甲州印伝とは?歴史・技法・柄の意味・選び方・おすすめギフトを徹底解説

本記事の制作体制

熊田 貴行

BECOS執行役員の熊田です。BECOSが掲げる「Made In Japanを作る職人の熱い思いを、お客様へお届けし、笑顔を作る。」というコンセプトのもと、具体的にどのように運営、制作しているのかをご紹介いたします。BECOSにおけるコンテンツ制作ポリシーについて詳しくはこちらをご覧ください。

目次
傘 梅雨

甲州印伝とは?まず結論から

甲州印伝(こうしゅういんでん)とは、山梨県甲府市を主産地とする伝統工芸品で、鹿革に漆でトンボ・小桜・青海波などの文様を施した革製品の総称です。軽くて柔らかい鹿革と日本固有の漆が組み合わさった独特の風合いは、国内外の工芸ファンから高く評価されています。1987年(昭和62年)に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に認定され、山梨を代表する工芸品として公式に認められています。財布・名刺入れ・バッグ・がま口など日常使いのアイテムが揃い、贈り物としても人気です。

甲州印伝とは?歴史・技法・柄の意味・選び方・おすすめギフトを徹底解説

甲州印伝の歴史|いつ、誰が、なぜ生まれた?

甲州印伝は400年以上の歴史を持ちます。以下に主要な出来事を整理します。

  • 戦国時代:武田信玄(1521年誕生)が鹿革製の袋「信玄袋」を愛用したとされ、甲州での鹿革文化の礎を築いた
  • 寛永年間(1624〜1643年):外国人が印度(インド)産の装飾革を幕府に献上した際に「印伝」と命名されたとされる。これが名称の由来として有力な説
  • 1710年頃:甲州で漆置きによる紋様付けが始まる。当時3軒の印伝細工所が存在し、その一つが現在の「印傳屋 上原勇七」に連なる
  • 江戸時代中期〜後期:煙草入れや胴乱(どうらん)として武家・商人に広く普及。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』(1802〜1809年)に「印伝の巾着」が登場し、庶民への浸透がうかがえる
  • 明治時代:内国勧業博覧会で信玄袋・巾着が褒賞を受ける
  • 1975年(昭和50年):甲府印傳商工業協同組合設立
  • 1987年(昭和62年):経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定
  • 1994年(平成6年):山梨県郷土伝統工芸品に指定

「印伝」という名前の由来は、インド産の革製品「印度伝来(インド伝)」から転じたとする説が広く知られています。現代まで本格的な製法が残っているのは甲州(山梨県)のみとされており、それが「甲州印伝」と呼ばれる理由です。

甲州印伝の3つの伝統技法|漆置き・燻べ・更紗の違いは?

甲州印伝には大きく3つの伝統的な製法があります。それぞれ仕上がりの風合いや質感が大きく異なります。

① 漆置き(うるしおき)

型紙とヘラを使い、鹿革の表面に漆を薄く均一に置いて立体的な文様を作る技法。甲州印伝の代表的な製法で、財布や名刺入れなど多くのアイテムに用いられます。漆は厚く盛らず薄く置くことで模様が革にしっかり定着し、長く使っても剥がれにくい耐久性が生まれます。

② 燻べ(ふすべ)

藁を燃やした煙で鹿革を燻し、黄褐色の独特の色合いに仕上げる技法。化学染料を使わない自然な発色が特徴で、使い込むほどに色の深みが増します。

③ 更紗(さらさ)

