【東北地方の伝統工芸品一覧】南部鉄器やこけしなど温かみのある品を紹介

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

目次

東北地方の伝統工芸品

伝統工芸が盛んな土地として知られる「東北地方」。鋳物や織物、こけしなどの特徴的な品が東北の各県で生み出されています。東北の伝統工芸品は、自然の恵みをいかした作品や、どこか懐かしく温かみのある点が魅力。東北地方の代表的な伝統工芸品をご紹介しますので、気になる品やお気に入りを見つけてくださいね。

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青森県の代表的な伝統工芸品

青森県には、27種類の伝統工芸品が存在します。国の重要無形文化財に指定されている「津軽塗」や、色鮮やかな「津軽びいどろ」、山に自生する蔓から編み上げる「あけび蔓細工」などさまざま。バラエティ豊かなラインナップのなかから、青森県を代表する伝統工芸品を2つご紹介します。

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青森県の代表的な伝統工芸品1
【津軽塗】

津軽塗

「津軽塗」は、青森県弘前市周辺で作られる漆器で、県初の国の重要無形文化財に指定されたことでも知られています。全国で生産される漆器のなかでも珍しい「研ぎ出し変わり塗り」の技法が大きな特徴。

津軽塗では、「漆を塗る・磨く・研ぐ」の工程を何度も繰り返し行うことで、独特で繊細な模様が生み出されます。「唐塗(からぬり)」「七々子塗(ななこぬり)」「紋紗塗(もんしゃぬり)」「錦塗(にしきぬり)」と技法は4種類。ほかの漆器にはない津軽塗ならではの唯一無二の模様が楽しめます。

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青森県の代表的な伝統工芸品2
【津軽びいどろ】

津軽びいどろ

青森市のガラス工場・北洋硝子で生産される「津軽びいどろ」は、青森県指定の伝統工芸品として広く親しまれています。津軽びいどろの温かみのあるキレイな色合いは、独自の調合により作られたもの。門外不出の技により、日本の四季や風景を切り取ったステキな作品を作り続けています。

新しい商品開発にも力を入れている北洋硝子の津軽びいどろは、国内での評価はもちろん、海外からも高い評価を得ている青森県を代表する伝統工芸品です。

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秋田県の代表的な伝統工芸品

秋田県には21種類の伝統工芸品が存在。秋田杉を使用した「大館曲げわっぱ」や「秋田杉桶樽」、上塗りが厚く光沢のよい「川連漆器」、山桜の樹皮を使った木工工芸品「樺細工」の4つは国と県の伝統工芸品に指定されています。秋田県の伝統工芸品のなかから代表的な品を2つご紹介します。

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秋田県の代表的な伝統工芸品1
【大館曲げわっぱ】

大館曲げわっぱ

秋田県大館(おおだて)市で作られる「大館曲げわっぱ」。素材に良質な秋田杉を使って生産される曲げわっぱは、美しい木目と独特な曲線が高く評価されている逸品です。

弁当箱は曲げわっぱの代表的な品のひとつ。吸湿性に優れた杉で作られているため、ご飯に余計な水分が加わる心配がなく、おいしいまま味わえます。プラスチックやアルミで作られた製品の普及により、需要が一時減少しましたが、本物志向の方やこだわりのある品を求める方から支持されています。

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秋田県の代表的な伝統工芸品2
【樺細工】

樺細工

「樺細工」は、秋田県仙北市で生産されている木工工芸品です。樺細工の製品は、防湿・防乾に優れており、丈夫な点が魅力。原材料には「山桜」の樹皮が使われ、「型もの」「木地もの」「たたみもの」と呼ばれる3つの技法によって、茶筒やプレート、テーブルなどの生活用品のほか、ループタイやブローチなどのアクセサリーも作られています。

使われる山桜の樹皮は10種類以上あり、樺細工の技術を駆使して作られた品は同じものがない点が特徴。県ではじめて伝統工芸品認定された樺細工は、現在は秋田県のみで伝承される貴重な工芸品になっています。

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岩手県の代表的な伝統工芸品

北海道に次ぐ、全国2位の面積を誇り、日本一のもち米の産地でもある岩手県には52種類の伝統工芸品が存在。「南部鉄器」や「岩谷堂箪笥」、漆器の「秀衡塗(ひでひらぬり)」「浄法寺塗」の4つが国の伝統工芸品に指定されています。木工品や織物、陶磁器などのなかから岩手県を代表する伝統工芸品を2つご紹介します。

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岩手県の代表的な伝統工芸品1
【南部鉄器】

南部鉄器

「南部鉄器」は、岩手県盛岡市や奥州市を中心に製造されている鋳物(いもの)。南部鉄器で沸かしたお湯には鉄分が含まれることから、”鉄分が摂取できる”メリットがあり、口当たりもまろやになるため飲みやすいといわれています。

実用性とともに、表面につけられた凹凸など、芸術性の高さも評価されている品。南部鉄器の代表的な品である「鉄瓶」は黒色が基本ですが、カラフルな色合いの品や、コーヒーポットセットなど、現代の生活に馴染む品も販売されています。

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岩手県の代表的な伝統工芸品2
【岩谷堂箪笥】

岩谷堂箪笥

「岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)」は、岩手県奥州市江刺を中心として製造される木工家具です。天然木を使った重厚な箪笥に、細工が施された豪華な金具がつけられた逸品。

