、香川県丸亀市とその周辺で生産される伝統工芸品です。昔から団扇作りが行われている丸亀市は、日本一のうちわどころ。「房州うちわ」「京うちわ」とともに日本三大うちわのひとつに数えられます。
竹を使って作られる丸亀うちわは、樹脂製のうちわにはない職人の技が光る美しい仕上がり。骨組みから柄の部分までは継ぎ目のない構造で、47の工程を経て出来上がる丸亀うちわは、耐久性が高く、やわらかな風を感じられる点が特徴です。
日本の中でもっとも森林の割合が多く、四万十川で知られる高知県には13種類の伝統工芸品が存在。「土佐打刃物」と「土佐和紙」の2つは国の伝統工芸品に指定されています。「土佐凧」や「土佐つむぎ」なども作られている高知県の民芸品・伝統工芸品のなかから代表的な品を2つご紹介します。
「土佐打刃物(とさうちはもの)」は、高知県の中東部(香美市・南国市・土佐市・いの町など)で生産される刃物。主に林業で使われる刃物を作っていた土佐打刃物は、耐久性とともに抜群の切れ味が魅力になっています。
柄の角度や刃物の寸法など、決まった型がないことから「自由鍛造」によって作られるスタイルは大きな特徴のひとつ。鎌の場合、平野部と山間部の使い勝手に合わせてアレンジできる点が大きな強みです。土佐打刃物は、使用者のそれぞれのニーズにマッチした作品を生み出し続けています。
「土佐和紙」は、高知県いの町や土佐市周辺で生産されている和紙で、薄くて丈夫な点が大きな特徴です。土佐和紙の原料は、「楮(こうぞ)」や「三椏(みつまた)」、「雁皮(がんぴ)」の3種類。
高知県山間部で作られる楮は繊維が長いことから絡みがよく、薄くて丈夫な和紙を生産することが可能になっています。岐阜県の「美濃和紙」や福井県の「越前和紙」とともに日本三大和紙のひとつに数えられる土佐和紙は、書道用紙や障子紙のほか、薄い特性がいかせる文化財修復用の紙としても需要が高まっています。
四国の北西部にあり、瀬戸内海に面している愛媛県には23種類の伝統工芸品が存在。「砥部焼(とべやき)」と「大洲和紙(おおずわし)」の2つは国の伝統工芸品に指定されています。その他にも竹細工や木工品、織物など、さまざまな手づくりの品があるなかで、愛媛県を代表する民芸品・伝統工芸品のなかから2つご紹介します。
「砥部焼」は、愛媛県伊予郡砥部町を中心として生産されている陶磁器。愛媛県の無形文化財に指定されており、食器や花器など、生活のなかに取り入れやすいアイテムが作られています。
砥部焼の特徴は、厚手に作られた白磁に、藍色で染付けが行われる点。夫婦喧嘩で使用しても割れないとの意味から「喧嘩焼」の異名もあるほど、ほかの磁器と比較して頑丈なところも魅力になっています。
「大洲和紙」は、愛媛県喜多郡内子町で作られる平安時代から続く手漉き和紙。原料は、「楮(こうぞ)」や「三椏(みつまた)」、「雁皮(がんぴ)」などの植物が使われます。
伝統的な「流し漉き」と呼ばれる製法によって生産される和紙は、漉く際のムラがなく、薄いのに強度が高い点が大きな特徴。大洲和紙は主に書道半紙や障子紙として使われ、書道半紙においては、多くの書家から高い支持を得ています。
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\ BECOS編集部が厳選 /
伝統工芸品おすすめランキング発表
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