型紙と顔料を用いて鹿革に模様を染め付ける技法。漆置きとは異なる平坦な仕上がりで、繊細な多色表現が可能です。

模様の種類は3技法を合わせると約300種類にのぼるとされており、色や柄の組み合わせによって同じ技法でもまったく異なる表情を楽しめます。

甲州印伝の柄の種類と縁起の意味|贈るシーン別ガイド

印伝の柄にはそれぞれ縁起や願いが込められており、贈る相手やシーンに合わせて選ぶと、より心のこもった贈り物になります。

  • トンボ:前にしか進まない飛び方から「勝ち虫」と呼ばれ、武士に好まれた勝利・前進の柄。就職・昇進祝いや、勝負事に臨む方への贈り物に最適。
  • 小桜(こざくら):細かな桜の花が連続する最もポピュラーな柄。上品で幅広い年代に好まれ、はじめての印伝にもおすすめ。
  • 青海波(せいがいは):どこまでも続く穏やかな波を表した吉祥文様で、平和で豊かな暮らしが末永く続くよう願いが込められている。BECOSで取り扱う印傳屋のカードケース「F免許書入B 青海波(紺地×白漆)」(7,150円)はこの柄を用いた実用的な一品。
  • 七宝(しっぽう):円が重なり広がる図柄で、円満・良縁を願った縁起文様。BECOSのショルダーバッグ「ME-13 七宝繋ぎ(紺地×黒漆)」(40,150円)は、シンプルで飽きのこないデザインが魅力。
  • 紗綾形(さやがた):「卍(まんじ)」を連続させた文様で、繁栄や長寿が絶え間なく続くことを願った吉祥文様。長寿祝い・還暦・古希のギフトに。BECOSの名刺入れ「名刺入れC 紗綾形(黒地×白漆)」(11,000円)はビジネスシーンで映える一品。
  • 唐草(からくさ):つる草が絡まるアラベスク模様で長寿・繁栄を象徴。古典的な雰囲気が魅力で親世代へのギフトにも向く。
  • 亀甲(きっこう):六角形を連ねた吉祥文様。長寿の象徴とされ、長寿祝いにふさわしい柄。
  • :長寿を象徴する花。長寿祝いや年配の方へのギフトシーンで選ばれる。
  • ひょうたん:子宝・厄除けの縁起柄。
  • 白詰草(しろつめくさ):印傳屋オリジナルの文様で、幸福を象徴する四つ葉を隠した上品なデザイン。BECOSのパスケース「白詰草 パス入F」(6,820円)は入学・就職のお祝いにおすすめ。
  • 忘れな草:かつて恋人への贈り物とされた可憐な花がモチーフ。BECOSのポーチ「15ポーチ 忘れな草(紺地×白漆)」(23,100円)は誕生日や母の日のプレゼントに人気。
  • アメリカンブルー:暑さに強く毎年美しい花を咲かせる縁起物の柄。BECOSの長財布「束入れQ(B)」(28,050円)トートバッグ「50手提げ アメリカンブルー(黒地×ピンク漆)」(35,200円)で展開。
  • ぶどう:山梨らしいモチーフで豊穣・子孫繁栄の縁起柄。山梨みやげとしても人気。

漆の色も黒・赤・白・金など複数あり、革の色(黒・赤・緑など)との組み合わせで印象が大きく変わります。自分好みの配色を探す楽しさも、甲州印伝の醍醐味のひとつです。

甲州印伝の価格相場は?予算別の選び方

甲州印伝は手ごろな小物から本格的なバッグまで幅広い価格帯が揃います。予算に合わせてアイテムを選べるのも魅力です。

  • 〜1万円:パスケース(約6,820円〜)、カードケース(約7,150円〜)など。はじめての印伝や、プチギフトに最適。
  • 1万円〜2万円:名刺入れ(約11,000円〜)、がま口小銭入れ(約4,730円〜)など。就職・昇進祝いのビジネスギフトに人気。
  • 2万円〜3万円:ポーチ(約23,100円〜)、長財布・束入れ(約28,050円〜)など。特別な記念日・誕生日プレゼントに。
  • 3万円以上:トートバッグ(約35,200円〜)、ショルダーバッグ(約40,150円〜)、ボディショルダーバッグ(約63,800円〜)など。記念品・特別なギフトとして存在感抜群。

※価格はBECOSでの取り扱い商品を参考にした目安です。アイテムや柄・色の組み合わせによって異なります。

代表ブランドの紹介|印傳屋 上原勇七と印傳の山本

印傳屋 上原勇七(INDEN-YA)

江戸初期に遠祖・上原勇七が創案した甲州印伝の総本家。家長は代々「勇七」を襲名し、一子相伝で技術を伝承してきました。現在も山梨県甲府市に本店を構え、国内外に展開しています。BECOSでも印傳屋の多彩な商品を取り扱っており、財布・バッグ・パスケース・名刺入れなど幅広いラインナップが揃います。

印傳の山本

山本裕輔氏は2018年に甲州印伝の伝統工芸士(総合部門)の称号を取得。現在、国内唯一の総合部門伝統工芸士として知られており、伝統技法の継承と発展に取り組んでいます。

甲州印伝の素材の魅力|なぜ鹿革なのか?