表層はケヤキ、引き出しには桐が使われ、外観は漆塗りによって木目が際立った作品に仕上げられています。鋳物との絶妙なコントラストが特徴で、金具の9割は鉄を鋳型に流し込んで作られる南部鉄器金具を使用。彫刻をひとつずつ「手打ち彫り」で施すなど、手間ひまのかかった風格のある箪笥です。

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宮城県の代表的な伝統工芸品

宮城県では19種類の伝統工芸品が作られています。「鳴子漆器」や「雄勝硯(おがつすずり)」、「宮城伝統こけし」、「仙台箪笥」の4つは国の伝統工芸品に指定されている品。釣竿や張子、和紙など、歴史を受け継いで作られる数々の品のなかから、宮城県の代表的な伝統工芸品を2つご紹介します。

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宮城県の代表的な伝統工芸品1
【鳴子漆器】

鳴子漆器

「鳴子漆器」は、宮城県大崎市鳴子で生産されている漆器。木目の美しさをいかす鳴子漆器は、盆や重箱、椀、箸などの種類があり、使い込むことでより深い味わいが楽しめます。

鳴子漆器は、「木地呂塗(きじろぬり)」や「竜文塗(りゅうもんぬり)」など、漆を塗る技法がいくつかあり、使われる塗り方によってツヤや手触りが異なる点も魅力。無地でシンプルなデザインと、お手入れのしやすさから日常使いに向いている伝統工芸品です。

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宮城県の代表的な伝統工芸品2
【宮城伝統こけし】

宮城伝統こけし

「宮城伝統こけし」は、「鳴子(なるこ)こけし」や「作並(さくなみ)こけし」など、宮城県内で作られる5つの系統の「こけし」のこと。イタヤカエデやミズキなどの木材を使い作られています。

もともとは子供のおもちゃでしたが、現代では観賞用の人形としての使い方が主流。それぞれの系統によって、表情や色使いなどが異なり、愛らしい印象的な作品が生み出されています。

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山形県の代表的な伝統工芸品

山形県には29種類の伝統工芸品が存在。織物の「置賜紬(おいたまつむぎ)」や「羽越しな布」、「山形鋳物」「山形仏壇」「天童将棋駒」の5つが国の伝統工芸品に指定されています。「天童将棋駒」は、下級武士の内職としてはじまり、現在では全国トップの生産量を誇る工芸品。山形県を代表する伝統工芸品を2つご紹介します。

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山形県の代表的な伝統工芸品1
【天童将棋駒】

天童将棋駒

「天童将棋駒」は、山形県天童市を中心に生産されています。全国の将棋駒のほとんどを生産している天童将棋駒。もともとは凶作続きによる藩の財政難を立て直すため、下級武士の内職としてはじまりました。

生産は3つに分業化(木地作り・駒彫り・駒書き)されており、職人の手作業によって制作。プロの棋士だけではなく、初心者や子供にも扱いやすい駒が作られています。

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山形県の代表的な伝統工芸品2
【置賜紬】

置賜紬

「置賜紬(おいたまつむぎ)」は、米沢市の米沢織 、長井市の長井紬、 白鷹市の白鷹紬からなる山形県置賜地方で生産される織物です。地域によって技法が異なる点が特徴で、それぞれが国の伝統工芸品に指定されている逸品。

素朴な風合いの織物は、着物地や袴、帯などに利用されているほか、現代に合わせて服の布地としても使われています。

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福島県の代表的な伝統工芸品

福島県には40種類の伝統工芸品が存在。陶磁器の「大堀相馬焼」や「会津本郷焼」、「会津塗」、「奥会津編み組細工」「奥会津昭和からむし織」の5つは国の伝統工芸品に指定されています。赤い牛をかたどった張子の「赤べこ」や、倒しても起き上がる「起き上がり小法師」といった玩具も工芸品のひとつ。福島県を代表する伝統工芸品を2つご紹介します。

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福島県の代表的な伝統工芸品1
【会津塗】

会津塗

「会津塗」は、会津漆器とも呼ばれ、福島県会津地方を中心に作られている漆器。盆や椀、重箱など、さまざまな製品が作られてます。

会津塗は、和柄を用いた会津絵や、縁起のよい柄を使った美しい蒔絵の加飾が特徴の品。豊臣秀吉の安土桃山時代に産業化され、江戸時代に隆盛を迎えた会津塗は、高級品から大衆向けの実用的な品まで生産され、需要が増加しています。

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福島県の代表的な伝統工芸品2
【大堀相馬焼】

大堀相馬焼

「大堀相馬焼」は、福島県双葉郡浪江町大字大堀とその周辺で生産される焼き物。手びねりやろくろで形成されることが多く、乾燥させてから焼成し、鉄分を含む「呉須(ごす)」と呼ばれる絵具で絵付けが行われます。

大堀相馬焼の特徴でもある、ひび割れた模様は貫入(かんにゅう)技法によるもの。はっきりと見せるため、最後に墨汁をすり込み拭き取る「墨入れ」が行われます。大堀相馬焼は、東日本大震災による影響で窯元が減りましたが、避難先で作陶を再開するなど伝統が引き継がれています。

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