甲州印伝に鹿革が用いられるのには理由があります。

  • 軽さ:牛革に比べて薄くて軽く、持ち歩きの負担が少ない。
  • 柔らかさ・吸いつき感:手のひらに吸いつくような独特の感触は鹿革ならでは。使い込むほどに柔らかさが増し、手になじんでいく。
  • 経年変化の美しさ:使い続けることで革が手に馴染み、漆の紋様には深みのある光沢が生まれる。「育てる」楽しさがある。
  • 適度な吸湿性:適度に湿気を吸収・放出するため、季節を問わず使いやすい。

牛革や豚革と比べ、鹿革は繊維が細かく均一なため、薄く仕立てても強度が保たれます。これが印伝製品に多い薄型財布や名刺入れのしなやかさを支えています。

甲州印伝の商品ラインナップ

印伝は日常使いのさまざまなアイテムとして展開されています。

  • 財布・長財布・二つ折り財布:最も定番のアイテム。軽くて薄く、ポケットへの収まりが良い。
  • 名刺入れ・カードケース:ビジネスシーンで差がつく一品。就職・昇進祝いのギフトとして人気。
  • がま口財布・がま口ポーチ:和の雰囲気が強く、和装・着物との相性が抜群。
  • バッグ・ショルダーバッグ・トートバッグ:印伝の風合いをたっぷり楽しめる大型アイテム。
  • キーケース・コインケース・パスケース:プチギフトや自分へのご褒美に手が届きやすい価格帯。
  • 巾着・和装小物:浴衣・着物のお出かけのお供に。

甲州印伝の選び方|購入前に確認したい4つのポイント

① 柄と色の組み合わせで印象が大きく変わる

印伝は同じ柄でも漆の色・革の色によってモダンにも伝統的にもなります。普段使いにはシンプルな小桜や七宝、個性を出したい方はトンボや唐草が人気です。贈り物の場合は相手の好みや普段のスタイルを参考に、柄の縁起も踏まえて選びましょう。

② 使うシーンに合わせてアイテムを選ぶ

ビジネスには名刺入れや薄型財布、普段使いには二つ折り財布やがま口、お出かけにはショルダーバッグやポーチなど、ライフスタイルに合ったアイテムを選ぶと長く愛用できます。

③ 正規品・信頼できる店舗で購入する

正規の甲州印伝は国の伝統的工芸品の基準を満たした製品です。購入の際はブランド・製造元を確認し、信頼できる店舗・ECサイトを利用することをおすすめします。

④ お手入れ方法を知っておく

鹿革は水に弱いため、雨や汗に注意が必要です。汚れた場合は乾いた柔らかい布で軽く拭き取り、直射日光・高温多湿を避けて保管してください。革用クリームは漆の模様を傷める場合があるため、使用前に確認しましょう。適切に扱えば長く愛用できます。

甲州印伝はどんな人へのギフトに向いているか?

甲州印伝は実用性・デザイン性・ストーリー性の三拍子が揃った贈り物として、さまざまなシーンで選ばれています。

  • 就職・昇進祝い:トンボ柄の名刺入れ(約11,000円〜)や財布は、「前進・勝利」の縁起と実用性を兼ね備えた贈り物。
  • 成人式・卒業祝い:白詰草柄のパスケース(6,820円)など、長く使える革製品は節目の記念にぴったり。
  • 父の日・母の日:忘れな草柄のポーチ(23,100円)や唐草・紗綾形の長財布など、和の趣を好む親世代に喜ばれる。
  • 還暦・古希などの長寿祝い:菊・亀甲・紗綾形など長寿を願う縁起柄を選べばメッセージ性も高まる。
  • 誕生日・記念日:日本の伝統工芸品としての希少性が特別感を演出。七宝繋ぎのショルダーバッグ(40,150円)など存在感のある一品も。
  • インバウンド・外国人へのお土産:Made in Japanの工芸品として海外の方にも人気。和の美意識が凝縮された甲州印伝は、日本らしい贈り物として喜ばれる。

BECOSでは、甲州印伝をはじめとする日本の伝統工芸品を扱う革小物・和雑貨カテゴリを展開しており、国内外への配送・ギフトラッピングにも対応しています。大切な人への贈り物探しにぜひご活用ください。

甲州印伝のおすすめ商品

BECOSが厳選した甲州印伝のおすすめです。用途や贈る相手に合わせてお選びください。

青海波の吉祥文様が映える、機能派免許証入れ

【カードケース】F免許書入B 青海波 (紺地x白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋

【カードケース】F免許書入B 青海波 (紺地x白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥7,150

「青海波」は平和と豊かな暮らしの継続を願う吉祥文様。甲府で400年以上続く甲州印伝の鹿革×白漆の上品なコントラストが日常に品格を添えます。クリアポケットやファスナー式ポケットを備えた実用設計で、運転される方への贈り物にも最適な一品です。

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縁起柄×鹿革の上質トートで、毎日をおしゃれに

【トートバッグ】50手提げ アメリカンブルー (黒地×ピンク漆) | 甲州印伝 | 印傳屋

【トートバッグ】50手提げ アメリカンブルー (黒地×ピンク漆) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥35,200

毎年美しい花を咲かせるアメリカンブルーをモチーフにした縁起柄が、黒地×ピンク漆で華やかに映えるトートバッグ。昔ながらの買い物かごを思わせるシンプルな開口部はマグネット開閉で使いやすく、鹿革の滑らかな質感と相まって洗練された贈り物になります。

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円満・良縁を願う七宝繋ぎ、長く使える本格ショルダー

【ショルダーバッグ】ME-13 七宝繋ぎ (紺地×黒漆) | 甲州印伝 | 印傳屋

【ショルダーバッグ】ME-13 七宝繋ぎ (紺地×黒漆) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥40,150

七宝繋ぎは円満や良縁を願う吉祥文様で、贈り物に込める想いを形にしてくれます。ショルダー紐の長さ調節が可能で斜め掛けにも対応し、日常のお出かけから旅行まで幅広く活躍。紺地×黒漆のシックな配色は飽きが来ず、長年愛用できる一枚です。

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四つ葉の幸福を秘めた、入学・就職祝いのパスケース

【パスケース】白詰草 パス入F | 甲州印伝 | 印傳屋

【パスケース】白詰草 パス入F | 甲州印伝 | 印傳屋
¥6,820

印傳屋オリジナルの「白詰草」文様には、葉の中に幸福の象徴である四つ葉が隠されています。表裏両面に複数枚のカードを収納でき、通学・通勤で毎日使うパスケースとして抜群の実用性。入学・就職のお祝いに、意味のある柄と高品質な甲州印伝を贈りたい方におすすめです。

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クリスタルの輝きを纏う、特別な日の本格ショルダー

【ショルダーバッグ】ME-15ショルダー クリスタルライン (黒xグレー) | 甲州印伝 | 印傳屋

【ショルダーバッグ】ME-15ショルダー クリスタルライン (黒xグレー) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥63,800

菱形を縦に連ねた「クリスタルライン」は、光の角度によって異なる輝きを放つ独自の模様。ダブルスライダー式ファスナーと左右どちらでも掛けられるショルダーベルトで使い勝手も万全です。軽くて丈夫な鹿革ならではの軽快な着け心地で、成人式や就職祝いの特別な一品として存在感を発揮します。

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14ポケットの大容量、縁起柄をまとう格上げ長財布

【長財布】束入れQ (B) | 甲州印伝 | 印傳屋

【長財布】束入れQ (B) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥28,050

カードポケット14個とファスナー式小銭入れを備えた、収納力抜群のかぶせ型長財布。縁起物として親しまれるアメリカンブルー柄をはじめ、複数の和柄からお気に入りを選べます。鹿革×色漆の高級感ある風合いは普段使いはもちろん、プレゼントとしても喜ばれる一品です。

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恋人への花をモチーフに、心ときめく優美なポーチ

【ポーチ】15ポーチ 忘れな草 (紺地×白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋

【ポーチ】15ポーチ 忘れな草 (紺地×白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥23,100

かつてヨーロッパで恋人への贈り物とされた忘れな草をデザインした、紺地×白漆の清楚なポーチ。化粧品やモバイルガジェットをまとめるのに十分な大きさで、毎日のお出かけに活躍します。誕生日や母の日など大切な方への贈り物として、甲州印伝の品格と花言葉の想いを一緒に届けられます。

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繁栄・長寿の吉祥文様、ビジネスを格上げする名刺入れ

【名刺入れ】名刺入れC 紗綾形 (黒地x白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋

【名刺入れ】名刺入れC 紗綾形 (黒地x白漆) | 甲州印伝 | 印傳屋
¥11,000

「紗綾形」は卍を連続させた文様で、繁栄や長寿が続くことを願う吉祥文様として知られています。黒地×白漆の凛としたコントラストは場を問わずビジネスシーンで存在感を放ち、マチ付きで名刺をたっぷり収納・取り出しやすい機能性も備えています。就職祝いや昇進祝いの贈り物に、意味と品格を兼ね備えた一品です。

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よくある質問

甲州印伝とはどんな工芸品ですか?
甲州印伝は、山梨県甲府市を主産地とする伝統工芸品で、鹿革に漆でトンボ・小桜・青海波などの文様を施した革製品の総称です。1987年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に認定されています。財布・名刺入れ・バッグなど日常使いのアイテムが揃います。
「印伝」という名前の由来は何ですか?
寛永年間(1624〜1643年)に、外国人が印度(インド)産の装飾革を幕府に献上した際に「印伝」と命名されたとする説が有力です。現代まで本格的な製法が残るのは甲州(山梨県)のみであることから「甲州印伝」と呼ばれています。
甲州印伝の柄にはどんな意味がありますか?
柄ごとに縁起が込められています。トンボは「勝ち虫」として就職・昇進祝いに、青海波は平和・豊かな暮らしへの願いを表し、紗綾形は繁栄・長寿の吉祥文様、七宝は円満・良縁を象徴します。菊や亀甲は長寿祝いに、白詰草(四つ葉)は幸福を象徴します。贈る相手やシーンに合わせて柄を選ぶのがおすすめです。
甲州印伝の手入れ方法・保管方法を教えてください。
鹿革は水に弱いため、雨や汗に注意が必要です。汚れた場合は乾いた柔らかい布で軽く拭き取るだけでOKです。直射日光・高温多湿を避けた場所で保管してください。革用クリームは漆の模様を傷める場合があるため、使用前に必ず確認しましょう。適切に扱えば使い込むほど革が手に馴染み、漆に深みのある光沢が生まれます。
甲州印伝の価格帯はどのくらいですか?
アイテムによって幅があります。パスケース・カードケースは6,000〜8,000円前後、名刺入れは11,000円前後、ポーチは23,000円前後、長財布は28,000円前後、バッグ類は35,000〜65,000円前後が目安です(BECOSでの取り扱い商品参考)。はじめての方にはパスケースや名刺入れなど小物から試すのがおすすめです。
甲州印伝はどこで買えますか?
山梨県甲府市の印傳屋本店をはじめ、百貨店や工芸品店で購入できます。オンラインではBECOS(thebecos.com)でも印傳屋の財布・バッグ・名刺入れ・パスケースなどを取り扱っており、ギフトラッピング・国内外への配送にも対応しています。

まとめ|甲州印伝は日本の粋を凝縮した実用工芸品

甲州印伝は、400年以上の歴史に裏打ちされた鹿革と漆の伝統技法から生まれる、日本を代表する革工芸品です。漆置き・燻べ・更紗の3技法と約300種類の文様、そして使い込むほどに手に馴染み深みを増す鹿革の経年変化は、ほかの革製品にはない独自の魅力です。柄・色・アイテムの組み合わせが豊富なので、自分だけの一点を見つける楽しさもあります。縁起や願いが込められた文様を贈るシーンに合わせて選べば、実用的でありながら心のこもった贈り物になります。ぜひ、BECOSで甲州印伝の実物をご覧になり、日本の伝統工芸の「粋」をその手で感じてみてください。


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